地縛神 Wiraqocha Rasca

登録日:2012/04/04(水) 03:32:12
更新日:2024/02/20 Tue 21:09:24
所要時間:約 5 分で読めます





究極の破壊をもたらせ!
最強の地縛神!
出でよ!


Wiraqocha Rasca!!



効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 1/守 1
※地縛神の共通効果
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(2):自分ターンのバトルフェイズをスキップした場合に発動できる。
相手のLPを1にする。


遊戯王5D's

その効果はまさにチートの一言。
ダークシグナー編のラスボスに相応しい効果を持った、最強の地縛神と言えるだろう。

バトルフェイズをスキップしなければならないが、そんなもん全く気にならない。火の粉一発でゲームエンドである。

超官ことレクス・ゴドウィンが使用。
そのチート効果を使ってインチキ元キンにリアルダメージを与え戦闘不能にした後遊星に対して効果を使用。
余談だが、元キンの場合効果だけではクラッシュしなかったので、冥界の王によるリアルダイレクトアタックで追撃した。

しかし主人公補正により耐えられてしまい、残りライフ1という超鉄壁を作り出してしまった。
後に残りライフ0という超超鉄壁があらわれることになるのだが、ここでは保留としておく。


最終的には俺達の絆☆パワーセイヴァー・スター・ドラゴンに効果を無効にされ戦闘破壊された。

攻撃名はデス・シンギュラリティ
効果名はポーラスター・オベイ


Wiki篭り!貴様にも味わわせてやる!
追記・修正を目前にした絶望と孤独!

そこに絆などありはしないのだ!


































我のウィラコチャラスカの効果を発動しても、相手のライフが1にならない。

【カードテキスト】

効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
(1):「地縛神」モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが召喚に成功した場合、相手の手札の数までこのカード以外の自分フィールドのカードを対象として発動する(最大3枚まで)。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
その後、戻した数だけ相手の手札をランダムに選んで捨て、このカードの攻撃力は捨てた数×1000アップする。
(3):このカードは直接攻撃できる。
(4):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(5):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。


貴様もしや"凍らせたおでん"と叫んでいるのではあるまいな…?
技名が正しければあるいは…
何?OCGの仕様?

どういうことだ?!

●目次

【解説】

見てわかるように記事冒頭で表記されているのはアニメ版のステータス
視聴者達もこのままOCG化されることは無いだろう、と思っていたが「STARDUST OVERDRIVE」でまさかのOCG化。
しかし、こいつの効果は別物になっていたのである。*1

ただでさえ地縛神はリリースが2体も必要なのに、そこからさらにカードの消費を要求するというのは非常に重い。
1ショットキルを狙えるトライデント・ドラギオンですら2枚のコストは重いのに、このカードは3枚もカードを要求する。
一応、フィールド魔法をもコストの対象にも選べるがそれでは自爆神である。
また通常召喚した場合、必ず一枚は戻さなければならないためフィールド魔法しかないと自壊する。

トークンもコストに選ぶことは可能だが、デッキには戻らないので『戻した数』にはカウントされない。*2
綿毛トークンでコスト踏み倒しと考えたキミは甘いぞ!激甘だ!!!

ちなみにフリーチェーンのカードを対象にした場合、発動するとデッキに戻らないのでカウントされない。

また相手の手札が無いと攻撃力はアップせず100のまま。
しかもこのカード自体には耐性なんもないので除去されるのは当たり前。

さらにハンデス特有の弱点として暗黒界魔轟神相手には弱い。


その原作の面影0の余りに別物なOCG化からこのカードは最強の地縛神(笑)と呼ばれている。
ヲーといいヌシニクルといいカステリスクといいコンマイは神に恨みでもあるのか。

後に「相手のライフポイントを1にする」効果を持つカードにCNo.6 先史遺産カオス・アトランタルが登場したが、
こちらはアニメより発動条件が厳しくなり、効果を発動したターンに相手にダメージを与えられなくなる制約が付いたが、ライフポイントを100にする効果として概ね再現されている




以下、真面目に考察

といっても使えないカードでは決してない。

このカードを使うとしたらまず【宝玉獣】と相性がいいだろう。
【宝玉獣】は専用フィールド魔法、レインボー・ルインが軸となるので維持の目的が一致する。

サファイア・ペガサスの存在からコストの確保とデッキに戻した宝玉獣を再利用が可能な上、
魔法&罠ゾーンで邪魔になった宝玉獣をデッキに戻す対象として有効利用することが可能。

ややロマンだが、宝玉の氾濫からのWiraqocha Rascaの効果で相手の場と手札をボロボロにすることもできる。


他にもアキさんが使用していたフィールド魔法《ブラック・ガーデン》との相性は抜群。効果処理の順番が
Wiraqocha Rasca召喚→黒庭効果→Wiraqocha Rasca効果
なため、手札3枚ハンデス+攻撃力3050の地縛神の召喚という相手にとっては洒落にならない展開をできる。


