メガヤンマ

登録日:2010/08/20 Fri 17:08:03
更新日:2024/04/21 Sun 23:22:34
所要時間:約 6 分で読めます





羽ばたく力がとても強く力強く飛びたつときはまわりの大木をなぎ倒す。


■データ


全国図鑑No.469
分類:オニトンボポケモン
英語名:Yanmega
高さ:1.9m
重さ:51.5kg
タイプ:むし/ひこう
タマゴグループ:虫
性別比率:♂50♀50

特性:かそく(毎ターン、すばやさが1段階上がる)
  /いろめがね(相手に対して「こうかはいまひとつ」の技のダメージが2倍になる)
隠れ特性:おみとおし(戦闘に出たとき、相手の持ち物がわかる)

HP:86
攻撃:76
防御:86
特攻:116
特防:56
素早さ:95
合計:515

努力値:攻撃+2

ヤンヤンマに「げんしのちから」を覚えさせてからレベルアップで進化


■概要


金銀で初登場したマイナーポケモンのヤンヤンマがまさかの進化。
モジャンボマンムーと同じく「げんしのちから」を覚えていることが進化条件。
おそらくは太古の時代の姿なのであろう。

かわいい姿からゴツく凶暴な姿になり、2m近くに巨大化。
いくらなんでもこんなトンボは怖すぎる・・・
モデルである石炭紀の巨大古代トンボ・メガネウラもさすがにここまで大きくはない。

羽ばたくことで猛烈な衝撃波を作り出し、その衝撃波は相手を内部から破壊をもたらす。
また、その衝撃波の力で周りの木々をなぎ倒してしまう。

顎の力も非常に強力で、すれ違いざまに相手を噛み千切る。
大人一人を軽々と持ち上げ、そのまま飛翔するほどのパワーも持つ。

深緑の体色とフォルムが軍用攻撃ヘリコプターを連想させ格好良い・・・


ってか、もはや怪獣・・・


何故かメガヤンマを倒した時に得られる努力値は攻撃+2となっている。おそらくミスだろうが未だ修正されていない。



■ゲームでのメガヤンマ一族


進化前のヤンヤンマは第2世代から登場。
通常だと出現率は僅か1%。但し大量発生する事も。むしとりのヨウタから電話番号は聞いておこう。

メガヤンマは第四世代から進化形として追加。
ダイパでは使用トレーナーはいなかったが、プラチナでは四天王リョウが先発で使用する。

HGSSではジムリーダー・ツクシが強化版で使用する。


■対戦でのメガヤンマ


ハッサムヘラクロスに並ぶ強力な虫ポケモン。
特攻と素早さに長け、防御も進化前と比べると大幅に上昇している。
実は素早さは進化前のヤンヤンマから1も変化していない。

特性は「かそく」と「いろめがね」。
かそくの有用性は言わずもがなだが、困った事にメガヤンマは「バトンタッチ」を覚えない為、バシャーモテッカニンのように加速を後続サポートに使えない。
その為、 「ジャイロボール」に対する耐性がターン毎に下がる
メガシンカも無い為途中で切れないのが悩みどころ。

「いろめがね」も「かそく」の陰に隠れがちだが優秀。
むし技は半減されやすく通りが悪い為、そのフォローとしてはもってこいだろう。地味に「ギガドレイン」等のくさ技も通しやすくなる。

高い特攻と特性を生かした特殊アタッカーとして育てるのが一般的。そのため「むしのさざめき」「エアスラッシュ」などの特殊技がメイン。
攻撃も最低限はあるが技が足りない(特にひこう物理が「つばめがえし」止まり)ので、特殊型での運用が主となる。

「さいみんじゅつ」を使えるポケモンではほぼ最速。初ターンに「まもる」(or「みきり」)でかそくを発動→「さいみんじゅつ」のコンボはかなり凶悪。
しかしプラチナから眠りの仕様変更でかなり弱体化し最近ではあまり見なくなったがそれでもまだ強力なため注意が必要である。
ちなみに第七世代に至るまで ヤンヤンマは「げんしのちから」の後にしか「さいみんじゅつ」を覚えない と言うやらしい仕様がある。

