E・HERO エアーマン

登録日 :2010/11/02(火) 00:32:22
更新日 : 2017/08/07 Mon 12:04:52
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E・HERO エアーマン
効果モンスター(準制限カード)
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

2006年8月にVジャンプの付録として登場したE・HERO

非常に優秀な2つの効果を持っており、あらゆるHEROデッキで必須となっているカードである。

一つ目は魔法・罠を破壊する効果。
他に1体でも味方のHEROがいれば魔法・罠を破壊できる。

この効果の優秀なところは 対象を取らない ところ。
例えば自分の場にHEROが1体いて相手の場に「ミラーフォース」と「奈落」が伏せられてる時このカードを召喚したとしよう。

多くのは発動時に対象を選択するので、「奈落」を選択された場合それにチェーンして発動すれば「ミラフォ」はそのまま場に残る。
しかし、エアーマンの場合は発動時には対象の選択がないので、「奈落」を発動されたら効果解決時に別のカードを選ぶことが可能。
上記の場面なら確実に「ミラフォ」を破壊することができるのである。

さらに、この効果は「~まで」と書いてあるため発動しても何も破壊しないことも選択可能。
破壊かどうかが不確定なため、スターダスト・ドラゴンの効果を発動することもできない。


2つ目の効果はサーチ効果。この効果こそエアーマンが強力な理由である。
召喚しただけで状況に合わせた「HERO」をサーチできる。
特殊召喚も対応しているため、「ブリキンギョ」や「切り込み隊長」からでも可能。
ゴブリンドバーグ」で出すとタイミングを逃すので注意しよう。

「HERO」指定なので、E・HEROはもちろんのこと、D-HEROV・HEROもサーチできる。
Eだったら融合素材を、Dは切り札やD・ドローのコストをと種類の多いHEROを全てサーチできるため汎用性は非常に高い。
攻撃力も1800と下級HEROの中では高い為戦線維持の役割も期待できる。

さらに自身がE・HEROかつ戦士族の下級なのでサーチは「増援」「エマージェンシーコール」が利用可能。
サルベージは「戦士の生還」「オーシャン」「融合回収」「マスク・チャージ」と簡単に回収できる。

「ヒーローアライブ」を使えば、LP半分と引き換えに召喚権を使わず好きなHEROを引っ張って来られる。

エアーマン登場当時のHERO事情はEは融合モンスターは強力だったが、
下級の最高打点は通常モンスターの「スパークマン」の1600ライン、Dは「ダイヤモンドガイ」の1400ラインととても頼りないものだった。

特にEは融合主体という性質上手札の消耗が激しいので融合モンスターを除去されると戦線を維持できなくなる。
融合素材のサーチ係兼融合できない時の戦線維持要因としてエアーマンは待望の存在だったのである。

Eよりもさらに低ステータスでデッキの枚数が多くなりやすいDにとっても同じである。
Dの切り札「Bloo-D」と「ドグマガイ」もエアーマンがいるからこその使いやすさといえる。
「デステニー・ドロー」がD-HEROと一緒に出張しやすいのもこいつの存在があるからという面もある。

強いて当時の欠点を言えば融合素材にならないぐらいである。今では解決されてると言ってもいいが。

このようにHEROの救世主のと呼べるカードであったため、非常にちやほやされた。


……だが、このカード大きな問題があった。
HEROでフルに使われたのは間違いないのだがこのカードの問題は、


汎用性が高すぎたこと

突き詰めれば


エアーマンでエアーマンをサーチできたこと

だった。

召喚しただけで手札を稼ぐことができ、さらには魔法・罠を破壊する効果も持っている1800の戦士族下級モンスター。
HEROに限らず全てのビートダウンでもこれほど汎用性の高いモンスターはそれまで存在しなかったのである。

エアーマンは登場してからほぼ全てのビートダウンデッキで3積みされ環境の中心となった。

自身で自身をサーチして後続に繋げる、まさに全てのデッキに「ガジェット」のギミックが加わったと言っていい状況だった。

ガジェットと違い専用デッキを必要とせず、十分な攻撃力があり、
手札でだぶついても破壊効果がある為完全に腐らず、サルベージもサーチも容易、ガジェットに劣るのは「リミッター解除」に対応してないことぐらい。
如何にエアーマンが強いかお分かりいただけたであろうか。

当然デッキの多様性を損なわせたこのカードは嫌われ、名前を皮肉り、空気の読めない男、KY、三沢と呼ばれていた。
HEROの救世主として登場したのに悲しいことである。

