特捜チーム GUTS

登録日:2011/01/23 Sun 21:40:22
更新日:2024/03/05 Tue 21:32:57
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GUTS」とは、

地球平和連合の中でも超常現象を専門に調査する、

7人のエキスパートからなる特殊編成チームである!




特捜チーム GUTS(ガッツ)とは、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『ウルトラマンティガ』に登場する防衛チームである。






概要

正式名称はGlobal Unlimited Task Squad」
地球平和連合TPCが職員の中から特に優れた者を集めて設立した超常現象の調査を専門とするエキスパートチーム。
TPC極東本部基地ダイブハンガーに司令室がある。

前述の通り、本来は調査チームなので当初は非武装だったのだが、西暦2007年の超古代怪獣ゴルザメルバ復活から始まった怪獣・敵性異星人等の出現を機に武装化され、徐々に戦力を拡大させていった。

本編では科特隊ZAT科学警備隊に次いで歴代4位と、そこそこの数の巨大な敵を撃破した実績を持ち、また援護によってウルトラマンティガの勝利をもたらした事も多かった。
またTPCの元々の理念やイルマ隊長の方針もあり、怪獣や侵略者の殲滅よりも人命救助を優先する場面が非常に多い。

TPCの組織再編に伴い、2014年に一度解散*1。ネオフロンティア時代の到来に向けたTPCの再編に伴ってスーパーGUTSとして生まれ変わった。
そして2027年にはネオスーパーGUTS及び「スーパーGUTSマーズ」が発足することとなる。


ネオフロンティア時代には既に全員が現役を引退して各々の職場で働いていたが、ジオモスとの戦いやグランスフィアとの戦いでスーパーGUTSウルトラマンダイナと共闘した。


GUTSのメンバー

ちなみにダイゴとヤズミ以外の男性陣のファーストネームは映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』、ダイゴの名字は映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』、レナの旧姓は小説版『ウルトラマンティガ 輝けるものたちへ』でそれぞれ初めて明らかになった。


イルマ・メグミ隊長

演:高樹澪

GUTSの隊長で、歴代防衛チームでは初の女性隊長でもある。
優れた観察眼と洞察力を持ち、司令室で冷静な指揮を執る事が多く、滅多に現場には出てこない。
元は科学省技官で研究畑の人間だが、パイロットとしての技能も高く、『ティガ』最終回や劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ』では見事な腕前を披露した。

夫のミウラ・カツヒトとは死別。諸事情で息子のトモキとは別居しているがお互いに案じている。

当初はティガを「人類を導く存在」いわば「」と捉えていたが、次第に人が何をすべきかという考えに比重していった。
また、ティガの正体と本質にも気付いていた。
実は超古代人・地球星警備団隊長ユザレの血を引いている。



ムナカタ・セイイチ副隊長

演:大滝明利

GUTS副隊長。主にリーダーと呼ばれる。
判断力と行動力に優れ、司令室にいる事が多いイルマ隊長に代わって現場で指揮を執る。

防衛隊時代にイルマに命を救われ、彼女に恩義以上の感情を持っており全幅の信頼を寄せている。また隊員達のことも家族同様に思っている。
一方で、「ムナカタは酒が飲めなかった」「変装するとキャラが変わる」「六人しかいないTPC和歌愛好会で六歌仙を名乗る」など、意外と可愛げのあるコメディな一面もある。


マドカ・ダイゴ隊員

演:長野博

『ティガ』の主人公。
超古代の英雄の遺伝子を受け継ぐ青年であり、ウルトラマンティガに変身できる。
普段は温厚だが、どんな凶悪な怪獣にも立ち向かっていく勇敢さと、人々の幸せを踏みにじる者に対しては怒りを燃やす正義感を持つ。

元々は輸送部隊の隊員だったのだが、円盤に誘拐されそうになったサワイ総監を救出したことでその勇気を買われ、GUTSの隊員候補になった。
その後は、他の隊員と比べて遅れているライドメカの操縦などの技能を超人的な集中力で習得し、半年ほどで他の隊員に並んだ。
しかし、何かしらの得意分野を持つ他の隊員と違い、特別に秀でた能力の無い自分にジレンマを持つこともあった。

