にせウルトラマン(ウルトラシリーズ)

登録日:2011/09/22 Thu 02:13:33
更新日:2024/04/05 Fri 18:03:14
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よーく見ろ。目つきが悪い。真っ赤な偽者だ!



【概要】

にせウルトラマンとは、円谷プロダクションの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場するウルトラヒーローの偽者キャラ
初めて登場したのは『ウルトラマン』のにせウルトラマンで、以降のシリーズでも度々登場している。
基本的にウルトラマンの敵、つまりは悪役ポジションであるためか、オリジナルにヒール(悪役)っぽいアレンジをしたデザインなことが多いが、
登場作品によっては黒を基調としたカラーリングだったり、目などが紅く光っていたりと、ウルトラマンと対を成すダークヒーローっぽいデザインになることも。

偽者になった経緯は敵によって様々であり、大抵はヒーローのネームバリューを悪用する、あるいは本物のイメージを失墜させる目的で化けるが、
中には別人なのに偽者扱いされたり、人々に迷惑をかけない為に化けた者もいる。



●目次

【にせキャラクター一覧】

昭和(初代~80)

この頃は主に「侵略者が化けた姿」、または「侵略者が作り出したロボット」で占められている。

ニセウルトラマン(ザラブ星人
ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」に登場。
正体は凶悪宇宙人 ザラブ星人。
ハヤタ・シンを拘束したザラブ星人がウルトラマンに対する科学特捜隊の信用を無くす為変身、街を破壊する。
本物に比べると眼や耳が吊り上がっており、爪先が尖って人相が悪く、体に黒いラインがあるので視聴者には違いが分かるが、劇中では誰も気づいていなかった。
まあ当時の地球人はウルトラマンタイプの生物が他にいる事を知らなかったので仕方ないのかもしれない。
また、柳田理科男氏の『空想科学読本』での考察では、夜のビル街であり、身長の高いウルトラマンの特徴は人間の目線からでは違いに気付きにくい事や、
そもそも不定期に3分間しか現れないウルトラマンの正確な特徴は記録しづらい事などから、この程度の変身でも十分だという指摘をしている。
当時は携帯電話のカメラどころか、一般用のビデオカメラすらほぼ普及していなかった時代*1なので、
これまでのたった十数回の登場だけでは「40メートルぐらいの銀と赤の巨人」ぐらいのイメージしか伝わっていないとしても不思議はない。
むしろ、細かい違いはあっても遠く離れた異星人の大まかなイメージはほとんど完璧にコピーしているザラブ星人を誉めるべきか。

ホシノイサムをさらうなど悪行を重ねるが、実力はあまりなく、スペシウム光線を受けてアッサリバレた。
なお、「目が吊り上がっている」「爪先が尖っている」という特徴は以後の偽者に受け継がれていく。Bタイプウルトラマンの特徴が一部あるのは内緒

ちなみに、ウルトラマンがにせウルトラマンの顔面にチョップをお見舞いした直後に痛がる描写があるが、
これは演技ではなく、スーツアクターの古谷敏氏が本気で痛がっている仕草である(強く叩きすぎて骨にヒビが入ってしまったとか)。
後に古谷氏は映画『シン・ウルトラマン』の大ヒットを記念して開かれたトークイベントで、
「本来は寸止めするつもりが、距離感を誤って本当にチョップしてしまった*2
「(痛がる仕草が)あまりにも人間的な動きなのでボツになる*3と思っていたら、そのまま本採用になった」

と、当時の撮影現場の事情などを交えてこの時の詳細を明かしていた。

余談だが、この後スーツは本物のウルトラマンの先輩であるゾフィーに改造された。
偽のウルトラマンが正義のウルトラマンに改造されるとは……

コンパチヒーローシリーズのゲームロストヒーローズ』にもザラブ星人が変身するニセモノとして登場。
ダミー・ドーパントが化けた仮面ライダースカル(これもニセモノ)に捕えられて人質になったウルトラマンを演じ、
ヒーロー達を追い詰める……予定だったが、お約束通り即座に看破された*4

逆に追い詰められ、ダミー・ドーパントに「スペシウム光線で攻撃しろ」と急かされるが、
「俺は姿しか似せられない」と白状し、2人でヤケクソ気味に襲い掛かってくる。

自分で白状したにもかかわらず実際の戦闘で「スペシウム光線のポーズを取るが、出ない」という無意味な行動でターンを消費してくる同作屈指のギャグ敵になっている。

DSソフト『怪獣バスターズパワード』でも、後述するニセウルトラマンメビウスと共に、ザラブ星人が変身するニセモノとして登場。
スペシウム光線(ニセメビウスではメビュームシュート)を使用出来るが、たまに失敗する。またキャッチリングも使用可能。
ナノスペシウムという素材を持っている事から、これを使う事で本来使えないはずの光線を再現したと思われる。

GBAソフト『ウルトラ警備隊モンスターアタック』では、ザラブ星人が化けたものではなく、
後述するニセウルトラセブンと共に、ザラブ星人がバルタン星人と共同制作したロボットという設定で登場。
こちらは威力こそ本物に劣るものの、スペシウム光線が使用可能。

ロボット超人 ニセウルトラセブン
ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」に登場。
資料によっては「セブンロボット」とも呼ばれる。

侵略宇宙人サロメ星人がウルトラセブンをモデルに、伊良湖岬の海底工場で建設した巨大戦闘ロボット。
モロボシ・ダンからトークマシンでウルトラビームの秘密を聞き出し複製した為、エメリウム光線アイスラッガーなどセブンと同じ技が使える。
まず船や民家を破壊し、カプセル怪獣アギラも軽く翻弄し、崖から突き落とした。
この時アギラがカプセルに戻された形跡はない上に『セブン』本編では以降全く登場しなくなるため、長い間死んだものと思われていた。
彼の無事が確認されるのはここから実に41年後の話である。

アギラ、ウルトラ警備隊、さらには造ったサロメ星人自身にすら区別がつかなかったが、各所に本物には無い銀色のパーツがある*5。また、声が本物より低い。
実力は互角だったが、セブンの空中回転攻撃を受けて爆発。

余談だが、この時生き残った方のセブンは海から頭しか出しておらず、
サロメ星人のみならず、視聴者も一見どちらが生き残ったのか分からないような演出がされている。
数少ない、敵すらも騙したにせウルトラマンと言える。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』でも扱いは全く同じだが、体のパーツなどが存在せず、より「本元の寸分違わぬ」外観をしている。
最後はアイスラッガーを顔面に食らって機能停止し、水没。

