サイバー・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2010/02/23 Tue 21:07:27
更新日:2024/04/22 Mon 00:35:39
所要時間:約 6 分で読めます






見せてやる、俺のパーフェクトを!!


遊戯王OCGに存在するモンスターカード及びテーマの一つ。
モンスターカードの初登場は第4期の「CYBERNETIC REVOLUTION」。
テーマとして成立したのは第8期ストラクチャーデッキ「機光竜襲雷」。



【概要】


効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

モンスターが相手場のみに存在する場合、特殊召喚が可能な半上級モンスター。
アニメの登場人物、カイザー亮のエースモンスターとしてデザインされており、条件付きの特殊召喚が可能なようにして後述する各種派生カードを使ってもらおうというデザインだった。

しかし後攻1ターン目に手札にあると、一気にモンスターが展開できるという性質はあまりにも便利すぎた。登場するやいなや当時主流アタッカーだった怒れる類人猿(ATK2000)を駆逐。
ヴァンパイア・ロードなども姿を消し、当時の環境に『2100ライン』なるものを作り出した。さらに召喚権を使わず出せるモンスターと言う事でリリースやシンクロ要員としても優秀。
当時のガチ勢の間に「後攻有利」の風潮を作り出すなど、主にガチ環境に多大な影響を与えたカードである。
特殊召喚できる条件が非常に緩い上に攻撃力2100という当時としては高い数値で攻撃が可能という点から、ガチデッキからファンデッキまで様々なデッキで便利屋として用いられた。
コイツが強すぎたせいかどこぞの元キングのデッキには調整版サイドラのようなカードが2枚もあった。
おかげでカイザー亮のファンデッキを組みたくても《サイバー・ドラゴン》が高くて手が出ない、なんて悩みもあったほど。
テーマデッキの核として用いるにはガチすぎたせいで、派生モンスターはほとんど使われなかった。……といっても、これ自体はGX時代に登場したほとんどのカードがそうだったのだが。

これだけでも当時としては別格の性能を持つガチモンスターだったが、さらに第五期末期はエクストラデッキに積むモンスターの選択肢の少なさから《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が多用されており、このカードは機械族に対する除去カードとしても機能した。
無論そんな効果なもんだから制限行きは想像に難くない。機械族モンスターを環境から駆逐してしまい、さらにシンクロ素材に使われまくった結果、予想通りに08/03/01に準制限、半年後には制限カードになってしまった。
もっとも悲しんだのはサイバー流のデュエリスト、つまりファンデッカーである。
しばらくの間《プロト・サイバー・ドラゴン》で満足するしかねぇ、でもこのシンクロだらけの世界でどう生きていけばいい!と嘆く羽目になる。

しかし、2010/09/01の制限改定で解除。全国のサイバー流デュエリスト達は歓喜した……といってもその時期にはサイドラデッキはすっかり時代の波に乗り遅れてしまっており、そんなに強くなかったのだが。
再び歴史の表舞台に出るのは、再度のテコ入れがあってからである。


攻撃名はエヴォリューション・バースト

イラスト違いを有する数少ないモンスターの1体であり、白銀の装甲の通常版の他にサイバー・シャドー・ガードナーにコピーされた姿が元となっている黒い装甲のイラストが存在する。
DTでも読み込んだカードに応じてゲーム中のカードとCGモデルが変化する仕様となっている。

ついでに人気カードの為かレアリティそのものもウルトラからノーマルまで様々。
入れるデッキでは基本的に3枚積みするカードなので、自分だけの【サイバー流】を作ってみるのもどうだろうか。


また、主人公のカード程では無いが非常に派生系が多く、GXの放送終了後も定期的に新規カードが登場し強化されたり新召喚法を取り入れ進化しているが揃いも揃ってダークなイメージでデザインされているため、
一部では「裏サイバーよりヘルカイザーをリスペクトしてる」と言われることも。
そして2018年、『CYBERNETIC HORIZON』から始まり『レジェンドデュエリスト編3』、『COLLECTORS PACK 2018』と3パックで立て続けに有能な新規カードが大量収録。挙げ句の果てにはVジャンプの付録にまでなった。飛躍的に戦闘力が高まりサイバー使いは歓喜した。
立て続けに新規やサーチ効果のサポートを貰いまくったおかげで、60枚構築でもほぼ事故が起きないデッキ構築が可能になった。


【派生カード】

下級サイバー

◆プロト・サイバー・ドラゴン
効果モンスター
星3/光属性/機械族/攻1100/守 600
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を「サイバー・ドラゴン」として扱う。

場上のみサイドラと扱われ、サイバーエンドの素材などにできる。
攻撃力は低めの為「地獄の暴走召喚」も使える。
効果を無効にしないとオリジナルのサイバー・ドラゴンを出さないといけないが、それはそれで融合やエクシーズもできるのでさほど問題ない。
現在では下記のカードが使いやすく、こちらはエクシーズ素材要員としたほうがいいだろう。

一時期リアルでサイバー・ドラゴンが準制限や制限になっていたことから正規融合を実現するための苦肉の策として生み出されたとも言われている。
サイドラが規制されたのは2008年、このカードの登場は2005年。単に派生カードがやたらサイドラを名称指定するため、3枚フル投入しても全く足りないという状況を打破するための策と考えた方が自然である。
当時はツイン、エンド、バリア、レーザーといった派生カードが多かったことに加え、サイドラ自体の値段が結構張ったこともあり、【サイバー・ドラゴン】使いには3枚フル投入されていた。
《地獄の暴走召喚》の話がやたら有名だが、別にそれを使わなくても単に派生モンスターを使う際の駒が足らないので使われていたという感じである。
ただし取り消し線を引っ張った部分のようなことを言って、このカードの登場を規制の根拠としてシャークトレードを誘うということはあったようだ。

実はこのカードは非常に革新的な要素を持っている。「フィールド上でのみ」《サイバー・ドラゴン》として扱うという点だ。
これによって問題を引き起こしている《伝説の都 アトランティス》(2001年)や《ハーピィ・レディ2》(2004年)あたりをに比べると、カード名の指定問題がスマートに片付いているのが分かるだろう。
現在では珍しくもなんともない効果は、実はこういう時期の積み重ねの上に成り立っている。今となっては上位互換だらけで使用に耐えない路傍の石のようなカードでも、貴重なマイルストーンなのである。