性格は「おくびょう」「ひかえめ」などの素早さや特攻を重視したものがオススメ。
性格補正が無くとも加速一回で130族を抜ける事から加速型では「ひかえめ」のほうが扱いやすい。

しかし虫/飛行複合の宿命か技バリエーションが少なく弱点が多い点に注意したい。
特に4倍なので「ステルスロック」は要警戒。

XYではフェアリータイプに加え、ファイアローの存在で虫タイプを悩ませたが、SMではそのファイアローが環境や「はやてのつばさ」仕様の変更で使用率が大幅に減少した。
また麻痺の素早さダウンが弱体化したのも追い風。
しかし、岩タイプ先制技もちルガルガン(真昼の姿)、加速1回では抜けないフェローチェ、環境の変化でスカーフ持ちが増加と上から叩かれやすくなったのが向かい風。

SVで復活を遂げたものの、使いでのある新規習得技はなく(ほとんど物理技)「バトンタッチ」も覚えないまま。
よくも悪くも今まで通りのセオリーで戦う事になるだろう。 

主に使われる技
  • エアスラッシュ
タイプ一致の特殊技。
ゴウカザルをはじめ、虫攻撃を半減する格闘タイプ諸々が攻撃範囲。
「ひるみ」の追加効果もよろしい。
なお、「ぼうふう」は第9世代になっても未だ習得不可。なまじ「いろめがね」持ちなので警戒されている可能性がある。

  • むしのさざめき
同じくタイプ一致特殊技。
威力がエアスラより上で、特防ダウン効果も期待できる。とどめ用に最適。
第六世代から身代わりを貫通する効果を得たが、特性「ぼうおん」で止まることに注意。

  • とんぼがえり
トンボポケモンの名の通り習得できるタイプ一致物理技。
苦手な相手が出てから入れ替え出来るため、次が受けやすい。交代読みで出せると有利になる。

ご存じ身代わり。

  • さいみんじゅつ
若干弱体化したが未だに現役。ヤンヤンマの頃にしか覚えないので注意。

  • きしかいせい
扱いは難しいが上手く使えばハピナス等の特殊受けを突破出来る可能性を持つ格闘技。身代わりや気合いの襷とセットで。

全体的に攻撃技が微妙なメガヤン様。
対策の、相性補完がいい地面など…これで穴を補おう。

  • シャドーボール
第六世代から鋼タイプに等倍になった一貫性が高いサブ技。
追加効果も優秀。

  • ギガドレイン
第五世代で教え技として復活。
4倍弱点狙い。


■進化前 ヤンヤンマ


高速で羽をはばたかせると衝撃波が発生してまわりの窓ガラスが割れていく。

全国図鑑No.193
分類:うすばねボポケモン
英語名:Yanma
高さ:1.2m
重さ:38.0kg
タイプ:むし/ひこう

特性:かそく(毎ターン、すばやさが1段階上がる)
  / ふくがん(一撃必殺技以外の技の命中率が1.3倍になる。フィールド上で先頭にしておくと、道具を持ったポケモンと遭遇しやすくなる)
隠れ特性:おみとおし(戦闘に出たとき、相手の持ち物がわかる)

  • 種族値
HP:65
攻撃:65
防御:45
特攻:75
特防:45
素早さ:95
合計:390

努力値:素早さ+2→素早さ+1(DPtから)


進化前。
動かさなくても360度見渡せる目玉で周囲を見渡しながら、高速で飛び回る。
急ブレーキしつつ方向転換を行い、縄張りを見はったり、狙ったターゲットを追い詰めていく。
羽ばたいたときに発生する衝撃波は強烈で、窓ガラス程度なら容易く割れてしまう。