超人ロボット エースロボット
『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」に登場。
異次元人 ヤプールの科学力が作り上げたエース型のロボット。エースキラーのテスト用に登場。
ヤプール曰く「ウルトラマンエースと同等の力」らしいが、関節部分が金色の金属パーツになっており、動きが鈍いようである。
ウルトラ兄弟の力を奪ったエースキラーによって、兄弟達の目の前で成すすべなくいたぶられた。
一応メタリウム光線を撃てるが、エースキラーには全く通用しなかった。

しかし攻撃面はアレだが、エースキラーのスぺシウム光線を3回、エメリウム光線を2回、更にウルトラブレスレットの一撃を受けてなおも動き続け、
M87光線でやっと止めを刺されるという驚異の耐久性能を持っていた。

「こいつを量産すればいいじゃん」というのはそこそこ出てくる話題。
仮にそれが無理でも、デモンストレーションをせずにエースキラーとこいつの2体で攻めればエースを倒せた可能性は高かったはずだが……。

本編の活躍は全く無いが、『ウルトラマンFighting Evolution3』で……
ちなみにデータカードダス『大怪獣バトル ULTRAMONSTERS』では、ホリゾンタル・バーチカル・サーキュラーギロチンの連続コンボ技であるスペシャルギロチンが使える。

ニセアストラ
ウルトラマンレオ』第38話「決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟」及び第39話「レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時」に登場した、アストラの偽者。
正体は暗黒宇宙人ババルウ星人

\レオ兄さーん()/

ウルトラの星壊滅を狙って変身。
ウルトラキーを盗んで、ウルトラの星の軌道を狂わせ、地球に衝突させようとした上、ウルトラマンレオとウルトラ兄弟を仲違いさせた。

その変身の再現度は、ウルトラ兄弟はもちろん、実の兄のレオですら欺くレベルのクオリティーを誇る。
それまで登場したにせウルトラマンがどこかしらに本物との差異があり、故に視聴者目線では容易に区別できていたのに対し、
このにせアストラは本物と寸分違わない姿をしていることが最大の特徴であり、後年でも同様の演出が取られるようになった。
アストラのスーツの使い回しだから当然と言えば当然なのだが……
しかもこの頃は本物よりセリフのバリエーションが豊富。
だが、チートラマンことウルトラマンキングの洗礼光線により暴かれ、レオキックにより粉砕された。

ちなみにこの時のババルウ星人は声こそ男性が演じているが、女性という裏設定があり、容姿もどことなく女性らしいものである。

ニセウルトラマンジョーニアス
ザ☆ウルトラマン』第41話「激突!! ウルトラマン対ウルトラマン」に登場。
ギロ星人が開発した、ウルトラマンジョーニアスを模したロボット。
前線基地を建設する間、科学警備隊の注意を引きつけるための囮。声以外は本物と全く同じ。
本物とのプラニウム光線の撃ち合いで青く変色してから爆発。
本物との外見的相違点が皆無の為、戦闘シーンは非常に見ていてややこしく、公式による偽物に相違点を設ける理由の説明ともとれる。

DVDの解説書によれば「ウルトラマンX」という設定上の名称が存在する。36年後に同じウルトラマンが現れるのは内緒だ。
あちらとの違いは「X」の表記で、カタカナだとニュージェネレーションヒーローズ、アルファベットだとこっちになる。

妄想ウルトラセブン
ウルトラマン80』第44話「激ファイト!80VSウルトラセブン」に登場。
暴走族にはねられ、大怪我をした直人の生霊がセブンの人形に移り、誕生。
一見相違点が無いが、よく見ると体のラインの太さが変わっていない。
とはいえほとんど見た目に差異がないため、80とユリアン(矢的と涼子)も初見では本物と見間違っている。

ビルを破壊しながら暴走族を追いまわし、現れたウルトラマン80と互角に戦う。
エメリウム光線を使用可能で、また直人の特技であるサッカーを生かした、自動車を蹴って攻撃する戦法を使う。
80の説得で直人の怒りが収まり、タイマーショットを受けて活動を停止した後、80に空へと運ばれて元の人形に戻った。

実は目だけウルトラマンタロウ


平成(ゼアス~ガイア)

この世代から「人造ウルトラマン」がちょくちょく顔を出すようになる。

ウルトラマンシャドー
映画『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』に登場。

レディベンゼン星人が対ウルトラマンゼアス用に作製したロボット。
似せたとは特に言っていないが、その外見は各部が鋭くなり、カラーリングが黒と金になったゼアスそのもの。
なお、デザイン案の中にはカラーリングが黒と銀というものもあったが、「かっこよすぎる」ということで現在のカラーリングになったとか。

飛行速度や走行速度など、あらゆる能力がゼアス以上である一方、カラータイマーが弱点という点は何故かゼアスと共通だが、
敵にここを攻撃されることを想定し、ゼットン光線*6をも弾き返すシャッターを備えている。
また、エネルギーが切れたり、気絶(ショート?)したりして戦闘不能になっても、影美道場から送られるリセット光線で即時復活可能というチートっぷりを持つ。

得意技は手に「シャドーメリケングローブ」を装着し、敵目掛けて放つシャドーメリケンパンチ
これを喰らったゼアスの左目は赤く染まるほどのダメージを受け、更に彼にシャドーやパンチに対する恐怖心をも植え付けた。
必殺光線のシャドリウム光線はスペシュッシュラ光線と同等の威力があり、出力を上げる事でより強力になる。
シャドリウム光線はゼアスのスペシュッシュラ光線と異なり、右手を立てて左手を横にするオーソドックスな構えだが、右手を拳にしているという特徴がある。
更にカプセル怪獣のダークラーも所有しており、任意で使用する。

初戦でゼアスに完勝してトラウマを植え付けた後は、レディベンゼン星人の指示でマインドコントロールビームで自信を失った人々を次々に誘拐。
ゼアスに変身出来ない勝人が差し向けたカプセル怪獣「ミラクロン」との戦いでは、「自分が戦うまでもない」とばかりに召喚したダークラーを向かわせるが、
電撃を纏わされたダークラーを自分にぶつけられるという形でダークラーを倒され、シャドーも一度は気絶させられるまで追い込まれる。
しかし、リセット光線で即座に復活するや、シャドーメリケンパンチを連打してミラクロンを撃破してみせた。
その後、自分を捕縛しようとしたスカイフィッシュ2機のビームロープを引きちぎった上、それを振り回して2機同時に撃墜し、
ヒロインの透をマインドコントロールビームで誘拐するなど、その強さを勝人と観客に見せ付けた。

