必殺シュート(キャプテン翼)

登録日:2010/05/18(火) 10:17:01
更新日:2023/05/18 Thu 21:02:21
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高橋陽一原作の「キャプテン翼」に登場する必殺技で、作品を象徴する要素の一つである。
実際にプロサッカーでも使われる技から「そうはならんやろ」という荒唐無稽な物までその種類は様々だが、そのインパクトの強さで作品の人気を支えてきたと言っても過言ではない。



縦回転(ドライブシュート)系

ドライブシュート

ボールに強烈な縦回転を掛け、ボールが急降下するシュート。
DFやGKの頭上を越えていったボールがゴールに入るように撃つのが基本で、ロングシュートで多用される。
実在するシュートであるが、作中のものは ほぼ真上に近い位置から急角度で落下してくる とか ドライブ回転が強烈すぎてキャッチしようとしたGKの手を弾く とか
真正面から敵にぶち込むと巨漢DFを吹き飛ばしてそのままゴールする とか超人的な技になっている。

使用者は大空翼の他、ファン・ディアス、三杉淳、弓倉宣之、マーク・オワイラン、ナトゥレーザなど。
当初は翼の代名詞とも言える技だったが、(一応)実在する技であるため、後に多数の選手が使うようになっていった。
テクモ版ではトニーニョ、ジェトーリオらが使う。

ミラクルドライブシュート

ドライブシュートの派生。
ゴールに入らず地面に落ちたり、ゴールポストに当たってしまったボールが、あまりに強烈なドライブ回転のため再びゴールに向かって飛び込んでいくシュート。
基本的には奇跡的に発生する現象だが、翼はたまに意図的にやる事がある。
使用者は大空翼。

フライングドライブシュート

ボールに縦の回転を加えるドライブシュートに、横の回転も加えて、ボールの軌道を斜めに操ることができるようになった強化版。
使用者は大空翼、三杉淳、カルロス・サンターナ、ナトゥレーザ。
ナトゥレーザはこれを二段変化させ、さらに地面でミラクルドライブシュートの要素も加えた「二段フライングドライブシュート」を使用。

スライダーシュート

ドライブシュートの変化型。
上に向けて放ったシュートが急降下するドライブシュートと違い、真正面に向けて放ったシュートがキーパーの手前で落下し、キャッチを回避する。
ドライブシュートの応用である事を見抜いた翼は、すぐに同じ技を使ってみせた。
使用者はエル・シド・ピエール、大空翼、岬太郎。

フェアリーシュート

バンダイ版RONCに登場するドイツ代表MFハイネのシュート。
強いバックスピンをかけることでキーパーの手前でふわりと浮き上がるシュート。

横回転(バナナシュート)系

バナナシュート

ボールに横回転を加えて、カーブする軌道でゴールを狙うシュート。
実在するシュートで、コーナーキックなどで用いられる。
使用者はファン・ディアスなど。井沢守が使用したこともある。

カミソリシュート

バナナシュートの変化型。
横に向けて放ったシュートがゴールをめがけて曲がるバナナシュートと違い、真正面に向けて放ったシュートがキーパーの手前で変化し、キャッチを回避する。
応用技として、逆向きに曲がる「二枚刃カミソリシュート」もある。
軌道さえ読めれば森崎でも取れる という威力の無さが欠点……いやまあキャッチしたGKを吹っ飛ばすのが当たり前という感覚の方が本来おかしいはずなのだが。
当然「世界に通じる威力では無い」と指摘され、主に味方への「カミソリパス」として活用される。
そのため初登場から全然使われる機会が無く、久しぶりにライジングサンでミューラー相手に使用されたが当然通じず。なぜ早田を起用したのか采配を疑うレベル。
テクモ版では「カミソリパス」としては非常に優秀。GKから点を取れなくとも、エースストライカーにボールを確実に渡す役割として十分に活躍できる。
使用者は早田誠

