バットマン(人物)

登録日 :2010/12/27(月) 00:11:30
更新日 : 2017/09/24 Sun 11:56:21
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  • バットマン

「バットマン(BATMAN)」は、DCコミックスを代表するスーパーヒーローの一人。
同社の看板スターであり、スーパーマンをも超える、アメリカンコミックス界のカリスマ中のカリスマである。

…なお、バットマンは初登場(1939年)以来、時代や作品毎に基本設定のみを残した状態で幾度もリニューアルされている為、ここでは最も平均的な情報のみを記して行く。


【本名】
  • ブルース・ウェイン
年齢は20代中頃から30代中頃に描かれる事が多い。
幼い頃に目の前で無償医師にして実業家でもあった父(トーマス・ウェイン)と教師であった母親(マーサ・ウェイン)を強盗ジョー・チルに殺された経験により、この世の悪と戦う事を決意した若き億万長者。
そのために肉体を鍛え上げ武術を修得すると共に、学問を究めて探偵術や犯罪捜査を学んで文武両道のヒーロー、バットマンとなる。
彼が筆頭株主を努める「ウェインエンタープライズ」はゴッサム最大の企業であり、世界有数の資産家でもある。
時にはその肩書を利用して事件を捜査することもある。

このウェインエンタープライズの利益の一部がバットマンの活動を支える資金源であり、開発された新技術がスーツを始めとする秘密兵器の出所先である。

なお彼自身は悪を憎み正義を求める誠実な男だが、普段は軽薄なプレイボーイを演じている。
これは事件が起きたときにバットマンになるために姿を消しても、周りの人から「またブルースは逃げたのか。まああいつはヘタレだからな」と気にされないようにするため。
事情を理解している友人たちは黙認しているが、そのために恋人とはすれ違いが起きやすく悩みの種でもある。


【概要】
犯罪都市ゴッサムシティの夜を支配するスーパーヒーロー(クライムファイター)。
尚、クライムファイターとはアメリカンコミックス(以下、アメコミ)作品の中でも、現実に即した事件や犯罪と戦うヒーローを指す用語であり、バットマンはその元祖にして後のヒーロー達の雛型となっている。

殺人や強盗であれ、こそ泥やカツアゲであれ、どんな犯罪も厳格に容赦しない。
また自らの殺人を禁じており、どんな凶悪な犯罪者も逮捕するように心掛けている。
……ただし、優しいという訳では無く死んだ方がマシと云う位の目に遭わせる場合も少なくない。

蝙蝠の意匠を顕すコスチュームに身を包み、超能力の類は持っていないものの極限までに鍛え上げた肉体と技、そして数々の秘密兵器を駆使して戦う。
尚、銃は親を死に至らしめた武器であるため使わない(例外もあるが、人を殺した事は無い)。

蝙蝠のコスチュームを身に纏うのは、蝙蝠こそがバットマン=ブルース・ウェインが「最も畏れる対象」だから。
蝙蝠を恐れる理由としては、「修行の際に憔悴していた時に蝙蝠の群を目にして畏怖の念を抱いた」等様々なものがあるが、
近年販売されているゲーム等では下記の説をとる場合が多い。

幼少期の彼は普通の子供として蝙蝠を怖がっており、両親と共に観覧した演劇で出てきた蝙蝠が怖くて両親にせがんで途中退場し、その直後に悲劇が起きた。
そのため、「自分が少し恐怖に耐えていれば両親は死ななかった」という悔恨の念と共に、両親の死の象徴として強烈なトラウマとして、ブルースの精神に刻みこまれた、といった次第である。
そして、蝙蝠となってそれを克服して今度こそ恐怖に打ち勝つという誓いと共に、それだけ自らが畏れる者の姿を執る事で、自身が犯罪者達の畏れる恐怖の対象(シンボル)となる事を目的としている。


上記の設定は初登場以後、かなり古い時期から存在していたものの、1986年にフランク・ミラーが手掛けた『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(以後、DKR)及び翌年の『バットマン:イヤーワン』に於て、
より説得力を増した形で描写されており、ミラーが記した同作のバットマン像が、現在までのキャラクターの基本となっている。

フィジカル面に関しては、素手で鉄格子外すわ、何メートルも自力で跳躍するわ、身長3メートル以上の筋肉達磨の怪人やらサイボーグやらとも真正面から殴り合うわ。
…設定的にも間違いなくただの人間なのだが最早自称にしか見えない、というか蝙蝠スーツの下に更に哺乳類の皮の重ね着した何か別の生物に見える。
『ダークナイトトリロジー』だと、大型犬に苦戦したり常人っぽさ爆発だが。

また、バットマンがフィジカル面以上に優れているのはメンタル面で、卓越した頭脳と研ぎ澄まされた精神、チート級の慧眼を持つ。
特にその慧眼はレギュラーシリーズでは犯罪者の企みを見破り、クロスオーバー大作や特別編では銀河や魔界の果てをも見据える程である(マジ)。
前述の秘密兵器も、その慧眼や頭脳を利用したアイディアを用いた物が多く、保有する技術の科学レベルは一般の地球人の常識を遥かに超えている。