◆サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1000
(1):このカードのカード名は、墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
このカードのカード名はエンドフェイズまで「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(3):このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップの間、このカードの攻撃力は300アップする。

全体的に鋭角になったサイバー・ドラゴンの後継機。カッコいい!
召喚時にすぐにはサイドラ扱いにはならないが、墓地でも有効なため、簡単にオーバーロードフュージョンができる。
クリッターなどに対応する数値だが、効果で攻撃時のみ少しは打点が上がる。
サイドラ扱いになるのは墓地にいる時と手札の魔法カードを見せたとき。
パワー・ボンドを見せることで死刑宣告してやろう。


◆サイバー・ドラゴン・ドライ
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守 800
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
自分フィールドの全ての「サイバー・ドラゴン」のレベルを5にする。
この効果を発動するターン、自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。
(3):このカードが除外された場合、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン」1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは戦闘・効果では破壊されない。

ストラクで登場した三番目の下級サイバー。サイドラ扱いになるのはフィールド・墓地。
攻撃力は高めだが、プロトやツヴァイと違って暴走召喚出来ないのに注意。


◆サイバー・ドラゴン・コア
効果モンスター
星2/光属性/機械族/攻 400/守1500
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
デッキから「サイバー」魔法・罠カードまたは「サイバネティック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「サイバー・ドラゴン」モンスター1体を特殊召喚する。

ストラクで登場した下級サイバー。誰だ冥殿のおもちゃみたいな形っつった奴は!
サイドラ扱いになるのはフィールド・墓地。機械複製術を使うとサイドラが2体飛んでくる。
サイバー魔法罠サーチは便利だが、低攻撃力を棒立ちにさせることになるのに注意。
強制終了で防御しつつ墓地に叩き込むのがお勧め。もしくはサイバー・ドラゴン・ノヴァで除外するか。


◆サイバー・ドラゴン・ヘルツ
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻 100/守 100
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードのレベルをターン終了時まで5にする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地からこのカード以外の「サイバー・ドラゴン」1体を選んで手札に加える。

『CYBERNETIC HORIZON』で登場したストラク以来となる下級サイバー。
サイドラ扱いになるのはコアと同じくフィールド・墓地。
そして特殊召喚に成功するとそのターン機械族しか呼べない代わりに自身をレベル5にする効果と、墓地に置かれた時に墓地とデッキからヘルツ以外のサイバー・ドラゴンをサーチ・サルベージする効果の3種類を持つ。
ただし2つ目と3つ目の効果は1ターンにどちらか限定。

表サイバー念願のカテゴリー内でのサイバー・ドラゴンのサーチ&リクルート能力を持ち、ノヴァの召喚サポートもこなせる期待の新人。
サーチ能力の発動条件もかなり緩いので、広範囲から「サイバー・ドラゴン」を引っ張って来れるため安定してキメラテックやズィーガー召喚に繋げられる。


◆サイバー・ドラゴン・フィーア
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1100/守1600
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):自分が「サイバー・ドラゴン」の召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの全ての「サイバー・ドラゴン」の攻撃力・守備力は500アップする。

『CYBERNETIC HORIZON』で登場した新規下級サイバーその2。
サイドラ扱いになるのはフィールド・墓地。
③の効果は同族のパンプアップ。堅実ではあるが非常に地味なのでメインは②の効果。
レベル4なので「サイバー・ドラゴン」として見た場合少し噛み合わないが展開力の底上げを果たしており、スムーズにズィーガーのリンク召喚に繋げられる。
ドライと組めば即エクシーズ召喚に持っていけるので便利。
特に純構築では繋げにくかったノヴァインフィニティへのルートが増えたのは大きい。
なお③のパンプアップはカテゴリー強化ではないので、サイドラ扱いされない奴等は強化されない。


◆サイバー・ファロス
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻 0/守2100
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分フィールドの機械族モンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、機械族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(3):自分の融合モンスターが戦闘で破壊された時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「パワー・ボンド」1枚を手札に加える。

『レジェンドデュエリスト編3』に収録された新入りサイバー。
元祖サイドラの逆というべきモンスターで、自分の機械族をリリースして特殊召喚出来る。
こいつ自体が融合用のカードとして機能するのもそうだが、注目すべきは3つ目の効果。融合モンスターが戦闘破壊された時、墓地から除外することで「パワー・ボンド」をサーチする。
サイバー流の門人たちが求め続けたパワボンサーチカードだが、サイバー流において融合モンスターが戦闘で破壊されるということは押されていることと同じ。自爆特攻では使うまでにタイムラグが大きすぎるため、使うなら専用構築を狙いたい。


◆サイバー・ドラゴン・ネクステア
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻 200/守 200
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):手札からこのカード以外のモンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(3):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の、攻撃力か守備力が2100の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。

2018年Vジャンプ9月号に収録された新規サイバー。
サイドラ扱いになるのはフィールド・墓地。
召喚・特殊召喚時に攻撃力or守備力が2100の機械族を釣り上げる。
範囲は特殊ながらも、モンスター捨てて特殊召喚も可能なので元祖orトゥーンサイドラ捨てる→釣り上げ
ですぐにズィーガーに繋げられる。
ネクステア→ドライでノヴァインフィニティにもアクセス可能。
また、ツイン(守備力2100)やランページにノヴァ、インフィニティ、ズィーガー(攻撃力2100)も地味に釣り上げ範囲内。特にズィーガーの場合は横のリンクマーカーも活かせるようになる。
変わった所では召喚獣メルカバーやアクセル・シンクロンや幻獣機アウローラドンも対象内。


上級・特殊召喚サイバー


◆トゥーン・サイバー・ドラゴン
トゥーン
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(3):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは直接攻撃できる。