しかし、正道会での必死の特訓の末にトラウマを乗り越え、本当の自信と心の強さを手に入れたゼアスとの2戦目では、
空手を基本とした格闘を駆使するゼアスに圧倒され、地上戦は不利と見たのか空中に飛び上がって空中戦に移行。
一度ゼアスを倒したシャドーメリケンパンチを、今度は両手で繰り出すも、恐怖心を克服したゼアスにはあっさり見切られ、
逆にゼアスの繰り出した新技・ウルトラかかと落としを頭に喰らい、地上に叩き落されて気絶した。

リセット光線で甦った後は、初戦と同じくスペシュッシュラ光線とシャドリウム光線の撃ち合いになり、一旦はスペシュッシュラ光線を押し切る寸前まで追い込むも、
ゼアスが気合で生み出した新技「クロス・スペシュッシュラ光線」に瞬く間に押し切られ、爆発四散した。

イーヴィルティガ
ウルトラマンティガ』第44話「影を継ぐもの」に登場。
ウルトラマンティガを真似したわけではないのだが、容姿が偶然似ていた事から、特捜チーム GUTSから偽者呼ばわりされた。
ちなみに何者かが化けているというわけでもなく、ティガと同じくかつての地球を守っていた光の巨人の一人で、変身の原理も基本的には同じだと言える。
つまり、出自はれっきとした本物のウルトラマンなのだが、変身者のマサキ ケイゴが制御し切れずに暴走した姿。
後ににせウルトラマンとして分類されているのはティガとよく似た容姿や能力を持ちながら、やった事がティガとは正反対だったためである。

ニセウルトラマンダイナ
ウルトラマンダイナ』第31話「死闘!ダイナVSダイナ」に登場。
宇宙格闘士グレゴール人が変身。
純粋に地球最強の戦士であるウルトラマンダイナと闘うためだけに地球に降り立ったため、侵略者と間違われないようにとダイナに化けた。
にせウルトラマン同様、目と足がつりあがっているが、やはりこちらも容姿の違いについては何故か誰も指摘していない。

本物以上の威力を持つソルジェント光線を使用可能など、実力はダイナ フラッシュタイプを圧倒する程だが、人々から声援を受けたダイナ ストロングタイプに逆転負けを喫した。
この手のキャラにありがちな、負けそうになると逆上するor卑怯な手を使うという事もせず、最後まで正々堂々と戦い、ダイナの勝ちを認めると潔く退散した。
また、人間に危害を加えようとしたのはギャラリーを黙らせるために牽制した時だけである。
なお、ダイナとの対戦時はミラクルタイプに似せた姿に変身しているが、能力や戦闘スタイルに一切変化がないため、
恐らくは対戦ゲーム2Pカラーのように観客である地球人達にどちらが本物のダイナか見分けやすくするべく、見た目だけ変えたと思われる。
なんともショーマンシップ溢れるヤツである。
また、先ほども言ったがグレゴール人の場合はダイナ本人の名誉を汚す気は全くなく、ダイナと戦った目的も「宇宙一の格闘家になるため」と男気溢れる理由による。
このように、ウルトラマンとは相容れない存在でありながら、良い意味で歴代のにせウルトラマンとは異質の存在であり、ファンからの人気も高い。

グレゴール人の人間態を演じた宮坂ひろし氏は、後に本物のナイスなウルトラマンになった。

人造ウルトラマン テラノイド
『ダイナ』第49話「最終章I 新たなる影」に登場。
TPCゴンドウ・キハチが密かに入手した『F計画』のデータにより、かつて破壊された光の巨人像やイーヴィルティガの破片を材料に造られた人造の巨人像。
ダイナの変身者であるアスカ・シンから無理矢理抽出されたのエネルギーで起動を果たし、ソルジェント光線などでスフィアを迎撃した。

しかし、心がないがために加減やペース配分などが出来ず、闇雲にソルジェント光線を撃った結果すぐにカラータイマーが点滅を始め、
それでも更にソルジェント光線を撃ちまくった結果完全にエネルギー切れとなり、機能停止して動けなくなったところをスフィアに寄生されてゼルガノイドに変貌。
人類の希望として造られたはずが、人類の敵となってしまった。

ニセウルトラマンアグル
ウルトラマンガイア』第16話「アグル誕生」に登場。
一度敗れた金属生命体アルギュロスが再戦時にウルトラマンアグルに触れてコピー。
目が赤く、顔付きも本物より邪悪なのが特徴。ニヤリと悪い笑みを浮かべる事も。
本物のアグルと一進一退の攻防を繰り広げるが、フォトンクラッシャーの撃ち合いの末に本物に敗れた。

◆ニセウルトラマンガイア
『ガイア』第27話「新たなる戦い 〜ヴァージョンアップ・ファイト!〜」に登場。
金属生命体ミーモスがジオ・ベースに保存されていたガイアのデータをコピーして化けた姿。
見た目も能力も第25話までのガイアの姿・V1と完全に同一。
しかし、高山我夢が偽物である事を論理的に説明した上、石室章雄コマンダーに至ってはそれを説明する我夢がガイアの正体だと既に知っていたため、一瞬でバレた。

更にガイアは第26話でアグルの力を受け継いでV2となっており、パワーアップしていたため力の差は明白だった。
本物に向けてフォトンエッジを撃つも、本物が撃ったフォトンクラッシャーであっさり押し返されて顔と上腕の変身が部分的に解け、
直後に特捜チーム XIGの集中攻撃を受けた事で変身を保てなくなり、ミーモスの姿を現した。
大河原隊員を人質に取る、本物に人質を救助される、攻撃を受けるまで本来の姿を(視聴者にも)見せないなど、どこか初代を意識したような演出がある。

最期はガイア スプリームヴァージョン9回もぶん投げられて地面に叩き付けられた末にフォトンストリームにより消滅
あまりに投げられすぎてミーモスの中に入っていたスーツアクターは全身打撲の重傷を負った。
が、3話後にはふたたび怪獣役として撮影に復帰している。プロって凄い。

幻影ウルトラマンアグル
『ガイア』第37話「悪夢の第四楽章」に登場。
クインメザードの発した火柱から出現。この回にはアグルの正体である藤宮博也も登場しているが、彼とは関係のないただの幻影。
XIGがクインメザードの超空間に特殊弾を撃ち込んだ事で消滅した。


平成(コスモス~メビウス)


ニセウルトラマンコスモス
ウルトラマンコスモス』第23話「ルナ対ルナ」に登場。
変幻生命体ゲルワームが化けたドッペルゲンガー。

光線が使えない以外は全く本物と違わない程の完璧なコピー。声も違うけど。
一応、手の開き方が違うなど、非常に細かい違いはあるのだが……

ウルトラマンコスモスとくるくる立ち位置を変えるような激しい戦闘を繰り返した結果、チームEYESの面々もどちらが本物か分からなくなってしまった。
ていうかわざとやってるだろお前ら……