また、ティガになった当初は光になることに戸惑いを見せていたが、それが「人として自分に出来ること」であると思い直し、『光であり、人である』自分を受け入れた。

闇との決着後はレナと結婚して、火星へ旅立つ。
そのシャトルに搭乗する際にアスカ・シン=後のウルトラマンダイナとすれ違い、意味深な言葉を呟いた。

その後は火星の環境を地球化するためにTPC・トライアルNFを設立する。


ヤナセ・レナ隊員

演:吉本多香美

『ティガ』のヒロインにして、隊員養成所を優秀な成績で卒業したGUTSきってのエースパイロット。
勝ち気な気性だが聡明で、時には女性らしい一面を覗かせることもある。
子供の頃に両親が離婚し、母親の姓であるサカキを名乗っていたが『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の時点では父の姓に戻している。

初期は新米であるダイゴをからかうような場面が多かったが、いつもひたむきな彼を近くで見ているうちにいつしか彼に惹かれるように。

ダイゴがティガであることはわりと早くから気付いていたらしく、表には出さないものの、そのことを示唆するような場面がいくつか見られる。

闇との最終決戦後にダイゴと結婚し、女の子のヒカリと男の子のツバサをもうける。
ちなみに演じた吉本氏は初代『ウルトラマン』でハヤタ・シンを演じた黒部進氏の実の娘であり、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では「ハヤタ・レナ」役で親子共演を果たした。


シンジョウ・テツオ隊員

演:影丸茂樹

元アストロノーツ(宇宙船乗り)。
情の深い熱血漢のようだが意外と冷静。
射撃の名手ではあるが、幽霊の類は全くダメ。
また、妹のマユミもTPCで看護婦として働いている。

ホリイとは凸凹コンビだが、お互いに強く信頼しあっている。
ダイゴとライドメカに乗ると、大抵撃墜される「墜落コンビ」と化し、後半は定番に。

名前などの設定の由来は、ウルトラファンなら知らない人はいないであろう、金城哲夫氏からきている。


ホリイ・マサミ 隊員

演:増田由紀夫

チョイとメタボだが、陽気でノリの良い典型的な関西人キャラであり、GUTSのムードメーカーで発明家
優秀な科学者であり、彼の発明品が事件解決の糸口となることも多々あるが、それ故かシリアスな場面にもよく遭遇する。

マグニアの事件で知り合ったエザキ・ミチルと作品終盤で結婚し、長男のススムと長女のミライを授かった。


ヤズミ・ジュン隊員

演:古屋暢一

最年少の18歳であり、コンピュータやプログラミングのエキスパート。
隊長と共に司令室に残って分析を担当することが多いが、本人は現場に出ることを望んでいる。

若さ故に未熟な面*2が目立っていたが、ジョバリエとの戦いを通して現場の過酷さを知り、成長した。
ただし演技は微妙で、最後までカミカミだった。

ここからは夢を壊すような話になるが、古屋氏がジャニーズ事務所を辞めたためか、2008年頃から(ダイゴの顔写真が載っている)解説本では存在が抹消されるようになり、主役回のストーリー紹介でも『ゲームの達人』扱いされている。
集合写真でも不自然なスペースが……。

しかし近年ではその諸問題がクリアになったのか、関連書籍にスチール写真の掲載が復活の傾向にある。
また彼の主役回は「うたかたの…」や「時空をこえた微笑」など神回も多い。

ちなみに「少女が消えた街」でフルネームが明かされているのだが、前述のように男性メンバーでファーストネームが明かされたのは意外にも彼が最初だったりもする。




GUTSが退治・対処した怪獣

  • ガクマα
  • レギュラン星人の宇宙船(本人は生存)
  • レイビーク星人数人
  • ゴブニュ(ヴァハ)多数
  • ゴブニュ(オグマ)
  • マグニアの寄生体数匹と隕石
  • ナターン星人の宇宙船(本人は生存)
  • ビザーモ人間大
  • 美しき夜の種族
  • 小型デシモニア数体
  • グワーム
  • デスモン数体(説明のみ)
  • イルド数人と脳(宇宙船ごと)
  • カレン-E90のゲームの敵キャラ達(レイビーク星人II、ムザン星人II、仮想人格カトー、ロボット群、巨大ロボット、円盤群)
  • メンジュラ人間大、巨大メンジュラの片割れ
  • ゾイガー(最終話の個体)
  • シビトゾイガー多数