『クラッシュ・オブ・リベリオン』で登場したトゥーン版サイドラ。
能力自体もトゥーン系列の共通効果とサイバー・ドラゴンの元々の能力がついたシンプルなもの。
ただしサイバー・ドラゴン扱いされないため、【サイバー流】における使い勝手は良好な部類とは言えない。
しかし《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》の素材にはなれるため、《トゥーンのもくじ》を使うデッキの除去要員として起用するのがいいだろう。


サイバー・レーザー・ドラゴン
効果モンスター
星7/光属性/機械族/攻2400/守1800
このカードは通常召喚できない。
このカードは「フォトン・ジェネレーター・ユニット」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力以上の攻撃力か守備力を持つモンスター1体を破壊する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

フォトン・ジェネレーター・ユニット
速攻魔法
自分フィールド上の「サイバー・ドラゴン」2体を生け贄に捧げて発動する。
自分の手札・デッキ・墓地から「サイバー・レーザー・ドラゴン」1体を特殊召喚する。

サイドラの派生機。効果は強力だが、「専用の速攻魔法を発動してフィールド上のサイドラ2体をリリース」という若干ハードルの高い召喚条件がある。
ぶっちゃけパワーボンドに変えてサイバーツインを出した方がはるかに強いし、そもそもサイドラ2体を並べられるような状況ならそのまま殴った方が強い。
しかも、帝と同打点なのに蘇生もできない。
【サイバー・ドラゴン】使いの中でもこのカードを使ったことがないという人は非常に多かった。使うこと自体が酔狂のレベルなので、《グレート・モス》系のモンスター同様にギャラリー受けは良かったとかなんとか。


サイバー・バリア・ドラゴン
効果モンスター
星6/光属性/機械族/攻 800/守2800
このカードは通常召喚できない。
このカードは「アタック・リフレクター・ユニット」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードが攻撃表示の場合、1ターンに1度だけ相手モンスター1体の攻撃を無効にする。

アタック・リフレクター・ユニット
通常罠
自分フィールド上の「サイバー・ドラゴン」1体を生け贄に捧げて発動する。
自分の手札・デッキから「サイバー・バリア・ドラゴン」1体を特殊召喚する。

似たような派生カード。罠カードを発動してサイドラ1体リリースと召喚ハードルはこちらの方が低いが、効果が残念。
「和睦の使者」の方が優秀だし、そもそも打点につながらない半端なモンスターを出す理由がない。
アニメではリビングデッドの呼び声で復活させようとしていたが(未遂)OCGでは出せない。
防御効果を使うには攻撃表示でなければならないため、攻撃力2800を超える相手には攻撃表示、それ以下の相手2体以上には守備表示でないと壁の役目を果たせないというちぐはぐさも評価を下げる。
攻撃力2850~3000のモンスターが並んでいた場合はメタル・リフレクト・スライムにも劣る。
こんなスペックでも何故か初出はスーパーレアだったため、ショップのオリパのレア枠の常連だった。

融合サイバー


サイバー・ツイン・ドラゴン
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻2800/守2100
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

攻撃名は「エヴォリューション・ツイン・バースト」

サイドラの二体融合体。事実上の【サイバー流】の必殺技。
とにかく出しやすいのが利点であり、《プロト・サイバー・ドラゴン》の登場以降は同デッキの勝ち筋として多用された。
総合的な火力が上がる上にパワボンからこいつを出せば合計火力は驚きの11200。必殺のニレンダァ!!で決闘を終わらせてやろう。
《突然変異》が現役だった頃は【スタンダード】をはじめ様々なデッキに用いられ、レベル8のモンスターを合計打点5600に化かすために愛用されたなど、環境の中で輝きを見せたカードである。
後にはゴヨウもされづらくなったのも魅力。


一方で表サイバー流こと【サイバー・ドラゴン】は、当時のガチデッキである【スタンダード】と終点は同じながら、途中の道のりが絶望的に遠いという悲しいポジションにあった。終点がガチデッキと同様なので、一応他のテーマデッキとは一線を画すパワー自体はあったのだが……

サイバー・エンド・ドラゴン
融合・効果モンスター
星10/光属性/機械族/攻4000/守2800
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

攻撃名は「エターナル・エヴォリューション・バースト」

サイドラ版三体融合竜。貫通効果を得たが総合的火力はツインよりも低下したのがネック。
それでも貫通モンスターとしてはトップクラスの攻撃力であり、サイバー系の中でも守備表示モンスターには最も強い。
アニメGXでは∞を除けば最大攻撃力の36900を叩き出した。
この記録が破られたのはゼアルに入ってからである。

しかし基本的に出し方は《メタル・リフレクト・スライム》に《突然変異》を使うという味気ないものだった。というのも正規融合が非常に難しいことに加え、《サイバー・ドラゴン》自体が単体で運用してもかなり強いモンスターのため。
普通に使って十分便利なカードを、わざわざ融合素材にするために後生大事に手札に抱えておく必要もないのである。
そもそも《プロト・サイバー・ドラゴン》を用いたとしても、3体のサイドラとパワボンを都合良く揃えるのが至難の業。
カイザーのようにパワー・ボンドで出すのは限りなくロマン寄りの戦法である。同じことをするなら総合的な火力の高い《サイバー・ツイン・ドラゴン》、単純な高攻撃力を出すにしても《ユーフォロイド・ファイター》でやった方が絶対に楽しいのだ。
今ならもっと楽しいモンスターも多いだろう。そんなわけで正規融合で出される機会は、GX時代ですら稀だった。
サポートが充実し融合難易度が下がってきた頃にはもう守備モンスター自体が下火に…と環境に恵まれない。

現在では《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンの融合素材としての出番の方が多いが、《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》を相手の効果で破壊された場合に呼び出すなど融合以外の方法で出すなら今でも活躍できる。


キメラテック・オーバー・ドラゴン
融合・効果モンスター
星9/闇属性/機械族/攻 ?/守 ?
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。
このカード以外の自分フィールドのカードを全て墓地へ送る。
(2):このカードの元々の攻撃力・守備力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×800になる。
(3):このカードは1度のバトルフェイズ中に、このカードの融合素材としたモンスターの数まで相手モンスターに攻撃できる。

