地球防衛企業 ダイ・ガード

登録日:2011/01/18(火) 23:49:30
更新日:2023/10/29 Sun 22:02:11
所要時間:約 12 分で読めます





注意


項目をご覧の皆様へ。


安 画面を見るときは 安
全          全
第 部屋を明るくして 第
一          一
なるべく離れて見て下さい。


(株)21世紀自宅警備保障。


注意。







サラリーマンだって、平和を守れるんだ!




1999年10月~2000年3月にテレビ東京系にて放送されていたロボットアニメ。XEBEC製作。全26話。
漫画版と小説版、ドラマCDもある。ちなみに、ドラマCDは本編終了後の新年度大宴会を描いたもの。ぶっちゃけかなりカオス。
社会人が聞くと涙がでるくらいよく見る光景だったりするけど。
主題歌は「ぱーぱぱーぱー♪」が耳に心地良い。



もう! 戦いは~



始まって



い る !

民間企業の巨大ロボットが怪獣と取っ組み合いする話。
作品としてのデキは高く好評価。ロボット好きなら視聴して損はしないだろう。
ちなみに『ガンダム00』の水島精二監督が最初に手掛けたロボットアニメである。

そこそこ知名度もあるが、スーパーなのかリアルなのかの判断がつきにくいためかスパロボには参戦していなかったが、
2011年に『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』にて初参戦を果たす。
「企業」繋がりで『無敵ロボ トライダーG7』とのクロスオーバーが展開され、同じ監督が務めた『ガンダム00』とも初共演。
リアル系に多い軍隊系の敵相手から「民間企業が出しゃばるんじゃない」と特殊台詞で言われたりする中、赤木は「人命救助、復興支援、他にやる事がいっぱいあるだろ!」と言う他のロボットアニメには無い本作ならではの反応を示してくれる。
Zシリーズ最終作の『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』まで参戦を果たし、宇宙の終焉の危機にも立ち向かうサラリーマンという何気にすごい事を果たしたりする。

なお、主要四人には名前に戦隊的な色が入っている。



【あらすじ】
西暦2018年、突如日本に出現した謎の物体「ヘテロダイン」。
ヘテロダインに対しては軍による攻撃も意味を成さず、最終的にOE兵器の使用という惨事をもたらして事件は終結した。
国連はヘテロダインに対抗すべくスーパーロボット「ダイ・ガード」を建造するも、それから12年もの間ヘテロダインは現れず、
ダイ・ガードは無用の長物と化し、地球を守るはずのスーパーロボットは総務部の広報2課が広報活動の一環として管理することとなってしまった。
しかし、2030年秋、突如ヘテロダインは活動を再開。
21世紀警備保障社員・赤木駿介は命令を無視してダイ・ガードを動かし、災害支援に出動する。



【主な登場人物】
《21世紀警備保障》
ダイ・ガードを保有する民間警備会社。ダイ・ガードで戦う部署は『広報2課』。

木駿介
男/25歳
CV:伊藤健太郎
本作の主人公。
広報2課に勤務するサラリーマンでロボオタ。ダイ・ガードのメインパイロットで操縦を担当する。
熱血一直線な正義漢でダイ・ガードに乗りたいがために防衛大学を卒業し、21世紀警備保障に入社する。
戦闘はもっぱら勘と気合いで乗り切るタイプだが、その機転が幾度となく仲間のピンチを救うこととなる。
持ち前の明るさと根性で彼を慕う者は多い。
プライベートは実のとこ主役なのにかなり謎。ドラマCDでも他の面子に突っ込まれている。

「城田さん、あんたわかってないよ!
 ヘテロダインを倒せばいい、死者を出さなきゃいいってもんじゃないんだ!
 帰る家がなくなったらどれだけ不安なのか、電気も水道も通わない街に住むのがどんな気持ちなのか
 城田さん、あんたわかってますか!」


