虫食

登録日 :2011/11/27(日) 23:03:40
更新日 : 2017/08/09 Wed 14:39:48
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虫食とは、昆虫類を食する文化である。
主に、幼虫やサナギが食べられる事が多いが、卵や成虫等も食される。

古くは、古代中国の文献に、ツムギアリの卵の塩辛の記載があったり、古代ローマにセミを食べていた記録等もある。
現代でも、東南アジアに行けば、食材として市場に普通に虫類が並べられている。
また、日本でも、イナゴやハチノコ等が食されている。

現代人の感覚では、これらはゲテモノに分類されるが、昆虫類は良質なたんぱく質等を多く含む栄養食品である。
かつては貧困の象徴であるかのように見られていたが、現在、栄養分だけでなく、食味を含めて、見直されつつある分野であり、愛好家も意外に多い。



■主に食される虫達

◆イナゴ
稲を食べる害虫であるイナゴは、佃煮にして食べられる。
エビを思わせる味わいで、ザラメのシャリシャリ感もあり意外に美味。
串焼きで豪快に食べる人もいる。
串焼きの方は「はだしのゲン」にも出ていた。
また、同じバッタのトノサマバッタも美味しいらしい。


オオスズメバチ
◆クロスズメバチ
猛毒の蜂だが、幼虫の味わいに魅せられ、巣を探す事に執念を燃やす人々も大勢いる。その味わいは卵焼きに似ていると言う。
また、サナギや成虫も素揚げで食べられる。焼酎に浸ければ精力増進確実。


◆アリ
成虫は蟻酸と呼ばれる酸があるので食べられないが、ツムギアリの幼虫やサナギが、煮物等で食べられる。
オーストラリアではミツツボアリという腹に蜜をパンパンに貯めたアリがおり、アボリジニが最高のお菓子として愛食されている。
蜜と蟻酸がいい感じに混ざってレモンティーに近い味になるそうで。


◆セミ
成虫を焼いて粉にしたものは漢方にされる他、沖縄の一部では唐揚げ等でも食される。
また、幼虫が土から掘り起こしてから調理されたりもする。
味はエビに似ているとか。
ちなみにジャイアンシチューでおなじみの抜け殻も漢方薬として使われる。


タガメ
池に住む獰猛なカメムシの仲間。東南アジアでは現在も市場に並ぶ。
ピリリとした、かなり上級者向けの味わい。
日本でも食べられていたらしいが、現在は絶滅危惧種である為入手困難。


◆カイコ
絹糸を取った後の蛹の部分が、煮たり揚げたりされて食される。
韓国ではポンテギと呼ばれ、スナック菓子の感覚で食べられる。
飼育の楽さと速さから宇宙食に使う計画もあるとか。


◆蛾
オーストラリアで、ジャイアントウッドモスの幼虫、ウィッチェッティグラブと呼ばれる巨大芋虫が、ソテーにされて食べられる。
味はトロリとして、子羊や子牛の脳ミソを思わせる、高級な味わい。
アフリカでも別の蛾の幼虫が『パニ』という名称で食される。
こちらはスーパーロボット大戦OGシリーズをプレイしたことがある方ならお馴染みの筈。



中国において、蚊の目玉のスープは珍重されている。
どうやって、蚊の目玉なんか取り出すのか?
なんと、蚊を食べたコウモリの糞から、消化されなかった目玉を取り出すという。


◆クモ
主に中国で食される。
大型のタランチュラが材料。
生きたまま食う人もいる。
カニのような味らしい。


ゴキブリ
揚げれば食える。


◆カブトムシ(というか甲虫類全般)
幼虫や蛹は美味
成虫は揚げれば食える。


サソリ
わりかしポピュラー。
中国ではかつては高級食材としてありがたがられていた。
素揚げにしてそのままどうぞ。
カニみたいな味がするとかしないとか。
毒を心配する人でも大丈夫。
サソリの毒は神経毒なので経口摂取しても胃液で無効化され、更に人体にとても有益な成分へと変わる。
それ以前に殺人級に強い毒を有する種は実は全種類中3%未満しかいない。
ただし、舌や口内全域等に完治していない傷があるとそこから毒が神経に入り込んで危険なので気を付けよう。



昆虫食は、ハマると奥深く、楽しいものである。
今の食生活に物足りなさを感じたら、是非、ご一考を。




追記・修正は、イナゴの串焼きをかじりながらお願いします。

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