「嫌だ…!オレは…!負けたくないぃぃぃ!!!」

というヘルカイザーの名言でお馴染み、【サイバー流】の裏・切り札。
自分の場を破壊し尽くす代わりに高攻撃力からのレンダァ!で相手の場も一掃出来る。
詳しくは該当項目で。

キメラテック・フォートレス・ドラゴン
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000になる。

相手フィールドの機械族も素材にできる、機械族に対する究極のメタカードの一種。
おそらく当時猛威を振るっていたガジェットあたりのメタカード。あるいは当時の種族格差「機械族がやたら強い」というところを是正するためのカードかもしれない。
これまでになかった異色の特殊召喚方法だが、《サイバー・ドラゴン》とその他全ての機械族を食べて登場してくるというもの。要は《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》であったり、今でいう壊獣に近い役回りである。
今ではフィールド上でサイバー・ドラゴンとして扱うモンスターが増えたため、《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》や《DNA改造手術》を投入しておけば相手の種族に関係なく手軽に全体除去をしつつ特殊召喚できる。

とまあ、一見すれば変則的なメタカードなのだが、当時の【サイバー流】にとっては天敵中の天敵
何せ、《サイバー・ドラゴン》を場に出したまま相手にターンを渡したが最後、手札消費0で自分のモンスターが全滅してしまうのである。
ならば自分のターンのうちに《サイバー・ドラゴン》を処理すれば……と思いきや、当時のデッキは《サイバー・ドラゴン》が当たり前に投入されていたため、自前の《サイバー・ドラゴン》を出されて終わりである。

そんなわけでカイザーの名シーンを飾った切り札が、【サイバー流】を容赦なく蹂躙する側に回ってしまうという悲しい事態になっていた。
しかもこのカードの登場と前後して《サイバー・ドラゴン》は準制限→制限送りとまさに踏んだり蹴ったり。サイバー流門下生にとっては冬の時代であった。

もちろん今では誰も彼も《サイバー・ドラゴン》を投入する時代ではなくなったので、そんな事件も起こらなくなった。
むしろ、各種《サイバー・ドラゴン》を基点に相手の機械族を安全に処理できるカードであり、一周してサイバー流の立派な仲間となっている。

サイバー・エタニティ・ドラゴン
融合・効果モンスター
星10/光属性/機械族/攻2800/守4000
「サイバー・ドラゴン」モンスター+機械族モンスター×2
(1):自分の墓地に機械族の融合モンスターが存在する場合、このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):融合召喚したこのカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「サイバー・ドラゴン」1体を選んで特殊召喚する。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、自分フィールドの融合モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

『レジェンドデュエリスト編3』に収録された新たなる融合サイバー。
エンドとは逆で防御とサポートに向いたモンスターとなっている。
機械族の融合モンスターが墓地に入れば対象耐性と効果破壊耐性を得るため、相手はコイツを処理するのにかなり困るだろう。もちろんコストでリリースされる可能性は留意せねばならないが、全てのデッキがそれをできるわけではない。
③の耐性付与効果も中々に強力で、パワボンで強化された融合サイバーの攻撃をより確実に叩き込む事ができる。


キメラテック・ランページ・ドラゴン
融合・効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2100/守1600
「サイバー・ドラゴン」モンスター×2体以上
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):このカードが融合召喚に成功した時、このカードの融合素材としたモンスターの数までフィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送る。
このターン、このカードは通常攻撃に加えて、この効果で墓地へ送ったモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

CROSにて登場した新たなキメラテック。
融合素材の数まで魔法・罠を破壊出来、墓地に光属性・機械族を溜めつつ最大3回攻撃出来る。
魔法・罠破壊は相手だけでなく自分のサイバー・ネットワークを破壊するのにも使え、墓地に溜めた機械族でオーバーロード・フュージョンに繋げたり出来るなど補助的な役割が強いキメラテック。

反面、攻撃力が普通のサイバー・ドラゴンと同じなのでパワー・ボンドやリミッター解除などで打点を上げる工夫も必要になる。
融合召喚方法が限定されているので《簡易融合》で出せない点も注意。
ちなみに、素材が「サイバー・ドラゴン」モンスターなので、他の融合体と違って効果で名前が「サイバー・ドラゴン」になってなくてもOK。


キメラテック・メガフリート・ドラゴン
融合・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」モンスター+EXモンスターゾーンのモンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1200になる。

海外先行の新たなるキメラテック。国内では『RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-』に収録。
機械族ではなくEXモンスターゾーンのモンスターを食って現れる
新マスタールールにおいてEXモンスターゾーンは極めて重要なファクターであり、
トライゲート・ウィザードなど面倒極まるリンクモンスターに対して、最大の除去である「コスト・素材としての除去」をお手軽に実行できるコイツの存在は非常にでかい。
一方で、召喚条件の都合上自分のモンスターを巻き添えにしても攻撃力3600が限界であり、キメラテックの中では総合火力が最も低い。
とはいえ、EXモンスターゾーンにいればなんだろうと構わず喰われ、打点2400のモンスターになってしまうのは相手からするとかなり鬱陶しい。


エクシーズサイバー

サイバー・ドラゴン・ノヴァ
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族レベル5モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の「サイバー・ドラゴン」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「サイバー・ドラゴン」1体を除外して発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで2100アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):このカードが相手の効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
EXデッキから機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する。

ストラクチャーデッキで登場したまさかのエクシーズサイバー。サイバー・ドラゴン2体でエクシーズ出来る。
ただしサイドラ2体でエクシーズ出来る奴にはセイクリッド・プレアデスが存在するためそっちでOKと言われることも。
攻撃力アップはフリチェなので、棒立ちのコアを除外するなりしてもいいかもしれない。
最後の効果は地味に厄介で、うっかり破壊するとサイバーエンドがポンと飛んでくる。地味だからって忘れないように心がけたい。
EXデッキから直接墓地に送られても発動するので、【サイバー流】以外でも、強力な機械族融合モンスターと共に【ドラグマ】の様なEXデッキを破壊してくる相手へのメタカードとして機能する事もある。


サイバー・ドラゴン・インフィニティ
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(3):1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

