うる星やつら

登録日 :2011/02/03(木) 01:39:04
更新日 : 2017/04/10 Mon 12:01:54
所要時間 :約 9 分で読めます




うる星やつらとは高橋留美子原作のSFラブコメであり、作者の代表作の一つ。全34巻。

週刊少年サンデーで1978年から1987年にかけて連載され、あだち充の『タッチ』と共にサンデーの看板漫画だった。
…実は本格的に週刊に連載し始めたのは1980年、作者が大学を卒業してからで、それ以前は不定期連載で約20-30Pの作品を数カ月おきに連載していた。
ちなみに、週刊連載の第一話は面堂終太郎登場話である原作第23話「トラブルは舞い降りた!!」。

○後世の漫画界とアニメ界に与えた影響
突然エロい格好の人外美少女が現れて嫁になる、続々と美少女が登場するなどという展開はうる星やつらがもとになったものもある。
特にラムの影響は強く水着の美少女が空を飛ぶ、それが単行本の表紙などは衝撃的で、
今では普通だが当時ラムの姿はみるのにも勇気いるもので留美子スゲー状態だった。

ラノベの各属性はうる星やつらもやったことであり、
故に高橋留美子を賞賛する者がいる。
ちなみに当時はこのアニメを見れば必ず自分のタイプの女の子が見つかると言われた。


アニメは、スタジオぴえろ制作、途中からスタジオディーン。
OP・EDともに南家こうじが作ったものが多く、当時はとても斬新だった。
特に一番最初のOPである「ラムのラブソング」は、誰もが一度は聞いたことがあると思われるほど有名。
また、最近でもよく見かけるキャラが踊るOP・EDの元祖と言われることもある。

実はシリーズ監督が押井守だったりする。

○留美子vs押井
アニメ初期は数字が悪く、原作の良さが生かされていないなど当時のヲタに叩かれた。しかしある回によりそれが無くなる。
それはラムとあたるのクリスマスの話(アニメ第19・20話「ときめきの聖夜」)で、これが非常に出来が良かったために視聴率がV字回復したのである。

☆アニメはアニメ
それから押井とスタッフの暴走が始まる。

突然別次元に突入、背景にまったく関係ない他作品のキャラ、シーンごとに絵柄が変わる、メガネの暴走、登場人物全員がトリップして一話やるなどやりたい放題。
あまりにぶっ飛び過ぎて押井は社長に呼び出され
「何やってもいいが訳が分からないものは作るな」
と怒られた。
原作者も黙っていない。踏み絵のシーンに対し、
「キャラの顔は踏むもんじゃない」
と平井和正との対談で憤りを示した。
つまり原作者は他人に好き勝手自分の作品を汚されるのが嫌だったのである。
「押井さんは天才。しかしこれはうる星やつらじゃない。」

☆原作通り
しかし押井は映画で売れっ子になり『天使のたまご』などに移っていき、制作が変わる。
ここから原作重視に変わるが凡作になり評価が下がる。
絵柄も目が大きくなり今の萌えアニメのような絵になり安定する。

原作通りかアニメはアニメでやるのかは今のアニメ界でも問題だがこの頃からこうした葛藤はあった。

アニメが好調だったため映画も多数製作された。
特に劇場版の第ニ作目である『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、押井作品の最高傑作と評されるほど。
しかし、この作品が押井と高橋の決別を決定づけるものとなった。
前作の「オンリー・ユー」では高橋も絶賛していたのだが……

〇あらすじ
女好きの諸星あたると一途な宇宙人ラムを中心に、その他愉快な仲間達と友引町を舞台に繰り広げられるラブコメ…なのだが、
基本的に一話完結なうえサザエ時空なのでこれといったストーリーが無い感じ。

〇主な登場人物
■諸星あたる
CV:古川登志夫
宇宙一の凶運から宇宙一の女好きに転身した宇宙一のツンデレ
束縛されるのが嫌なだけでラムが嫌いなわけではない。
作者曰く主人公。

■ラム
CV:平野文
ふとした勘違いからあたるにプロポーズされたと思い、以降あたるを慕い続ける一途な鬼娘。
毎度あたるに電撃を喰らわせている(『ハートをつかめ』では 愛情表現 だという事が明かされた)。
実質的な主人公。

■三宅しのぶ
CV:島津冴子
連載初期はあたると付き合ってたあたるの幼なじみ
男運が悪いのが悩み。終盤では作者によって救済エピソードが書かれた。
気付いたら怪力設定が…

■面堂終太郎
CV:神谷明
資産五百億(アニメでは五兆)の面堂財閥の御曹司。
暗所恐怖症の閉所恐怖症だが、女性からラブレターを貰いすぎるのが悩み。
男は金だという名言を持つ。