井いぶき
CV:平松晶子
女/20歳
ヒロインその1。でも話が進むごとにドンドンヒーロー化してくのは僕達だけの秘密だ。
ダイ・ガードパイロットで、索敵・データ解析担当のナビゲーター。
高卒入社のため年下ながら赤木らの先輩であり、赤木からは敬語に「さん」付けで話されている。
強気で男勝りな性格で、彼氏ができない。
赤木と子供のケンカのような口喧嘩をすることもある。
ヘテロダイン初出現の折りに父親を失い、復讐心から入社した。そのため戦闘時は赤木並の無茶をすることも。
実の父親に心酔しており、現在の義父とは仲が悪い。が、実は…
ドラマCDでは赤木との関係を突っ込まれるが、本人曰く「それはない」。
しかし自覚がないながら赤木にかなり親しいので、大山さんを大暴走させた。


山圭一郎
CV:三木眞一郎
男/25歳
ダイ・ガードパイロットで、動力機関の出力調整・バランスコントロール担当のエンジニア。赤木とは同期入社の腐れ縁。
熱血な赤木とは対照的にクールで現実主義で、最初はダイ・ガードに乗ることも仕事と割りきっていたが、
中盤でダイ・ガードに乗る理由を見つけてからは赤木の無茶にも阿吽の呼吸で合わせるまでになった。
また皆が残業する中、定時で帰る個人主義だが、色々理由がある。
ドラマCDではアニメオタクと判明。しかもかなり濃い。


◆大山紀子
CV:根谷美智子
女/28歳
ヒロインその2。
OL最年長で一番真面目な広報2課のお姉さん的存在。母親から独身を心配される三十路前。広島出身。
赤木に惚れてる。最終話のEDや小説版の後日談見るに想いは実った模様。
ドラマCDでは色々鬱憤が溜まっていたのか、酒が入ったことにより大暴走。
姉さん女房名乗りだすわ、いぶきに盛大に絡むわ、「年下の男の子」を熱唱するわ。

◆中原千秋
CV:大野まりな
女/25歳
大人しく引っ込み思案で気が弱いメガネッ娘。頭が良く、経理担当。小柄で実年齢より若くみえる。
作中で青山と良い感じになり、後に入江にさんざんネタにされる。

◆入江静香
CV:笠原留美
女/20歳
無口無表情での静かにツッコミを入れる長身OL。
が、ことあるごとに様々なテンション&口調&表情を披露する。


◆谷川風花
CV:田村ゆかり
女/20歳
金髪色黒のコギャル風OLで2課のムードメーカー。
他の部署に友人が多く、その伝で色んな噂を仕入れてくるが誤報も多い。
ギャルっぽい言動でいい加減そうに見えるが、実際はやることはちゃんとやるしっかり者。
伊集院とはあしらいつつも適度に付き合っている模様。


◆石塚智美・田口友郎・伊集院博考
男/27歳×3
デブ×3。なぜかいつも一緒の部署になる腐れ縁。出撃時には様々な手配を担当する縁の下の力持ち。
石塚は老け顔の人。
田口はメガネ蝶ネクタイ。ロボが好きなのかパイロット志望すれば良かったと言ったりダイ・ガードの玩具いじってたりする。
伊集院は切れ目。英単語をよく使う。谷川にアタックしているが、雑用させられたり尻に敷かれている。


◆横沢晋也
CV:小西克幸
男/30歳
広報2課副課長。既婚者。娘がいる。
ダイ・ガードの輸送や整備を取り仕切り、トレーラーや輸送機の操縦もこなす。
2課の面々曰く、奥さんと娘さんを溺愛し、毎年年賀状は家族の写真。
独り者にあの年賀状は辛いからやめてくれとのこと。

◆墨田洋介
CV:結城比呂(現:優希比呂)
赤木と仲が良い整備班班長。メガネっ娘が嫌いだが……。
災害現場でダイ・ガードに武器を装備させたり、新装備を開発したりしている影の功労者。


◆百目鬼里香
女/17歳
CV:新谷真弓
開発部主任を勤める天才眼鏡っ娘。
ドリル、パイルバンカーなどのトンデモ……もとい男の浪漫の詰まった武装を次々に設計する。
墨田をパシりに使っているが、堂々といちゃついたりまんざらでもないようである。
妙にクセのある声と間延びしたしゃべり方が特徴的。foolyでcoolyな人。


◆大杉春男
CV:広瀬正志
男/48歳
広報2課課長。性格は穏やかで威厳はないが、若い部下を抑えつつ色々手回したり実は結構できた大人。


◆大河内伝次郎
CV:土師孝也
21世紀警備保障の寡黙な社長。元軍人。
ドラマCDではただのエロオヤジ。社歌のコーラスがものすごい渋い。
本編のイメージをぶっ壊し、かなり愉快な性格をしていることが判明。