ラ・コルーニャ海岸アトランティックオーシャン水切りショット

ボールに強烈な横回転を加えてシュートを放ち、バウンドするたびに水切りの要領で軌道を変えて行く。
相手GKは軌道が全く読めず、棒立ちのままゴールを許してしまう。
強烈な破壊力でGKを破壊して得点するシュートが多くなってきた作中で久しぶりに現れた変化球である。
また、数十年ぶりに「ノートラップランニングボレー隼シュート」を大幅更新する最長の名前を持つ必殺シュートとなった。
使用者は大空翼。

翼はこれと似たようなパスを以前に使ったことがあり(当時の技名は無し)、かなり年月をおいての再登場・改良版にあたる技となった。

アナライズシュート

バンダイ版RONCに登場するアメリカ代表MFライアンのシュート。
鋭い横回転をかけてキーパーの苦手なコースを狙うカーブシュート。
初期のverでは設定通りにキーパーが一歩も反応できずにゴールを量産するバランスブレイカーだった。
派生技のSシュートとしてシュートコースが見つからない際に右足でシュートを蹴ると見せかけて交差させた左足で蹴ることで不意をつくトリックシュート、ラボーナ・イリュージョンが存在する。

直線(弾丸シュート)系

タイガーショット登場前は、特別に名前が付いていない強烈なシュートや、「弾丸シュート」と表現されたものが複数存在する。
どうせどれも同じようなものである。

タイガーショット

直線的に飛ぶ強烈なシュート。その威力はコンクリートの壁にめり込むほど。
欠点は真正面にしか飛ばないため、 DFやGKを犠牲にすれば 必ず防げることである。もちろん肉壁となる者にはコンクリート以上の防御力が求められる。(例.石崎の顔面)
沖縄で台風直下の荒波をシュートをで撃ち抜く事で完成した。
使用者は日向小次郎
ASローマのフランチェスコ・トッティが真剣にタイガーショットの練習をしていたらしい……。

強化版としてさらに破壊力を増したネオタイガーショットがあり、
テクモ版ではさらなる上位版としてライトニングタイガー、ドラゴンタイガー、ファイナルタイガーとどんどん凶悪な技が開発される。
ドラゴンタイガーはコンクリートの壁を破壊、ファイナルタイガーはコンクリートの壁を貫通する。殺す気か。

改良版としてボールの中心を正確に蹴り抜くワイルドタイガーショットがある。
名称とは逆に繊細なシュートで、体がわずかでもぶれると失敗するが、上手く撃ち出せればコントロールの正確さも活かせる、
これまでのパワー一辺倒の路線とは一線を画したシュート。
雷獣シュートよりも威力は劣るものの、足への負担が少なくボレーシュートでも使えるという長所があるため、両者が併用される。

イーグルショット

低い弾道のまま進むロングシュート。
初登場からなかなか名前が定まらず、北国シュートなんて呼ばれた時期もあった。
松山はこのシュートを気に入っているようで、他人が同じ技を使うとよく「俺の技だ!」と主張している。
使用者は松山光、大空翼。
バンダイ版RONCでは強化版のワイルドイーグルショットが登場するが他のSシュートと比べ威力が低くクリティカルゴールも発生しない等微妙に不遇。
強化版としてゴールデンイーグルショットがあり、キャッチしたGKの手を複雑骨折させる程の威力を持つ。
使用者はカルロス・サンターナ。

隼シュート

中学生ながら100メートル11秒フラットで走る新田の天性のバネを生かしたシュート。
最初はただのニックネームのようなものだったが、テクモ版で必殺技として扱われたために有力な個性になった。この事はテクモの英断と言われている。
使用者は新田瞬

これを走りながらダイレクトに撃つ「ノートラップ ランニング ボレー 隼シュート」は技名の長さで有名。
後にもっと長い名前のシュートが出て来るようになったが、長らく最長の名前を持つ技として親しまれた。
あまりに長いためテクモ版では「隼ボレーシュート」に改名。