また地縛神には、地縛波地縛旋風などの豊富なサポートカードがあるが、コイツはそれを抜いても闇属性・鳥獣族と地味に対応サポートが多い。
E・HERO フェザーマン》を軸に、カウンター罠で徹底的に相手の行動を封殺する【フェザーパーミッション】というデッキがあるが、
その亜種としてフェザーマンの代わりにコイツを軸にした【Wiraqochaパーミッション】なるデッキも存在する。

低ステータスの闇属性なのでキラートマトでのリクルートや、
終末の騎士で墓地に落としてからの豊富な蘇生カードからの復☆活が可能。特殊召喚ならば簡単に場に呼び出せるのだ。

地縛神の共通効果により攻撃の心配は無いのでフィールド魔法を守ることに集中したい。
たとえ除去されようとトマトと蘇生カードで幾度も降☆臨する姿はまさしくネ申のバーゲンセールである。

とはいえ、いくらなんでも攻撃力100の壁じゃお互いにこいつを処理できなくてだれてくる、ということもあるだろう。

「ダメージを与えたモンスターをバウンスする」門前払いと「ライフを払ってアドバンス召喚できる」死皇帝の陵墓を組み合わせれば、
特殊召喚したウィラコで相手ライフに100のダメージ→門前払い発動、ウィラコ手札に戻る→死皇帝の陵墓で再び場に出す
→門前払いをコストにウィラコ効果で、本来相性の悪いはずの門前払いを攻撃力アップ+ハンデスに貢献させることも可能なのだ。

レベル10というのもポイントで、地縛神の性質上こいつを複数並べることはできないものの、
同じレベルにはメタル・リフレクト・スライムやトラゴエディアなど場に出しやすいものが多い。
これらとエクシーズして超弩級砲塔列車グスタフ・マックスや超巨大空中宮殿ガンガリディアを出すのもあり。
特に時械神メタイオンのバウンス効果は、こいつと相性がいい。
さらに、上がった攻撃力によっては各種ウイルスの媒体にも出来る。

また昔はそのレベルの高さゆえにシンクロ素材にし難かったが、今では星態龍というレベル11モンスターも出ているので
やろうと思えばシンクロ召喚も可能となった。

このように別物化はしたものの、愛さえ有れば十分活躍できる。
腐っても神なのである。



地縛神は滅びぬ! また何度でも蘇るさ!



フィニッシャーになれないけどネ(´・ω・`)

ちなみに開発段階ではデッキではなく手札に戻す効果だった模様。
……そっちの方がよかったのに。 


【ゲーム版】

タッグフォース6でも、もちろん超官が使用しているがCPUの残念なAIでは扱うのが難しく使いこなせていない。
「ポーラスター・オベイ!」とノリノリで言いながら攻撃力1100の地縛神を召還する姿はなかなかシュール。

WCS2010でも超官が使うのだが全然フィールドに出て来ない。
むしろダーク・シムルグのコストになってる場面の方が多い。


【相性のいいカード】

そんなクセモノ地縛神だが、新マスタールールが適用された第10期になって、こんなフィールド魔法が登場した。
「心眼の祭殿」である。

心眼の祭殿

フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分または相手が戦闘ダメージを受ける場合、その数値は1000になる。

陵墓との併用は難しいが、ダイレクトアタッカーとして最低限の仕事をさせられるという意味では大きい。
こちらへの攻撃はWiraqocha Rascaが壁になるため、相手からのダメージも1000固定というデメリットは小さい。
パーミッション型の戦術をとるなら陵墓との併用を考えなくてもいいため採用してみてはどうだろうか?


しかし本来の効果は、あまりに重すぎてなかなか生かせないまま……
と思いきや、


【ヌメロン】

  • ヌメロン・ネットワーク
フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズ時に、発動条件を満たしている「ヌメロン」通常魔法カード1枚をデッキから墓地に送って発動する。
この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「ヌメロン」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、X素材を取り除かずに発動する事もできる。


  • ヌメロン・ダイレクト
通常魔法
(1):自分のフィールドゾーンに「ヌメロン・ネットワーク」が存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
EXデッキから「ゲート・オブ・ヌメロン」Xモンスターを4体まで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを召喚・特殊召喚できない。

ここでまさかのドン・サウザンドの【ヌメロン】が参戦。
新たなフィールド魔法のヌメロン・ネットワーク1枚で、それまでネックになっていたリリース用・効果発動用のコストを一気に賄えるようになったのである。
おかげで残ったヌメロン2体で最低でも2枚ハンデス、適当な魔法・罠カードもあれば容易に3枚ハンデスが決められる。
そのため、先攻3ハンデスという恐ろしい展開も現実的になった。
コストを考慮しなければ元から最強クラスのハンデス能力を持っていたが、まさかこんな形で最強の地縛神(笑)から脱却するとは……
超官とドン・サウザンドという2作品のボスキャラが手を組んだようなデッキを作ってみるのも一興だろう。