◆神原 恵
CV:鈴鹿千春
社長秘書で赤木の親戚。赤木とは親しく「駿ちゃん」と呼ぶ。赤木を21世紀警備保障に入れた張本人。
ど天然。


◆山田
CV:関智一
21世紀警備保障の新入社員。某機動戦艦からのゲストキャラ。
多分下の名前は次郎で、魂の名前は「ダイゴウジ・ガイ」
1話限りのキャラなのにやたらと濃い。


《安全保障軍》
国連の軍。日本では自衛隊と連携してヘテロダインに対処している。

田志郎
CV:小野健一
男/31歳
ヒロインその3。
安保軍から広報2課に戦術アドバイザーとして派遣された男。
頭でっかちの堅物で非合理的な行動をとる赤木とは幾度も対立するが、次第に打ち解け、相棒のような関係になっていく。
意外にも手先が器用らしく事務仕事に熱中して「赤木よりよっぽど仕事がきれい」と言われたことも。
あまり裕福でない家庭の出身だが、その優秀さから奨学金を得てエリートコースに乗った立志伝中の人。


【登場用語】
《ダイ・ガード》
国連安保軍が開発した対ヘテロダイン用巨大ロボット。全高25m、重量156t。
コクピットは首・胸・腹の三つでメインパイロット、ナビゲーター、エンジニアの三人乗り。
運用にはいちいちパーツごとにバラして運ばねばならず、移動のたびに仮設ドッグを組み立てる必要がある(後に改善された)。
ちなみに起動するためのキーは社員証。動かすだけで赤木の給料が3ヶ月分はとぶらしい。
当初はトタン並の装甲に武器は一切なしという素敵仕様だったが、幾度も武装追加、改良を重ねていきヘテロダインと取っ組み合いをしても平気なほどになった。
最初期はその貧弱な装甲をハリボテ呼ばわりされたりしていた。実際アイキャッチでは装甲の下のスッカスカな中身が見れる。
そのため、走ったりすると妙に気の抜ける『ポスッポスッ』という音が聞こえる。
前述通り、元は国連安保軍のものだったのだが、本来の仮想敵であったヘテロダインが一向に現れないため、「維持費が無駄」だとして、21世紀警備保障に払い下げられた。
その21世紀警備保障でも持て余した末に、経費削減のためどんどんダウングレードされていった結果が、本編冒頭での情けない姿である。
つまり、本編での改良は、パワーアップというより「本来の姿を取り戻している」と言った方が正しい。

◆主な武装
○ロケットパンチ
正確には武装ではなくダイ・ガードの片腕をもぎ取って投げつけるというものだが赤木はノリノリだった
右手で引きちぎって、右手を投げるという訳のわからないこと(ぶっちゃけ作画ミス)をやる。
しかし、後のスパロボではそれが忠実に再現された。

〇フィンガーネットアーム
指に内蔵されたネットガン。
直接的な攻撃力はないものの、余計な被害を出さずに戦闘を行う必要のあるダイ・ガードにとっては有用な武装である。

○ドリルアーム
スーパーロボットでありがちな腕にドリルを装着した姿そのもの。
しかしドリルの回転振動が強すぎる為使い勝手はいまいち。

○ノットバスター(ノットパニッシャー・グレートノットパニッシャー)
右腕に装備するいわゆるパイルバンカー。ヘテロダインの弱点であるコアをピンポイントに破壊出来る為重用された。
ノットバスターは炸薬射出式で片腕で使用が可能。
アニメ版では正式な契約をせずに下請けに作らせた挙句に支払いでモメた
(というか開発者である百目鬼里香がその類の書類を全く処理しておらず)現金一括払いで買い取った軍の装備となった。
小説版では炸薬射出式のために火器とみなされ、民間企業が扱うのは法律違反とされ国に没収された。
(ダイ・ガードはあくまで大型作業機械という扱いである)
その後、ノットバスターは安保軍のコクボウガーに使用される事に。