■藤波竜之介
CV:田中真弓
浜茶屋再建のため男として育てられたボーイッシュな女の子。
しのぶより胸が大きい様子。
作中で一番女子にモテ、多くのフラグを立て百合状態によくなるが本人は普通の女になりたがっている。
変態親父といつも喧嘩している。
ちなみに親父の中の人とはリアルで同じ劇団出身で、その所為か同じ頃某教育番組で似た様な声の埴輪王子と馬が仲良くやっていた。

■竜之介の親父
CV:安西正広
竜之介を男と信じており常に男として扱う、まさこ詐偽など非常にぶっ飛んでおり作中では変態熱血親父と呼ばれたりした。
この二人が出ると主役を食うほどの活躍をしてしまい、また人気が高かったため作者の続編『らんま1/2』でらんまとその父として生まれ変わり主役になった。

■サクラ
CV:鷲尾真知子
巫女兼保健の先生。美女。
元々は病弱だったが、叔父より大食い。

■錯乱坊
CV:永井一郎
食欲以外の欲を打ち消した謎の怪僧。通称チェリー。
全く似てないがサクラの叔父。
犬夜叉の映画第二作では、彼と良く似たお地蔵さまが登場する。

■テン
CV:杉山佳寿子
関西弁をしゃべる幼児。特技は火吹き。
ラムのいとこで、母親は火消し。
いろんな意味であたると同レベル。

■おユキ
CV:小原乃梨子
ラムの友人で、常に冷静な海王星の女王。
酷薄な守銭奴。

■弁天
CV:三田ゆう子
やはりラムの友人。喧嘩っ早い福の神。
OVAでは本作品唯一の乳首が…

■ラン
CV:井上瑤→小宮和枝
ラムの幼なじみ。ラムに恨みを持っている。普段はぶりっこだが本性は性悪という二面性を持つ。美少女に汚い言葉を使わせるのは女作者だからこそ出来ること。
弁天とともにOVAでは本作品唯一の乳首が…

■レイ
CV:玄田哲章
ラムの元彼のイケメンな牛。ランに惚れられている。
基本二言以上喋らない。食欲の塊。

■面堂了子
CV:小山菜美
面堂の妹。カオスな当作品をそのまま人格化したのが了子。
とにかく兄を困らせるのが好きで兄やあたるなどをロケットで宇宙に打ち上げ喜ぶという訳が分からない性格をしている。元祖ヤンデレ

■水乃小路飛麿
CV:井上和彦→島田敏
面堂のライバル。鋼鉄の妹を持たされた不幸な人。
全裸の妹に風呂場で迫られるこれなんてエロゲ状態の大変うらやましい御方だが本人は嬉しくないので鼻血を流しながら妹をさとしている。

■水乃小路飛鳥
CV:島本須美
飛麿の妹。アルフォンスのような鎧を着てお兄様と迫るが中身は美少女。兄と結婚できなくても兄に迫るブラコン。素手で戦車を解体する。
極度の男性恐怖症。

■温泉マーク
CV:池水通洋
友引高校教師。背広の柄から温泉マークと呼ばれている。

■白井コースケ
原作でのあたるの悪友。アニメのパーマとは別人。

■メガネ
CV:千葉繁
漫画だとモブだが、アニメではラム親衛隊隊長で最高幹部会議長として大活躍。哲学者のような思考回路を持ち、文学的な言い回しをする。
監督押井守が声優千葉繁をモデルにして作り上げ、その極端なキャラクターは千葉さんのアドリブによって構成されているらしい。
脚本などが出来てなくスタッフが千葉さんに勝手にやらせたのが、かの有名な家の屋上でラムへの愛を叫ぶである。
彼の雄姿が見たい方はニコ動へ。

■だっぴゃ魚人
cv:???
背景やモブキャラとしてよく登場している、水中用スーツを着てサングラスをかけた謎の半魚人。
高橋留美子のデビュー作「勝手なやつら」に登場した半魚人が元ネタ。
犬夜叉では彼(?)と良く似たナマズの妖怪が登場する。

〇余談
よくハーレムものの元祖と見られることがあるが、実際はそんなことなく、あたるに好意を持ってるのはラムのみである。

へこんだ押井を友達の宮崎駿が作者は女だから考えが分からなくてもしょうがないと慰める。
この発言はどうかと思うが。
ちなみにパヤオは竜之介登場回がお気に入り。

作品の男は基本的に性欲と食欲の塊。

まったくオチがない作品としても有名。押井さん、オチてないですよ。



一生かけて追記・修正させてみせるっちゃ

いまわの際にやってやる

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