氷輪丸

登録日:2009/06/03(水) 05:34:51
更新日:2023/09/19 Tue 12:30:51
所要時間:約 3 分で読めます




氷輪丸(ひょうりんまる)
BLEACH」に登場する刀。

CV:浜田賢二(斬魄刀異聞

日番谷冬獅郎斬魄刀
刀自体は普通の刀よりも少し長い程度だが、彼の身長に対しては長いため背負っている。

斬魄刀解放と共に柄尻に鎖で繋がれた龍の尾のような三日月形の刃物が付き、溢れだす霊圧が触れたもの全てを凍らせる水と氷の竜を創り出す。

斬魄刀そのものにも、触れたものを凍らせる能力が付加する。

能力が及ぼす効果範囲は広く、四方三里(半径約12kmつまり市丸ギンと1km差)もあり、それにより天候に影響を与える。
氷雪系最強の斬魄刀。


斬魄刀人気投票では1位を獲得している。解号は「霜天に坐せ『氷輪丸』」。
日番谷自身が映画で主役級に扱われたりするほどの人気キャラなのもあり目にする機会も多い。

卍解の名は『大紅蓮氷輪丸(だいぐれんひょうりんまる)』。
氷なのにどこが大紅蓮やねんと思う人も居るかもしれないが、仏教の八大地獄と対を成す「八寒地獄」の最下層「摩訶鉢特摩地獄」は
余りの寒さから亡者どもの身体が裂け、飛び散った血が凍りつくことから「大紅蓮地獄」の異名を有している。
恐らくそれから取られたのだろう。

解放と同時に、刀を持った腕から連なる巨大な翼を持つ西洋風の氷の龍、及び三つの巨大な花のような氷の結晶となる。
このとき刀身の鍔が微妙に変化している(氷輪丸の本体を日番谷自身にまとわせたような形態)。

能力は単純に始解の出力が増大したもので、始解と卍解の性能の変化はほとんど無い。氷と凍気を自在に発し操る。
刀以外の部分は全て氷でできている為、たとえ砕かれても水(液体としてその場に無くとも空気中の水分など)さえあれば何度でも再生可能という特性を持つ。
その他にも、敵から受けてできた傷口を氷でふさぐことで、一時的に出血を止めることなどができる。
氷で像を作ったり、光の反射を生かして風景ごと相手を騙すなど、卍解としては珍しく小手先(これは初見でしか通じない技と自嘲しているため)というか繊細な技も可能とする。
またその性質上本体はあくまで刀だけであるため、卍解にとって最大のリスクである破損をほぼ気にしなくて良いという強みもある。


なお氷輪丸と大紅蓮氷輪丸の使用技は千年氷牢や氷天百華葬をはじめ作中随一の数とバリエーションがある。


日番谷自身がまだ幼いため、卍解は未完成であり、持続時間が短い。背後にある花の結晶は日番谷の残りの霊力を示すもので、
時間と共に花の花弁が一枚ずつ砕け落ちていき、十二枚の花弁全てが散った時、卍解も消える
……と言われていたが日番谷自身は最初からこれを肯定も否定もしていない。

実は花の結晶が全て散ることで大紅蓮氷輪丸は初めて完成を迎えるのである。
またお得意の後付けかよ」なんて言われそうだがよく見ると辻褄が合わないことは何も言っていない。
破面のシャウロンが「散ったら卍解は消える」と作中で自信満々に推理したことで状況から見て「そういうことなんだろう」と受け取ってしまったことが原因かもしれない。
より正確に言えば、最初にそれを発言した号では日番谷が返答しないことに注目して「これは次号でシャウロンがなん…だと……?するな」と予想した読者も多かったのだが、
その次号では日番谷がいかにも余裕のない戦い方をしたこと、霊圧の限定解除されたことで勝ったこと(それと限定解除が遅すぎる)、
恋次については限定解除が戦闘中に行われたことによる不意をつけていなければ苦しかったと述懐したことで(日番谷は相手全体の実力が想定を上回っているという点で驚愕した)、
もう誰もシャウロンの推理を疑う者はいなくなっていた。

ただしこれまたよく勘違いされているが、登場当初は氷輪丸は完成してはいなかったので*1
それ以前においては花弁が無くなると能力が解除されてしまうか、完成がすぐ途切れるか、完成に至らないかのいずれかだと思われたのだが、
実は日番谷の卍解を奪った蒼都が大紅蓮氷輪丸を使用した際は、後ろの氷華が存在しない。
つまりこの氷華自体が日番谷が卍解の修練を積んだ後に出たものだという証明でもある。
これらの情報を総括するとやはり氷華が散って卍解が解けるというデメリットはなく、大紅蓮氷輪丸が完成するまでのタイムリミットだった可能性の方が高い。
ただ完成したとは言えこの形態になるのには時間がかかるため、まだ発展途上だとも予想される。*2