CROSにて登場した新たなエクシーズサイバー。
あのArk Knightの吸収能力の上位互換をノーコストで使える上、
素材の数×200攻撃力アップ、素材1個でクェーサーの効果を使える、と言った強い要素てんこ盛りカード。
正規のエクシーズ召喚は難しいが、上記のサイバー・ドラゴン・ノヴァからエクシーズ・チェンジして出せるため、微妙な評価だったノヴァの価値を引き上げた。


リンクサイバー

◆サイバー・ドラゴン・ズィーガー
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
  ▶
リンク2/光属性/機械族/攻2100
【リンクマーカー:左/下】
「サイバー・ドラゴン」を含む機械族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
(2):このカードが攻撃宣言をしていない自分・相手のバトルフェイズに、自分フィールドの攻撃力2100以上の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで2100アップする。
この効果の発動後、ターン終了時までこのカードの戦闘によるお互いの戦闘ダメージは0になる。

『CYBERNETIC HORIZON』で登場。
EXモンスターゾーンを食い荒らしていたかと思いきや、今度はリンク召喚を取り入れ新マスタールールに適応した新規サイバー。
自身を「サイバー・ドラゴン」として扱ういつもの効果に加え、バトルフェイズに条件を満たした機械族を強化する効果を持つ。
一気に2100点の攻撃力守備力アップというシンプルながらも凄まじいパンプアップが可能。
自身に上乗せしてやれば攻撃力4200という破格のリンクモンスターに変貌する。
ただし戦闘ダメージアップには用いれないので、後続のキメラテックシリーズやエクシーズサイバーを強化し、予め自身で守備モンスターを戦闘破壊するなどワンキルのダメ押しに使うのがメインか。
ランページと同様にサポーター的な役割が強められたサイバーと言える。
左向きのリンクマーカーはそのままでは意味がないが、融合・リンク素材にして一度墓地に送り、
ノヴァやネクステアの釣り上げ、レヴシステム等による蘇生でメインモンスターゾーンに出せば機能する。


その他のサイバー


サイバー・エルタニン
特殊召喚・効果モンスター
星10/光属性/機械族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、機械族・光属性モンスターを全て除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードを特殊召喚するために除外したモンスターの数×500になる。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
このカード以外のフィールドの表側表示モンスターを全て墓地へ送る。

漫画版カイザーのカード。
「エルニたん」とか言う萌えキャラみたいな名前ではない。エル「タニン」である。
特殊召喚するだけでフィールドのモンスター全てを耐性を無視して一掃するという凄まじい力を持つ。
何故か全ジャンル最強ロボ決定スレにおいて凄まじい高ランクに存在する。
そこでの解釈を軽く纏めてみると、
  • 出現した瞬間に単一宇宙に存在する自分以外の姿がハッキリしている存在を全て墓地という異空間に送り込む
  • 人間や幽霊、ドラゴン、恐竜、果ては恒星規模の建造物にも通用する。
  • 異空間送りは相手の攻撃力、防御力に影響されない
  • 墓地からは異次元転送されても戻ってこれる『異次元の生還者』や使用によって異次元追放されたモンスターを帰還させられる『異次元からの帰還』などでも帰還不可能であるため、次元移動関係の能力では脱出不能
……確かにコンマイ語的には何も間違ってはいないのだが、何かがおかしい気がする。


Sin サイバー・エンド・ドラゴン
効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻4000/守2800
このカードは通常召喚できない。
自分のエクストラデッキから「サイバー・エンド・ドラゴン」1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。
「Sin」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
このカードが表側表示で存在する限り、自分の他のモンスターは攻撃宣言できない。
フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。

劇場版でパラドックスが使用したSinの一体。
エクストラデッキからサイバー・エンド・ドラゴンを墓地に送る事で特殊召喚できる。
映画版では貫通効果も受け継いでいた。

OCGでは墓地送りは除外に変わり、貫通効果も無くなったため多少弱体化。
それでも攻撃力4000がいきなり出てくるのだから強い。
スキルドレインあるいは偉大魔獣 ガーゼットと併用するのも強力。
詳しくは当該項目で。


◆サイバー・ダイナソー
効果モンスター
星7/光属性/機械族/攻2500/守1900
相手が手札からモンスターを特殊召喚した時、このカードを手札から特殊召喚できる。

漫画GXで登場したカードで、イカサマプレイヤーの龍牙が使用していた……つまり敵のカードであり、サイバー流とは縁もゆかりもない。
能力はいわば「アンチ・サイドラ」。
当時のサイドラ環境へのテコ入れを期待したもののようだったが、そもそも相手の戦略に極めて依存するカードで受け身すぎてかなり使いづらい。
現在のように特殊召喚が呼吸のように行われている環境ならまだしも、当時は《切り込み隊長》やら《水の精霊 アクエリア》やらが戦っていたような素朴な時代。手札からの特殊召喚手段を持たないデッキも多かった。
一応当時猛威を振るっていた《カオス・ソーサラー》が相手だとそれなりに役には立つのだが、このカードが登場して2ヶ月くらい後に禁止になってしまったのでやはり意味はない。
しかし当時の遊戯王において、どんなデッキでも手札から特殊召喚されうる厄介なモンスターといえば《冥府の使者ゴーズ》である。

Q:この誘発効果をダメージステップで発動する事は可能ですか?
A:いいえ、不可能です。

クソカードをストレージにシューッ!超!エキサイティーン!
そもそも発動できたとしても、ゴーズの方が攻撃力が高い時点でまったく対策たりえないのが悲しいところ。
このように登場当時から散々に酷評されてきたが、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の登場後は出てきた矢先にサイドラのおやつにされてしまうようになる。お前もうサイバー降りろ。
そもそも漫画では恐竜族扱いだったこと、原作の効果が影も形もないカード化だったこともあり、トーナメント志向のプレイヤーからファンデッカーに至るまでそれはもうボロクソに言われたものである*1

そんなサンドバッグのような彼も、現在では「サイバー」という名称指定が登場したことで仲良く《サイバー・ドラゴン》ファミリー入りを果たせた。
サイバーを殺すために生まれた彼が、今やサイバーと肩を並べて戦える。特殊召喚の条件も、見方によっては似ていなくもない。
そう考えればなんだか愉快なカードではないか。