【ふわんだりぃず】

  • ふわんだりぃず×いぐるん
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 800/守1000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル7以上の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。

(2):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(3):このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。


  • ふわんだりぃずと謎の地図
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル1の「ふわんだりぃず」モンスター1体を相手に見せ、見せたモンスターとはカード名が異なる「ふわんだりぃず」カード1枚をデッキから除外する。
その後、見せたモンスターを召喚する。
(2):相手がモンスターの召喚に成功した場合に発動できる。
自分は「ふわんだりぃず」モンスター1体を召喚する。


  • ふわんだりぃずと未知の風
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分がモンスター2体のリリースを必要とするアドバンス召喚をする場合、モンスター2体をリリースせずに自分フィールドのモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を墓地へ送ってアドバンス召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。手札の鳥獣族モンスターを2体まで相手に見せ、好きな順番でデッキの一番下に戻す。
その後、自分は戻した数だけデッキからドローする。

更に時は流れ、アドバンス召喚主軸の鳥獣族テーマの【ふわんだりぃず】が登場。
下級ふわんだりぃずは召喚時に固有効果を発動した後に手札から鳥獣族を追加で召喚出来る効果を持つため、Wiraqocha Rascaのリリースコストと召喚権まで用意出来る。中でもWiraqocha Rascaをサーチ出来るふわんだりぃず×いぐるんは非常に相性が良く、もう1体用意すればそのままアドバンス召喚まで持っていける。
また、専用フィールド魔法のふわんだりぃずと謎の地図は展開サポートだけでなく、相手ターンに展開する効果も持つため、
やり様によっては相手ターンにWiraqocha Rascaを出してハンデスで妨害すると言うムーブも可能であり、
永続魔法のふわんだりぃずと未知の風は最上級モンスターのアドバンス召喚時にリリースの代わりに自分と相手のカード1枚ずつをコストとして墓地送りにする事が出来るため、
リリース軽減だけに留まらず、大型モンスターやスキルドレインと言ったメタカードの処理も可能となっている。
下級ふわんだりぃずは場を離れた時にゲームから除外される共通効果を持つためハンデス用のコストには使えないため、魔法・罠を多めに入れて別途コストを用意する必要があるものの、マクロコスモスや次元の裂け目、虚無空間と言った永続魔法・罠のメタカードを採用しやすいふわんだりぃずではそこまで負荷にならない。
誰が呼んだか「ふわんだりぃず×うぃらこちゃ」「ふわんだりぃずと謎の地上絵」


遊戯王デュエルリンクス

ダークシグナー版ゴドウィンの専用スキル「最強の地縛神」としてアニメ効果が実装。
コイツがいる場合、自分のターンの通常のドローと引き換えに相手のライフを1に変更し、その後エンドフェイズになるというもので、バトルフェイズどころか自分のターンを丸ごと吹き飛ばすようになった。


遊戯王マスターデュエル

8月5日のアプデでなんと召喚カットインが追加された。カードのレアリティはRで、Rのカードで召喚カットインがあるカードはWiraqocha Rasca含め4種しかない。召喚カットインは普通に格好良く、上記のヌメロンやふわんだりぃずで採用しぜひ召喚してみよう。召喚する際、召喚口上を唱えながら召喚しても楽しいぞ!


【余談】

Wiraqocha Rascaはケチュア語で゙最高神の地゙を意味する。
コンドルはケチュア語でそのままコンドル(cuntur)であるためこのような名前になったと考えられる。

また、Z-ONEの見ていた本来の歴史における遊星のデータにはダークシグナーとの戦いも記載されていたが、なぜかコイツの名前だけ確認されていない。
シグナーとダークシグナーは対立関係にあるが、シグナーは6人。対応するダークシグナーの意思たる地縛神はコイツを除くときっかり6体である。

本来の歴史では死亡していたところ、イリアステルによってレクスは命を救われた様子。
そして使い手であるレクスは後から自らの意思でダグナーとなったため、地縛神の中でもかなりイレギュラーな存在と言える。



\ゴ/「ツイキシューセイ・オベイ!」


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  • 攻撃力と守備力の数値が同じ
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  • 自壊
  • フィールド魔法
  • 攻撃力アップ

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最終更新:2024年02月20日 21:09
添付ファイル

*1 ちなみにアニメで登場する前にこちらが先に公開されている。

*2 現在はトークンを素材にリンクモンスターを出せばこの点は克服できる