ガイアガンダム

登録日:2010/02/15 Mon 12:09:36
更新日:2024/02/12 Mon 11:10:29
所要時間:約 5 分で読めます





死んじゃうは……ダメ!



機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




ガイア
GAIA


基礎データ


型式番号:ZGMF-X88S
所属:ザフト→地球連合軍第81独立機動軍「ファントムペイン」→クライン派
全高:17.80m
重量:69.85t
動力:内蔵バッテリー
装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト(VPS)装甲

武装:
MMI-GAU25A 20mmCIWS×2
MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
MA-81R ビーム突撃砲×2
MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド×2
MMI-GAU1717 12.5ミリ機関砲×2
MA-M941 ヴァジュラ ビームサーベル×2
MMI-RS1 機動防盾

パイロット:
ステラ・ルーシェ
アンドリュー・バルトフェルド
シーカ・シェダー


機体解説


C.E.73にザフトが開発した最新鋭MS「セカンドステージシリーズ」の一機。
VPS装甲を持ち、起動には漆黒の装甲色が特徴。他のセカンドステージMS同様デュートリオン送電システムを搭載している。

ユニウス条約締結によるMS開発のネックをクリアーすべくザフト設計局が出した回答の一つ、
「単機で複数の機能を有するMSの開発」というコンセプトの下に開発されたMS。
MSとしての「汎用性」とMAとしての「特化性」を併せ持っている。


本機は、前大戦のアフリカ戦線で多大な戦果を上げたバクゥの流れを汲む機体である。
人型のMS形態と四足獣型のMA形態を使い分けることで、その機動力を発揮した格闘戦を得意とする。
他のセカンドシリーズの可変機構に比べると運動時の機体への負荷も大きいが、同シリーズは前大戦期のジンなどの量産機から、
フリーダムなどのワンオフ機までザフトのMS開発ノウハウが総動員されているため、ガイアの機体構造も非常に堅牢なものとなり安定した性能を発揮できる。

背面のウイングパーツに内蔵されたスラスターによって加速性にも優れ、跳躍すればそのまま空中にいる敵機に攻撃することまで可能。
変形のため脚部は細く、足首部分の踵と爪先は完全に分離したハイヒールのような構造となっている(接地時の安定性より瞬発性を重視したため)。
一方、バクゥにあった無限軌道は搭載されていない。
なのでMA形態での移動時には上下にものすごく揺れることが予想される。ステラの乳揺れ

陸上は勿論宇宙空間でもデブリなどを利用し跳躍することで変則的な挙動を見せることが出来る。
しかし大気圏内での単独飛行は出来ず海上戦闘にも向かないため、母艦やサブフライトシステムによるサポートが不可欠となる。


武装


  • MMI-GAU25A 20mmCIWS
いわゆる頭部バルカン。

  • MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
セカンドシリーズ用として開発されたビームライフルのベースモデルにガイアの機体特性に合わせたチューンを施したモデル。
「MA-BAR71XE」はガイアがMA形態時にも胴体右に装着使用する為、
特殊地形での機動戦を考慮した改良がなされバレルがやや長くなっている。
MS形態の非使用時には右腰アーマーにマウントされる。

  • MA-81R ビーム突撃砲
背部左右に装備されたアサルトビーム砲。
MA形態の主力火器だが、MS形態でも使用可能。
ただし砲門は頭上(MA形態での正面)に固定されている為、専ら無重力空間での飛行時のノールック射撃用。
同型のビーム砲がカオスの機動兵装ポッドにも搭載されている。

  • MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド
左右バーニア付姿勢制御翼の前部に発振されるビーム刃。
対艦刀に似た構造で、MSを容易に両断するほどの威力を誇る。
主にMA形態での突撃時に機体両翼に展開し、すれ違いざまに目標を切り裂くといった使われ方をする。
後に∞ジャスティスにも同系統の武装が施された。

