神羅万象チョコ

登録日 :2010/01/22(金) 08:24:18
更新日 : 2017/04/01 Sat 23:02:19
所要時間 :約 5 分で読めます





人、亜人、そして魔人が住まう世界― 。




神羅万象チョコとは2005年よりバンダイから発売されている食玩である。

●概要


ウェハースチョコにプラスチックカード一枚付きで値段は一つ108円(税込)。
何気にこのチョコレートが美味しいことにも定評がある。

因みによく間違えられるが「森羅万象」では無く、「 羅万象」。

カードの裏面にはキャラのステータスや説明、ストーリーが書かれている。
このカードを使ってゲームをするわけではなく、完全なコレクション&トレーディング用。

値段は発売当初からの変更は無いが、通算で第13弾に当たる。
『冨嶽伝』よりウェハースチョコのサイズが縮小され、実質値上げとなっている。

基本的に4月に新シリーズを発売、3ヶ月毎に新弾を出し、1月の第4弾でストーリーを完結させるという一章四弾構成こスタイルをとっている。

カードは各弾24〜30種類で構成されており

レアリティが高いものから
  • ゴッドレア(柄の違うホログラフ)
  • クリスタルレア(ホログラフ)
  • シルバーレア
  • ノーマル

のバージョンがある。
(8章のみ最上位のミラージュが追加されているが実質的には色違いに相当。)
また、各弾のボスまたは主役キャラにはホログラフの他、金箔が貼られたり蓄光カードなど、特別なカードも存在する。
また通称アナザーと呼ばれる柄違い、色違いなカードもある(裏面の説明は同じ)。

発売当初はローティーンを対象にしたキャラ構成が目立ったが、第一弾に少数含まれていた萌キャラ(ポラリス、ナタージャ、アルマ、コノハ等)の人気が出た為か、こちら系のキャラも徐々に増えた。
尤も企画側もポラリスの時点で「男の子だってなんだかんだ言って女の子カードが出たら嬉しいよね。(意訳)」と最初から狙っていた様ではあるが。
対象年齢は3歳以上となっているが女の子キャラが可愛かったりやけにエロかったりで大きなお友達にも人気である。
最近はシリーズが十年以上継続したことで「神羅を実は美少女目当てで買っていたor神羅で目覚めた」という、当時の子供達も姿を見せるようになっている。

公式サイトではカード裏では語りきれなかったストーリー、設定などの補完がされているが、良くも悪くもそれまでのキャラ像を一変させる内容であることもしばしば。
興味があったら覗いてみてもいいだろう。

コロコロコミックでもシリーズ開始当初から現在まで長い間タイアップされている。
宣伝ページではコロコロの漫画家によるイメージイラストなども掲載されており、世界観の補足に少し役立つ。
漫画が連載されたことはないが、増刊号のコロコロGで溝渕誠による七天の覇者のコミカライズが読み切りで掲載されたことがある。
溝渕氏は「神羅万象チョコ完璧大全」でも漫画を掲載している。

現在第13章、通算で第49弾までが発売されている。

●各章解説


■第一章(1〜4)

記念すべき第一章。
聖龍、飛天、獣牙、鎧羅の四部族が平和を乱す魔王マステリオンと皇魔族に挑む。
主人公の聖龍王サイガはシリーズの顔としてカード以外の部分でも何かと出番が多い。
キャラクターのデザインや世界観、お約束なんかは以降の章にも引き継がれている。

■第二章(5〜8)

第一章の1000年後の世界が舞台で一部のキャラは再登場している。
一章の面々の子孫の”光の戦士„たちはマステリオン復活を阻止するために魔界に旅立つ。
キャラクターの立ち位置などはまだまだ前章の影響が強く見られるのも特徴。

■第三章(9〜12)

第二章の3年後が舞台。
主人公たちは続投、世界征服を目論む魔導王メビウス、人類を滅ぼそうとする破壊神デストールに光の戦士たちが挑む。

■冨嶽伝(13)

第一章より過去の世界が舞台の外伝。
新規カードは5種類のみで、残りは復刻版。
外伝的な立ち位置や第一章の当初のストーリー情勢もあって、シリーズ全体での扱いは不遇気味な面がある。

■神獄の章(14〜16)

第三章から800万年後の世界が舞台。冨獄伝の影響で長らく唯一の3弾構成だった。
天界の若き神、マキシウスは地上を侵略せんとする羅震鬼討伐の為に地上に降り立つ。

■王我羅旋の章(17〜20)

神獄の章からの続章。
羅震鬼のエリート集団”王我血族„とマキシウスたち天界、魔界、人間界の連合軍の一大決戦が幕を開ける。
第一章から続いたストーリーが一旦完結する。

■ゼクスファクター(21〜24)

