サイクル・リバースモンスター(遊戯王OCG)

登録日:2012/02/11 (土) 03:19:43
更新日:2023/12/16 Sat 18:42:14
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このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。


遊戯王OCGに登場する、上記の効果を持ったモンスターの俗称。大半が闇属性地属性
これらのモンスターのほとんどは反転召喚に成功したときに発動する効果を併せ持っているため、

「反転召喚して効果発動→上記の効果で自らを守備表示に→次のターンに再び反転召喚して効果発動」

のサイクルを一人で行なえる。基本的に一回使いきりのリバース効果モンスターとはこの点で一線を画す。


カードの効果による表示形式の変更なので、反転召喚後に攻撃に参加、メインフェイズ2で裏側守備にするという、
通常のモンスターでは不可能なヒット&アウェイ戦術も可能。
この裏側守備表示というのがなかなか曲者で、《地砕き》や《ライトニング・ボルテックス》のような表側表示限定の除去等から身を守ることができる。

よく使われるサイクル・リバースモンスターの効果は「相手の魔法・罠カードを一枚破壊」や「デッキからカードを1枚ドロー」など。
単発ではさほど強力でもなく、他にいくらでも替えが利くような効果がほとんどだが、これが毎ターン飛んでくるとなると話が違ってくる。
相手はさっさとこいつを除去しないとターンごとにカード消費無しで効果を発動され、確実にアドバンテージを稼がれてしまう。

弱点は、ほとんどのサイクル・リバースモンスター自身のステータスがかなり控えめに設定されていること。
また、初期のサイクル・リバースモンスターの効果の発動条件は「リバース」ではなく「反転召喚」が多いため、
リバース効果モンスターと違い相手の攻撃でリバースしてしまうと効果が発動されず、一方的に倒されてしまう。
最近では反転召喚ではなくリバースした時に効果を発動できるものも増えているが、基本的に相手ターン中は裏側守備表示でいる
→モンスター自身で能動的に動けないため、運用には彼らを守る魔法・罠カードの活用が不可欠になる。
いかに長時間彼らを守り、効果を何回も発動してアドバンテージを稼いでいけるかが運用の鍵となる。


◆サイクル・リバースモンスターを持つテーマ

所属するモンスター全てがサイクル・リバースモンスターであるが、リバース時の効果を持つモンスターは半分も居ない。
サイクル・リバースによる継続的なアドバンテージを狙うというよりは、効果で裏側守備表示になれることを活かして、
裏側守備表示状態に関係するサポートカードと絡めて戦っていくのが基本となる。

こちらも所属するモンスター全てがサイクル・リバースモンスターであり、更に全員が上級・最上級である。
それだけ聞くと非常に戦いづらそうだが、「サブテラーマリス」には共通して
自分フィールドの表側表示モンスターが裏側表示になった時、
自分フィールドに表側表示モンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
という効果を持っている為、1度サイクル・リバースモンスターを出せば、面白いように大型モンスターを展開できる。
また、サポートを同じくする「サブテラー」カードのお陰で守りも攻めも容易である。

サイクル・リバースを扱うテーマではないが、《ギアギア―マー》、《ギアギアンカー》、《ギアギアタッカー》がサイクル・リバースモンスター。
リバースした時の効果はそれぞれ、「ギアギア」モンスターのサーチ、場の「ギアギア」モンスターの数だけ相手モンスターを破壊、場の「ギアギア」モンスターの数だけ相手の魔法罠を破壊といった具合である。
《ギアギアンカー》と《ギアギアタッカー》はサイクル・リバースモンスターにしては珍しく、攻撃力が高く守備力が低めである。


◆主なサイクル・リバースモンスター

  • 《ステルスバード》
反転召喚時に相手に1000ダメージ。ロックバーンデッキの星。
攻撃を介することなくダメージを与えることができるので、
聖なるバリア −ミラーフォース−》や《次元幽閉》のような攻撃反応罠に引っかからないのが強み。
その低い攻撃力から地獄の暴走召喚にも対応。3羽並べば相手のライフは3ターンで削りきれる。

  • 《イナゴの軍勢》
反転召喚時に相手の魔法・罠を1枚破壊。
こいつがいる限り相手は不用意に魔法・罠カードを伏せられなくなるので、維持できれば制圧力はなかなかのもの。
相手の邪魔な罠をこいつで除去→他の強力なモンスターで相手モンスターを安全に戦闘破壊の流れを作りたい。
ちなみに攻撃力が1000となかなか高い。おまけ感覚とはいえ、直接攻撃を何度も決めることができれば相手としてはかなり痛いだろう。
イラストは苦手な人は苦手かも。

  • 《スカラベの大群》
  • 《メデューサ・ワーム》
反転召喚時に相手のモンスターを1体破壊。
効果が全く同じという珍しいモンスター。ステータスは大差無いが、レベルと種族・属性が違うため、自分のデッキに合った方を選ぼう。
効果は単純ゆえに強力。処理できなければモンスターを場に残すことすら許さない。裏守備を安全に除去できるのも魅力。