  • MMI-GAU1717 12.5ミリ機関砲
MA形態時の頭部にある対地上掃討用兵器。

  • MA-M941 ヴァジュラ ビームサーベル
両腰部に装備されたビームサーベル。
アビス以外のセカンドステージシリーズに装備されている共通兵装。

  • MMI-RS1 機動防盾
対ビームコーティングシールド。
高速機動時の取り回しなどを考慮し比較的小型になっており、表面は本体同様黒く塗装されている。
MS形態時には主に左腕に保持し、MA形態時には胴体下面に装着されコクピットの保護などに使われている。

  • 57mm高エネルギービームライフル
元はストライクルージュ用のライフル。
エターナル防衛戦の際に、ガイアのライフルを破壊されたバルトフェルド機がキラから借り受けて使用した。



本編での活躍


初登場は第1話から。
実戦配備のため、新造艦「ミネルバ」と共にコロニー「アーモリー・ワン」に運ばれ試験運用されていた。
その後、ステラを始めとした「ファントムペイン」に強奪され、アスランが乗るザクウォーリアシンソードインパルスと交戦するが、ステラがブロックワードを聞いたことで撤退。

その後はユニウスセブン破砕作業に介入し、ルナマリア専用ガナーザクウォーリアと戦闘。
砲戦仕様機相手に格闘戦で苦戦する(格闘戦やるルナもルナだが)。

地球に降りてからは空を飛べるカオスとを泳げるアビスに対して陸上でしか力を発揮出来ないため、海上戦では置いてけぼりを食うこともあった。
ダーダネルス海峡戦では介入してきたフリーダムにMA形態で挑むも前足を切断され、海中に埋没。
復帰直後に激昂したステラの操縦で道中のハイネ専用グフついでに真っ二つにする戦果を見せるも、直後フリーダムに蹴りで返り討ちにされ、カオスに回収され撤退。

その後ミネルバが滞在していたロドニアのラボを目指して単独で出撃したが、セイバーとインパルスに敢え無く撃破され、機体は奪還された。

その後は紆余曲折あってクライン派に渡りバルトフェルドの乗機となった。
なお、これに伴いVPS装甲も黒からオレンジ色に変更されている*1

エターナルのMSが手薄なこともあり一度出撃したこともあったが、最終決戦では予備機として艦内に残されていた。


関連機体


バクゥ

ラゴゥ

ガイアのMA形態の原型となった四足獣型MS。


ガイアインパルス

ガイアの前身となる機体。


ワイルドダガー

強奪後に解析して得られた本機のデータを元に連合がその変形機構をほぼ丸パクリして製造した量産機



立体化


ガンプラ

1/144コレクションシリーズ、HG GUNDAM SEEDで発売。
HGはやはり差し替えで変形が可能なのだが、コレクションシリーズも(完全ではないが)変形が可能である。

時代相応な色分けだがHGキットの出来はそこそこ悪くなく、ビームエフェクトパーツもサーベルとブレイドで両方色付きが有るのだが、元々の武装が少ないためか少々割高感がある。
後にバルトフェルド機が発売されたが、違いは色だけなので好みで選ぼう。



ゲームでの活躍


◇連ザシリーズ

コスト450で登場。
Ⅰではゲスト参戦だったがⅡでは本格的に参戦、変形機構も身に付けさらに機動力が増した。
全体的にバランスの良い性能で、特に格闘が優秀。多少クセがあるが、変形することでフィールドを颯爽と駆け巡り相手を翻弄できる。
MA形態ですれ違い様に斬り抜けたりビームを乱射しながら圧を掛けて接近したりと手数は豊富。

また家庭版ではバルトフェルド機も隠し機体として登場。
セイバーやレイザクより薄い装甲だが、それを補って余りあるブースト性能を誇り、その機動力は高コスト機をも凌ぐほど。
格闘時はサーベルを二本、片方は逆手で構える。

ソードストライクの特格のようにビームブレイドで対戦フィニッシュを決めると撃墜ムービーでちゃんと敵を真っ二つに出来る。君もハイネグフを真っ二つにしてみよう


◇VSシリーズ

EXVSFBにて久々の登場。コスト2000。解禁は2013年5月28日。
サブ射撃でアビス・カオスの両名を呼び出し、それぞれに支援攻撃をさせる。
特殊格闘でMA形態に変形するが、この時の機動力は同コスト帯を上回る。代わりに地走状態で射撃が足を止めるものばかりになるため、上手くMS形態と使い分けて戦わないと苦しい。
覚醒技は平凡な格闘乱舞。技のカット耐性やダメージ自体はそこそこなのだが、個性が無くやっつけのような攻撃なのであまり覚醒技感が無い。