テクモ版ではファルコンクロウ、ファルコンダイブと改良型が開発される。
が、やたらとゴールポストに当たる確率が高い、ガッツ消費が大きく燃費が悪いと使いづらい面も。

ファイヤーショット

あまりの強烈さのため 実際にボールが燃えている という恐るべきシュート。若島津はタイガーショット以上と評した。
使用者はカール・ハインツ・シュナイダー。

強化版としてパワフルファイヤーショットなど様々な派生系があり、普通のが「正調ファイヤーショット」と呼ばれたりも。
テクモ版では強化版にネオファイヤーショット、フレイムフラッシュ。ボレーで放つダイレクトファイヤー、オーバーヘッドで放つバイシクルファイヤーがある。

アクセルスピンシュート

相手ゴールに背を向けた状態からボールを頭上に蹴り上げた後、体を回転させてその勢いを乗せた強烈なシュートを蹴り込む。
使い手はシニョーリ。そしてキャプテン翼Vにおいて長きに渡る日向のスランプの一因ともなった。

カーテンコールシュート

バンダイ版RONCに登場するイタリア代表FWルチアーノのSシュート。
ヒールリフトで浮かせたボールに合わせて飛び上がり空中で体を捻りながらかかと落としでボールを打ち出す技と力が融合した独創的なシュート。
シナリオ中のSシュート全般に言えることだが敵に使われた場合ブロックムーブかスーパーセーブが発動しないと撃たれた時点で失点が確定するのでPA外からあっさり破られる若林を見る羽目に…

GK破壊系

キャノンシュート

一見普通のシュートだが、複雑な回転がかかっており、キャッチしたGKの手を破壊する。
使用者はルイ・ナポレオン。

レヴィンシュート

一見普通のシュートだが、複雑な回転がかかってお(ry
使用者はステファン・レヴィン。
これを用いて相手選手を破壊する事を目的にサッカーをしていたが、後に改心して速度重視のNEWレヴィンシュートに切り換える。
ミュンヘンへ移籍した後、(破壊目的ではなくあくまでも試しとして*1)若林に再度撃ってみせたが、ベーゴマをつかむ特訓をしていた若林に難なくキャッチされる。

マーダーショット

明確に対戦相手の殺害を目的に繰り出される殺人シュート。
ゲーム版なので喰らっても実際に死ぬ事は無いが、漫画だったらどうなってしまうんだろうか。漫画でも直撃したら死にそうなのはゴロゴロしているが
使用者はポブルセン。レヴィンと違って改心しない。

スティンガーショット

バンダイ版RONCでオランダ代表FWクライフォートが使用するシュート。
目の前に浮かせたボールを足の裏に力を込めヤクザキックで打ち出す。
強化版のハイスティンガーは原作で言及されていた若林の腕を破壊したエピソードを彷彿とさせる威力で至近距離で受け止めたヘルナンデスの黄金の右腕を負傷させた。

ツインシュート系

ツインシュート

ドライブシュートと並んで、作品を代表する技のひとつ。
二人の選手が同時にボレーシュートを繰り出すことで、ボールに不安定な揺れをもたらし、GKが軌道を読みづらく、キャッチしづらくなる。
なのに何故ゴールに向かって飛んでいくのかは不明。大きくゴールを外しても不思議では無いのだが。

使用者は大空翼&岬太郎、立花和夫&立花政夫など。
長らく「漫画だからできること」と言われていたが、なんと現実でやってしまった選手が現れた。

東邦ツインシュート

日向の低空オーバーヘッドキックと、沢田タケシのジャンピングボレーシュートによるツインシュート。
日向とタケシのキック力の差が大きいためにまっすぐ飛ばず、大きくカーブがかかる。これを利用してミューラーの不意を突くパスとして使用された。
使用者は日向小次郎&沢田タケシ。

ドライブタイガーツインシュート

翼と日向がそれぞれの必殺シュートでツインシュートを放つ。
ジュニアユース当時の全日本最強の必殺シュートで、これをミューラーに止められた時は読者に大きな絶望感を与えた。
テクモ版でも隠し必殺技として登場。

テクモ版ではピエール&ナポレオンによるスライダーキャノン、カルロス&コインブラによるリーサルツイン、シュナイダー&翼によるファイヤードライブといった派生系が登場。
バンダイ版RONCではネオタイガーショットとネオドライブシュートで放つネオドライブタイガーツインが登場。
翼と日向との交流イベントでネオドライブシュートorネオタイガーショットを習得していた場合は主人公も習得可能。