  • 《ガーディアン・スタチュー》
  • 《番兵ゴーレム》
反転召喚時に相手のモンスターを1体手札バウンス。
こちらも効果が全く同じ。だが、スタチューの方は「ガーディアン」モンスターであること以外は番兵ゴーレムの下位互換である。
シンクロやエクシーズ相手には単純な除去になり、《スターダスト・ドラゴン》のような破壊を無効化する相手も除去できる。
また守備力が1800とそこそこ高いため、単体で壁として運用も可能。
攻撃を受けてリバースしてしまった後も、次のターンに効果で裏守備に→すぐに反転召喚で効果発動可能。
ただしその場合低い攻撃力を晒すことになるので注意。

  • 《デス・ラクーダ》
反転召喚時にデッキからカードを1枚ドロー。
恒久的なドロー手段に乏しい遊戯王OCGにおいてはかなり強力な効果。
こいつを使うデッキでは当然防御カードが積まれているので、ドローしたカードで更に強固な壁を築く好循環が生まれやすい。
そのため他のモンスターより場持ちがよく、放置しているとあっという間に鉄壁の布陣が出来上がっていたりする。

  • 《雀姉妹》
リバース時にデッキからカードを1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
上記の《デス・ラクーダ》と違って手札を増やすことは出来ない。
が、こちらはリバースなので相手の攻撃時にも発動でき、守備力も2000と高めである。
種族も違うのでどちらを採用するかは自分のデッキと相談しよう。

  • 《カラスの巨群》
★5の上級サイクル・リバースモンスター。
《スカラベの大群》等と雰囲気が似ているがこちらは破壊ではなく相手の手札をランダムに1枚捨てる効果を持つ。
守備力が1800と上級リバースの割に心許ないが、闇属性なので蘇生手段は比較的豊富である。ただしリクルートは不可。

  • 《守護者スフィンクス》
★5の上級サイクル・リバースモンスター。
召喚はしづらいが、効果は反転召喚時に相手モンスターを全て手札バウンスととんでもなく強力。
攻撃力は1700と低めだが、状況的に直接攻撃を決められると考えると十分な数値。守備力も2400とレベル相応には強固。
かつては制限カードに指定されていたことも。

  • 《王家の守護者スフィンクス》
★8の最上級サイクル・リバースモンスター。
約6年ぶりに登場したサイクル・リバースモンスターであり、まさかの《守護者スフィンクス》のリメイクにして上位種。
リメイク前よりアドバンス召喚はしづらいものの《トレード・イン》で捨ててから蘇生して裏守備にするなど、リメイク前よりサポートは豊富。
効果も相手モンスター全てをデッキバウンスと更に凶悪な物に進化している。
更に、相手によってフィールド上で破壊されたら★5の岩石族モンスターを手札かデッキから裏守備でセットが可能。
リメイク前に繋げる事で再び全バウンスで反撃を仕掛ける事も可能。


◆相性のいいカード

  • 《威嚇する咆哮》
前述の通り、サイクル・リバースモンスターは例え戦闘破壊されなくても攻撃を受けることは好ましくない。
これは相手の攻撃宣言自体を防ぐことができるので、メインフェイズ2で効果除去されない限りは確実に守りきれる。
使い捨ての罠だが、無効化されにくいフリーチェーンの罠というのが強み。

  • 《怨霊の湿地帯》
  • 《つまずき》
上は召喚・反転召喚・特殊召喚したターンの攻撃宣言を封じ、下は守備表示にさせる。
《威嚇する咆哮》と違って抜け道が幾つか存在するが、こちらは毎ターン相手に制限を掛けさせることが出来る。
ただし、永続魔法の宿命として除去されやすい。

みんな大好きかかし先生。一度使っても場に残るため、何回も守る必要があるサイクル・リバースと非常に相性がいい。
しかし防げるのは所詮1ターンに1度。数で攻められると弱いので注意。

相手の攻撃を3ターンシャットアウトする永続魔法。割られなければ1枚で何度も効果発動を狙える。
現環境では3ターン経つ前に割られることも多いので、安全に行くならこれ一枚に頼らないように。

  • 《スクリーン・オブ・レッド》
同じく相手の攻撃宣言を防ぐ永続罠。自分のエンドフェイズ時に1000ライフポイントを払わなければならないが、
ライフさえ払えればいつまでも攻撃を防ぐことが可能。発動まで伏せていられるので、最初の1ターン目に奇襲性があることも意外と重要。
自分の好きなタイミングで破壊することができない点に注意。適当なタイミングでサイクル・リバースモンスターを素材に《スクラップ・ドラゴン》でも出すといいだろう。
ライフが1000未満のときに支払いタイミングが来ると自壊するが、1000ちょうどの時はライフが0になり敗北するので要注意。

  • 《つり天井》
場にモンスターが4体以上いる時に表側表示のモンスターを全て破壊する。
サイクル・リバースモンスターは裏側でいることが殆どなので、自分のモンスターを巻き込まずに相手のモンスターを破壊できる。
対象を取らないのもGood。
しかしながら破壊耐性持ちも増えてきているので、狙うなら相手が素材を並べた時。

おなじみの蘇生カードだが、サイクル・リバースモンスターは自身の効果で裏側守備表になれるため、
蘇生後にこれらのカードとの関係を断ち切り完全蘇生になれる。その後このカードは場に残るので、《霞の谷のファルコン》等でバウンスして再利用するのもいいだろう。
逆にバウンスや破壊の手段が無い場合、無駄に魔法・罠カードゾーンを圧迫して防御罠を伏せられないなんてことのないようにしたい。


追記・修正は裏側守備表示で相手ターンを凌いでからお願いします。

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最終更新:2023年12月16日 18:42