メガヤンマの特性「いろめがね」がこちらでは「ふくがん」になる。
素早さこそ進化後と同等だが、他はともかく特攻で41の差があり、火力は大きく劣る。

「ふくがん」の命中補正付きで「さいみんじゅつ」を撃てる唯一の存在ではあるが、同特性持ちのビビヨンの「ねむりごな」の命中率は97。
こちらは「ふくがん」補正込みでも78、その上で「こうかくレンズ」を持たせても85止まりとその差は大きい。
素早さや草タイプ・「ぼうじん」持ちも眠らせられる点、「ふくがん」の効果で命中率100以上となり怯みも狙える「エアスラッシュ」等で差別化したい。
キノガッサをはじめ「キノコのほうし」「ねむりごな」メタが流行っている環境では地雷的ポジションの催眠使いとして活躍できるかもしれない。
いばる」「たべのこし」等を搭載して害悪戦法に特化するのも手。

スキルスワップ」でダブルの相方に「ふくがん」を渡せるポケモンとしてはコンパンバタフリーよりも素早い。

金銀の頃は「さいみんじゅつ」を覚えないため、ストライククロバットのほぼ劣化だった。

リトルバトルではトップクラスの素早さと平均以上の特攻を誇り、「かそく」や「さいみんじゅつ」持ちの中でも強力な部類に入る。
ただトップメタのストライクと同タイプのため弱点を突かれやすく、特にスカーフアタッカーや「ステルスロック」には注意が必要。


■アニメでのメガヤンマ系


ヤンヤンマの時にロケット団にゲットされ、ボスへの贈り物にされたが大量にゲットされていたため送り返され、ムサシの手持ちとなる。
その後、進化しハブネークと共に鋭意活躍。もちろん毎回10まんボルトで吹き飛ぶ役だが…。
ムクホークトゲキッスと協力してニャルマーと駆け落ちしたニャースの捜索にあたったりしていた。
また、コンテストでは主戦力として活躍していた。

「ヤンヤンッ!」とゴツい鳴き声だがである。持ち主のムサシもメスであったことにビックリしていた。


■余談


  • 古代のポケモン
メガヤンマは古代に生きていた姿に先祖返りしたものであると推測されることが多い。
大昔のポケモンというカテゴリーの話は、第9世代にて登場したパラドックスポケモンのことを思い起こさせる。
古代のパラドックスポケモンは現代のポケモンより巨大で狂暴であったとされており、現代種より巨大であるという点はメガヤンマも該当している。各図鑑の説明(あと種族値)から推測するにヤンヤンマよりも狂暴であるという点も当てはまると言って良いだろう。
ただし、タマゴが存在するなど共通でない部分も多い。パラドックスポケモンやメガヤンマの謎はまだまだ尽きない。

  • モチーフ・メガネウラ
メガヤンマのモチーフは、概要にも記載されているメガネウラであると思われる。
メガネウラは古生代石炭紀に生きていたトンボの近縁種。翅の全長はなんと左右合わせて60cmもある、飛翔性昆虫の中では最大種である。
誤解されることが多いが、メガネウラが属していたオオトンボ目は絶滅種であり、現代の蜻蛉(トンボ)目の祖先ではない
むしろ現代まで生きているトンボ目はオオトンボ目より小さかったので環境に適応し生き残っているという説が有力とされている。(諸説あるが、オオトンボ目は地球の酸素濃度の低下により巨体を保てずに絶滅したとされている)

そのため、メガネウラのような巨大なトンボが小さく進化して今のようなトンボになったという考えは現実の定説においては誤りである。
……ただ、余談だが、よくメガネウラと一緒に紹介されることが多いプロトファスマ(古代の巨大ゴキブリ)のほうは現代のゴキブリの直接の祖先であるという説が有力とのこと。時に現実はポケモンより奇なり……

また、メガネウラは現代のトンボと似た昆虫として認知されているが、実は頭の化石が見つかっておらず、現代のモデル図は近縁種の形状から推測して作られたものである。そのため、本当はメガネウラの頭は今のトンボとは全く別の形だった可能性もなきにしもあらず、である。
いつかメガヤンマのように生きたメガネウラが正確に復元されることがあれば、世界の学説がひっくり返るかもしれない。
そういうことはつい最近もあったような……




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最終更新:2024年04月21日 23:22