百人組み手(スマブラ)

登録日:2012/09/04 Tue 22:19:14
更新日:2024/03/08 Fri 12:16:54
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「百人組み手」とは、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から登場し、以降の『X』『for』『SP』にも登場するゲームモードの1つ。
現れるザコ敵を次々吹っ飛ばしていくのがメイン。
『X』以降は名称が「組み手」になり、「百人組み手」はその中の1つになっている。


●概要

元ネタは空手の鍛錬法の一つであり、百人の選手と順番に戦い勝ち抜くという荒行「百人組み手」からだろう。
基本的には様々なルールの下次々と無数に現れるザコ連中を千切っては投げ千切っては投げする。

ザコ相手に無双してる間の圧倒的爽快感、多数のザコに袋叩きにされる際の圧倒的イライラ感とが同時に味わえる一粒で二度おいしいゲームモードである。


●ステージ

『DX』『X』『for』ではステージは「戦場」で固定されている。
『SP』では戦場化ステージの中から選択する。
どちらも非常にオーソドックスな形であり戦いやすい反面、狭い為逃げ場が少ないステージである。


●謎のザコ敵軍団

このモードで出現するザコ敵。基本的に無双される側であり、体は大きいが吹っ飛びやすいし必殺技は使えない為弱い。

○DX

人型の紫色のフレームの中にワイヤーが入ったような姿をした不気味かつサイバーパンクなデザインの敵。頭にスマブラのあのマークがある。
よく見ると胸部分に心臓があり、心があるのかも知れないが、んなことお構いなく今日も吹っ飛ばされる。
2タイプが存在する。

がっしりした男性の姿をしたザコ敵。動き等はキャプテン・ファルコンのものを流用している。
体の割りには攻撃はヨワヨワだが、稀にかますスマッシュは結構痛い。
ちなみにアピールも可能であり、モーションはファルコンとほぼ同じである。

女性型のザコ。攻撃はゼルダに酷似している。やはり弱いが集団でボコされると痛い痛い。
見た目は既述の通り不気味だが、全裸だからハァハァしたことがあるって人は先生怒らないから手を挙げなさい。
ちなみにアピールも可能であり、モーションはゼルダとほぼ同じである。

○X

デザインが一新され、それまでのショッカーもどきからカラーリング的にスーパー戦隊シリーズとなった。
相変わらず弱いがAIの進化等により、全体的に前作より手強い印象がある。
『SP』ではスピリットで登場しており、下記のモデルになったファイター達が軍団として次々と出現する。
スピリットとしての性能は階級HOPEのサポーターでレイガンを持ち込む事ができる。

  • ザコレッド(モデル:キャプテン・ファルコン)
大型の赤ザコ。フィギュアにもある通りもしかしたらコイツがリーダーなのかも知れないが、そしたらリーダーどんだけいるんだよ。
モデルは前作同様ファルコンだが横スマッシュ等の度に炎が出る点は進歩してると言えるかも知れない。

  • ザコブルー(モデル:ゼルダ)
青くてやや長身のザコ。ゼルダのように稲妻キックをかましたりもする。モデルは前作と同じだが外見はマスコットっぽくなった。
このことに愕然とした奇特な人間も中にはいるかも知れない。

緑で丸っこい外見のザコ。攻撃は弱いがカービィ仕込みのホバリングによりしぶとく生き残る。ストーンがないのが唯一の救い。

黄色くてやや大柄な男性型のザコ。マリオと同じくリーチや吹っ飛び等も平均値。スマッシュが痛いのも他と同じだが、カレーが好きかどうかは不明。ちなみにマリオの好物はスパゲッティである。

因みにDX版はアイテムを使用するが、X版はアイテムを使用しない。

○for/SP

これまでと違い、機種本体に保存されているMiiがそのままファイターになった「Miiファイター」の流用。本体にMiiが保存されていない場合はMiiファイター製作時に代わりに使える顔のMiiファイターが襲撃してくる。
通称「謎のMii軍団」。Miiファイターとは服装が異なり、forではベルトの付いた上下黒基調のタイツ風の服に上下半身それぞれに白字でMとiをあしらった模様。
ショッカーの骨戦闘員に見えなくもない。
SPでは黒基調のタイツとベルトこそ変わらないが、白字の模様が変更されてサイバー風になった。