ちなみにこの氷輪丸だがよく見返して見ると斬月並みに緻密な描写と伏線が張られていたりする
+ それを纏めるとこちら

シャウロンは華が散れば卍解が解けると語っているが、日番谷は肯定も否定もしていない。
ハリベル戦で華が半分ほど散ったおかげで卍解状態でも天相従臨が使えるようになったと言っている。つまりこの氷華は単純に卍解が解けるタイムリミットだけを示すものではない*3
蒼都が使っても氷華は出ないので、あの華自体が日番谷が修練の果てに身に着けた物。
蒼都を倒した時の日番谷は卍解を維持できない満身創痍だったにも関わらず、花弁は一枚も散っていない

こういった点からあの氷華が卍解のタイムリミットだということを疑問視出来る描写はかなりあったりする。




最終章突入に辺り、日番谷の卍解の完成自体は仄めかされていたものの(※どういうものかは不明だった)長らく日の目を見なかったが、
ジェラルド・ヴァルキリー戦でついにお披露目された。
本人曰く卍解の力を完全には制御できていないためなのか少し老け、日番谷自身の肉体が急成長して大人となり、手足や首周りに氷の衣装が形成される。
巨大隕石を一撃で粉砕した更木剣八以上の攻撃力に加え、直接触れなくても手を向けるだけで対象物を氷結させる事ができる。
そして「氷結させた物質の全ての機能を停止させる」という効果が付与された事で、相手の能力を封印して無効にすることも可能。
戦闘能力がこれまでとは段違いに向上している。

更に、足を4歩進めた者の地水火風の全てを凍結する「四界氷結」なる技が発動し、
相手が距離を詰める・技の構えを取るなどの当たり前の動作をしただけで相手に空間が自動で凍りつくなど、こ
れまでとは趣の異なる能力も見せた。未完成のときとは違って、技に水分を使う前準備が必要な様子もない。
瞬時に相手の踏みしめた空間の全てを凍結させるため、躱すことは恐らく不可能と思われる。
相手は4歩歩いてはいけないという前情報も無いため、完全な初見殺しである。
(仮に分かっていたとしても、相手はほぼ動くことが出来ず攻撃も防御もろくに出来ないため、氷結を避ける対処法が有るのか不明)

巨人の如く超巨大化したジェラルドを瞬時に全身凍結させていることから、凍結速度、範囲ともに非常に強力。
こちらは、使用者が恐らく動けず身体が砕けやすくなり命の危険に晒される袖白雪の絶対零度や卍解の白霞罸と違い、特にデメリットはなくノーリスクで発動できる。
また、任意で氷の翼を生やす事により、日番谷本体に触れた者を一気に氷結できる。


本体

大きな翼を纏った氷の龍。
「潤林安」当時の日番谷の夢の中や『The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸』の作中に現れた。
まだ幼く出会ったばかりの日番谷を「小僧」と呼んだが、現在は「主」呼びである。

アニメオリジナルでは刀を扱う都合上か、端正な外見の青年の姿で登場した。

ちなみに『The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸』ではタイトルの通り、同じ銘の斬魂刀が登場。
日番谷の親友・草冠宗次郎が所持者であり、能力も日番谷のと同系統だった。
何故、同じ銘で同じ能力の斬魂刀があったかは不明。
少なくとも当時の四十六室(BLEACH終了前後で大規模な組織改革が為されたので現在の四十六室とは別物)としてはあってはならぬことであるらしく、
日番谷と草冠は尸魂界への反意など無かったにもかかわらず決闘を強いられた。
卍解は会得していないが、本来なら卍解を使わなければ斬れない王印を増幅された霊圧の始解で斬り、
最後は所持者自身が氷輪丸になった。
龍というよりは怪獣に近い姿となる。俺自身が氷輪丸になる事だ

氷輪丸は性質上、大気中の水分が無ければ能力を使用できないというか物理的に維持が出来ない。
なので総隊長の卍解によって乾燥し始めた頃合いで使用不可になると日番谷自身が説明していたが、
この時は滅却師に奪われた状態(しかも奪った直後なので修練しているはずもない)であり、ましてや死神でもない者が使用しているためとも思われる。
そして氷輪丸自身も天候(言い換えるなら大気)を操る力を持っているため、雨や雪を降らして大気の水分を増やすなど、
斬魄刀に選ばれた真の所有者である日番谷自身が操っていれば、何かしら対処可能ではないかと思われる。




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最終更新:2023年09月19日 12:30

*1 藍染が封印された後の約2年の修行中に完成したと言っている

*2 実際、京楽は日番谷が最盛期になるのは少なくとも100年後と観ているので、いくら日番谷が天才でも二年やそこらで完璧な力を身に着けられる訳がない

*3 完全体の仕組みからこの華が散る程氷輪丸の本領に近づく、また巨大な力を安定して使えると思われる