腕だけのモンスター(遊戯王OCG)

登録日 :2009/09/24(木) 11:11:36
更新日 : 2016/07/18 Mon 04:29:22
所要時間 :約 5 分で読めます




●概要
腕だけのモンスターは、遊戯王OCG初期に存在した、腕だけがイラストに描かれているモンスターを指す。


具体的には以下のものを指す。
《運命のろうそく》
《黒魔族のカーテン》
《死者の腕》
《手招きする墓場》
《ジャジメント・ザ・ハンド》
《なぞの手》
《エクゾディアの左腕》
《エクゾディアの右腕》

正統派の格好いいイラストや霊使い等の可愛らしいイラストも多い遊戯王OCG。
そんな遊戯王OCGも黎明期はこいつらを始めとして《デス・フット》《森の屍》等、妙に濃いイラストが多かった。

だが、そんなグロさ、影の濃いイラストに魅せられたプレイヤーは多い。たぶん。

惜しむらくは、初期のカードは大体が通常モンスターであること。
現在ではエクゾディアパーツやその他の極一部のカードを除き、
高等儀式術》によるデッキ圧縮か《エクスチェンジ》による嫌がらせ程度にしか使えない。

《高等儀式術》等通常バニラ専用サポートやレベル・攻撃力の低いモンスター専用サポートを使うにしても、
同条件でよりステータスの高い上位互換が存在するものもある。

しかし、そんな彼らを活躍させることこそ真の決闘者への第一歩ではないだろうか。
それにあんまりクズクズ言ってると蟹さんに怒られるよ。


●カード解説

  • 《運命のろうそく》

通常モンスター
星2
闇属性
悪魔族
攻600
守600
指先の炎が消えたとき、相手の運命が決定する。

特徴のない通常モンスター。属性・種族的には恵まれている。
フレイバー・テキストを重視するなら、《終焉のカウントダウン》を用いたロックデッキに入れてやろう。
残りターンが少ない状態で出されたこいつは、まさに“デステニー・キャンドル”と化す。

記念すべきvol.1に収録されたカードだが、この時点で既に《悪魔の鏡》(デーモンズ・ミラー)の下位互換だった。
向こうは攻撃力700で他の条件は同じであるため、サポートカードで差別化することもできない。
それどころか《悪魔の鏡》はその名称故にデーモン専用サポートの対象となり、
《デーモン・ソルジャー》《デーモンの召喚》《デーモン・ビーバー》と通常モンスターの仲間も複数存在する。
酷い格差である。


  • 《黒魔族のカーテン》

通常モンスター
星2
闇属性
魔法使い族
攻600
守500
魔術師の作り出したカーテン。魔法使いの力が上がるという。

黒魔術のカーテン》とは関係無い。
レベル2の魔法使い族なので、《ディメンション・マジック》《マジシャンズ・サークル》《見習い魔術師》でサーチ出来る。
《マジシャンズ・クロス》で低い攻撃力を補えるほか、エクゾディアパーツと各種サポートカードを共有できるメリットがある。
同レベル・属性・種族・攻撃力1000以下という条件でも《魅惑の怪盗》をはじめステータスで勝る上位互換が多数存在するが、
このカードは同じ魔法使い族の通常モンスターである《ホーリー・エルフ》共々《カオス・マジシャン》の融合素材となるため、
E・HERO プリズマー》等のサポートに対応している。


  • 《死者の腕》

通常モンスター
星2
闇属性
アンデット族
攻600
守600
混沌の沼から腕をのばし、生ける者を中へと引きずりこむ。

特筆することもない通常モンスター。属性・種族的には恵まれている。
《高等儀式術》で《スカルライダー》を選択すれば、デッキに眠るこのカードを3枚墓地に送ることができる。

アンデット族ということで、《ピラミッド・タートル》《ゴブリンゾンビ》等、サポートが豊富。
《高等儀式術》によって墓地に送られたこのカードを《馬頭鬼》《生者の書-禁断の呪術-》で復活させれば、まさにイメージ通り。
その後は《カオス・バースト》辺りで相打ちにさせてしまおう。

能力的には、攻撃力800で他の条件が同じである《さまよえる亡者》の完全下位互換である。
そもそも、半端に守備力があるよりも攻撃力の高い《マーダーサーカス・ゾンビ》《ファラオのしもべ》等の方が戦闘で役立つため、
アンデット軸のローレベルや、《スピリッツ・オブ・ファラオ》と闇属性サポートを使う場合でさえ優先する意味がないのが哀しい。


  • 《手招きする墓場》

通常モンスター
星3
闇属性
アンデット族
攻700
守900
死者にさらなる力をあたえ、生ける者を死へとさそう墓場。

背景に墓場と死者の者とおぼしき腕が描かれたイラスト。
墓石や土の下からではなく霧の中から腕が伸びている、
ゾンビではなく既に実体を持たない霊体ということだろうか。

その低攻撃力故に《ドラゴラド》・《タンホイザーゲート》に対応しているが、攻撃力1000で他の条件が同じ《森の屍》が存在する。
《落とし穴》に掛からず、《ブロークン・ブロッカー》に対応するという点でも、攻撃力900・守備力1200の《死神のドクロイゾ》が存在する。
そのため、このカードを優先するメリットは特にないのが実情。