【サイバー補助カード】

効果モンスター


◆アーマード・サイバーン
ユニオンモンスター
星4/風属性/機械族/攻 0/守2000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとして
自分の「サイバー・ドラゴン」及び「サイバー・ドラゴン」が記されている融合モンスターに装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚できる。
1ターンに1度、この効果でこのカードを装備したモンスターの攻撃力を1000ポイントダウンし、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊できる。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。)

サイバーにくっついて除去カードになるユニオン。
融合サイバーは攻撃力が高いので1000下がろうとも平気、と思うか、殺しきれなくなるので辛い、と思うかは君次第。
こいつが装備を外れても攻撃力は下がったままなのも痛い。
使用するのであればこのカードの効果により攻撃力を下げたプロトサイバー等を「機械複製術」して融合できるとカッコいい。
また破壊耐性のないサイバー・ドラゴンたちをゲットライド!で守るというユニオンならではの動きもいいだろう。


◆アタッチメント・サイバーン
効果モンスター
星3/光属性/ドラゴン族/攻1600/守 800
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
(2):このカードを装備したモンスターの攻撃力は600アップする。
(3):モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地のドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

ストラクチャーデッキ-サイバー流の後継者-で登場した久しぶりのサイバーン。
手札・フィールドからサイバーに装備できる起動効果、装備状態のときに装備モンスターを600強化する効果、装備状態で墓地へ送られた場合にサイバーを蘇生できる誘発効果を持つ。
サイバー補助カードであるが、恩恵が一番強いのは裏サイバー流なので表の方だと影が薄い。


魔法カード


◆エヴォリューション・バースト
通常魔法
自分フィールド上に「サイバー・ドラゴン」が表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上のカード1枚を破壊する。
このカードを発動するターン「サイバー・ドラゴン」は攻撃する事ができない。

必殺技マジック
サイバー・ドラゴン版の簡易滅びの爆裂疾風弾。
相手のどのカードでも自由に破壊でき、デメリットも使用後に融合、エクシーズさせてしまえば問題ない。


◆サイバー・リペア・プラント
通常魔法
自分の墓地に「サイバー・ドラゴン」が存在する場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
自分の墓地に「サイバー・ドラゴン」が3体以上存在する場合、両方を選択できる。
「サイバー・リペア・プラント」は1ターンに1枚しか発動できない。
●デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。
●自分の墓地の機械族・光属性モンスター1体を選択してデッキに戻す。

サイバーのサーチカード。ただし墓地にサイドラがいる必要があることに注意。
サイバー用として作られたが指定してるのは種族と属性なので、サイバー以外もサーチしてこれる。
銀河戦士とかネブラディスクとかが代表例か。
壊星壊獣ジズキエルを引っ張って来ればジズキエルで相手モンスターリリース→自陣のサイドラで即座にフォートレスでジズキエル除去なんてことも。
イラストはサイバー・ドラゴンがノヴァに改造されているところだろうか。奥にはキメラテック・フォートレス・ドラゴンの部品もある。
また、分解されたサイバー・ドラゴンの中からサイバー・ドラゴン・コアが見えている。


◆サイバネティック・フュージョン・サポート
速攻魔法
ライフポイントを半分払って発動できる。
このターン、自分が機械族の融合モンスターを融合召喚する場合に1度だけ、
その融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の手札・フィールド上・墓地から選んでゲームから除外し、これらを融合素材にできる。
「サイバネティック・フュージョン・サポート」は1ターンに1枚しか発動できない。

コストは非常に重たいが、手札2枚からのサイバーの墓地融合が可能になる。
コアからのサーチが効くのもグッド。パワー・ボンドと併せて使えばもはや決着は目の前に(二重の意味で)。
機械族融合ならサイバーでなくてもいいため古代の機械ロイドをはじめ機械族融合を使うデッキに採用できる。
発動条件が一切ないのでライフコストのみを目的に【緑一色】などに採用されることも。


パワー・ボンド
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、機械族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は、その元々の攻撃力分アップする。
このカードを発動したターンのエンドフェイズに自分はこの効果でアップした数値分のダメージを受ける。

機械族専用融合魔法であり、【サイバー流】の切り札。
発動すれば最後、自分か相手のどちらかが死ぬ究極の一撃である。
なお攻撃力アップはこのカードの効果なので、キメオバの効果が無効化されようとアップ分は残ることは覚えておくと地味に便利かもしれない。
効果ダメージは別で受けるので、サイバー・ジラフやピケルの魔法陣、一時休戦で無効。
マテリアル・ドラゴンやレインボー・ライフで回復するなりできる。
他のカード共々アニメGX、というか丸藤兄弟を象徴する1枚だが、光属性指定はないので実はクロノス先生の切り札とも相性がよかったり。
サイバー・ファロスの効果でサーチが可能になったのも追い風。


◆オーバーロード・フュージョン
通常魔法
(1):自分のフィールド・墓地から、機械族・闇属性の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

まさかの墓地融合カード。
未来オーバー】が強すぎたため一度は制限になったが、現在はこちらは無制限。
このカードで出せる闇属性・機械族・融合モンスターは
●キメラテック・オーバー・ドラゴン
●キメラテック・ランページ・ドラゴン
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン
鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴン
鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン
古代の機械混沌巨人
迷宮の魔戦車
ガトリング・ドラゴン
鉄駆竜スプリンド
冑の忍者-櫓丸
と大半をサイバー系が占めているため、【サイバー流】としての採用が主である。
サイバー・ドラゴンが投入してある機械族多めのデッキならこのカードが投入してあると見てほぼ間違いない。


◆サイバーロード・フュージョン
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールド及び除外されている自分のモンスターの中から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、
「サイバー・ドラゴン」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。このターン、この効果で特殊召喚したモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。

『レジェンドデュエリスト編3』で登場した融合カード。
近年増えてきた速攻融合の一つだが、問題は素材を要求する場所。
自分フィールド及び除外されている自分のモンスターの中から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを
つまり、オーバーロード・フュージョンやボーン・フロム・ドラコニス、エルタニンのコストによって除外されたモンスターを戻すことで融合サイバーをあっさり呼び出せるのである。使った後はこれで呼び出したモンスターしか攻撃できないので、出来れば先に殴ってからバトル中に使いたい。