スカイラブハリケーン

キャプテン翼の中でも屈指のインパクトを残す大技。
片方が仰向けに滑り、もう片方が上に飛び乗り、土台側の足の上に着地。
その後、二人ぶんの脚力でジャンプして空高くに打ち上げ、高高度からの打ち下ろしヘディングシュートを叩き込む。
脚への負担が異常なものになるため、中学時には一試合に二、三回が限度。プロ入りしてからは使用されず、選手生命を犠牲にしてファイナルスカイラブハリケーンを敢行。そのまま現役引退も危惧されている……。
使用者は立花政夫&立花和夫。

代表選では巨漢DF次藤洋を土台にして、二人一緒に飛ばしてもらってツインシュートを放つ強化版スカイラブツインシュートを開発。
他にも翼を飛ばしたり石崎を飛ばしたり、すっかり「次藤を発射台にする技」として定着した。

派生系としてはタイのコンサワット兄弟、メキシコのアステカ太陽の五戦士による空中技がいろいろ存在。名前を付けられていないものも多い。

テクモ版では足の負担など嘘のように飛び回り、スカイラブタックル、スカイラブパスカット、スカイラブブロックとあらゆる局面で活躍。
強化版のスカイラブタイフーン、スカイラブストームも開発される。

中国の李兄弟が昇龍脚というアクロバット技を使う。


異常軌道型

テクモ版のゲームに登場する、S字軌道を描いたりする複雑な変化のシュート。

サイドワインダー

複雑な軌道を描いて飛行し、キャッチしたGKを吹っ飛ばすシュート。
使用者はカペロマン。

ダブルイール

複雑な軌道を描いて飛行し、キャッチしたGKを吹っ飛ばすシュート。
「ところでイールとはうなぎのことだ。かばやきにするとうまいぞ」の解説で有名。それどころじゃないぞロベルト。
使用者はザガロ。

バウンドショット

ボールが地面を左右にバウンドしながらゴールに向かって行き、キャッチしたGKを吹っ飛ばすシュート。
いったい何がどうなっているんだろう。
使用者はロリマー。

サーブルノワール

バナナシュートのように横に曲がった後、ドライブシュートのように縦回転で降下してくるシュート。
直訳するとフランス語で「漆黒の剣」。
使用者はボッシ。元はただの雑魚キャラだったのに、こんな複雑な必殺シュートを使うようになるとは、彼にいったい何が起きたのだろうか。

アークブリッジシュート

バンダイ版RONCに登場するセネガル代表MFサンゴールのSシュート。
回転をかけながら蹴り上げたボールにさらに複数の回転を重ねて蹴り出し複雑に蛇行しながらゴール目掛けて飛んでいくシュート。
使用者のTECが高いとキーパーが一歩も反応できずにネットに突き刺さる最強クラスのシュートとなる。

超常現象型

テクモ版のゲームに登場する、もはや現実では説明のしようが無いシュート。

ミラージュシュート

ボールが七色に輝き、残像を出して幻惑する。
使用者はカルロス・サンターナ。

強化版にファントムシュートがある。

メガロゾーンシュート

周囲が宇宙空間と化すシュート。
宇宙空間になったからどうなのかというのは不明。ともかく喰らったGKは吹っ飛ばされる。
使用者はストラット。

テトラヒドロンシュート

周囲が謎の異空間と化すシュート。
名前の意味や、何が起きているのか意味が分からない事などから、作中でも一際異彩を放つ。
使用者はアグイレイラ。

スターバースト

周囲が宇宙空間と化すシュート。
メガロゾーンシュートをはるかに上回る破壊力を持ち、若林のGSGK補正でなければ防ぐ事は不可能。
「砕け散れぇぇっ!」と物騒な台詞と共に繰り出される。こいつも相手を殺す気か……。
使用者はアルシオン。