デシモニア戦では、アートデッセイ号のデラック砲とティガのゼペリオン光線の同時攻撃で敵を倒している。
リガトロン戦、ガゾート戦、レギュラン星人戦、マグニア戦、リトマルス戦、シルバゴン戦、キュラノス戦、ゴルドラス戦、ファルドン戦、
ファイバス戦、ギジェラ戦、ゾイガー戦と、GUTSの援護によってティガの勝利をもたらした回も多かった。
シーリザー戦ではガスタンクを食わせた事が、メタモルガ戦では進化促進弾を撃ち込んだ事がティガの勝利をもたらした。
タラバン戦ではティガに母親の事を教えている。
またキリエロイドⅡ戦では、倒されたティガに大量の光を浴びせて回復させている。




装備

GUTSスーツ
調査チームらしく白をベースに赤・灰、背中にそれぞれのTACネームを配した特殊スーツ。
耐火、耐熱、耐水、耐寒、耐衝撃に優れている。
勿論、実際の撮影用スーツの着心地は革製なので夏は暑いなど色々大変。

機密性にも優れているようで、僅かな追加装備で宇宙服になる。
ネオフロンティア時代には改良型と思しきカラーリング違いの物が訓練学校や航空部隊のパイロットスーツとして普及している。
デザインモチーフは科特隊隊員服。


GUTSメット
小型カメラと簡易通信機を内蔵した特殊合金製ヘルメット。
当初は簡易的なものだったが、GUTSの武装化に伴い第3話からバイザーと通信機が追加された。
機密性が高く、GUTSスーツ同様オプションパーツの装着で宇宙空間でも使える。
GUTS以外には月面基地ガロワのハヤテ隊長、キシナガ副隊長が使用し、ネオフロンティア時代には一般隊員に普及している。

妖怪はおろか、高齢女性の殴打でも痛覚が伝わるなど、防御性は心許ない。
エアカーテンがあるらしいが、シーリザーの悪臭には通用しなかった。


GUTSハイパー
第3話から登場した万能拳銃
ビーム・レーザーや催涙弾、信号弾などのカートリッジを交換して様々な機能の変更が出来る。

女性用の小型モデルであるレディスミスやハヤテ隊長専用型などのバリエーションがあり、物語後期には量産が進んだのか、警務局隊員用に黒い普及型が支給されている。


PDI(GUTS COM)
携帯式の小型コンピューター。
ヘルメットの方にも簡易通信機が備わっているので主に映像付きで通信する時や分析に使用される。


DUNKショット
大型の2連レーザー銃。ポンプアクションのついたⅠ、ポンプアクションが無くストックの付いた強化型のⅡ、
『TFO』で登場した小型改良されたⅢが存在する。
誰でも使用出来るが、特ににシンジョウが使用したイメージが強い。


GUTSライフル
GUTSハイパーにバレルとストックを付けて組み立てたライフル銃。
更にロケット弾や紫外線照射機などのオプションパーツを銃口にセット出来る。


サウンドトランスレーター
ホリイが開発した翻訳機。地球上のあらゆる生物の言語を翻訳出来る優れ物。
時間はかかるが地球外の言語も翻訳可能。


モンスターキャッチャー
ホリイが開発した発信機。
GUTSハイパー用のカートリッジ以外にもグレネード弾型など生身・ライドメカを問わず使用可能。
エボリュウ戦で初使用され、『ダイナ』でも登場。