Miiファイター同様に剣術、格闘、射撃の3タイプが存在し、使う技も異なる。
格闘と射撃は拘束性の強い技を持っている為引っかかると悲惨。

ちなみにシンプルでも例によって軍団枠の1種に入れられているが、今回の軍団ステージは一律10人と少数精鋭の代わりに個々が割と強い。
ホンキ度を上げると思いのほか吹っ飛んでくれないのもさることながら、通常技の性能が強いので舐めていると返り討ちに遭ってしまう。
特に横スマッシュが強力な格闘タイプとリーチが長い射撃タイプには要注意。


●ゲームモード

百人組み手と言ってもルールは色々ある。順番に解説していく。

Ⅰ.十人組み手

十人のザコを倒し、撃破数及び倒すまでの時間を競う。難易度が低い為初心者推奨だがあまりに味気ない。
やり込み要素は強いて言えば、全ファイターでクリアすることでクリアタイム合計を出すくらいか。
『SP』では廃止された。

Ⅱ.百人組み手

百人のザコを相手にし、撃破数及び全て倒すまでの時間を競う。
本モードの看板だが倒していく度にザコが強化される為難易度はそれなりに高く、キャラを使いこなせてないと攻略は困難。
DXは最後の100人目がやたら強く、油断して落とされた人は数知れず。
X以降は25人毎にファイターが乱入する。Xとforにおける25・50・75人目は毎回ランダムだが、100人目は必ず使用キャラと同キャラとなる。SPでは100人目に同キャラが出てくることはなくなったが、使用キャラとステージに応じて出てくるファイターが変わる。
また、DX・Xともに百人組み手クリアがファルコ、forではワリオの出現条件である。

Ⅲ.3分耐久組み手

ザコが無限に湧き出す中3分間戦い続け、その間の撃破数を競う。3分は意外に長く、慣れてないとすぐにリンチされる。
記録がどうでもいいなら、只管逃げ回るのも手。ザコは倒さなければAIもバカのままなので、突破できる確率は大幅に上がる。
『SP』では廃止された。

Ⅳ.15分耐久組み手

3分耐久組み手の15分版。やたら長い為集中力的にしんどく、やたら長い為事故率が高く、やたら長い為人気がない。
ザコ以上にボム兵等によるミスが最強の敵。ラスト1分でいきなりボム兵が降ってきて接触→\(^O^)/すると最高に鬱になる。
無論ザコの猛攻を凌ぎ続ける技量も要求される為、逃げ回るにしても難易度は相当なもの。己の技とアイテムを最大限駆使して生き残ろう!
DXではコンゴジャングルの出現条件にもなっている。ちなみに裏技でマスターハンドを使えば絶対に倒れないため楽勝である。
人気がないからか、forで後述のライバル組み手と入れ換わる形で削除された。

Ⅴ.エンドレス組み手

時間制限等はなく只管ザコを吹っ飛ばして生き残り続け、自分が倒されるまでに倒した敵の総数を競う。
他の組み手よりザコの強化が早くザコが強くなりやすい為、正攻法でいけばいい記録はなかなか出しづらい。
『SP』では廃止された。

Ⅵ.情け無用組み手

極限まで強化されたザコを相手にする組み手。しかもアイテムなし。別名:鬼畜外道組み手
相手はふっとびにくくちょっとした一撃でこちらは容易くお星様となる程に強い。あれ、雑魚ってなんだっけ?
難易度は非常に高く、正攻法はまず通用しないが自滅を狙う戦法等を活用することで撃墜数を稼げる。
forでのザコは復帰阻止をして来なくなったため一撃で倒されさえしなければ生き残れるようになった。焼け石に水だけど。
むしろそれによってプリン等を使った自滅誘発戦法が使えなくなってしまったので相対的に難易度が上がっている。崖際での投げやカウンターを駆使するべし。
1人倒すだけでも困難なのにforのクリアゲッターでは特定のキャラで○人倒せとか鬼畜な条件がいくつかある。鬼か…。
『SP』では何と崖掴まりできるようになってしまったがクリアゲッターは前作のような条件はなく情け無用関連は3人撃墜のみなので前作より緩和された。

Ⅶ.ライバル組み手

『for』で新しく登場した組み手。
ライバルのキャラと共にザコをどれだけ倒せるかを競う。
記録は自分が倒した数からライバルが倒した数を引いて計算される。
ライバルは倒しても何度も復活するが、倒すと3人分の記録が加算される。
このライバルも攻撃を与えて吹っ飛ばしたりすることは可能だが、
あくまで倒したザコの人数を競うため必要以上に構っているとあまり記録が伸びない。
『SP』では廃止された。