EXVSMBONになると、アビスに突撃攻撃が、カオスのミサイル性能の大幅向上という中距離牽制・始動に大きく向いた攻撃が増える。
MS形態の中距離戦とMA形態の奇襲接近戦を使い分けて立ち回ればそれなりに強く、過分ない性能に仕上がったように見える。

EXVS2では、射撃CSにビーム砲照射が、両形態のサブ射撃がアシスト呼出になりアビス・カオス共に性能変更となった。
特殊射撃に単発ビーム射撃が、下格闘にサーベル投擲が追加されたのもあってMS形態での中距離戦がかなりしやすくなった。が、環境のせいもあってか本来得意とする奇襲性が薄まり、ダメージレースで負けやすい。

EXVS2XBでは、アビス・カオスの攻撃技がEXVSMBONまでのものを加えて3種類ずつとなり、下格闘は前派生からの射撃が追加。
単発ビーム射撃が無くなったがアシスト弾数が個別化されたので、ガンダムスローネドライにやや使用感が近くなっている。
EXバーストは接近を意識したM覚醒、とにかくアシスト回しと射撃戦で立ち回るS覚醒がおすすめ。

EXVSFB家庭用からEXVSMBON家庭用まで、バルトフェルド専用ガイアガンダムがDLCで参戦。こちらもコストは2000。
外見からして既存ガイアの流用機体だが、サブ射撃が頭部バルカン砲で特殊射撃に通常ガイアの射撃CSが配置。特殊格闘に隕石蹴りが移った事で常時MA形態になる状態が無く、横格闘も入力した段階でMA形態に変形するなどコマンド回りでコンパクトに仕上がっている。
ただその分平凡極まりないMS形態を中心に立ち回らざるを得ず、中距離の射撃戦では特に存在感が薄れがち。せめてサブ射撃のバルカン砲がもう少し頼りがいのある性能であればよかったのだが。


スパロボシリーズ

ZKでは条件付きでステラと一緒に仲間になる。
Lではステラは条件付きでの加入だが、本機はミネルバ隊が仲間になった時に格納庫に置いてあったりする。
大体はセイバーを無理矢理壊されてザクに乗ってたアスランを乗り換えさせることになる。

ちなみに、全作でバルトフェルドを乗せるとVPS装甲の色が彼専用機のものになる。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

他のセカンドステージMSからも開発可能だが、バクゥやラゴゥから開発可能という特徴を持つ。
バルトフェルドを乗せることで専用機になる。基本性能は上がるが、移動力がわずかに下がってしまう。さらに変形するとなぜか水上を走れる。

CROSS RAYSではMS形態は武装が3つでBEAM武器のみ。MA形態も武装は3つでBEAM射撃のビームライフルが使えなくなるが、射程3の物理射撃の12.5mmCIWSが代わりに使用できる。ただし12.5mmCIWSは威力が低めなため少し心許ない。
MA形態の機動力は8あるため、OPパーツなしでも機動力に優れている。開発先にはインパルスガンダムがあるためそこから発展させてデスティニーガンダムへ繋げることが可能。
今作ではザウートが初期生産リストに入っており、ザウート→バクゥ→ラゴゥ→ガイアと開発を繰り返せば結構早く手に入る。地上マップのシナリオさえ選べば地上適性Aのおかげで育成にはさほど苦労しないだろう。

◇SDガンダム外伝

獣王ラゴゥの子供として3人登場。
内訳は長男の「仮面獣王バルドガイア」、次女の「獣乙女ステラガイア。そして「獣王姫アイシャガイア」
原作では搭乗していないアイシャも含めた三兄弟にするというなかなか大胆なアレンジが成されている。なお女性2人はMS形態、バルドはMA形態がモチーフとなっている。




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最終更新:2024年02月12日 11:10

*1 シールドもバルドフェルドの好みに合わせて同色に塗り替えられている。