透明人間の作り方(漫画)

登録日:2010/03/25(木) 19:49:25
更新日:2021/03/29 Mon 19:05:51
所要時間:約 3 分で読めます




2010年2月4日発売の週刊少年チャンピオン10号から連載していた漫画作品。

作者は増田英二。


■あらすじ

高校生の斎藤真二は、つまらない日々を少しでも楽しくしようと校長のズラを釣り上げ職員室で叱られる。

常習的ないたずらに真二の周りも湧いたが、当の本人はいつも虚しさを感じていた。

ある日、真二は自分をからかった友達をボカスカジャンにしてしまう。
その時真二の携帯に「透明人間になれる方法」という怪しげなメールが届く...。


■透明人間

この作品の透明人間は昔のSF小説に登場するような、某メガネの生き残った男の子的な透明人間ではなく、むしろ某青タヌキの石ころ帽子的な透明人間が近い。

過去の記録の一切が消え、誰の記憶からも消え、誰からも感知されない存在。
透明化はメールに返信した時から始まり、徐々に一般社会から切り離される代わりに透明人間を感知できるようになる。

社会に居場所を見つけられず透明人間となり、自分達の居場所を探す一団がいる。


■登場人物

  • 斎藤真二
退屈な学生生活に悩む高校生。同級生の加奈に思いを寄せるがメールに返信したことで透明人間になりつつある。

舞台の島には転校生としてやってきた為に周囲からよそ者扱いされてきた。自分の居場所がここではないと思っているフシがあり、それが物語の流れに影響している。


  • 袖木加奈
真二の同級生で良き理解者。写真を撮るのが趣味。真二の異変をかすかに感じている。
彼女も島の生活に退屈していたが、真二の存在で鬱憤を遠ざけていた。

そのわりには告白を「退屈そう」と即答で断っちゃう人。


  • ミキ
真二を誘惑する透明人間。透明人間になりかける真二以外にはその姿は見えていない。

真二に「透明人間になれる方法」のメールを送り、送信後も真二の周りで暗躍する。


以下ネタバレ

























































元々、メールは「自分の居場所」がわからなくなった人間に送られており、透明人間から人間に戻るには「自分の居場所」に気づくこと。



ミキが真二にしつこく透明人間になるよう誘惑するのは彼女が真二の姉であったから。

しかし、前述の通り透明人間になった人間は普通の人間から見えなくなるだけでなく、記憶からも消えるので真二は最後まで彼女の正体がわからなかった。


以下更なるネタバレ































この作品が7週という短い期間で誌面から消えたのは打ち切られたのではなく、短期集中連載の漫画だったから。

決して打ち切りではない。

元々この尺での連載計画である。


単行本が出るかは微妙な所だったが、以後作者の増田英二氏が連載の「さくらDISCORD」で小ヒット、さらに続く長期連載「実は私は」で中ヒットを記録し、秋田書店がちょっと微妙な人気でも単行本を出す方針になったのも追い風となり2014年に単行本化が決定。

しかし当時の読者の間では当時の増田氏が描いた「加奈の非常に躍動感あふれる走りのシーン」が修正されているかに関心が働いているのは内緒である。





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最終更新:2021年03月29日 19:05