◆サイバー・レヴシステム
通常魔法
(1):自分の手札・墓地から「サイバー・ドラゴン」1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは効果では破壊されない。

『CYBERNETIC HORIZON』で登場した通常魔法。
とんでもなくシンプルで尚且つ強力な蘇生カード。
下級サイバーとズィーガー、素のサイバードラゴン限定の蘇生カードであるが、効果が一切無効化されないばかりか耐性まで付与されるおまけつき。
サイバー流に不足していた展開力の底上げを果たす優良カード。


◆エマージェンシー・サイバー
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「サイバー・ドラゴン」モンスターまたは通常召喚できない機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。
(2):相手によってこのカードの発動が無効になり、墓地へ送られた場合、手札を1枚捨てて発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。

『COLLECTORS PACK 2018』で登場した通常魔法。
漫画版GXで丸藤亮が使用したカードで、サイバー・ドラゴンまたは光属性・機械族の特殊召喚モンスター1体をサーチする効果、
このカードの発動を無効にされた場合にサルベージできる効果を持つ。

サイバー・リペア・プラントと比べるとサーチ先が少なくなった代わりに、
特に準備もなく初手で発動できるようになったため使いやすいサーチカードとなっている。

(2)の効果はこのカードの発動が無効化された場合の自己サルベージ効果。
とはいえ、例えば採用率の高い「灰流うらら」は発動を無効にしないので対応できない等弱点も多く、手札消費も考えるとあれば便利な程度か。
ちなみに漫画版では光と闇の竜の攻撃力をこのカード一枚によるループコンボで限界まで下げてサイバー・エルタニンをサーチしたが、
OCGでも問題なく再現可能。

他の類似カードを知らないと若干わかりにくいかもしれないが、光と闇の竜は魔法カードの発動を無効にする効果を持っているため、カードの発動に付随する(1)の効果の発動を無効にすることはできる。
しかし(2)の効果はカードの発動ではなく「墓地での効果の発動」のため光と闇の竜では無効にすることができない。

そしてカードの発動を無効にされたカードは発動を無効にされると「発動していない」扱いとなるため
「このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない」という制限にかからずもう1度発動できる。
(2)はカードの発動ではないためこの制約とは無関係であるため、光と闇の竜の効果で(1)の発動が阻害されるたびに(2)でサルベージでき、
カードを再発動→光と闇の竜で発動を無効という漫画版の流れを再現できるのである。もっとも漫画版同様手札消費は激しいが。


◆エターナル・エヴォリューション・バースト
装備魔法
機械族の融合モンスターにのみ装備可能。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分バトルフェイズ中に相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):装備モンスターが相手モンスターに攻撃したダメージステップ終了時、自分の墓地から「サイバー・ドラゴン」モンスター1体を除外して発動できる。
装備モンスターは相手モンスターに続けて攻撃できる。
この効果を発動するターン、装備モンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。

『レジェンドデュエリスト編3』で登場したサイバー・エンド・ドラゴンの必殺技カード
バトルフェイズ中の発動を封じるライトニング効果と、装備モンスター以外が攻撃出来なくなる代わりに墓地から「サイバー・ドラゴン」モンスターを除外してモンスターへの連続攻撃を可能にする豪快な装備魔法。
装備対象は機械族の融合モンスターと広くなっているものの、(2)の効果のコスト的に一番有効に使えるのはサイバー流となる。
高打点で連続攻撃を持たず、尚且つ守備貫通を持つエンドでサンレンダァ!するのがコスト確保の面でも絵面的にもピッタリだが、
他の融合サイバーは大体連続攻撃を持ってたり力押しに向かなかったりと持て余してしまい、実質的にエンド専用装備となってしまう為、手札事故要因となる点には注意したい。


◆エヴォリューション・レザルト・バースト
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「オーバーロード・フュージョン」1枚を手札に加える。
このターン中に、「オーバーロード・フュージョン」の効果で6体以上のモンスターを素材として融合召喚した場合、
そのモンスターはこのターン、その融合素材としたモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は魔法カードの効果でしかモンスターを特殊召喚できない。

『HISTORY ARCHIVE COLLECTION』で登場したキメラテック・オーバー・ドラゴンの必殺技カード。
オーバーロード・フュージョンをサーチし、このターン中にオーバーロード・フュージョンで6体以上を素材にして融合召喚したモンスターに素材の数だけ連続攻撃を付与する通常魔法。
ノーコストでオーバーロード・フュージョンをサーチできる上に連続攻撃はモンスター限定ではないため、モンスターにしか連続攻撃出来なかったキメラテック・オーバー・ドラゴンの必殺性を向上させている。
効果の都合上6回以上の連続攻撃が付与されるため、打点が低いキメラテック・ランページ・ドラゴンでも充分に殺しきれる合計打点を叩き出せる。

その代わり、発動後は魔法カードの効果でしかモンスターを特殊召喚出来なくなるので、発動ターン中に決めるかエクシーズやリンクなどの展開が終わってから使いたい。


◆エターナル・サイバー
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の機械族の「サイバー」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをEXデッキに戻すか召喚条件を無視して特殊召喚する。
(2):自分フィールドの機械族の「サイバー」融合モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

ストラクチャーデッキ-サイバー流の後継者-で登場。
墓地の機械族のサイバー融合モンスターをエクストラデッキに戻すか召喚条件を無視して蘇生する効果、機械族のサイバー融合モンスターの破壊の身代わりに墓地から除外できる効果を持つ。
融合モンスターの展開補助だけでなく相手からの妨害対策にもなる。


◆サイバネティック・ホライゾン
通常魔法
このカード名はルール上「サイバーダーク」カードとしても扱う。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):手札及びデッキからそれぞれ1体ずつ、ドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスターを墓地へ送って発動できる(同じ属性は1体まで)。
デッキからドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を手札に加え、EXデッキから機械族の「サイバー」融合モンスター1体を墓地へ送る。

