さよならドクケイル!(ポケモン)

登録日 :2012/03/18(日) 00:30:54
更新日 : 2017/04/19 Wed 08:54:14
所要時間 :約 5 分で読めます




アニメ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の73話。
前作『アドバンスジェネレーション』の頃からレギュラーだったドクケイルとムサシの別れを描くエピソードである。


【あらすじ】
ノモセシティを目指すサトシ達は、氷河のある綺麗な湖のほとりの近くのポケモンセンターに到着する。
ロケット団もその場所に来ており、ムサシは次のコンテストにドクケイルを出すことを決めていた。
コンテストで多くの審査員に様々な技を決めるドクケイルの姿をイメージして、有頂天になるムサシ。
ズイ大会で優勝したのもあり、かなり張り切っているようだ。

ところがドクケイルはボールから出た瞬間、どこかへ飛んで行ってしまう。
後を追ってみると、何とドクケイルは湖の上で 色違い のオスと仲良くなっていた。
そこに色違いのオスのトレーナーである少年・タイキ(CV.コーン)が現れ、ムサシに湖の伝説を語る。

この季節になると、満月の夜に湖面に輝く月光に誘われ、恋をしたドクケイル達が集まるという。
そして一斉に 黄金の虹 と呼ばれる光の帯を渡り、テンガン山を越える渡りをする…。
二匹のドクケイルは互いに恋に落ち、 鱗粉でハート型のアーチ を作り出していた。
タイキの話を聞いていたムサシは、昔を思い出す。

かつて学生時代にアイドルを目指していたムサシ。
彼女は、ある同級生に恋をしていた。その同級生は、タイキに良く似た少年だった。
しかしその初恋は、結局実らなかった。
ムサシはかつての自分と同じ道を歩まないよう、ドクケイルを「渡り」に参加させることを決意する。

だが、穏やかだった天気は一転し、不穏な空気を見せる。
サトシ達もポケモンセンターでジョーイさんから「渡り」の説明を聞いていたが、大雨になりそうだから難しいとのこと。
(タケシは相変わらずジョーイさんに「あまりの美しさに毒気を抜かれた」とナンパしていたが、その台詞に引っ掛けたかの様にグレッグルに毒づきをされていた)

夕方、雨が降り出したことで土砂崩れが起きそうになる。
何としてもドクケイルに「渡り」をさせたいムサシは、湖を守ろうと立ち上がる。
そこにサトシ達も駆け付け、一時休戦ということで協力して堤防を作る。途中で氷河が崩れそうになったが、何とか食い止めることに成功した。

そして夜。雨は上がり、「渡り」は無事に行われることになった。
湖には多くのドクケイルが集まり、タイキは色違いのドクケイルに別れを告げる。
ムサシのドクケイルも旅立つ時が来たのだが、ムサシを気遣ってか恋人の元へ行こうとはしない。
それを見て、彼女は再び昔を思い出していた…。

夕暮れの中、一緒に帰る学生のムサシとタイキ似の同級生。
ムサシはアイドルの道を行くため、この街から離れることになった。
それぞれの夢を語り、別れる二人。
初恋の人を乗せたバスが去っていくのを見つめるムサシ。
結局、最後まで「好き」とは言えなかった。

それからムサシはアイドルを目指すも結局は失敗。色々あって、ロケット団に入った。
ドクケイルは、ホウエン地方でケムッソの時代から育てた大切な仲間だ。ここで手放すのは、悲しい。
けれど、かつて自分が味わった挫折と哀しみを、ドクケイルに味わって欲しくない…。

ムサシに「あんたはもう行きなさい」と言われても、旅立つことを渋るドクケイル。
見かねたムサシはドクケイルのモンスターボールを勢いよく踏み潰し、涙ながらに言い放つ。

「もう、あんたが入るモンスターボールはないのよ!!」

それを聞いたドクケイルは、想い人の元へと飛んでいくしかなかった…。

やがて無数のドクケイル達が、山越えをする時が来た。
鱗粉から生み出される光の軌跡… 黄金の虹 。サトシ達は美しい光景に思わず見とれる。
ムサシのドクケイルは、色違いの恋人と共にテンガン山の彼方へと飛んでいく。
ムサシは、大切な仲間の旅立ちを感慨深く見守るのだった……。


【余談】
「ポケモンとトレーナーとの別れ」「色違いの恋人」「虫ポケモン達の繁殖の為の旅立ち」の要素から、
無印の「バイバイバタフリー」のオマージュが強くそのロケット団版とも言えるエピソード。
実際、ムサシのドクケイルもサトシのバタフリー同様にリボンを付けている(ただし、コンテストリボンで2つもだが)。
あの頃バタフリー達を乱獲しようとしたムサシが、まさか自分もサトシと同じ別れを経験するなど誰が予想出来ただろうか?
色々と謎の多いムサシの過去を掘り下げており、より物語に深みを与えている。

また、二度目の回想からラストシーンにかけて、かの名曲「風といっしょに」が挿入歌として流れる。


追記・修正は初恋の人を想いながらお願いします。

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