自身が無能力者である故にか、他のヒーローの能力にも精通しており、その能力の限界と可能性…弱点までをも知り尽くしている。
…それがバットマンの強さともなっているが、その情報を敵対するヴィラン(ラーズ・アル・グール)から他のヒーローにリークされ、立場を失いかけた事もある。
※開き直ったのか、後にバットマンは他のヒーローから距離を置き、独自の路線や勢力を築き上げている。


ゴッサムシティの住民から信頼される正義の味方として描かれることもある彼だが、原則的には不法で過激な自警活動を止めない犯罪者とも言える。
また、挑戦や怨恨からバットマンを付け狙う凶悪犯罪者を引き寄せる他、後継者等仲間との関係で新たな犯罪を引き寄せてしまうこともあり、完全な正義の抑止力とも言い難い。
特にジョーカーは、バットマンを最高の遊び相手と見做して付け狙いつつ大規模な犯罪を頻発させており、バットマンの不殺主義も相俟って不毛なイタチごっこが
終わることが無く、犯罪誘引によるゴッサムシティの治安悪化に拍車をかけている感も否めない。


トラウマ故に犯罪者を許さず、だがそのトラウマから来る信念故に犯罪者を殺さず、イカれたコスプレをしながら日々命懸けの犯罪と言える自警活動に勤しむ。
そんなバットマンをジョーカーは「最高に逝かれてる自分達の同類」と揶揄して挑発したこともあったが、皮肉にもこの指摘は案外的外れではない。


作品によってはバットマンという存在が与える影響の大きさ、その逆に無力さ等を描くものもあるが、多く分岐した並行世界の中で、果たして今後彼の行く末はどうなることか。

実写版ではマイケル・キートン(ティム・バートン版)、ヴァル・キルマー(フォーエバー)、ジョージ・クルーニー(Mrフリーズ)、クリスチャン・ベール(ダークナイトトリロジー)、ベン・アフレック(DCEU)が演じている。
デザインも時代に合わせて変更されており、最新作となるDCEUでは対スーパーマン用としてパワードスーツを着用している。
コミックでもタイツから映画の影響を受けたボディスーツに変化したり、昔ながらのタイツ風であっても最新の素材や装備を兼ね備えた描写になっている事もある。


【仲間・交遊関係】

  • アルフレッド・ペニーワース
先代からウェイン家に仕える執事。
英国王室に仕えた過去があったり、軍医の経験があったりとタダ者では無い。

  • ロビン
バットマンの相棒を努める、「脅威の少年」。
初代のディック・グレイソンが有名だが、現在はナイトウイングとして独立。彼はアズラエルの暴走後やブルースの死後(実際は異次元に飛ばされただけ)に一時的にバットマンを務めている。
二代目のジェイソン・トッドはジョーカーに惨殺されている。
三代目のティム・ドレイクは父親にヒーロー稼業がバレて引退したりレッド・ロビンに名を変えて行方不明のブルースを捜索したりと大忙し。
ティムの彼女であるステファニー・ブラウンも四代目となるがブルースの指示を無視したせいであっさり解雇、ギャング抗争の犠牲になりかけるが四代目バットガールとなり現在も活躍中。
五代目のダミアンはバットマンとタリアの間に産まれた私生児で、最年少のロビンである。タリアの元で英才教育を受けていたせいで凶暴かつ好戦的な性格に育ってしまったが、バットファミリーの尽力もあって丸くなっている。
『ニュー・ティーン・タイタンズ』の主人公。

  • バットガール
ロビン同様に相棒や協力関係にある。
初代のバーバラ・ゴードンが有名だが、バーバラは後のコミックスでの展開を受け、他の媒体でもオラクルとして登場する場合の方が増えた。

  • オラクル
バーバラがジョーカーにより下半身不随の重症を負わされた後に、ハッカーやその他なんでもござれ、のバックアップに転身した姿。
ナイトウィングこと、ディックが恋人。

  • アズラエル
二代目バットマンとして活動後、帰還したブルースに敗れ呪縛を解かれる。

  • ジェームズ(ジム)・ゴードン
ゴッサム市警市警本部長の地位にあるベテラン刑事。
ミラー版以降は鉄の信念を持つ男となった。

  • レスリー・トンプキンス
精神科医。ブルースの友人で後見人。
両親を殺されたブルースの面倒を見てくれた人の一人であり、貧しい人の援助をするなどバットマンとは別の道で街の平和のために活動している。

  • ルシアス・フォックス
ウェインエンタープライズの社長で、ブルースの代理人。

本名カル・エル、地球人名クラーク・ケント。
地球最強のスーパーヒーローで最大のライバル。
互いに認め合う友人同士で共にヒーローチーム『ジャスティス・リーグ』の中心人物でありながら、その方法論の違いにより対立関係にもある。