ボール消失型

テクモ版のゲームに登場する、ボールが飛行中に消失し、キーパーの手前で再出現するシュート。

マッハシュート

ボールが飛行中に消失し、キーパーの手前で再出現するシュート。
初登場時、GKの放つ「なにィ ボールが消えた!?」の台詞で有名。
使用者はコインブラ。

ボールが消える原因は作中で明言されてはいないが、
あまりにも速すぎてボールが見えない(小学生編で日向が森崎の顔面に叩き込んだシュートが元ネタ。「なにィ ボールが消えた!?」の台詞も同じである)
GKの直前で軌道を変える無回転シュート(現実に使用可能。後に漫画でもオチャドが使用し、「ボールが消えた!」の台詞も使われている)
超能力(テクモ版のブラジルチームには超能力者がいるので……)*2
などの可能性がある。

ステルスシュート

ファントムシュートの分裂・残像の後、ボールが消える。
使用者はカルロス・サンターナ。

サイクロン系

テクモ版のゲームに登場する最強の必殺シュート。
もとはブラジルの伝説のストライカー・ジャイロが用いていたシュートで、その伝説をもとに翼が開発した。
(ジャイロが用いた元祖サイクロンはどんな技だったのかは、もう誰にも分からなくなっている)

サイクロン

バックスピンをかけたドライブパスを自分自身に向けて放ち、落下してくるボールにドライブシュートを撃つ。
ボールの高さ、回転、速さ、ドライブシュートのパワーが凄まじい威力となって
ドライブシュート以上の急角度で落ちながら、螺旋を描いて落下する。
強力な技だったが、足首への負担が大きすぎる(通常の数百倍)ために封印され、改良型を模索することになる。
使用者は大空翼、ファン・ディアス。

サイクロン(胸トラップ型)

浮き球のボールに対してサイクロンを使う場合、胸トラップで強烈なスピンをかけて、地上でドライブシュートを撃つ。無理が無いか?

もともとジャイロはヘディングが苦手な選手で、その克服のためにサイクロンというシュートを造り出した。
その伝説をもとに「もしも試合中、ジャイロに浮き球が回ってきたらどうするんだ?」と翼が考えた結論は「胸トラップでドライブパス並のスピンをかける」という事だった。
これ絶対ジャイロ本人がやった事と違うだろう……。

使用者は大空翼、ファン・ディアス。

ネオサイクロン

サイクロンは足首への負担が大きいので、落ちてくるボールを踵で蹴るために、大きくジャンプして空中回転して踵を振り下ろすという
ディアスの前転シュートをヒントに編み出された技。
後に、逆にディアスがこのシュートを会得している。

確かに足首への負担は減ったが、今度は全身を使った大きな運動のために、試合後にまで影響が残るほどの疲労を抱えることになってしまった。
その欠点をプロの先輩選手ピピンに指摘され、翼はさらに改良型を考える。
使用者は大空翼、ファン・ディアス。

サイクロン(ヒールリフト型)

足への負担を避けるために、ヒールリフトから使用するようになったサイクロン。
こうなると当初に言っていた「落ちてくるボールの高さ、回転、落下速度」という効果は期待できなくなっているはずだが、なぜか威力は健在。
それでも隙を完全に消すことはできず、Vではクリスマンに「落ちてくるボールをカットする」という方法で攻略されてしまった。
使用者は大空翼、ファン・ディアス。

バク宙サイクロン

ネオサイクロンをさらに強烈にするために、落下するボールをオーバーヘッドキックでシュート。
ネオサイクロンまでは翼の後追いだったディアスが、この技で翼を一歩超えた。
使用者はファン・ディアス。


雷獣シュート

シュートの際に、手前の地面を蹴ることで反動を活かして強烈な破壊力を生み出すシュート。
イーグルショットのように低空を飛び、GKの手前で大きく浮き上がる。
「地面を蹴る」という予備動作が必要になるため、ボレーシュートで撃つ事ができないのが欠点。作中ではこの点を様々な方法で補っている。
使用者は日向小次郎、シュバイル・タイガーボラン。
「ガルバン砲」と名付けてガブリエル・ガルバンも使う。