ゲルワームは元々はぐれた仲間を探していただけだったため、コスモスのフルムーンレクトで元に戻ると、仲間と再会して宇宙へと帰った。

カオスウルトラマン
『コスモス』第39話「邪悪の光」、第40話「邪悪の巨人」、第59話「最大の侵略」、第60話「カオス大戦」、第62話「地球の悲鳴」、第64話「月面の決戦」に登場。

カオスヘッダーが作ったコスモスコロナモードと同等の力を持つコピー体。
一度目はエクリプスブレードとコズミューム光線に敗退。
二度目はコズミューム光線を受けて倒されかけるが、エネルギー波を浴びてカオスウルトラマンカラミティへと強化変身。
エクリプスモードを退ける強さを見せるが、復活したコスモスとEYESの新兵器に敗れた。
三度目はEYESの作戦の裏をかいてEYESとコスモスを追い詰めるも、コスモスに助けられたドルバと防衛軍の援護が入った事で敗れた。
四度目は月面での戦闘になり、互角に戦うがコスモスの頭脳プレーに敗れた。

ゲームにはウルトラ兄弟の3人がベースの個体カオスロイドも登場。
初代マン、セブン、タロウの順でカオスロイドU、S、Tとなっている。
それぞれ同等の能力にUは右腕を巨大な八つ裂き光輪に、Sは大量のスラッガーを放ち、
Tはノーダメージのウルトラダイナマイト、カオスダイナマイトといった、カオスヘッダーで構成された体を活かした技を持つ。
更にS、Tはウルトラキー、ウルトラベルを奪い使用する。
後にカオスウルトラマンと共に『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。

ウルティノイド
ウルトラマンネクサス』に登場するボス級の敵。
いずれもウルトラマンに類似した姿をしている。
『ネクサス』及びダークザギの項目も参照。

ニセウルトラマンメビウス
映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場。
にせウルトラマンと同じくザラブ星人の変身だが、こちらはメビュームスラッシュなど本物と同じ能力を使用可能。
人々は本物が現れるまで偽者だと気付かなかったが、映像を見たサコミズ シンゴは本項目冒頭のように即座に看破した。

本物のウルトラマンメビウスが登場するまでは神戸の町を破壊して回り、登場して戦闘に入っても挑発を繰り返すなどしてメビウスの冷静さを失わせ、
ビームを必要以上に使うなど、彼が普段よりエネルギー消費の激しい戦闘を行うように仕向けた。
最終的にはメビュームシュートを受けて敗北するが、著しくエネルギーを消耗したメビウスは直後に現れた宇宙人連合によって十字架に掛けられてしまった。
流れだけ見ると宇宙人連合としては狙い通りだったわけだが、変身したザラブ星人本人も自分が犠牲になることを納得済みだったかは不明。

ニセハンターナイトツルギ/ニセウルトラマンメビウス
ウルトラマンメビウス』第36話「群青の光と影」、及びオリジナルビデオ『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』に登場。
ババルウ星人が青いウルトラマンの信用をなくす為に化けた。また『ヒカリサーガ』ではメビウスに化けてウルトラマンヒカリを呼び出した。

どちらも外見だけでなく光線技まで本物そっくりにコピーしているが、ハンターナイト ツルギはナイトブレスまでコピーしていた*7

ウルトラマンヒカリ=セリザワ カズヤは敢えて自分の正体を明かしGUYSに拘束されたが、
GUYSもこのニセハンターナイトツルギの事を怪しんでおり、偽者であると証明する為の作戦であった。
最期は勇者の鎧の力を手に入れたヒカリに敗北した。

にせウルトラマン80
『ウルトラマンボーイのウルころ』第240話「今度こそ! 待ち伏せ作戦の巻」に登場。
アルギュロスがみんなを困らせようと変身した姿で、目の下に黒いクマがあるのが特徴。

80を待ち構えていたが、ケットル星人に見つかって本物と間違えられ、戦う羽目になった。

にせゾフィー
『ウルころ』第255話「いざゆけ! 誇り高き獅子の巻」に登場。
上記のにせウルトラマン80同様、アルギュロスが変身した姿。

サタンビゾーと共にレオを追い詰めるも、本物のゾフィーが駆けつけた事で形勢逆転、レオキックで倒された。


平成(大怪獣バトル~R/B)


ニセウルトラマン(ザラブ星人
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第8話「潜入者を撃て!」に登場。
正体は凶悪宇宙人ザラブ星人(N(ノン)R(レイオニクス)B(バトラー))。
ハルナ副長に化けて地球のレイオニクスからバトルナイザーを奪おうとするも失敗、追い詰められて巨大化変身した姿。
ZAP隊員達の目の前で変身してしまったのと、真昼間で姿が確認しやすかったのも相まって、一目でオキ隊員に「ザラブ星人が化けたニセウルトラマン」だとバレた。
レイの召喚したゴモラと戦うも全く歯が立たず、スペシウム光線を撃とうとしても撃てず終始ゴモラにボコボコにされ、最終的に超振動波を受けて変身が解けた。

ニセウルトラマン(ザラブ星人
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。
正体は凶悪宇宙人ザラブ星人だが、前述のNRBとは別個体の模様。
幽閉されているウルトラマンベリアルの解放を狙い、宇宙牢獄を守る宇宙警備隊員達を騙すために化けた。
すぐに偽者だとバレるも、隙を作るには十分だったようで、持ってきたギガバトルナイザーで警備員達を撃退する事に成功した。

ニセウルトラマン(ザラブ星人)
ゲーム『大怪獣バトル ULTRAMONSTERS NEO』及び漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』に登場。
正体は凶悪宇宙人ザラブ星人。ただし、前述の『NEVER ENDING ODYSSEY』や『ウルトラ銀河伝説』に登場する個体とは異なり、レイオニクスである。
こちらはフェイクウルトラ水流やフェイクスペシウム光線を使用可能。
ストーリーモードでは主人公とカネゴンとヴィットリオを騙してネオバトルナイザーを奪おうとするも、
カネゴンがしつこくお金を要求するので「つべこべ言わずに渡せっつってんだよー!」と怒鳴った事から偽者だとバレて戦闘になり、倒されて正体を現した。

漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』では、やはり主人公のアイ少年とカネゴンからネオバトルナイザーを奪おうとするも、
レディベンゼン星人が連れてきたウルトラマンシャドー2号機がやって来て戦闘になり、負けて正体がバレて退散した。
こちらはスペシウム光線が使えないので、構えだけ取って指先からバルカンを撃つ事で代用していた。

