擬態

登録日 :2011/08/18(木) 13:57:34
更新日 : 2017/08/24 Thu 17:31:39
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擬態とは、生物が何か他の物体、生物のように振る舞い、自身の存在を相手に認識されないようにする行為を指す。カモフラージュともいう。
保護色などは擬態の一類型である。



●概要
擬態というのは、生存競争の上で様々なメリットがある。
(例えば「周囲に同化する」という擬態の場合は天敵から襲われ難くなり、同時に獲物に気付かれず接近できる効果が期待できる)

そのため、自然界の様々な生物は擬態やそれに準ずる生態を獲得しているものが多い。
また、自然界のみならず迷彩に代表されるように人間社会の中でも利用されている。



●様々な擬態
以下に、擬態とされるものの例を名前とともに列挙していく。


  • コノハムシ

学名:Phyllidae
サイズ:体長6~10cm
生息地:アジア熱帯地域

擬態で有名なナナフシ科に属する昆虫。
体全体が外見も質感も薄っぺらいで葉っぱっぽく、 葉脈までもコピーする という徹底ぶりであり、名前に恥じない葉っぱぶりを発揮している。
なお、葉っぱっぽくなるのはメスだけで、オスはあまり葉っぱに似ない。


  • リーフフィッシュ

学名:Monocirrhus polycanthus
サイズ:体長10cmほど
生息地:アマゾン川流域

スズキ科に属する熱帯魚の一種。
薄っぺらい体と枯れ葉のような体色、 胸ビレによる微妙かつ緻密な姿勢制御 により、水流にたゆたう葉っぱを巧みに演出しており、
魚類の中でも最高峰の擬態の巧妙さを誇る 。「枯葉魚」の名はダテじゃない。
熱帯魚として人気が高いが、肉食で他の魚をホイホイ喰っちまうので混泳は厳禁な!


  • ミルクヘビ類

(メキシコミルクヘビ)
学名:Lampropeltis triangulum
サイズ:体長50cm~2m
生息地:北~中央アメリカ

ド派手な色が特徴なヘビの仲間。
無毒なためただ派手なだけなヘビのように見えるが、実はこのヘビは生息地が重なる サンゴヘビ 類に擬態しているのだ。


こちらがサンゴヘビの一種チュウベイサンゴヘビ。クリソツである。

サンゴヘビの仲間は大人しいが 咬まれると人間でさえ死に至る猛毒 を持っており、無毒なミルクヘビ類は彼らに擬態することで身を守っている。
似たようなものは蜂に擬態するオオスカシバやアブ類が挙げられる。
なおミルクヘビはキングヘビ科、サンゴヘビはコブラ科なので類縁でも何でもない赤の他ヘビである。


  • ムラサキシャチホコ

学名:Uropyia meticulodina
サイズ:開長5cmほど
生息地:日本全土・ユーラシア東部

ん? 画像の中に何もいませんよ? 真ん中らへんの丸まった葉っぱをよーく見てもらいたい。こいつがムラサキシャチホコである。


画像を見れば分かる通り、 このガは鱗粉に丸まった葉っぱの微妙な曲線や影までも写し取っている 。その精度はまさに自然の芸術と呼ぶにふさわしい。


  • ミミックオクトパス
(ゼブラオクトパス)

学名:Thaumoctopus mimicus
サイズ:頭胴長10cm前後、全長30cmほど
生息地:バリ島周辺

近年発見されたタコの新種。このタコはなんと 状況に応じて他の生物の物真似(形態模写)をする という超高性能タコなのである。例を挙げると、


敵を威嚇する際に使われるとされるウミヘビモード。


こちらはオコゼモード。海底に居座ればオコゼと変わりない。


ヒトデモードにトランスフォーム。油断して近づいた獲物を一気に仕留める。


この他にもクラゲ、タツノオトシゴ、カニなど様々な形態模写を状況に応じて使いこなす。
物真似のレパートリーは30種以上 だとも言われる。長年人間から逃げ仰せるほどの巧妙さも併せて、物真似芸人なんざメじゃないぜ!
精度もかなり高く、まさしく光学迷彩そのもの。



学名:???
サイズ:全長13m~15mほど
生息地:北エルデ地方・ジォ・テラード湿地帯ほか

大型飛竜種グラビモスの幼体である中型飛竜。主に火山地帯に生息している。
地面を掘って大岩のような背中だけを出すことで、隠蔽と捕食を兼ねた擬態をしている。

なお擬態を行う大型生物としては、チャナガブルハプルボッカナルガクルガなどが知られている。



学名:???
サイズ:体長1mほど
生息地:世界各地

宝箱に化けて、近寄った獲物を捕らえるという特性を持った生物。物質系に該当する。
突然現れた宝箱、見覚えがない宝箱、色がおかしかったりやたら目立つ宝箱はまずこの生物を疑おう。

類縁(だと思われる)に「フェイク」や「ヤランゾ」、貨幣に化ける「ンドゥバ」などが存在する。
また、宝箱が変化したのか宝箱に擬態しているのかは諸説あるが不明である。



学名:???
サイズ:たかさ1.2m
生息地:ジョウト地方・シンオウ地方・カロス地方

携帯獣(ポケットモンスター)に分類される生物群の一種。木のような外見とは異なり体の特性は鉱物に似る。
行動と併せて擬態はなかなか巧妙であるが、水分を嫌う体質により区別できる。



学名?:Non Biological Extra-Terrestrial(非生物型地球外生命体)セクター7命名。
サイズ:様々
生息地:惑星セイバートロン

地球の乗り物等に擬態し変形する金属生命体。動物に擬態した奴らもいる。
近年、彼らの行動を記録した映画がいくつか公開されたらしい。


学名:???
サイズ:約170cm~3000km(確認済のみ)
生息地:宇宙空間

木星型惑星内の液体金属から誕生した変異性金属体。決まった形は無く、環境に応じて形状を変化させる性質を持つ。
母星が属する太陽系の太陽が寿命を迎えたため移住の旅をしていたところ人類と接触し、
自動車や鉄道車両、モビルスーツや巡洋艦に擬態して人類との相互理解に努めた。


学名:???
サイズ:任意

宇宙からやってきた異種生命体。
細胞単位での擬態能力を備えており、相手の記憶をも読み取って完璧に擬態する。
細胞が埋め込まれた生物も僅かながら擬態能力を得る。
星を食らって宇宙を旅する非常に危険な生物。



段ボールをこよなく愛し、心から段ボールに擬態する潜入任務のスペシャリスト。段ボールに擬態、いや一体化した彼は熟練の兵士でさえ発見が難しい。


  • 背景・空気キャラ

背景設定、世界観、メインキャラの増加、作者の技量不足などなどの理由により空気や背景に擬態している人物。
ただ本当に哀れなのは「空気である」という理由でネタになる彼らでなく、 ネタにすらならない奴らである。現実の空気キャラとか……


  • キョロ充

リア充に擬態し、同化しようとしている近年話題になっている生物群を指す。
擬態精度はあまり高くなく、独特の特性を注意して見分ければ識別は比較的容易。最近の報告によると、「大学」という場所での目撃例が多い。


  • お前ら

様々な特殊性癖や凶悪な性欲を持ちながら、ある時は善良な一般市民に、ある時は空気に擬態する擬態のスペシャリスト。
中に隠せていないのがいるが、その場合色んな人から後ろ指をさされているのは言うまでもない。( ※画像はイメージです )




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