フランチェスコ・トッティがまたしてもこのシュートの練習に取り組み、足を骨折したという逸話がある。

スカイウイングシュート

原理は雷獣シュートと全く同じ。
ロベルトが現役時代に使用しており、後に翼やサンターナに伝授された。
使用者はロベルト本郷、大空翼、カルロス・サンターナ。

トルネードシュート

一度シュートを空振りして、そのまま一回転して勢いを付けてシュートを放つ。
ボレーシュートにも使える汎用性のため雷獣シュートよりも便利で、なおかつ威力でも上回る。
使用者は火野竜馬。

強化型として、倍速二回転トルネードシュートがある。

反動蹴速迅砲

WY編以降の新機軸。
相手の必殺シュートを蹴り返す事で威力を倍化させたカウンターシュート。若林を相手に、PA外から得点した最初の技である。
強力なシュートを相手に決めると龍が見えるという。
ジャンピングボレーで行う時には「飛翔反動蹴速迅砲」と呼ばれる。
使用者は肖俊光、大空翼、ナトゥレーザ、リバウール、シュナイダー。日向小次郎も「カウンターシュート」と呼ばれていた頃に使ったことがある。

人気が高い技であるため、どんどん使用者が増えていき、開発者である肖俊光が目立たなくなってしまった。
欠点は「エースストライカーを複数用意し、蹴り返されたらまたこちらが蹴り返す」という方法で破られてしまうこと。
日向→肖→翼のカウンター、サンターナ→肖→ナトゥレーザのカウンターで二度も敗れている。

複合技

WY編以降で多用されるようになった、様々なシュートの要素を組み合わせたシュート。

ローリングアロージャンピングオーバーヘッド

ローリングオーバーヘッド+アローシュート。
使用者はカルロス・サンターナ。

トルネードアロースカイウイングシュート

トルネードシュート+アローシュート+スカイウイングシュート。
単独の選手が撃てるシュートとしては全ての要素を詰め込んでおり、「この世に存在する究極のシュート」を称する。
だがこれでもなお若林のSGGK補正を破る事はできなかった。
使用者はカルロス・サンターナ。

連携技

複数の選手がシュートを蹴り返して威力を増していくシュート。
主にテクモ版で使用されたが、漫画版でも反動蹴速迅砲の登場以降は味方の複数のストライカーが用いる必殺技として使われるようになった。
中国代表には肖の他に有力なストライカーがおらず、最初に開発した肖がこれを活用できないという事になってしまっている。

トライアングルシュート

立花兄弟初の空中必殺技。
ゴールポストに駆け上がって高く飛び、空中のボールを(ゴールとは逆向きに)ヘディングで叩き落とし、そこに駆け込んできた相棒がシュートを決める。
「ゴールポストを駆け上がる瞬間に、反対側のゴールポストに蹴りを入れて振動させる」という方法で破られ、以降は使われていない。*3
RONC花輪中シナリオではゴールポストの代わりに立花兄弟のスカイラブハリケーンで飛び上がってパスを出し主人公がダイレクトボレーを放つオリジナル技スカイラブトライアングルが登場。

佐野とのコンビプレイ

名称はテクモ版などゲームで用いられる名前から。
次藤のロングシュートを、横から飛び出してきた佐野がヘディングで軌道を変え、GKを攪乱してゴールを決める連携技。
あまり強い技として扱われてはいない技だが、強烈なシュートの横から飛び出してヘディングを当てるという動作は、考えてみれば相当高度なテクニックである。
自分に向けて飛んで来たパスをヘディングするのとはわけが違うのだ。
一歩間違えれば石崎の顔面ブロックと同じ結果になる事も厭わぬ勇敢さと、正確にゴールに向けて放つ正確さが要求される。
これほどの技が強力な設定になっていないのは、ひとえに発射前に「じとうくんの さのとのコンビプレイ!」とネタをばらす奴がいるからに違いない。