ダークロプスゼロ
オリジナルビデオ『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』に登場。
ウルトラマンゼロを模倣したロボットで、その後もゼロが登場する作品に度々姿を現している。
詳細は項目参照。

◆ニセウルトラ兄弟(SR)
『ゼロVSダークロプスゼロ』に登場。
前述とは別のサロメ星人が作った、ゾフィー~エースまでのウルトラ5兄弟を模したロボットで、ニセウルトラセブンと同様に各部にパーツが見られる。
大量生産されており、サロメ星人は偶然入手したものを使い、ある事を企んでいた。
ちなみにリーダーはセブンっぽい感じで、ゾフィーは気付いたら倒されており、隊長のネタを増やした。
ニセウルトラマンではないが、レイのゴモラの偽物にあたるメカゴモラも登場。

またライブステージ『ウルトラマンプレミア2011』には、やはりサロメ星人製のニセウルトラマンレオ(SR)がニセウルトラマン(SR)と共に登場した。

ニセウルトラの母
『ウルトラゼロファイト 第二部 輝きのゼロ』に登場。
正体はヒッポリト星人・地獄のジャタール。
不意打ちでゼロをブロンズ像に変えようとするが、殺気を隠せなかった為にゼロにバレた。

悪のウルトラマン軍団(バグレー)
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。
疑似空間のバグにより出現し、礼堂ヒカル達が変身した5人のウルトラマンと戦う。
イーヴィルティガ、カオスウルトラマン、カオスロイドU、S、Tの5人組で、カオスウルトラマンはカラミティではないがカラミュームショットを使用可能。
カオスロイドの3人は、カオス八つ裂き光輪がただの黒い八つ裂き光輪、カオスラッガーが分裂しないなど、
ゲームのような凄まじい技は使用せず、本物のウルトラマン達とほとんど変わらない技を使用していた。
ちなみにカオスロイドSは、ゲームでは使用しなかったワイドショットのコピー技を使用している。

にせウルトラマンゼロ
『ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD』に登場。
ババルウ星人がゼロに変身した姿。過去のババルウ星人が変身したにせウルトラ戦士同様、本物との差異は全く見られず、声色も本物と同じである。
この姿でゼロの前に現れた後、すぐに元の姿に戻って正体を現した。
声は本物のゼロと同じ宮野真守氏が担当しており、本物とはまた違った悪役らしい口調で演じ分けている。
スーツ自体は本物のゼロと同一。

ウルトラマンオーブダーク愛染マコト/チェレーザ
ウルトラマンR/B』第8話から登場した黒いウルトラマンオーブ。オーブオリジンクリスタルから作り出した「オーブリングNEO」で変身する。
本人の力を使っての変身であるため、より正確には偽者というよりウルトラマンオーブの別個体」、或いは「ウルトラマンオーブの複製体」というべき存在。
怪獣クリスタルを用いる事でオーブカリバーとそれを用いた技も完コピしており、フュージョンアップ形態の技も使用できる。
「ヒーローの条件」「ウルトラマンとは何たるか」を並べ立てて調子に乗っていたウルトラマンロッソウルトラマンブル兄弟を責め立てるが、
その発言全てが自分自身にブーメランとして刺さっており、一部に至っては諸先輩方にもぶっ刺さるという、色んな意味で傍迷惑な存在。
ファンからはその内容から「新作の度に出てくる原理主義者」「懐古厨」「老害」だの言われている


令和(ウルトラギャラクシーファイト~)


ダークネス軍団
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』にて登場した、
エックスダークネス・ジードダークネス・オーブダークネス・ゼロダークネスの4人。
ウルトラダークキラーが自身の持つ闇の力「キラープラズマ」を、ウルトラマンエックスウルトラマンジード
ウルトラマンオーブ、ウルトラマンゼロから奪った光の力に融合させて産み出した闇の巨人達。
劇中ではウルトラマンギンガウルトラマンビクトリー、ロッソ、ブルの4人のダークネスも生み出そうとしていたが、こちらは失敗に終わっている。

漆黒のボディに赤い模様とベリアルのような配色をしている*8が、
カラータイマーと瞳は赤、上半身(主にカラータイマーの周囲)に紫のラインが走り、顔には青い炎のような模様といった違いがある。
ただし、オーブダークネスはビクトリーの介入によりオーブから奪った光の力が足りないまま作り出した為に、オーブダークに紫のワンポイントと青いの模様を追加したような見た目となり、
ゼロダークネスに至っては同名の存在と同一の見た目となっている。着ぐるみの再利用とか言っちゃいけません

本物のウルトラマンから光の力を奪っている関係で、エックスダークネスは漆黒のゴモラアーマー、
オーブダークネスはオーブカリバーと同等のオーブダークカリバーダークネスカリバーといった具合で本物と同じ能力が使え、
更にそこに闇の力によるブーストがかかっているため、偽者とはいえ本物に勝るとも劣らない戦力を有する。
性格も戦闘マシーンのような機械的なものとなっており、戦闘中は掛け声を除いてほぼ無言で戦う。

後の『ウルトラヒーローズEXPO2021』ではウルトラウーマングリージョのダークネスである「グリージョダークネス」も登場。
また、『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンZ』ではジードの光のベリアル細胞とデビルスプリンターから生み出された「カイザージードダークネス」が登場した。
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』では、バット星人ウルトラマンサーガ版)がキラープラズマの原理を研究し、グリージョダークネスを生み出した。

ニセウルトラマンベリアル
ウルトラマンタイガ』第23話「激突!ウルトラビッグマッチ!」に登場。
チブル星人マブゼがウルトラマンタイガ達トライスクワッドを倒す為に、ベリアルの細胞から抽出した「ベリアル因子」を用いて作り上げたジードの弟人造ウルトラマン。
悪のウルトラマンのにせウルトラマンという面倒くさい位置付けで、早い話が肉体だけ複製したクローン。

見た目は頭頂部と爪が黄色である事以外はオリジナルと同一。バナナみたい」は禁句
本物より完璧な個体とする為にマブゼが調整を加えた結果、基礎的な戦闘能力に関してはオリジナルのベリアルにも劣らず、
ウルトラスラッシュや腕から電撃を放つなど、オリジナルが使わなかった技も使いこなす。

