登録日：2009/11/22(日) 10:51:38
更新日：2020/09/21 Mon 20:29:15
所要時間：約 5 分で読めます
レーベル:電撃文庫
著者:折口良乃
イラスト:戌角柾
全四巻
【あらすじ】
極東で起こった『天草の乱』。天草四郎率いるキリシタンが幕府軍を倒し、巨大なカテドラルを建設、それまでの宗教観念を根底から覆した。その抵抗運動は『聖シロウの革命』と呼ばれ、当地はアジア最大の景教国家として栄えていった。
そんな『日本』に住む、信仰心ゼロの少年・遠野九罰は、召喚した覚えのない美少女悪魔アイムに手を焼いていた。その様子を見た妹には微妙に嫉妬される毎日で、九罰には平穏なんて言葉は信じられなかった。
学園ゴシックストーリー開幕！
(第一巻紹介より)
天草一揆が成功して日本の首都が長崎だったり、アイム、フォラスといった悪魔が美少女だったり、なかなか大胆な発想。
また、あくまで景教・耶蘇であって、キ○ストではない。
【主な登場人物】
遠野九罰(とおの くばつ)
主人公。幼い頃洗礼を受けているが景教に馴染めない少年。
普段は大人しいが身内のことになると沸点が低い。
戦闘時は火種を媒介にアイムと融合。炎のブレードや銃を用いる。
名前に何か意味があるらしいが……
アイム/遠野愛夢(とおの あいむ)
ソロモン72魔の23位。炎と憤怒の悪魔。
燃え尽きた灰を示す白髪、ネコのような金眼、巨乳で小柄な美少女。はいてない。
生物限定で100℃を越える体温を持ち、放火嗜好のある困った娘。何気に食いしん坊。
召喚したわけでもなく遠野家にいきなり窓から侵入して、そのまま家族として居ついている。
使い魔は白蛇のバステト。代償は『人間の命』
遠野七罪(とおの なつみ)
九罰の妹。ポニーテールでひんぬー。
聖歌隊に所属し、兄と違って熱心な景教徒。アイムやバステトとも仲は良い。
バステトを媒介にアイムと融合でき、蛇繋がりで熾天使を模した姿になる。
なぜか毎回襲われる不遇な娘。
彼女が過剰に敬虔なのも、理由があるらしいが……
羽堂征重郎(はどう せいじゅうろう)
九罰の悪友。
軽い性格で借金魔だが、悪いヤツではない。元ボクシング選手だが右肩を故障して引退。
街の不良たちから兄貴分として尊敬されている。
フォラス
ソロモン72魔の31位。風と強欲の悪魔。薬草、鉱物、格闘に詳しい。
一切喋らないロリ美少女。代償の請求以外特に自己表現しないが、怒ることもある。
代償は『他の悪魔と本気で闘うこと』
ルカ
天草国教庁のエクソシスト、『L』の聖ルカ。
染めた金髪長身の美女。あとひんぬー。
光を武器に闘う典型的なエクソシストで彼らのまとめ役。
本名は『智音(ともね)』
柴燐(しば りん)
ルカを補佐する見習いエクソシスト。鉄面皮少女。
修道院育ちで微妙にズレているがそこそこの実力者。言葉(C言語)を利用した聖書が武器。
キャラが変わるくらいの犬好き。
ディオニュシウス
黒衣のエクソシスト医師。『D』の聖ディオニュシウス。
エクソシスト内でも異端の極致で、悪魔ブエルの召喚者。すでに死んでいる自身を代償に100年ほど起動している。
口も態度も悪いが技術は本物。
ブエル
ソロモン72魔の10位。悪魔陸軍の医療担当。
手術台になる銀盤と触手、臓器のストックになる捻じれた女性の死体からなる異形の悪魔。
句読点のない平坦な喋り方。何を考えているのか掴めない性格。
代償は『死体』
上屋敷イヴ(かみやしき-)
九罰と同じ町に住む通称『丘の上の魔女』
アンドラスと小波の二人の従者を従える美女。
飄々としつつ世話焼きでかなりの人格者だが結構泣き虫。
アンドラス
ソロモン72魔の63位。エーテルと大食の悪魔。
暗殺や扇動に長けた悪魔。普段は梟の仮面を付けているが割とイケメン。
イヴとは主従の関係ながらほぼ相思相愛。
代償は『身内の死を悲しむ涙』
笹崎小波(ささざき こなみ)
イヴに使える住み込みメイド。
イヴの父が集めた悪魔憑きの一人、グラシャラボラスに憑かれた少女。
非常に引っ込み思案で、人前では「石ころ帽子」状態で行動する。
グラシャラボラス
ソロモン72魔の25位。土と怠惰の悪魔。
破壊に特化した獣型の悪魔。普段はドーベルマンに似ているが本性は巨大な有翼の犬。
現在は小波と精神的に繋がっているため比較的おとなしい。
深間水鳥(ふかま みどり)/ユダ
九罰たちの学園の元シスター。
ブネ召喚の罪で教皇庁へ移送され、現在は懲罰使徒『J』のユダとして行動している。
ブネ
ソロモン72魔の26位。土と高慢の悪魔。
死者蘇生を得意とする性悪悪魔。人の魂を完璧に真似て再現することができる。
代償は『銀と翡翠』
封魔弩レライエ
ソロモン72魔の14位。
数代前の教皇庁によってボウガンに封印された悪魔。軽い性格。
その代償から懲罰使徒の武器に宛がわれている。
代償は『寿命一日分』
クラーラ・マレンツィオ
新任のシスター。
このサイトを見ているかもしれない、そんな人。
伏線をバラまくだけバラまき、謎を残すだけ残し、2011年6月刊行の第四巻をもって打ち切りとなった。
追記・修正するなら、ちゃんと代償払ってよ。
最終更新：2020年09月21日 20:29