ストラクチャーデッキ-サイバー流の後継者-で登場。
召喚制限は掛かるが手札・デッキのサイバーを墓地へ送ってサイバーのサーチとエクストラデッキからの墓地肥やし効果を持つ。
サイバー・ダーク扱いなのだが、サイバネティック扱いでもあるので表サイバーでも利用可能。
《サイバー・ドラゴン・コア》でサーチできる仕様になっている。


罠カード


◆サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー
永続罠
相手モンスターの攻撃宣言時にサイバー・ドラゴン及びサイバー・ドラゴンを融合素材とする融合モンスター1体を墓地に送り、その攻撃モンスターを破壊する。

サイバー・ドラゴンと相手モンスターを破壊する炸裂装甲。
というか普通にそれでいいし次元幽閉でおk。


◆サイバー・ネットワーク
永続罠
発動後3回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊する。
1ターンに1度、フィールド上に「サイバー・ドラゴン」が存在する場合に発動できる。
デッキから機械族・光属性モンスター1体を除外する。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、除外されている自分の機械族・光属性モンスターを可能な限り特殊召喚し、自分の魔法・罠カードを全て破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動できない。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。

サイバーを溜め込んで一気に呼び出すことが出来る罠。
ただしバトルフェイズ放棄が結構厳しい。サイクロンなどで能動的に相手ターンに割るべきか。
展開だけするのであれば、マジック・プランターで墓地送りにしても問題はない。


◆サイバネティック・オーバーフロー
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「サイバー・ドラゴン」を任意の数だけ選んで除外する(同じレベルは1体まで)。
その後、除外した数だけ相手フィールドのカードを選んで破壊する。
(2):フィールドのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「サイバー」魔法・罠カードまたは「サイバネティック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

『CYBERNETIC HORIZON』で登場した通常罠。
サイバー流では非常に珍しい除外系サポートカード
墓地で《サイバー・ドラゴン》となるモンスターにはレベル1・2・4・5の4パターンで、墓地が肥えていれば最低4枚は敵のカードを消し飛ばせる。
戦闘では対処できない厄介なカードを除去して一気に大ダメージを与えるための露払いとして有効。
ただし一度発動すると一気にリソースが削れるので過信は禁物。使うタイミングや状況を吟味しないとこっちが消耗しかねない。
除外したカードはネットワークなどを利用して復帰させられる。
第2の効果は分かりやすいサーチ効果。例え発動前に割られてもリカバリーが効くなど痒い所に手が届く効果。
自分の効果で破壊しても発動でき、破壊効果にチェーンして発動すれば(1)の効果も発動可能。
同名カードもサーチできる他、《サイバー・リペア・プラント》を経由すればモンスターもサーチできる。


◆ボーン・フロム・ドラコニス
通常罠
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、機械族・光属性モンスターを全て除外して発動できる。
手札からレベル6以上の機械族・光属性モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力はこのカードを発動するために除外したモンスターの数×500になり、
自身以外のカードの効果を受けない。

漫画版GXで丸藤亮が使用した通常罠カード。
エルタニンのOCG化に伴い、あちらに内蔵されたカードであったが『COLLECTORS PACK 2018』でまさかのOCG化。
墓地・場の機械族・光属性を全て除外してその数×500が攻守になるのはエルタニンのと同じだが、自身以外の効果を受けなくなると言う凄まじい耐性も付与される。
また特殊召喚出来るのがレベル6以上の機械族・光属性と広くなったおかげでエルタニンだけでなくレーザーとバリアも特殊召喚出来る。
レーザーは妨害されずに破壊効果を気軽に使え、
バリアの方は効果耐性と攻撃無効化の噛み合わせが良く、後半に出して打点を確保出来ればさらに場持ちが良くなる。
光機械族の壊獣モンスター3種を出した日には壊獣によるリリースを受けない完全耐性モンスターが生まれることに。

ただし、相手ターンに全体除去を放つことが可能になるエルタニンはともかく、レーザーとバリアはこのカードがないと事故要因でしかないので実用性は薄い。


◆サイバネティック・レボリューション
通常罠
このカード名の効果は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「サイバー・ドラゴン」1体をリリースして発動できる。
「サイバー・ドラゴン」モンスターを融合素材とする融合モンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、直接攻撃できず、次のターンのエンドフェイズに破壊される。

『レジェンドデュエリスト編3』で登場した通常罠。
直接攻撃不可かつ次ターンのエンドフェイズに破壊されるもののサイバー・ドラゴン1体から融合サイバーを呼び出せるのは強力。
融合召喚扱いではない為にランページとエタニティは十全に生かせず、ランページ以外のキメラテックは対象外になるので大抵は2回攻撃のツインと守備貫通のエンドの2択になるか。
エンドの場合、神縛りの塚で破壊のデメリットを踏み倒すこともできる。


【アニメでの活躍】

遊戯王GXにて初登場

カイザーこと丸藤亮のエースモンスターにしてサイバー流、裏サイバー流の基本モンスター。
初期の頃は特殊召喚ではなく、生け贄無しの通常召喚扱いだった。
サイバー流の中でも、リスペクトデュエルを体現出来た者に代々受け継がれてきたらしい。

カイザーの初期手札は「このカード3枚+融合カード」「未来融合」「サイバー・ダーク一式」の3パターンが大半である。
通称「サイバー流積み込み」。逆に言うとこれくらいの運命力を身に着けないと免許皆伝はもらえないのだろう。

十代はこのカードの存在から「カイザーは後攻が得意」と見て、敢えて先攻を譲ったこともある。実際リアルでもサイバー使い相手に後攻を渡さないという戦術はあった。

漫画版では全キャラクターの使用デッキが軒並み変更される(十代と翔はカテゴリは同じだが中身が別物)中、相変わらずカイザーのエースモンスターとして活躍。しかし融合体は現れず、エルタニン召喚のため除外されている。



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最終更新:2024年04月22日 00:35

*1 当時の遊戯王はどうも「原作のなりきりグッズ」という売り方を考えていなかった節があったようで、《ダークエンド・ドラゴン》をシンクロモンスターにされたことを原作者が嘆いた話なんてのも残っている。