生まれたばかり故か知性が存在しておらず、登場直後は自分の手や周りを見ながらボーッとしていたり、攻撃が相手に当たった時ははしゃぐなど、まるで子供のように振舞っていた。
しかしながらバトルセンス自体は物凄く、ラッシュ対決の最中にウルトラマンタイタスの拳を掴んで捻り上げる、
引っこ抜いたビルを盾に光波手裏剣を飛ばしてくるウルトラマンフーマとの間合いを詰める、タイガ フォトンアースを真正面から打ち倒す、
ウルトラマントレギアも捌ききれず一撃を貰ってしまうなど、戦闘経験は全くないにもかかわらず大立ち回りを演じた。
記憶を引き継いでいなかったため立ち回りは本物のベリアルに及ばず、結果的にタイガが倒せたが、もしも記憶を引き継いでいた場合はゼロの助けがあっても勝つのは厳しかったことだろう。

特空機4号 ウルトロイドゼロ
ウルトラマンZ』第23話「破滅へのプレリュード」に登場。
「人類の手で人類を守る」事をコンセプトに、地球防衛軍のユウキ マイが率いるチームが開発した、
特空機の第4号にして「人造ウルトラマン」とでも言うべき最強のロボット兵器。
キングジョー ストレイジカスタムのデータや技術と、これまでに地球に現れたウルトラマンゼット、ゼロ、ジード、エースといった、
数々のウルトラマンの戦闘データを地球防衛軍が徹底的に解析し、その成果を集約して設計・開発した特空機の集大成。
その姿はトリコロールカラーの鎧を纏ったゼロといった感じの巨人型で、頭部のデザインも棘状の耳と目元のバイザーを除けば殆どゼロと瓜二つであり、ご丁寧に2本のスラッガーも装備されている。
何故それまでずっと地球を守ってきたゼットではなく、1回しか地球に来なかったゼロを模したのかは不明。

キングジョーSCと同じペダニウムエンジンからの大出力に加えて、完全な人型フォルムから繰り出される機敏かつ滑らかで腕部バーニアによる加速も可能な格闘能力、
牽制のガトリング砲、近距離用の高周波ブレード、中距離用のアイスラッガーを模したエネルギーブレードに、
遠距離用のメーザー・防御用のエネルギーシールドとバランス良く配備された装備に加えて、
バラバの頭部のから開発され、ゼットのゼスティウム光線のデータを加えて完成した異次元壊滅兵器のD4レイも備えており、
その性能はウルトラマンと同等のパワーを秘めるとされている。

その設定からは上記のテラノイドを彷彿とさせるが、AI制御ではなくパイロットが操縦するタイプであり、
外部からの操作も可能である為、心がなく暴走するといった欠点は排除されている。

……が、元々は寄生生物セレブロが「文明自滅ゲーム」の為に裏で手を回しており、
彼の手によりパイロットのナカシマ ヨウコ憑依する形で強奪され、ウルトラマンベリアルメダルの力で次々と休眠中の怪獣を吸収した上、
更に追加で大量の怪獣メダルを取り込んだ結果、デストルドスとして人類に牙を剥く事となった。

イーヴィルトリガー
TSUBURAYA IMAGINATIONオリジナル配信映画『ウルトラマントリガー エピソードZ』に登場。
GUTS-SELECTの新隊長ことトキオカ リュウイチ=ザビルが、マナカ ケンゴ=ウルトラマントリガーの光を奪って変身した姿。
その姿はトリガー マルチタイプに酷似しているが、黒いボディラインに真紅のプロテクター、そして黒く縁取られた青い瞳が大きな違い。
時折瞳からはのようなオーラを放出しており、その強大な光に耐え切れず自我を失い暴走していく。
早い話、ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』版イーヴィルティガであるが、こちらがトリガーの力を奪って変身した「にせウルトラマン」なのに対し、
あちらは先述の通り本来ティガとは関係のない巨人であり、かつ、変身者が暴走しただけで本物のウルトラマン(の肉体)であるなど、設定には割と相違点がある。

にせウルトラマン(シン)(外星人第2号ザラブ
映画『シン・ウルトラマン』に登場。
平和な町に突如として出現して建造物を破壊するという蛮行を繰り返し、それまでの「ウルトラマンは味方」という風潮を覆したが、
もちろん本物のウルトラマンではなく、外星人第2号ザラブがウルトラマンの姿に似せて変身した姿。
初代『ウルトラマン』のザラブ星人同様にウルトラマンと一体化している神永新二を拉致・拘束して本物が現れないようにした上で、
町を破壊して地球人達のウルトラマンへの信用を無くし、仮に本物が戻ってきても地球人から敵視させる事を目的としていた。

初代『マン』では身体に走るラインの色や爪先などはっきりと判別できる差異があったものの、
こちらでは目が六角形である事以外は本物と全く同じであり、加えて外見から見抜かれないよう、人間達に極力近づかないようにしている。
『シン・ウルトラファイト』では体表のラインがオレンジ色になっており、一目で判別出来るようになっていた。

上述の通り、横須賀や都市部に現れやたら乱暴に街を踏み潰したりして順調にウルトラマンの信用を無くし、
同時にウルトラマンの変身者が禍特対の神永だと明かす事で、ウルトラマンと禍特対を社会的にも追い詰めていくが、
神永の信頼に応えた「バディ」の浅見弘子が彼の拘束場所に救援に現れ、彼女の手で拘束から解放された神永は彼女の目前でウルトラマンに変身。
かくして本物と相対する羽目になったにせウルトラマンだったが、初代『マン』の時と同様に本物にはまるで敵わず、
圧倒された挙句ダメージで偽装も解けてしまい、正体がザラブだとバレてしまった上に、逃げようとしたところを八つ裂き光輪で真っ二つにされた。

ちなみに初代『マン』のにせウルトラマン戦で有名な、本物が偽物の顔面にチョップして痛がる動作はこちらでもそのまんま再現された。


ニセウルトラマン(ザラブ星人
『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』に登場。
正体は凶悪宇宙人ザラブ星人で、こちらはレイブラッド星人の手下となっている。
レイブラッド星人の依り代にするために、惑星マイジーでレイバトスの肉体を修復していた。
レイバトスの肉体が発するエネルギーを調査に来たソラに発見されると、彼女を電磁ロープで拘束して変身を解いた。
その後は駆け付けたリブットと戦うために再び変身する。
やはりスペシウム光線を撃とうとしても撃てず、代わりに両手を突き出して電撃を発射するも、ソラのシールド・フルールで反射されてしまい、終始リブットに圧倒された末に、変身した姿のままギャラクシウムブラスターで倒された。


ウルトラマンシャドー
『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』に登場。
ザラブ星人がレディベンゼン星人から奪ったデータで作り上げた物。
シャドリウム光線はもちろん、オリジナルが使用していなかったロケットパンチも使えるようになった。
ウルトラマンレグロスと互角の戦いを繰り広げた末に、精鶴水蛇拳、無影赤龍白虎脚、閃光烈破弾のコンボで倒された。