Ⅷ.オールスター組み手

『SP』で新しく登場した組み手。オールスターと統合。
原作の発売が古い順にファイターが敵として登場する。
対戦相手が通常のファイター達故に必殺技や崖捕まりも当然使ってくるので、情け無用組み手ほどではないものの、難易度はかなり高め。
休憩所もなくなかなかキツイ。
これにまつわるクリアゲッターは「メテオスマッシュで撃墜する」「ルイージの下アピールを3回当てる」と超ユルユル。前者はドンキーコングを使えば楽だろう。


●役に立つアイテム

情け無用組み手以外ではアイテムが出現する。これらを活用することで記録がもっと伸びる……かも知れない。

  • スクリューアタック(DX)
DX組み手内最強のアイテム。手に持ってジャンプするだけでザコが溶けていくステキグッズ。テクニックも何も入らず、出現率も高い。
Xではバッヂになり装備中はやはりジャンプするだけでザコが消えていくが、制限時間がついたため以前程強力ではなくなった。

  • ハリセン(DX/X)
大阪名物の打撃武器。強攻撃連打で無双するも弱連打で相手を巻き込み封殺するも自由自在。投げれば高性能な飛び道具にもなる。
Xでは打撃性能は落ちたが投擲での使い勝手は相変わらず、投げまくることで手軽に撃墜数を増やせるシロモノ。

  • スパイクローク(DX)
  • スーパースター(DX/X)
スパイクロークは一定時間の間自分を透明化しダメージを無効にし、スーパースターはぶっ飛ばし等も無効にしてくれる。
ともにタコ殴りのリスクを大幅に減らせる。

  • ビームソード(X)
初代より登場する優秀なSF武器。
DXでは組み手においてはブン投げての追撃ぐらいにしか役に立たないが、Xでは横スマッシュによるリーチを生かした吹っ飛ばしがウリの強力武器となった。
ただ隙が大きく乱用は禁物。

極めて博打要素が強いが、上手くいけば何もせずとも撃墜数を稼げる。
DXならばライコウを筆頭にアンノーンフシギバナ、Xならばラティ兄妹やカット&アナ等が出たら大当たりである。
しかし運が悪ければトサキントが跳ね、トゲピーが黒い霧を撒き散らし、がカメラさんを襲撃し、
悪魔が気持ち悪い動きで画面をスクロールさせ……世の中そんなに甘くない。

  • スマートボム(X/for/SP)
多くの敵を巻き込めるのが魅力。
うっかり攻撃したりして巻き込まれないように注意したい。
また敵ファイターに取られないように。偶然出現位置と重なったら?祈れ。
SPからは自分で起爆すると爆風に巻き込まれなくなるため、使いやすくなった。

  • POWブロック(for/SP)
出現アイテムの限られるforの組み手の主力。
タイミングよく投げて一気にふっとばすのが主な使い方だが、
ハンパなふっ飛ばしでは復帰してくるファイターや巨大ファイターをいなすのにも有効。
逆に相手に拾われるとこちらの蓄積ダメージ次第でふっとばされる事も…。

  • レイガン(DX/X/for)
同上。弾の速度が速く意外とふっとぶ。
飛び道具を持っていないファイターには割と重宝する。

  • キラーアイ(for)
威力やふっとばし力はあまり高くないが設置すると相手の動きを多少は制限できる。
ステージ中央に設置すると左右の足場に固まる事が多いので追撃を。

  • 十文字爆弾(SP)
爆弾枠その2。爆風の位置にクセがあり、それほど頼れる性能ではない。
どっちかといえば爆風に運良く巻き込まれてくれれば儲けものといったところか。
というかザコの攻撃で起爆したり、敵ファイターに取られると厄介なのでさっさと取りに行って処分するのが吉。

  • ファイアバー(SP)
使いやすくリーチの長い打撃武器。お手軽に吹っ飛ばせるためバースト難のファイターに重宝される。
使い続けることでリーチが縮んでいくものの、その使い勝手のためか
限界まで縮んでもなお持っていた方が良い事もあったりする。
根元の方が威力が高い。

  • リベンジシューター(SP)
被ダメージが高いほど火力の上がる射撃武器。70~80%ほどから撃墜が狙えるようになる。
出現するのがダメージの溜まり始める後半なので有り難い。逆に使い道にならない程度の蓄積ダメージならこれがなくても余裕を持って後を戦えるという事である。
相手に取られてもダメージがあまり溜まる事がない以上火力がほとんど出ないため、それほど怖くない。

なお、爆発物以外はカービィ・ワリオの美味しい回復アイテムになる。微々たるものだが。




追記・修正は15分組み手を勝ち抜き、情け無用組み手で50体以上倒してからお願いします。

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最終更新:2024年03月08日 12:16