赤外線自動地雷
怪獣の活動開始を赤外線で探知し、自動的に攻撃を開始する複合システム。
地雷」という名前だが、実際は無人砲台である。


追従式ドリルビーム
地中の怪獣を攻撃する特殊ビームの発生装置。
ゴルザ戦で使用され、ダイナでも強化版が登場。


ライドメカ

ガッツウイング1号
全長:14m
最高速度:マッハ5.5(空中)
     マッハ49(宇宙空間)
乗員:2名

本来戦闘機として開発された航空機ではなく、第1話ではまだ信号弾しか装備していなかったが、
カシムラ博士の指揮のもと、可変翼の対怪獣用高性能戦闘機に改造された。

汎用性に優れており、様々なバリエーションが存在する。
詳しくはガッツウイング1号のバリエーションにて。


ガッツウイング2号
全長:29m
最高速度:マッハ4
乗員:4名

1号と同様に対怪獣用高性能戦闘機に改造された。機動力では1号に劣るが火力は勝っている。
最大の武器は中央部のハイパーレールガンから放つデキサスビームで、ガクマαやグワームを一発で粉砕した。


ガッツウイングEX-J
全長:30m
最高速度:マッハ7(合体時)
     α号:マッハ5.3
     β号:マッハ5.8
乗員:6名(α号:4名、β号:2名)

イルドのタワー戦から投入されたウイング2号のカスタム機。
α、βに分離出来る。


アートデッセイ号
全長:150m
最高速度:マッハ3(空中)
     マッハ42(宇宙空間)
乗員:11名

ヤオ・ナバン博士が極秘で設計したマキシマオーバードライブを搭載した大気圏離脱も可能な大型母艦。
ガッツウィング1号を3機積載している。

武装は各部に備えるビーム砲と主砲のデラック砲。
マキシマエンジンとデラック砲を接続することで数倍強力なマキシマ砲が使え、これでゴブニュ(オグマ)やデシモニアを倒した。
普段は基地下部のF4ドックに格納されており、エレベーターで海上ゲートまで上昇して出撃する。
極秘で開発が進められていたため、GUTS隊員たちは当初はそのことを知らなかった。

第51・52話では「闇」の襲撃によるダイブハンガーの放棄によってサワイ総監をはじめとするTPC、GUTSの指揮中枢がここに移り、臨時司令部として機能した。
初登場は第19話。『THE FINAL ODYSSEY』の時点では少し旧式になっているらしい。


ピーパー
全長:10.8m
最高時速:121km
乗員:4名

カシムラの設計による地底探査用タンク。
先端のドリル・スピンドラーからはコールドビームや熱線・フューザーZを放つ。
この手のメカの宿命なのか、登場回数2回中2回とも機能停止に追い込まれた。


ドルファー202
全長:33m
最高速度:114ノット(水上)
      69ノット(水中)
乗員:6名

警務局のヨシオカ長官の意向で開発された万能小型潜水艇。
D機関砲や水中ミサイル・モンローなどかなりの攻撃力を持っているが、残念ながら一度も発揮されなかった。
ウルトラシリーズでも珍しく、「操縦訓練を受けた者しか扱えない」メカであることが語られた。


シャーロック
全長:4.91m
最高時速:800km以上
乗員:2名

無公害エンジンを積んだスポーツカータイプのGUTS専用車両。
レーザー砲・スクロール砲や光波バリアなど、多機能。
主にパトロールに使用される。
ベース車はシボレー・カマロ。


デ・ラ・ム
全長:4.7m
最高時速:500km以上
乗員:4名

こちらは4WDタイプの車両。
強力なデグナー砲と堅固な装甲が特徴。
ベース車はシボレー・ブレイザー。


オートスタッガー
全長:10.8m
最高時速:300km以上

ホリイ作製の高性能オフロードバイク。
ライトが2つで黄色い1号(ベース車:ホンダ AX-1)と、ライトが1つで黒い2号(ベース車:ホンダ XR250)がある。





あ~痛てててて……

大丈夫ですか、シンジョウさん?

頭がな……。ダイゴは?

なんか疲れちゃいましたよ……
またやっちゃいましたね……

ああ、落っことした。

何機目だこれで……

もう数え切れねえよ……。




シンジョウ。
ダイゴ。

お前たちはまだ仕事が残っている。

項目を追記・修正して帰投せよ!!



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最終更新:2024年03月05日 21:32

*1 映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』の段階では2011年に解散した設定だった。

*2 第21話では、デバンを戦いに巻き込みたくない団長の気持ちも考慮せずに、「あなたは街の人がどうなっても構わないんですか!?」と無神経に非難してしまったりしたこともあった。もっとも被害拡大を前に焦っていた事もあったのだが。