【番外編1・変身する人間の偽者】


ニセモロボシ・ダン
『セブン』第4話「マックス号応答せよ」に登場。
セブンの人間態であるダンの偽物で、正体は反重力宇宙人ゴドラ星人
地球防衛軍基地に爆弾を仕掛けているところをダンに見つかり、彼を捕獲カプセルに閉じ込めて彼に化けた。
その後も作戦を続け、更にアンヌ隊員を捕らえるも、脱出していたセブンにアイスラッガーをぶつけられて逃走、正体を現した。
セブンがアイスラッガーで切らずにぶつけるだけにしたのは、偽者とはいえダンが真っ二つになる姿をアンヌに見せないための気遣いかも知れない。

漫画版『セブン』では、ダンをカプセルに閉じ込めたところでアンヌと出くわしてしまい、
本物のダンを偽者扱いをして自身が本物のふりをするも、苦しむダンを嘲笑した事で正体を見破られてしまった。

ニセ郷秀樹
『A』第10話「決戦!エース対郷秀樹」に登場。
正体は変身怪人アンチラ星人。
郷秀樹に成りすまし、超獣ザイゴンをわざと敗退させて超獣攻撃隊 TACに接近。
本当の目的であるTAC壊滅を目論むが、北斗星司に正体を見破られ、梶隊員の新兵器で倒される。
彼が使用していた光線銃ウルトラレーザーは、後にTACに流用される事になる。

なお、漫画『ウルトラマン超闘士激伝』のアンチラ星人が闘士ジャックに化ける場面や、
『ウルトラマンG』におけるスタンレー・ハガードがバランガスを倒したように見せかけてUMAの基地に侵入する場面は、いずれもこのエピソードのオマージュとなっている。

黒我夢
映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』、及び『ガイア』第42話「我夢VS我夢」に登場。
ガイアに変身する我夢の偽者で、正体は巨大異形獣サタンビゾー。
黒ずくめの我夢の姿になり、我夢を話術で動揺させようとする。
TVシリーズでサタンビゾーが倒された後も、前話でΣズイグルに捕まった際に細工されていたXIGナビによって、再度黒我夢の幻影が出現する事になった。

当麻博士
ウルトラマンX』第8話「狙われたX」に登場。
ウルトラマンマックス』の主人公トウマ・カイトの偽者で、正体はスラン星人クワイラ。
Xioに侵入し、ゼットンアーマーの開発に協力するが、本物のトウマ・カイト(ただし、本人ではなくウルトラマンマックスが擬態した姿)に攻撃され、正体を現した。
黒いスーツを着ているのはゼットン星人が化けた岩本博士のオマージュだと思われる。
ちなみに、OPクレジットや事前情報でもスラン星人クワイラの登場は隠されていた。

ニセ湊アサヒ
『R/B』第18話「明日なき世界」に登場。
正体は凶悪宇宙人ザラブ星人で、宇宙人テレビ局「NPTV」の社員。
湊ウシオに地球破壊爆弾を解除させる様子を中継するドキュメンタリー番組制作の際、
上司のメフィラス星人に命じられて、ウシオを誘い出す人質役を演じるために化けた。
しかし、磔にされたままメフィラスに放置されてしまい、本当に爆弾によって命が脅かされる事態になった際、
騙されたと知りつつも自分や地球を見捨てずに必死で爆弾解除を行うウシオの姿に感動して改心。事件解決後は宇宙へ帰ったらしい。
それまでに登場したザラブ星人は、人間に化けた際には目が釣り上がっていなかったが、
この個体は人間に化けても目が釣り上がるのが特徴で、それはこのニセアサヒも例外ではない。

ちなみにこの時点では、アサヒはまだグリージョに変身する能力を持っていなかったため、
厳密には「変身する人間の偽者」ではなく「将来ウルトラウーマンに変身する事になる人間の偽者」である。


【番外編2・善の“ニセ”ウルトラマン】


ウルトラマンティガ(『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』/『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』)
映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場。
クイーンモネラに捕らえられ、仮死状態に陥ったダイナを助けたいという人々の願いが、かつて地球を守ったティガの姿で実体化した*9
かつてマドカ・ダイゴが変身していたティガとはその出自からして完全な別人だが、人々の記憶に残るティガのイメージが反映されたのか、仕草は本物と変わらない。
クイーンモネラの攻撃をかいくぐってダイナに人々から託された光のエネルギーを分け与えて復活させ、ダイナと協力してクイーンモネラを撃破した後、光となって消滅した。

後に『トリガー』第19話「救世主の資格」にも登場。
闇の巨人との戦いで疲弊したところを突如現れたキリエロイドに襲撃され、一方的に攻め立てられるトリガーを救うべく、
父であるシズマ・ミツクニが持つ、かつてティガと一緒に戦った時の希望や勇気を、シズマ・ユナがユザレの力で増幅させてスパークレンス状の光にし、
それをミツクニがかつてのダイゴのように天に掲げて展開した事で、時空や次元を超えて「ウルトラマンティガ」が『トリガー』の地球に出現した。
こちらもダイゴ本人ではないが、ミツクニの記憶にあるティガのイメージが反映されたのか、仕草や戦闘力などは本物と変わりなく、
トリガーに自らの光の力を与えて回復した後、彼とタッグを組んでキリエロイドに挑みかかり、Wゼペリオン光線でこれを撃破。
トリガーと共に空の彼方へ飛び去った後、光となって消滅していった。

マケットメビウス
『メビウス』第27話「激闘の覇者」に登場。
メビウスのデータを基に作られたプロトマケット怪獣。メビュームシュートなどの必殺技は使えるものの、能力は本物には劣るらしい。
仮想空間で暴れ出したプロトマケット怪獣ゼットンを倒すためにテッペイの手で仮想空間に送られるも、
CREW GUYSとトリヤマ補佐官が各々勝手な指示を出してまごついた挙句、初代ウルトラマンの敗因を知らなかった補佐官がいきなりメビュームシュートを撃たせてしまい、
案の定ゼットンにメビュームシュートを吸収・跳ね返されてカラータイマーに痛恨の一撃を受けて敗北・消滅した。
なお、光線発射から倒されるまでの一連の流れは初代『マン』の最終回、「さらばウルトラマン」のオマージュであり、
位置関係や倒れるポーズもそのままだが、こちらでは最初から仰向けに倒れている点が異なる。
その気になればマケット怪獣の仲間入りが出来たはずのだが、スーツが増やせないので本物への配慮から実用化されずに終わった。

