視覚(感覚)

登録日:2011/04/08(金) 09:05:30
更新日:2022/03/23 Wed 20:36:36
所要時間:約 4 分で読めます




※内容は必ずしも正確ではありません※



視覚とは人間に備わる知覚機能の1つで、味覚、嗅覚、聴覚、触覚を含めたものは5感と呼ばれる。

サイトを見たり、アニメや薄い本でハアハアするための重要な機能である。

この項目では視覚にまつわる常識(?)について話をしてみたい。



◆せっかくなので視覚以外にも触れるが、

味覚:
舌で味蕾が感じる物質の刺激や痛覚

嗅覚:
粘膜に付着する匂い物質の刺激

聴覚:
鼓膜に伝わる空気振動

触覚:
表皮下にあるセンサが感知する圧力・熱・痛覚

などの情報が各種神経で変換され、それらを脳が認識する機構である。

当然これら感覚器の方がマトモでも情報処理を行う神経や脳が不調だと正しい情報は得られない。

人間の触覚に関しては、特に手先と足の裏に上記のセンサが密集している。
これは手作業や2本歩行を行うのには多くの情報が必要なためだったりする。


なお5感を混線して感じる人や、
5どころか第7感に目覚める人も居るらしいが割愛。

最近になって第六感はオカルトな「思念系超能力」ではなくそれまでノーカウント扱いされていた
身体の傾きや姿勢変化などを司る「平衡感覚」であるという科学・医学系見解が主になっている。 



◆本題に入ろう。

視覚は水晶体(レンズ)で屈折した光(所謂可視光)情報が網膜(スクリーン)で結像し、その像が脳に伝達される事で成り立つ。

何かを見るとき、その対象に反射した光が目に入ることで人は色や形を認識しているのである。

なおこのレンズが上手く働かなくなると近眼、乱視などになり、眼鏡などで矯正してあげる必要がでてくる。


ちなみに三原色も網膜の色を感じる細胞に由来して、光の場合は細胞が感じる青、緑、赤、絵の具の場合はそれぞれの補色である黄、マゼンタ、シアンとなる。

ちなみに前述の通りあくまで「反射した光」を見る目的の為それ自体が光を放っている「発光体」を見るのは苦手。
それがテレビやPC等のディスプレイを見る事で「目が疲れやすくなる」理由の一つ。


◆さて。

真っ暗な場所においてはよく「目が見えない」という表現が用いられる。

ただこれは「網膜が受け取る光が無い」だけのことである。
つまり「暗いところで本を読むと目が悪くなる」は嘘。
ただ、目が疲れやすくなり、一時的に視力が落ちることはある。
なぜかというと少ない光で受像する為にビタミンA等目に必要な栄養を普段より多く消費する為だ。


聴覚で言う「音がしない状況にいる」のと等しく、実は視覚は常に機能していることに注意しよう。


とすると、言葉遊びではあるが暗い場所での「目が見えない」という表現はある意味で正しくないのである。


じゃあなんて言うの?と聞かれたら、受像する光が少ないと言えばいいかもしれない。
まあ、何も見えないと言えばそれでも間違いにはならないと思うが。


◆もう1つ。

創作でよく(?)目が傷ついて失明するようなパターンが見られるが、これにも実際は間違いが生じることがある。

ただ眼球が傷つけられただけで、脳に映像をおくるべき網膜が無傷の場合がそれ。

カメラで言えばレンズがひび割れ、光を焼き付けるネガは無事な状態にあたる。

カメラと違って目の場合はいずれは網膜も機能を失うのだが、それまではまともな像を結べないものの、光を認識することは出来るのである。


正しく機能を発揮しないという意味では変わらないが、『まだ』失明ではないのだ。


◆因みに。

人間の視界は個人差はあれど垂直に125度、水平に200度程度が最大であるらしい。

これに合わせて最近のテレビのサイズ(16:9や16:10)が採用されているのだが、まあそれはともかく。

ここで右目を失明したとしよう。

当然ながら得られる視界は約150度程度に狭まり、視覚は全て左目に頼ることになる。


するとどうなるか。

無意識的に失われた視界を補おうと、顔が若干右に向く癖が生まれたりするのである。

写真を撮ってもらう時などは気をつけないと「真っ直ぐこちらを見て」と言われることになる。




◆結局、目が見えないとは?

少なくとも、目を瞑ったときの『真っ暗』ではない。


…ただ「視界に収まるもの=見える」というのなら、逆説的に

『視界の外を見ようとし、それができない感覚』に近いのかもしれない。

なお、普段から薄暗いところで生活している人は、明るいところでは、光を多く吸収してしまうので物が見えないときがある。


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最終更新:2022年03月23日 20:36