競技かるた

登録日 :2012/06/20(水) 19:01:09
更新日 : 2017/05/08 Mon 09:04:02
所要時間 :約 6 分で読めます




競技かるたとは、小倉百人一首を用いて、社団法人全日本かるた協会が定めた規則に則って行う競技である。
正月などに行う「お座敷かるた」とは別である。


●概説●


小学生から老人まで、性別を問わず行われている。
文化活動や伝統文化というイメージの一方で、競技に高度な瞬発力・記憶力・精神力が必要とされることなどから、
カーリングやダーツなどと同じくスポーツとして取り組まれ、「畳の上の格闘技」とも言われている。

だが、競技人口は少なく、社団法人全日本かるた協会では100万人としているが、
これは学校や子供会活動などの正月の百人一首大会の参加者も含んだ数字であり、
かるた会に所属し継続的に「競技かるた」を行っている者はこれよりもはるかに少ない。
(C級以上の正会員は2000人弱で、正会員となる必要がないD級以下の者などを含めても精々1万人~2万人程度とされる)


●基本ルール●


試合で使うのは百人一首100枚の字札のうち50枚。
その50枚を裏返してよく混ぜ、25枚づつ取る。それを自分の陣地(自陣)に3段に並べる。
もちろん相手(敵陣)も同じ。

並べ終わったら、15分間の暗記時間が設けられ、この間に自陣、敵陣の札の配置をよーく覚える。
暗記時間終了2分前は素振りが認められる。

暗記後は対戦相手、読手の順に礼をしてから競技が始められる。
これはかるたは礼に始まって礼に終わるという「かるた道の精神」によって、定式化されている。


●試合開始●


試合開始時は百人一首に選定されていない序歌(王仁のなにはづの歌)が詠まれる。


読まれた札を取るのはお座敷かるたと同じだが、競技かるたにおいては先に自陣の札を0にすれば勝ちとなる。
読まれた札に先に触れたほうの取りとなる。(完全に同時に札に触れた場合は、自陣に持っていたほうの取りとなる)

敵陣の札を取った場合、自陣から札を1枚選んで相手に送る。
これを「送り札」と言う。(送られた方は、自陣の好きな所にその札を並べる)

飛ばした札の整理が終わるのを待って、次の歌が読まれる。
この時、読み手は1首めの下の句を読み、一秒間おいて、2首めの上の句だけを読む。
ちなみに、場にある札は自陣、敵陣合わせて50枚だが、読まれる札は百首ある。
そのため場に出ていない札も読まれる。
これを「空札」と言う。


以下、細かいルール&用語


1 自分の持ち札は自分の陣地に、左右は87センチ以内、上中下段の3段に各段の間隔を1センチあけて並べる。
左右方向にはにはくっつけたり、間をあけたりしてずらして置いてもいいが、上下方向はきちんと揃えて置かなければならない。また札を重ねてはいけない。
この左右87センチと前後は相手の下段から自分の下段までの範囲を「競技線」と言う。

2 手は自分の陣の札よりも手前側に置いて構える。
札を取る方の手は畳に軽く触れるように真ん中に置く。また、上の句が読まれるまでは、頭は自分の持ち札(上段の先端)から前に出してはいけない。

3 出札以外の札といっしょに出札を競技線の外に完全に押し出しても取ったことになる。これを「札押し」と言う。
両者が札押しの場合は、 出札の近くに触れた人の取りとなる。

4 出札がどちらの陣にもない時、同じ人が両方の陣に「お手つき」したときは、札2枚を相手から送られる。

5 自分の持ち札の位置は、相手に許可を取れば変えられる。

6 札の整理以外に読みを待ってもらうことはできない。
読みを待ってもらうときは、準備ができるまで、整理をしていない方の人が手を高く上げておく。

7 読み手が読み始めたら、場の札に触れたり、声や音を立てたりしてはいけない。

8 読まれる前に手を出したり、相手を妨害するようなことをしたときは、その取った札は無効となり、相手が取ったことになる。

「出札」(でふだ)
場にある札が読まれたとき、その読まれた札のこと。

「きまり」
きまり字のこと。きまり字とは、上の句のここまで聞けばどの札か決まるというもの。最短1字から最長6字まである。

「とも札」
きまり字が途中まで一緒の札。「あきのたの」と「あきかぜに」、「つきみれば」と「つくばねの」等々。

「むすめふさほせ」
最初からきまり字が1字の札7枚の総称。
「むらさめの」「すみのえの」「めぐりあひて」「ふくからに」「さびしさに」「ほととぎす」「せをはやみ」の7枚は、
最初の1字を聞けば取ることができる(一字決まり)。

「お手つき」
次のような場合、お手つきとなる。
1 出札が自陣にあるときに、相手陣の札をさわってしまう。
2 出札が相手陣にあるときに、自陣の札をさわってしまう。
3 から札のときに、自陣あるいは相手陣の札にさわってしまう。
相手がお手つきをすると、自陣の札を1枚、相手に送ることができる。
出札がある側の札は、どの札をさわってもお手つきにはならない。
 「お手つき」をした札またはその「お手つき」をした手に、もう一人が触れたときは、どちらも「お手つき」となる。
また、相手の手が当たって出札のない陣の札に手が触れたときも、二人とも「お手つき」となる。

「ダブル」(ダブ)
出札が相手陣にあるとき、自分が相手陣の出札を取り、相手がこちらの陣の札に触れるお手つきをすること。この場合は一度に2枚送ることができる。
から札が読まれたときに、自陣と相手陣、両方の札にさわってしまったときは「カラダブ」
自陣の札を取り、相手がお手つきをした場合には、自陣の札が1枚減り、その上にお手つきで札を送ることができるので、
枚数差はダブルと同じになり、これを「セミダブ」と言う。

「運命戦」
自陣、敵陣共に残りの札が1枚の状態。
この状態だと敵陣の札を取るのが困難なので、先に自陣の札が読まれた方が勝ちと言う運命に懸けた試合になる。
ざっくり言えば運ゲー。

「名人・クイーン」
毎年一月に滋賀県の近江神宮で名人(男性)とクイーン(女性)をかけた決定戦が行われる。名人戦は五番勝負で、クイーン戦は三番勝負。
前年の名人・クイーンと予選を勝ち抜いた挑戦者との間で争われます。

「服装」
大会別に規定がない限り、基本的には自由。
動きやすいジャージやTシャツが推奨される。




追記・修正は札を取ってからお願いします。

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