後継武器のノットパニッシャーはリニア式となり、反対側の腕に装備したフライホイールを使用して射出する。
構造上両手で使用する必要がある、電力を消耗するため稼働時間が短くなるなどの欠点があるが、
炸薬を使用しないため電力さえあれば使用回数の制約が小さく、
フライホイール自体を武器としても使用可能であるという利点がある。
また小説版では炸薬を使用したことが理由でノットバスターが没収されたため、それを回避するという側面もあった。
フライホイールは前後で回転方向が異なるが、これはダイ・ガードがフライホイール使用時に振り回されないようにするためのもの。
逆回転する後ろ側がカウンターとなり、ノットパニッシャーに突っ込む前側の回転による大きな負荷を相殺している。
(前述のドリルアームの反省点を盛り込んだ装備でもある)

グレートノットパニッシャーはノットパニッシャーの射出口の反対側、
及びフライホイールの先端部分にマニピュレーターを付ける事で腕としても使えるよう汎用性を上げたものである。
このため通常時(腕として使用する場合)はノットパニッシャーが逆向きになっている。
ノットパニッシャー使用時は右腕(ノットパニッシャー側)は180°回転し、
左腕(フライホイール側)はマニピュレーターごと回転させてノットパニッシャーに突っ込む。


《ヘテロダイン》
2018年に突如現れた怪物。2030年になって再び現れ始めた。
見た目や動きこそ生物的だが、<界震>という事象によって発生する“物体”であり、生物ではない。そのため災害扱い。
意志がある訳ではないし根絶する事も出来ない、地震や台風のような物である。
倒すには<フラクタルノット>という核を潰さなければならない。形や大きさは様々で中には街を覆い尽くすほどの種類もあった。


《OE兵器》
大量破壊兵器。ヘテロダイン初出現の際にも使われた。OEは『Over Explosion』の意味。凄まじい威力のため、現在は安保軍が統轄している。


《コクボウガー》
ダイ・ガードの2号機。
ダイ・ガードの活躍により、巨大ロボットがヘテロダインに有効と判明したものの、今さら返してくれとも言いにくかったため、国連安保軍がダイ・ガードの試作品を流用して作り上げた。
スペックはダイ・ガードと同等であり、互換性もあるが、バックが国連という巨大組織であるため、予算を気にせず戦えるのが最大の強み。
さらに、民間団体にすぎない21世紀警備保障と違い、純然たる軍事組織であるため、ミサイルなどの火器を装備できる。
パイロットの飯塚は、赤木の大学時代の恩師であり、操縦技術は教え子をはるかにしのぐ。


【主題歌】
OP『路地裏の宇宙少年』
ED『走れ走れ』



《余談》
◯一部ではダイ・ガードがスパロボに出ない理由は「水島監督がダイ・ガードを兵器として扱われるのを嫌い、スパロボ参戦を断っている」と言われていた。
これは水島監督自身がTwitterで否定している。むしろ参戦を待ち望んでいた。

◯モブ専用の声優があまりいないため、そこらのモブにはレギュラーメンバーが声をあてていることが殆ど。
特に田村ゆかり、優希比呂、小西克幸の3名は初期から、後半からはうえだゆうじも多くのモブの声をやっている。
おかげで、やたらカッコいい声のモブやらゆかりんボイスの幼女が量産された。

◯BGMなどは某勇者王を手がけた田中公平のため、なにか聞き覚えのあるようなBGMが多い。

◯モブ役として、デビューして間もない頃の釘宮理恵が出ている。暇だったら探してみよう。





アニヲタだって、項目を直せるんだ!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 地球防衛企業 ダイ・ガード
  • ダイ・ガード
  • アニメ
  • ロボット
  • メカ
  • 水島精二
  • サラリーマン
  • OL
  • スーパーの皮を被ったリアル系
  • 人間ドラマ
  • 企業
  • 会社
  • 平和
  • すぐやる課
  • リアル(な)ロボット
  • 漢のロマン
  • ダイ・ガード
  • 伊藤健太郎
  • 平松晶子
  • 三木眞一郎
  • ヘテロダイン
  • スパロボ
  • 99年秋アニメ
  • 田中公平
  • 川井憲次
  • 平成のトライダーG7
  • かっこいいボスボロット
  • 民間警備会社
  • 豪華声優陣
  • 90年代テレビアニメ
  • スパロボ参戦作

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月29日 22:02