登場してから半年間、同時期に登場した「冥府の使者ゴーズ」とともに環境を荒らした罪により2007年3月でめでたく制限カードとなった。

現在このカードと同じサーチ効果を持ったモンスターは多数登場しているが、
自身をサーチできなかったり、ステータスが低かったり、タイミングがエンドフェイズだったりと調整が取られている。
エアーマンも「エアーマン以外の」と書かれていれば制限カードになることはなかったはずなのになぁ〜KONAMIェ……

その後、「マドルチェ・マジョレーヌ」が久々の同名を直接できるサーチできるサーチャーとして登場した。実に三期ぶりである。
攻撃力は低いが死んだら勝手にデッキに戻るので戦線維持としてはエアーマン以上。環境の変化でどのデッキにも入るではなくなったが。

もっとも今では他のエアーマンではなく味方のHEROを引っ張って来ることが主流。

メタビートで人気の「アナザー・ネオス」「剣闘獣」の一員と名高い「プリズマー」などとサーチ対象に優秀なカードの増加でサーチ先には困らない。
他にも「ボルテック」で除外されたE・HEROを呼び戻したり、「ブレイズマン」で融合召喚に繋げるなど。

デッキのモンスターを極力絞り、手札をこいつだけにした状態で召喚することで「バブルマン」をサーチして即座にエクシーズ召喚できる。
相性のいい「ブレード・ハート」や「エクスカリバー」の登場後は、この動きが定番化した。もちろん他のランク4でも可能。

D-HEROでの使い勝手は既に述べたとおりである。
素材やリリースに便利な「ディアボリックガイ」をサーチできるのも大きい。

V・HEROにも有力な新顔が登場しており、「ヴァイオン」なら「シャドー・ミスト」を落として素材と融合をサーチすることですぐに融合召喚できる。
「リビデ」でエアーマンを蘇生して「ウィッチ・レイド」をサーチし、そのままアドバンス召喚すれば「羽根帚」をぶちかませる。

さらに、素材の縛りが緩い上にこのカードを融合素材にできる属性融合が存在するので、自身をサーチできなくても結局制限はかけられたはず。
今だと 自身をサーチした方が動きとしては弱い


制限カードとなっている今でも幅広く使われているのでOCGでの過労死としても名高いモンスターである。
海外では禁止に指定されてしまったため本当に死んでしまった。

その一方、日本ではリンク召喚の登場と新マスタールールの試行に合わせたのか、
2017年4月のリミットレギュレーションで 準制限に緩和

かつての動きがちょっとだけ再現できるようになった。

とりあえずHEROを使うデッキにとっては朗報だろう。
「エマジェン」や「ヒーローアライブ」で連れてくるエアーマンを引いてしまったという事故が減ったのは少なからず追い風。

エアーマンを使用した主なデッキ


【エアブレード】

ブレード系デッキの開祖。無制限時代に開発されたデッキで手順はこんな感じ

①エアーマンでサーチして戦線を維持し墓地に戦士族モンスターを溜める
②モンスターゲートや名推理を打ち墓地にフェニックスブレードを落とす
③フェニックスブレードで墓地の戦士族を除外して除外ゾーンを肥やし、手札にブレードを戻して手札コスト確保
④除外ゾーンが超えたところで混沌の黒魔術師を召喚、持ってなければ次元融合を回収
⑤次元融合を発動して勝負を決める
この時代は封印の黄金櫃が無制限だったので次元融合等のキーカードを即手札に持ってくることができた。
名推理やモンスターゲートで墓地に落ちた場合でも混沌の黒魔術師でサルベージできる。
コンボ系デッキはその宿命として防御が手薄になりがちだったが冥府の使者ゴーズが無制限だったので問題はなかった。


【サイカリエアゴーズ】

無制限時代のグッドスタッフ。
デッキ名のサイはサイバー・ドラゴン、カリは死霊騎士デスカリバー・ナイト、エアはエアーマン、ゴーズは冥府の使者ゴーズのことである。
わけのわからなくなったデッキ名とは違いグッドスタッフデッキなので動きは単純。
しかしカード一つ一つが強力なので相手にすると非常に厄介なデッキである。

このカードは漫画版GX出身のE・HEROであり紅葉から十代に託されたカードのうちの1枚。
漫画版での効果は攻撃力を半分にしてダイレクトアタックできるというヤリザ殿と同じぐらい微妙なものだった。
この効果だと見向きもされずに忘れ去られてしまい名前通りのエアーマンになっただろう。



(1)このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分の項目の数まで、相手の項目を選んで追記する。
●自分の項目の中から1つを修正する。

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