ウルトラマンジャスティス

登録日:2010/02/27 Sat 07:25:46
更新日:2023/03/17 Fri 18:19:37
所要時間:約 4 分で読めます





- 宇宙には、光り輝く神がいる。 -


画像出典:ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET(2002年8月3日公開)より
@円谷プロ

ウルトラマンジャスティスとは、円谷プロダクションの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場するウルトラマン。
初登場は映画『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』。


【プロフィール】

身長:46メートル
体重:4万1千トン
出身:宇宙コスモスペース
人間体:ジュリ
CV:龍谷修武(掛け声)、吹石一恵(会話時)、潘めぐみ(『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』以降)


【概要】

宇宙における絶対正義を貫くことを使命とした、コスモスペースにおける「もう一人のウルトラマン」
ギャシー星では本項目冒頭の謳い文句として、その存在が伝承に残っている。

地球では「ジュリ」という女性の姿で行動し、「ジャストランサー」と呼ばれる変身アイテムを使用してジャスティスの姿へ戻り、変身後でも人間の言葉を話す際は女性の声である。
これは制作陣から「男でも女でもない性別を超越した中性的な存在」として描かれているためであり、決してジャスティス自身の正体が「ウルトラウーマン」であるという訳ではない。
事実、劇中の登場人物達や『新ウルトラマン列伝』でのウルトラマンギンガには「彼」と男性扱いで呼ばれている。
両性具有的な要素を持つのはウルトラマンエース以来とも言える。

???「(さえぎって)ジャスティスは性別を超越した存在なんですよ。確かにジュリの見た目は女性ですけど、変身後はすごく男性的ですし、
だからと言って男性と言い切ることもない、性別を超越した存在ということで、ひとつよろしくお願いします(となぜか頭を下げる)。」

デザインは久々のセブンタイプである。


【戦闘能力】

モードチェンジ

スタンダードモード

ジャスティスの基本形態。初登場時はこの形態名は存在せず、劇場版第3作『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』で後述のクラッシャーモードが登場した際の区別の為に後付けで設定された。
この時点で既にスペックはコスモスのエクリプスモードに匹敵している。コスモスと比べるとパワーファイター寄り。
外見が初代ウルトラマンとセブンを足した感じで同様のモチーフのウルトラマンティガに似ている。

◇使用技(スタンダードモード)
  • ビクトリューム光線
ガッツポーズのような溜めポーズを取ってから両腕を突き出して放つ、スタンダードモードの必殺光線。
コスモスのコズミューム光線との同時発射でサンドロスを倒した。
「ビクトリウム」と誤表記すると別のウルトラマンの技になるので注意。

  • ライトエフェクター
突き出した両腕から放つ光のエネルギー波動。
スコーピス2体を一撃で粉々に粉砕するほどの威力を持つ。
円谷プロ公式サイトでジャスティスの代表技として紹介されてるのはビクトリューム光線ではなく何故かコレ。

  • ダージリングアロー
敵の急所に向けて放つ光の矢。
サンドロスを攻撃してコスモスを助ける際に使用。

  • ジャスティススマッシュ
右手から放つ光弾。
コスモスとの戦いで使用された。


クラッシャーモード


画像出典:ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE(2003年8月2日公開)より
@円谷プロ

ジャスティスの戦闘特化形態。
『THE FINAL BATTLE』のグローカールークとの戦いで初披露。
スタンダードモードよりも赤の配色が増えたボディと、一際目立つ胸の金色のプロテクターが特徴的。

ルークを倒したが、続くグローカービショップ戦では劣勢に追い込まれ、コスモスと共闘して辛勝した。
しかし、ラスボスのギガエンドラ戦では攻撃が全く通用せず、吹き飛ばされた際に大気圏に突入して体が溶け出すなど、相手が強すぎた(しかも全て機械)ためにピンチの連続であった。
コスモスのフューチャーモード共々、ありがたみのない最強モードとしてその出番を終えたが、後年……

◇使用技(クラッシャーモード)
  • ダグリューム光線
クラッシャーモードの必殺光線。
溜めポーズこそ違うが、発射ポーズはビクトリューム光線と同じ。
劇中ではグローカールークを倒したが、エネルギーの消耗が激しいため多用はできない。

  • バトレックショット
掌に気を溜めて放つ熱線。
グローカービショップにダメージを与えた。

  • クラッシャーハイキック
飛び蹴り。
グローカールークの鉤爪を一撃でヘシ折った。


◇合体技
  • コンビネイト・アタック
コスモス エクリプスモードとの連携技。
コスモスがジャスティスの両手を掴んで振り回し、敵目掛けて投げつける技。
投げられたジャスティスはそのままブーメランのように回転しながら敵にダメージを与える。

  • クロスパーフェクション
コスモス フューチャーモードと共に繰り出す合体光線。
グローカービショップを倒したが、ギガエンドラに全く通用しなかった。



【劇中での活躍】

●『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET


画像出典:ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET(2002年8月3日公開)より
@円谷プロ