大まかな設定以外は世界観が一新されている。
まさかの学園物なシリーズの異端児。
作風の変わりっぷりやストーリー一区切りついたこともあって引退する人も少なくなかった一方、それを乗り越えた人々からは根強い人気を誇るシリーズ。
今作から裏面フォーマットも一新され、情報量が増加。結果として個性的なキャラも増えることに。
一部のホロカードは第1章で使用された物が復刻されている。

■七天の覇者(25〜28)

ゼクスファクターから地続きの章。前作の数百年後。
前作に登場した「魂獣」の世界が舞台。
九尾の魂獣の少年サイは魂獣界の王を目指し、武闘大会”七天大武会„に挑む。
新たに「覚醒システム」が実装された、今に至るまで続く「多々買いして限定カードをゲットしよう」商法のはしりとなったシリーズ。

■大魔王と八つの柱駒(29〜32)

柱駒はピラーと読む。
再び世界観を一新。
諸事情で力を失った大魔王アークは勇者一行と協力しソロモン大陸の再統一を目指す。
新レアリティとしてカード全面にホロ加工がされたミラージュレアが登場した。
……がカードにおける最大の売りであるイラスト部分を殺した割には……と評判は微妙。
「八柱駒チャレンジ」が新たに実装。

■九邪戦乱の章(33〜36)

前章の直接の続編。
1億枚突破キャンペーンとしてパズドラとのコラボや限定カードが貰える当たり台紙の封入が行われた。
突如現れた謎の敵”邪神群„相手にアークたちソロモンの面々や亡国の王子アポロが死闘を繰り広げる。
八柱から数百年後の世界が舞台であるが、過去弾のキャラが召喚されて登場する。

■トップキャラクターセレクション(37)

人気投票の上位キャラ+1位キャラの描き下ろしカードを収録した特別弾。
全ホロ仕様だが値段が50円ほど上がっている。

■天地神明の章(38〜41)

10周年記念弾。
九邪でも行われた過去キャラの復活が前面に押し出されている。
復活した元ラスボスことメビウスが邪神群の謎を解き明かすため、歴代主人公を巻き込み天界へと殴り込みをかける。
従来に比べてアソートが改善され、アナザーやレアカードを引きやすくなっている。
オールスターという事で歴代のファンが楽しめるお祭り的な面もある一方、ラスボスのあんまりなかませ犬っぷりなどストーリー面での批判もある。

キャンペーンは台紙を集めて応募することでカードが貰えるウエハーポイント。
過去作の主人公より女性キャラの方が必要ポイントが多いという辺りバンダイは本シリーズの購入層をよく分かっている。
よく考えると、強い男性キャラの方が欲しいだろう純真な小学生の財力を考慮すると、主人公勢の方がポイントが少ないのはむしろ低年齢層に配慮していると言える。
美少女目当てで神羅シリーズを購入している小学生が一番割を食ってんだよなぁ…。

■一鬼火勢の章(42~44)

第十一章に相当するが実際は新一章といった様子で、世界観も完全に一新
前章のラストに誕生した新世界が舞台に、天下統一を目指す武将達の闘いを描く。
従来とは異なり4ヶ月毎に発売の三弾構成で一弾あたりのカードの総数が増加しているが、ストーリー展開やキャラの扱いが上手くいっておらず評判はイマイチ。
新レアリティ「ゴッドレア」が追加され、パズドラコラボのイラストカードやあかつきごもくらよる描き下ろしカードも収録されたが、神羅は神羅の絵師が描いてるんだから良いんだという層からはすこぶる不評。

キャンペーンは台紙のポイントを登録してグッズをもらう天水晶交換便。
カード以外に複製原画などもラインナップされているが発送にプレミアムバンダイを利用する為送料手数料もバカにならないのが最大のネック。

■幻双竜の秘宝(45~47)  

新世界にて発見された未開の地、「幻双竜大陸」を舞台とした冒険家たちの活躍を描く。 
過去シリーズと比べると物語部分に重きが置かれているのが特徴。 
また、一部のカード裏にはちょっとした「謎解き」が用意されている。
世界観が前シリーズと繋がっているため、一部キャラが再登場している。 
キャンペーンは当たり台紙と限定カードを交換できる「金の紋章キャンペーン」。

当初は4弾構成に戻ったかと思いきや10月の3弾で完結。
ストーリーの巻きっぷりに加え(未回収の設定や伏線が多々存在)、テレビCMやキャンペーンの中止もあって何とも打ち切り臭の漂う終わり方になってしまった。
後ラスボスの素性がかなりアレだったりもする。

■傑作選(48)