また、佐野がオーバーヘッドキックを繰り出すバージョンもある。これは発動前に翼に阻止されてしまい、不発に終わった。
強烈なシュートをさらにオーバーヘッドキックで後押しするという技の構成は、後年翼が開発する最強技「ブーストサイクロン」と全く同じである。*4
RONC比良戸中シナリオでは主人公と佐野のコンビプレイとしてタイガーショットだろうとファイヤーショットだろうと遥か頭上を超えていくドライブシュートだろうとヘディングで逸らす佐野が見られる

ブースターシュート

ネイのシュートを、トニーニョのジャンピングボレーシュートで蹴って加速する連携技。
最後にシュートを決めたのはトニーニョのはずなのに、実況からは「ネイ君のブースターシュートが日本ゴールに突き刺さったァ~!」と言われてしまう。

パンサーストリーム

ビクトリーノのシュートを、ダ・シルバがジャンピングボレーで蹴り返し、さらにビクトリーノがオーバーヘッドキックで蹴り返す連携技。

アクセルキャノンシュート

ナポレオンのキャノンシュートを、ピエールがアクセルスピンシュートで蹴り返す連携技。

ブーストサイクロン

日向からのタイガーパス*5を受けて、翼がオーバーヘッドキックでサイクロンを撃つ連携技。
単独のサイクロンで克服できなかった、ボールを受け取る時の隙を解消するために開発された。

閃光雷獣シュート

日向からの雷獣パスを受けて、翼と岬が雷獣ツインシュートを撃つ連携技。
なぜかこの時だけ岬が雷獣シュートを使える。いつ覚えたんだ。

龍の咆哮

レヴィンのレヴィンシュートを、肖俊光が反動蹴速迅砲で蹴り返し、さらにシュナイダーがファイヤーショットで蹴り返す連携技。

フルメタルファントム

サンターナのトルネードシュート+雷獣シュートを、ナトゥレーザのトルネードシュート+雷獣シュートによる反動蹴速迅砲で蹴り返す連携技。

ハイスピードトルネードスカイアルファ

岬の空中トルネードシュート+アローシュートを、翼の空中トルネードシュート+アローシュートによる反動蹴速迅砲で蹴り返す連携技。
なぜかこの時だけ岬がジャンピングトルネードアローシュートを使える。

反動蹴速迅ファイヤー

タイガーボランの雷獣シュートを、シュナイダーのファイヤーショットによる反動蹴速迅砲で蹴り返す連携技。
名前については……事前に準備しておいた技では無かったので、とっさに思いつかなかったと考えてあげよう……。

ダブルフォースシュート

バンダイ版RONCにてブラジル代表FWカルロス(バーラ姓時代のサンターナ)とリベロのアルベルトの連携シュート。
ブラジルルートで主人公との交流中の「仲間が自分を高めてくれる」と言う言葉を曲解して勝つために仲間を利用した技。
カルロスがシュートすると見せかけてバックパスを出しアルベルトのロングシュートに合わせてカルロスのオーバーヘッドキックでさらに加速させるシュート。

番外


ロビングシュート

強烈なシュートを放つと見せかけて、キーパーの頭上をフワリと越えていくように蹴り上げるシュート。
派手さは全くないが、相手の虚をついて放たれる「心にくい」必殺技。
使い手はカルツ。



実況「Wiki篭もり君の、追記・修正シュート!」

実況「森崎君、吹っ飛ばされた!!」



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最終更新:2023年05月18日 21:02

*1 少しでもボールをはじけば、そこを肖俊光が押し込んでゴールにできる状況だった。

*2 特に3での演出は、どこか遠くに飛んでいったボールがダークイリュージョンと同じ幻影の闇に包まれて消滅し、突然ゴールキーパーの手前に出現したように見える。これでは「消える」ではなく「ワープ」である。

*3 若島津の三角飛びも同様の方法(今度はラリアート)で破られている。

*4 テクモ版では長年オーバーヘッド版が使われていなかったためか、翼はこの連携の存在をすっかり忘れており(あるいはテクモ版世界では一度も見た事が無いので存在を知らずに)、ブーストサイクロン開発のヒントになったのは別の技だった。

*5 他の必殺パスでも可能。早田のカミソリパスが多用される。