ほぼ顔見せ程度の初登場。
ギャシー星人の宇宙船をスコーピスから救ったり、終盤でのサンドロスとの戦いではコスモスと共闘するなど、正義の味方としての役割が強かった。

しかし、サンドロスに関しては「かつて自分が犯したある過ちを精算するために倒した」と次回作でジュリが語っている。


●『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE



無駄だ、奇跡など無い。


画像出典:ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE(2003年8月2日公開)より
@円谷プロ


本作の実質的な主人公として登場。
実は作品のタイトル通り「コスモスVSジャスティス」のシーンは序盤での戦闘が最初で最後だったりする。

人類を危険と見なし、地球生命すべてのリセットを決定した「宇宙正義『デラシオン』」の側に立って登場。
人類に味方するコスモスと敵対し、一方的に倒してしまう。

地球人にデラシオンの意思を伝え、グローカーによる破壊活動と地球怪獣による抵抗を静観。
コスモスがいない状況でも奇跡を信じ、リセットを止めようとする人間達を冷ややかな目で見ていた。

かつてデラシオンから将来において危険な存在になるとしてリセットされかけていたサンドロスに、自身が猶予を与えたものの、
結局サンドロスが宇宙の秩序を乱す存在となってしまったという過去があり、そのことがジャスティスに自責の念を抱かせ、地球人類に対して厳しい姿勢に出た原因となった。

しかし、自分より弱い子犬を助けようとする少女との出会いや、街中に飛び交う悲鳴を耳にしたことがジャスティスの「正義」に迷いをもたらし、自らがコスモスの代わりにグローカーに立ちはだかった。

グローカービショップに追い詰められるが、蘇ったコスモスにピンチを救われて和解。共闘してビショップを撃破する。

その後、惑星破壊兵器「ギガエンドラ」を止めるために宇宙へ。
ギガエンドラの圧倒的な力に成す術なく倒れるが、コスモスとともに伝説の超人ウルトラマンレジェンドとして復活し、ギガエンドラを破壊して地球のリセットを阻止した。
ラストシーンでは笑顔を見せた。


【シリーズでの活躍】

2020年代までなかった。同時上映で踊ってすらいなかった。

ウルトラシリーズ45周年記念作品の第2弾となる映画『ウルトラマンサーガ』にウルトラマンレジェンド共々再登場させる案があったが、こちらも没となっていた。
『サーガ』に登場していた場合、ジャスティス人間体をAKB48の誰かが演じていた可能性もあったらしい。

だが……


●『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀


宇宙正義「デラシオン」の意思により、手を貸そう。

17年ぶりに再登場
引き続きデラシオンの元で尽力しており、コスモスと共に異常なエネルギー反応を追っていたところ、ルーゴサイトと交戦していたウルトラマン80ウルトラマンネオスウルトラセブン21を救援する。


●『ギャラクシーレスキューフォース ボイスドラマ』

第10話「宇宙正義」、第15話「ドリームマッチ」に登場。
デラシオンがアブソリューティアンを危険視したため、宇宙警備隊ギャラクシーレスキューフォースと同盟を結ぶことになり、それをイザナ女王に伝えるべくGRF本部へ赴く。

しかし、当のイザナ女王は留守にしており、しばらく待つ事にするが、気まずそうなソラを気遣い日を改めることにした。

性格もだいぶフレンドリーになっており、第15話におけるセブン21との手合わせにも快く応じている。


●『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

プロローグでコスモスに兵を差し向けたことでデラシオンが本格的にアブソリューティアンを危険視。
命を受けたジャスティスは、M78星雲・光の国とギャラクシーレスキューフォースが結成したユリアン王女救出隊に合流し、ザ・キングダムに乗り込む。
なお、上述した関係から、セブン21には真っ先に反応されていた。

その後、ザ・キングダムではウルトラマンゼノンとコンビを組み、アブソリュートタルタロスと激突することに。
余談だが、オリジナルの掛け声である龍谷修武氏繫がりともいえるコンビである(もっとも、『ウルトラマンマックス』本編のサンプルボイスが少なかったためか、ゼノンは今回新規だが)。


【余談】

ジャスティスのデザインは、実現に至らなかった企画の主役ウルトラマンのデザインを再利用したものらしい。
当時の書籍では「『コスモス』の後番組のTVシリーズとして予定されていた作品の主役ウルトラマンであり、映画第2作の客演は先見せの意図があった」と解説されているが、脚本家の川上英幸氏はブログ上で没デザインの流用であった事は認めつつも、TVシリーズ説を否定しており、オリジナルビデオでの展開が行われる予定だったとのこと。

~龍臣プロとウルトラマンジャスティス~

一番好きなウルトラマンがジャスティスだと公言している濱田龍臣氏が変身するウルトラマンジードが、
ウルトラシリーズで初めて先行登場した主役ウルトラマンとなっている(ちなみに濱田氏はセブンとジャスティスのフュージョンライズをしてみたいらしい)。
なお、メタ的には先行登場だが、劇中としてはその場面で登場したのは彼自身ではなく彼の父親となる。
同じくウルトラオタクにして濱田氏とジードにて共演した潘めぐみ氏(ペガッサ星人ペガの声役)がジャスティスの声を『ウルトラギャラクシーファイト』にて充てると判明した際、濱田氏がいつもの龍臣プロを見せたのはいうまでもない。




wiki篭り、お前は二次元の嫁などという曖昧なものを、項目の追記・修正より優先するというのか!!


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最終更新:2023年03月17日 18:19