ネオテニー

登録日:2009/12/21(月) 06:23:09
更新日:2021/09/06 Mon 11:03:49
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概要


日本語に訳するなら幼態成熟。

外見の身体的な特徴が幼い子供と変わらないまま成態化してしまう事を意味する。

わかりやすい例で言えば、蝶等が幼虫の特徴を持ったまま、蛹に成らず成態化してしまう事。

有名な例で言えばウーパールーパーがある。
両生類は成態になると肺呼吸に変わるのだが、ウーパールーパーはエラ呼吸のままという特徴がそのまま残り成態となるのである。

我々人間も他の霊長類のネオテニーだと言われている。
ヒトとチンパンジーは胎児のうちは見分けがつかないほどよく似ている。
だがチンパンジーが全身に体毛が生えていくのに対して、人は幼児の特徴を持ったまま生態になる。
更に遡れば単弓類/哺乳類型爬虫類(古代生物)の子供の頭蓋骨は成体と似ておらず原始的な哺乳類と似ているという。
哺乳類の歯が一度しか生え変わらないのもヒトが20歳で成長が止まるのもネオテニーだと言われている。

また、人間の中でもモンゴロイド系の人間はさらにネオテニー化が進んでいると言われている。
モンゴロイドとは要するに黄色人種のことであるのだが、蒙古斑と呼ばれるお尻の青いアザが残りやすいのがその証拠とも言われている。



進化論におけるネオテニー


子供の姿の特徴を持ったまま成熟するという点から、普通に考えると大人の体を持った方が有利に思えてくる。
しかし、進化という観点で言えばネオテニーの方がより優れた特徴を子孫に残せると言われている。

これは、子供の状態が長いほど脳の情報吸収が盛んになり、思考能力や情報吸収の力に優れているため。
また、環境の変化に対応した新たな変異の可能性が残るため、対応する個体が生き残りやすいとも言われている。

人間が霊長類のネオテニーというのも、こうした進化に有利な特徴を獲得し、知能が高まったからという理由に基づいている。
もっとも、体の成長の仕方が類人猿と異なる点も多いことから、他にも進化を促した要因はあるとも考えられているが。



ネオテニーにおける成態の定義について


ここでいう成態とは、生殖能力を得ることを言う。
要するに子孫を残す能力を持ち、実際に行える状態である必要がある。
見た目が子供で中身も子供のままというのはネオテニーではなく、また別の要因である。







と、真面目な話は此処で終わって俺達に重要なのは「人間」でもネオテニーがあるって事。

これ以上言わずと分かるよな?

そう、見た目は子供。年齢は18歳以上。
生殖能力を獲得し、実際に行える。
ヤって問題はナッスィンな訳だ。


……つまり合法ロリではないかと思うかもしれないが、合法ロリとネオテニーは実は違うのである。
真面目な話は終わっていません。

「外見の身体的な特徴が幼い子供と変わらないまま成態化」であり、「幼い子供の姿のままの成態化」ではない。
先程既に人間は類人猿のネオテニーと言っていたが、人間の子供と大人の特徴は、猿の子供と大人ほどの差はなく、あまり変わっていない。
人間のネオテニーというよりは、よりネオテニーが進んだ人間と考えた方がいいだろう。
しかし、類人猿の子供は人間の身長ほどの大きさにはならないし、同じような姿になるわけではない。
あくまで「外見的な特徴(の一部)」だけが子供の頃のものを持つというだけである。

一つのしきいとして、第二次性徴を子供と大人の特徴の差と考えても微妙なところである。
合法ロリと言うと、そもそもロリの定義上、見た目では高校生、中学生くらいの人や、小学校高学年くらいも指してしまうため、第二次性徴の間の特徴を持った人も含まれる。
ネオテニーの定義から考えると、第二次性徴以前の子供の体の特徴を持ったまま、生殖能力は有しているということである。
より範囲が狭まっているじゃないか…と思わせておいて、第二次性徴で体がほとんど変化しないまま背だけ伸びた人もこの分類に入ったりする。
そのため、「童顔」や「幼児体型」もネオテニーに該当するんじゃあないだろうか。

当然ながら大人から子供に変化した場合や、何かしらの理由で成長が止まったパターンも該当しない。


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最終更新:2021年09月06日 11:03