ニセウルトラマンオーブ/ババルウ星人ババリュー
ウルトラマンオーブ』第9話「ニセモノのブルース」に登場。
惑星侵略連合のドン・ノストラから人間とオーブのを無くす為に派遣されたババルウ星人が変身。

……が、出現直後にいきなり現れたテレスドンに襲われるハプニングが発生。
これを撃退した事で子供達から感謝され、「ウルトラマンオーブの変身者・馬場竜二」として彼らと接するうちに正義に目覚めてノストラに造反。
制裁として怪獣ケルビムを差し向けられ、ケルビムの猛攻で変身が解けて正体がバレてしまうも、子供達の声援を受けて再び立ち上がる。
それでも力及ばず処刑されかけるも本物のオーブによって助けられた。

ちなみに馬場竜二から直接オーブに化ける時の演出は『ミラーマン』(ニセモノ→コピー→?)、効果音は『レオ』のものが使われている。




【番外編3・コミカライズの“ニセ”ウルトラマン】


偽ウルトラマンエース
内山まもる版『ウルトラマンレオ』に登場(後に『ザ・ウルトラマン』にも収録)。
TVシリーズのエピソードで倒されたババルウ星人のが変身し、ウルトラの国に招待すると嘯いてレオ・アストラ兄弟を誘き出すと、
生きていた2人の両親が繋がれている光景を拝ませ、彼ら自身の手でウルトラの国を攻撃するよう強要した。

疾風ウルトラ忍法帖』版ニセウルトラマン
将軍(ウルトラの父)にからかわれてお年玉を500円しかもらえなかったウルトラマンが朧党に寝返った姿。
厳密には自分をニセウルトラマンと言った事はなく、メイクして朧党の服を着ただけのマンをセブンが勝手に勘違いした。
その後、メイクを拭きとられて本物だとバレた。
セブンが「マンとは戦いたくない」と言い張って無抵抗なのをいいことに殴る蹴るの暴行を加え、屁まで掛けたあたりでキレられ、逆にセブンにコテンパンにのされてしまった。

『疾風ウルトラ忍法帖』版ニセウルトラセブン
朧党一の天才科学者(自称)・沸苦がセブンの信用を落とすために開発したニセウルトラセブンのマスク。
開発……というわりにはあまりにもお粗末で、ダンボール箱に目を開けてアイスラッガーらしきトサカを付けただけの代物。

沸苦がウル忍の服を着て被って使用した。体系がセブンとは似ても似つかぬメタボで、
似てないマスクのために「箱をかぶった変な奴が暴れてる!」とウル忍達はおろか、町の人すら騙せないどころか、
セブンのつもりであることすら気付いてもらえなかったが唯一マンだけは騙された。
マンが騙された事で苦労が報われたと感じたのか、「マンはわかってくれるか」と泣きついた。

にせウルトラマンレオ
『よいこ』1974年9月号のグラビア記事に登場(書籍『学年誌ウルトラ伝説』にも収録)。
突如街に出現したレオの偽者。
ギロ星獣、バンゴ、フリップ星人といった怪獣のギャラリーに囃し立てられながら、
子供を足蹴にしたり、街を壊したりと悪事を行っていたが、駆けつけてきたレオにあっさり敗北した。
外見上の差異は額と目の周りの隈取と、頭部のマークの有無。
撮影に際しては画像のコラージュは使わず、わざわざレオのスーツを2つ用意するなど結構凝っている。

ウルトラマンSTORY 0』のニセウルトラマンたち
非常に多くのニセウルトラマンが登場するのでまとめて紹介する。
  • 人造光の戦士
メフィラスが光の戦士の戦闘データを元に作り上げたロボットウルトラマン達で、本物の5割増しの力に強化されている。
星間連合の主導権争いのための力量試しとして大量にババルウに差し向けられ、
大半はババルウの分身体に蹴散らされるが、残った個体は光波熱線で分身体を全滅させる活躍を見せた。
しかし、ウルトラの父に変身したババルウのファザーショットで全滅させられた。
  • ザラブ星人が化けたニセゾフィー
当初は完璧な変身で、エースも本人と信じ込んでしまったが、感情が激化した時から本編同様の目がつり上がった姿に変わる。
しかし、こちらでは過去にゴライアン本人が暴走した時に目が吊り上がっていたのをエースが見ていたため、なかなかバレなかった。
最終的に本物のゾフィーのM87光線で消し飛ばされた。
  • ババルウ星人の変身したニセウルトラマン
同作のババルウ星人は本物の能力までもコピーして使いこなす能力を持っており、それを駆使して終始に渡って光の戦士達を苦しめた。
実際に変身したのは、ウルトラの父、ゾフィー、タロウ、ドリュー。
また、姿を変えずともストリウム光線を発射する事も出来るなど、もはやチート

ウルトラマンシャドー2号機
漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』に登場。
ゼアスへのリベンジを狙うレディベンゼン星人こと影美が作り上げた、ウルトラマンシャドーの2号機。新たにロケットパンチが使えるようになった。
性能テストのために前述のニセウルトラマンを撃退した後、出現したダークネスフィアに突入してアーマードダークネスを狙うも、ヴィットリオのEXゴモラとアイのレッドキングに倒された。



追記・修正は本物を倒した偽者の方がお願いします。


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最終更新:2024年04月05日 18:03

*1 ジャミラが登場した回の際には1993年という時代設定であったが、ウルトラマンは話によって時代設定が変わったりするのであまり気にしなくていい。

*2 にせウルトラマンのスーツアクターとはあまり組んだ経験がなく、それも距離感の誤りに繋がったのではないかと述懐している。

*3 古谷氏は「(宇宙人なので)人間らしい動きはあまりしないように」という演技指導を受けていた。

*4 ちなみにほとんどのヒーローは言動から偽物だと見破ったが、仮面ライダー電王だけは一瞬騙されそうになった後、容姿の違いから偽物だと見抜いている。

*5 これはボロボロになって廃棄されていたウルトラセブンのスーツを改造したものであるため。先述の偽物から本物に改造されたにせウルトラマンとは全く正反対である。

*6 MYDOが初代ウルトラマンを倒したゼットンの光線を再現したもの。

*7 この頃のヒカリはナイトブレスをメビウスに譲っていた

*8 そのせいか、ジードダークネスは同作の監督を務めた坂本浩一監督からも「痩せたベリアル」と評されている。

*9 ススム少年が持っていたティガ人形を依り代に実体化したと思われがちだが、ティガが出現した後も彼の手にはティガ人形が元の形で握られたままである。