  • 《ジャジメント・ザ・ハンド》

通常モンスター
星3
地属性
戦士族
攻1400
守700
神が宿った手で最後の審判を下し、激しい攻撃を加える。

他の腕モンスターと比べ、こいつだけ妙にステータスが高く、エクソディア以外では実用性的にも最もマシな存在。
レベル3以下の通常モンスターの中では高めの攻撃力を持ち、地属性かつリクルーターに対応する中では最高の数値である。
その場合でも、通常はチューナーでもある《ジェネクス・コントローラー》や守備力の高い《岩石の巨兵》の方が使いやすいが、
レベル3以下の通常モンスターを主力とする【ローレベル】の地属性統一型のデッキでなら、このカードも水増し要員として採用できる。
《魔の試着部屋》の使用や、《虚空海竜リヴァイエール》による《レスキューラビット》の使い回しのために多数のレベル3以下通常モンスターが必要なためである。
地属性モンスターをシンクロ素材に指定するシンクロモンスターとしては《XX-セイバー ガトムズ》・《ナチュル・パルキオン》・《銀嶺の巨神》等が存在する。

ジャジメント ・ザ・ハンド」であって、「 ジャッジメント ・ザ・ハンド」ではない。


  • 《なぞの手》

通常モンスター
星2
闇属性
悪魔族
攻500
守500
空間をゆがませ、次元のはざまから腕を伸ばし攻撃をしかける。

何の変哲もない通常モンスター。
フレイバー・テキストを意識するなら《フューチャー・ヴィジョン》や《亜空間物質転送装置》で異次元から奇襲すべし。

デブリ・ドラゴン》で蘇生できる範囲では最高の攻撃力を持ち、その低ステータス故に他のサポートも豊富。
しかし、《未熟な悪魔》の方が守備力750で他の条件は同じであるため、数少ない活躍の可能性を奪っているのが惜しい。
数値的に大差ないとは言え、向こうは貫通ダメージを僅かに減らせるほか、《ブロークン・ブロッカー》で展開できる。


  • 《エクゾディアの左腕》/《エクゾディアの右腕》

通常モンスター
星1
闇属性
魔法使い族
攻200
守300
封印された左腕(右腕)。封印を解くと、無限の力を得られる。

他の有象無象の通常モンスターとは異なり、当初から明確な役割を持って生み出された存在。
扱う上で主眼に置かれるのは「いかに素早く手札に揃えるか」だが、専用サポートである《魔神火炎砲》がビートダウン向きの効果を持ち、
かつパーツ自体がその低レベル・ステータス故に対応するサポートが多いことから、パーツが普通に場に召喚されたり、戦闘に参加することも。
普通にランク1エクシーズ素材とする他、同じ闇属性かつ自身を蘇生させる《ジャンク・シンクロン》等と共に《アーカナイト・マジシャン》のシンクロ素材になれる。
チューナー共々魔法使い族で統一する場合は、効果こそ噛み合わないが《氷結界の風水師》や《ライトロード・メイデン ミネルバ》を採用することが可能。
エクゾディアパーツ自体を戦闘に使う場合は、《下克上の首飾り》《マジシャンズ・クロス》《窮鼠の進撃》《アームズ・エイド》等で攻撃力とライフの差を補える。


●イラストが腕だけのカード
【通常モンスター】
《運命のろうそく》
《黒魔族のカーテン》
《死者の腕》
《手招きする墓場》
《ジャジメント・ザ・ハンド》
《なぞの手》
《エクゾディアの左腕》
《エクゾディアの右腕》

【効果モンスター】
《ファイヤー・ハンド》
《アイス・ハンド》
《マジック・ハンド》
《プロミネンス・ハンド》

【融合・シンクロモンスター】
《アームズ・エイド》


【魔法】
《地割れ》
《地砕き》
《エクスチェンジ》
《アームズ・ホール》
《おろかな埋葬》
《ガルマソードの誓い》
《闇をかき消す光》
《手札抹殺》
《アンティ勝負》
《黙する死者》
《無限の手札》
《団結の力》
《催眠術》
古代の機械掌

【罠】
《はさみ撃ち》
《はたき落とし》
《血の沼地》
《メサイヤの蟻地獄》
ギャンブル
《魂粉砕》
《ロケットハンド》

【未OCG】
《DT-ナイトメア・ハンド》


イラストが腕のカードを見つけた人は随時追記していってください。


●絶版
volシリーズが終了し、第2期に入った辺りからこのような濃いイラストは消えてしまう。
さらに上記の通り、現在ではエクゾディアパーツを除いて腕モンスターは絶版となってしまった。
単純に実用性が低いためか、それとも強烈なイラストから黒歴史にされてしまったのだろうか。

だが、このようなカードも遊戯王OCGを語る上では外せない、歴史の一部だということを知っていてほしい。



初期の頃のGB版遊戯王をプレイすると、大体の腕が初期デッキに入っている。
役に立つかは別として、使う機会を与えられているだけ万々歳である。


●その後
この項目が出来てから三年後のTVシリーズ『ZEXALⅡ』において、「手」をテーマとするカードを使うギラグというキャラクターが登場した。
当初は切り札のエクシーズモンスターしかOCG化されていなかったが、海外先行でファイヤー・ハンド、アイス・ハンド、マジック・ハンド、プロミネンス・ハンド登場し、後に日本でもOCG化された。

海外ではファイヤー・ハンドとアイス・ハンドの除去+戦線維持能力に目をつけた決闘者の手によって、
アーティファクト・蠱惑魔と組み合わせた【HAT *1 】と呼ばれるデッキが登場した。
このデッキは海外の環境を中心に活躍し、優秀な結果を残している。







《アニヲタの手》
通常モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻500/守500
空間をゆがませ、二次元のはざまから腕を伸ばし追記・修正をけしかける。

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