サボテンダー(ウルトラ怪獣)

登録日:2012/10/30 Tue 10:41:16
更新日:2023/08/06 Sun 14:07:58
所要時間:約 4 分で読めます





フハハハハ、馬鹿な奴らだ。超獣のエネルギーを満タンにしおった。
それ行けサボテンダー!




サボテンダーとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣……もとい超獣である。
ゲーム『FINAL FANTASY』シリーズの方はこちらを参照。




概要

別名:さぼてん超獣*1
身長:60m
体重:5万t
出身地:異次元



異次元人 ヤプールサボテンハリネズミを合成して造り出した怪獣兵器“超獣”の第11号。
サボテンとハリネズミを合体させたという事からもおわかりいただけると思うが、とにかく全身がトゲまみれ。
おおよそハリネズミらしくない大きめのトゲが目立つが、よく見るとサボテンのトゲもちゃんと生えている。

このトゲは何発撃っても生え代わる“トゲミサイル”となり、威力は数発でビルを倒壊させ、ウルトラマンエースの身体にも深々と突き刺さる程。
身体を丸めてトゲだらけのボールのようになり、空中から猛スピードで突撃する“サボテンボール”は強烈極まりない。

この他にも長い舌や口から吐く溶解性の霧、トゲから放つ閃光(ショック光線か?)も強力な武器である。


生物兵器たる超獣は、バキシムなどのように何らかの特殊能力を持つ者もいる。
かくいうサボテンダーも特殊能力を持っている。
サボテンダーの能力は小さなサボテンに変身出来ること。

え?それだけ?とは思うだろうが、勿論これだけではない。
この姿は敵を欺く擬態であると同時に、エネルギーを補給する形態でもあるのだ。

そのエネルギーというのも小動物や普通の人間と同じ食べ物、果ては人間やミサイルの爆発エネルギーさえも喰らってエネルギーにしてしまう。

なお、自分を拾った三郎少年とその父親は隙だらけにもかかわらず、一切襲いかかったりしなかった。(※父親の焼き鳥は美味しく頂きました)
凶悪そうに見えて、意外と恩義を感じるタイプだったのだろうか?
或いはサボテン売りといううってつけの仕事をしていたことから、単に隠れ蓑として利用していただけに過ぎなかったのかもしれないが……




主な活躍

◆『ウルトラマンA』に登場したサボテンダー

初登場作品。第12話「サボテン地獄の赤い花」に登場。
具体的な目的は不明だが、物語開始早々に街を破壊していた。
初戦では地球防衛軍の残存部隊を壊滅させてエースにも怪我を負わせたものの、TACの援護が加わった為に負けそうになり、煙幕を張って逃走した。

サボテンの姿で東京をさ迷ったサボテンダーはやがて露店でサボテン売りを営む三郎君とその父親に拾われ、
それを隠れ蓑に学校の鶏と用務員、焼き鳥、ドライブ中のアベックを次々と喰らっていった。

だが、パトロール中に不審な車を調べた北斗と南に襲いかかった事で正体が露見。
過去にレーザーのエネルギーを吸収して巨大化した宇宙昆虫の例を挙げた北斗の意見に従い、宇宙空間に運ばれてスペースミサイルで爆破されたかに見えた。
ところがこれこそヤプールの思う壷。ミサイルの爆発エネルギーを吸収したサボテンダーは復活を遂げ、再び地球に帰って大暴れを開始したのだ。

梶主任が開発した水分蒸発ミサイルも致命的なダメージには到らず、エースとの第2ラウンドでも空中からのタックルで優位に立った。
しかし一歩及ばず、空中に投げられたところにサーキュラーギロチンを受けてくす玉のように割られてしまった。



◆『ウルトラマンタロウ』に登場した改造サボテンダー

改造巨大ヤプール、改造ベムスター改造ベロクロンⅡ世と共に第30話「逆襲!怪獣軍団」に登場。

ウルトラマンエースに敗れたサボテンダーが改造され蘇った姿。見るからにガッカリ感溢れる姿となったが、一応パワーアップしているらしい。
劇中未使用だが、武器は以前同様全身のトゲミサイル。

海野青年の奇策とZATの高エネルギー爆弾に苦しむ改造ベムスターの援軍としてヤプールが差し向けたのだが、
超獣の自分が怪獣である改造ベムスターの援護に向かわされたのが余程不満だったのか、到着早々にベムスターを突き飛ばした

海野を追い詰めたところで現れたタロウと戦闘になり、劣勢ながらもある程度の実力は見せた。

しかし最後の切札として送り込まれた改造ベロクロンⅡ世はZATに釘付けにされたまま倒され、改造ベムスターがエネルギー爆弾に苦しむ中でストリウム光線を受けて力尽きた。



◆その他のサボテンダー

内山まもるのコミカライズ版『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』ではヤプールにより
バキシマム、ユニタング、ガマス、ザイゴンと共にウルトラ兄弟に差し向けられたが、ジャックのウルトラ火輪を受けて丸焼きにされた。


漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』ではナックル星人と同盟したヤプールがペダン星に差し向けた超獣軍団の一員として登場したが、
キール星人ヴィットリオの繰り出したEXゴモラにより背後のガラン共々串刺しにされて殺害される。


映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではベリュドラの一部に組み込まれている。


余談だが『ロストヒーローズ』では前述の三大復活怪獣として登場するくせに、初代サボテンダーは一切登場しない。




余談

  • デザインは鈴木儀雄。
    書籍『円谷怪獣デザイン大鑑 1971-1980 豪怪奔放』では「柱サボテンがモチーフ」「赤い目や口はサボテンが付けた花のイメージか」と解説されている。

  • 初代サボテンダーのスーツは後に異次元超獣マザリュースに改造された。
    とはいえサボテンダーに被り物と装飾をつけただけの簡単な改造のため、下半身はサボテンダーのままで、カットによっては元がサボテンダーだとすぐにわかる。

  • 改造サボテンダーのスーツはアトラクション用スーツの流用。
    色が薄かったり初代よりも造形が簡単なのはその為。

  • 改造べロクロンⅡ世共々、テロップが完成した後に登場が決まった為、OPに記載されていない。

  • 『タロウ』放送当時の児童誌ではメフィラス星人2代目から続く「怪獣軍団」として括られており、敗北後は「超獣などという古くさい物を使うのが間違っていた」と反省されていた。

  • 後に『ウルトラマンレオ』第12話「冒険野郎が来た!」にて、改造ベロクロンⅡ世と共に遊園地内で展示されている姿が確認できる。

  • 初代の鳴き声はテレスドンギャンゴの物を加工した物。
    改造サボテンダーはまた違う鳴き声になっている。






追記・修正はゴミをちゃんと処分できる人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • サボテンダー
  • ウルトラマン
  • ウルトラマンA
  • ウルトラマンエース
  • ウルトラマンタロウ
  • 超獣
  • ウルトラ怪獣
  • ヤプール
  • 異次元
  • サボテン
  • ハリネズミ
  • 円谷プロ
  • 大金持ち
  • FF
  • FF ←ではない
  • 超獣ギロチン祭
  • 人食い
  • 怪獣
  • 大村千吉
  • 赤塚真人
  • 近藤正臣
  • 桜木健一

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月06日 14:07

*1 公式表記は平仮名であり、「サボテン超獣」ではない。