【主な敵対関係者】

本名不詳。
バットマン最大の宿敵。
完全な狂気に捉われた天才的な犯罪者。
卓越した頭脳と狂気を武器とし、他のヒーローにも畏れられている。

初代のセリーナ・カイルが有名。
凄腕の女怪盗で、ブルース=バットマンとは互いに惹かれ合う存在。
バットマンと同じく殺しはしない主義。

  • ラーズ・アル・グール
数百年を生きる異国の導師。
「影の軍団」の支配者で、ブルースを後継者とするべく狙っている。
幾度か滅ぼされた筈だが、その度に復活する。

  • タリア
ラーズの娘。
ブルースの筆頭彼女候補。

  • ペンギン
本名オズワルド・コプルポッド。
燕尾服を着た姿がペンギンそっくりの愉快犯。様々な武器を仕込んだ傘を使う。
奇形として描かれる事もある。

  • リドラー
本名エドワード・ニグマ。
なぞなぞをこよなく愛する愉快犯。
有名だが、全体では小者。

  • リーパー
本名ジャドスン・カスピアン。
バットマン以前のゴッサムの守護者だが、その名の通り(※死神)、殺人をも厭わない残忍な復讐者。

  • ハーレイクイン
本名ハーリーン・クインゼル。
ジョーカーに魅せられて情婦となった心理学者。
行動が支離滅裂で陽気。
アニメのオリジナルキャラクターからコミックに逆輸入された人気者。
映画『スーサイド・スクワッド』や女児向けアニメでの実質的なヒロインに抜擢されたこともあって、10年代のアメコミにおける人気女性キャラに上りつめた。
初期のコスチュームはピエロを模したものだったが、現在ではツインテールのギャルファッションを身に纏っている。
ポイズンアイビー、キャットウーマン、パワーガールらと交流がある。

  • ポイズンアイビー
本名パメラ・アイズリー。
植物を偏愛する悪女。
ハーレイとはアニメ以来の仲良し。

  • ベイン
バットマンを倒すべく肉体改造を受けた巨漢。
ブルースの背骨をへし折り、一度は引退に追い込んだ。

本名ハービー・デント。
元ゴッサム地方検事だったが、顔の半分を酸で焼かれ狂気に捉われた。
正義と悪…全ての行動を片側が傷ついたコインで決める癖があり、表ならどんなに自分に不利になろうと悪行はしない。

  • スケアクロウ
案山子の格好をした犯罪者。
心理学を悪用し、人間の恐怖を操る事を得意とする。

  • ジョー・チル
バットマンの両親を殺したチンピラ。
普通なら最重要ポジションに収まりそうなものだが、あまり出番は無い。というか「バットマンの両親を殺した人物」と回想シーンに出てくることがほとんど。
ウェイン夫妻殺害後は行方をくらましていたが、成長してバットマンとなったブルースに居場所を突き止められたものの、彼に逮捕される前に犯罪者仲間に逆恨みされて射殺された。
なお、リランチによって存在を消されており、バットマンの両親を殺したのはジョーではなく名も無い強盗になっている。

  • ルー・モクソン
ゴッサムのマフィアのボス。
かつてブルースの父トーマスによって警察に逮捕され刑務所送りにされた恨みがあり、チルは彼によって雇われたヒットマンという作品もある。


【主な装備】

  • 万能ベルト
侵入用の七つ道具から発信機、小型爆弾まで、あらゆる装備を納める。

  • バットラング/バッタラン
蝙蝠型の手裏剣(ブーメラン)。
様々な形状、用途の物が存在する。

  • ワイヤー
投げたり、銃で撃ったり、バットラングに付けて使用する。
高所への移動や、摩天楼でのターザン、敵の捕獲までと用途は広い。


【メカニック】

  • バットモービル
バットマンの操る高性能スポーツカー。
形状は、作品どころか作家によってもバラバラで、車体後部から火を吹くのと蝙蝠の意匠を取り入れてある意外の共通項は無く、寧ろそれがあれば「バットモービル」と認められる…様な所がある。
しかし、ミラーが『DKR』で戦車風のバットモービルを登場させ、映画『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』でそのデザインを元にしたタンブラーが登場…一気に前述のイメージに寄らないバットモービルが浸透した。

※他、飛行機やヘリ、ボートにロボット等…いずれも蝙蝠の意匠を持つ。




【余談】
バットマンの使う武術は、日本やチベット、北朝鮮等と設定はバラバラだが、東洋の武術とされる事が多い。

主な異名としては、
『ダークナイト(闇の騎士)』
『ダークナイト・ディテクティブ(闇夜の探偵)』
『ケープドクルセイダー(ケープの聖戦士)』
等があり、これらは作品タイトルにも使われている。
他、キャットウーマンらが呼ぶ「イヤーポインター(尖り耳)」等、あだ名(アメコミらしく)が多い。

現在では、バットマンとジョーカーは光と影の関係にあるとされている。
映画『ダークナイト』では、それが解り易い形で描かれていた。
その為かバットマン同様にジョーカーもまた、本来はただの人間であるにも関わらず、ある種の超然的な存在として扱われている
(作品によっては、ジョーカーが正義でバットマンが悪の次元があり、正義のジョーカーとバットマンが悪のバットマンと戦う展開もある)。





闇夜の空にバットサインが浮かんだら、追記・修正の合図だ。

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