今までのシリーズから選び抜かれたカードを再録した特別編。
新規描き下ろしカードとして新シリーズの「流星の皇子」編のカードを収録している。
裏面は過去シリーズを知らない新規勢や復帰勢への配慮か、ダイジェストストーリーが記載されていて、軽くストーリーを振り返られる。

■流星の皇子(49~)

第十三章に相当するが、一鬼火勢~幻双竜から世界観がリセットされて仕切り直された新一章。
新たな世界観は第一章と酷使(キャラなどは全然違うが)したリ・イマジネーション的な存在となった。
裏面のデザインがこれまでとは異なるレイアウトに変更された。


●あれこれ


■覚醒システム

「七天の覇者」において実装されていたシステム。
前述の通り、通常はカード裏面にはキャラクターのステータスが記載されているのだが、それとは別に裏面にシリアルナンバーとチャンスポイント(以下CP)が記載された「チャンスカード」が存在する。

公式HPの入力フォームでキャラクターを選択、シリアルナンバーを入力することでCPが溜まり、キャラクターごとに決められた一定値を超えると選択したキャラクターが覚醒し外見が変化する。
キャラクターを覚醒させると住所入力フォームに移行し、入力完了すると覚醒状態のカードが発送される。

と言ったもの。


覚醒状態のカードは市販品には封入されていないので、フルコンプを目指すならば避けては通れず、より一層コレクション性が増した……のだが、この覚醒システム、正確にはチャンスカードが中々の曲者なのである。
チャンスカードとは前述したように、表面は通常のカードと変わりないが裏面の仕様が異なっているカードのこと。

箱買い経験のある人なら解るだろうが、神羅万象チョコは1箱内で同じカードがだぶることはあまり無く、有っても1、2枚…。(稀に所謂「ハズレ箱」は存在するが…)

カードは毎弾30種類前後で、1箱20個入り…つまり1度の箱買いで大体半分以上のカードが集まるのが常であった…。
…しかし、チャンスカードは同名の通常カードとは 別のカードとしてカウントされている のだ。

これにより1箱に同名カードが2枚、酷い時には3枚封入されるのも珍しく無くなってしまった。
それどころか、チャンスカードの封入率は1箱に3〜4枚なので、1箱から同名カードが3組4組と出て来る悪夢のような事態も発生している。

まぁ弾を追うごとに覚醒に必要なCPが増えているため、最近は逆にチャンスカードが足りなくて困るといった事態もおきている。

また、裏面の仕様が違うということは、神羅万象を楽しむのに重要な要素であるキャラクターのステータスや台詞、ストーリーが確認出来ないということであり、まだ持っていないカードを引き当てたが、裏を確認するとチャンスカードだった時は非常に萎える。

以上のように、コレクション性が増したのは確かだが、いささかやり過ぎな気もするシステムであった。

■八柱駒チャレンジ

「覚醒システム」の後釜として8章に導入されたシステム。
内容は、ウエハースの台紙に記載されたシリアルナンバーを公式サイトに打ち込む事で、抽選で限定カードやフロンティアで使えるアイテム等が手に入るというもの。

結論から言うと 覚醒システム以上に曲者
覚醒システムは「金を払えば手に入るシステム」なのだが、この八柱駒チャレンジだと「いくら金を注ぎ込んでも手に入るかは運次第」なのである。

結果としてフルコンプ難易度が今までより格段に跳ね上がっており、コレクター泣かせとなっていた。
限定カードはいずれも既存カードの色違い程度であったのがせめてもの救いである。


■神羅万象フロンティア

2011年秋(七天の頃)から始動したブラウザゲーム。
わざわざ新作アニメPVが製作されたりBGMがテイルズやSO、ダークソウルなどで有名な桜庭統が担当していたりとやたら豪華であったが、それから3年後の2015年2月にサービス終了が告知された。

■神羅万象エターナル

2012年秋にGREEでサービスを開始したソーシャルゲーム。
しかしその中身は凡庸な量産型クソソシャゲーに過ぎず、フロンティアにはあったチョコ側との連携もまるで見られなかった。
しまいにはシリアルコード入りの台紙を含んだ『コインチョコ』なる誰得商品を発売。
当然鳴かず飛ばずで一年も持たずにサービスを終了した。


●その他


長らくチョコとコレクションファイル位しかまともな商品展開を行ってこなかった本シリーズであるが、九邪の前後の辺りから『パズル&ドラゴンズ』や『カピバラさん』等とのコラボや一番くじの商品化、フルプライスのフィギュアが発売されるなど、近年は積極的な外部展開をしている点が特徴的である。

ちなみに上述のフィギュアについては第一弾が『魔将軍アスタロット』、第二弾が『白面金剛九尾イヅナ』と本シリーズの大友への人気を如実に表しているのかもしれない。





追記・修正はこまめにやったほうがいいらしいゾ!!

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