富良野線

登録日:2013/05/03(金) 16:44:55
更新日:2024/01/10 Wed 22:06:27
所要時間:約 4 分で読めます




富良野線(ふらのせん)は、富良野駅と旭川駅を結ぶJR北海道の鉄道路線ある。
*1

概要

18駅・営業キロ54.8kmの地方交通線(かつてはJR北海道最短の路線でもあった)。
もともとは旭川から帯広・釧路方面へ伸びる官設鉄道釧路線(現在のJR根室本線)の一部として建設され、その後釧路線のルートが札幌寄りの滝川から分岐した路線に変更された際に、新旧釧路線の接続駅であった下富良野駅(現富良野駅)以北が富良野線として独立した。
そのためJR北海道で現存する路線では実は全線開通日が最も古い路線だったりする(富良野線は1900年全通、函館本線は1904年全通)。

道内2番目の大都市である旭川市の通勤・通学路線であると同時に富良野、美瑛への観光路線としての一面を持つという珍しい路線でもある。
そのため車内が混雑することもしばしばあり、それに伴いJR北海道のローカル線にしては普通列車の本数が多めで、観光シーズンの臨時列車も2種類用意されたりと
赤字路線ではあるものの何かとマイナスな話題が多いJR北海道の路線の中では扱いは良い方だったりする。


18駅中1/3を西~駅という駅が占めるが、瑞穂駅以外は他の駅が存在しないにもかかわらず西という名称が付いている。
その瑞穂駅にしても宗谷本線の駅でこの駅とは何の関係もない。

☆種別

普通…旭川~美瑛間が1時間に1本、旭川~富良野間は1~3時間に1本運行される。
一部の駅は通過する場合もある。

富良野・美瑛ノロッコ号…毎年6月から10月にかけて運行される臨時トロッコ列車。
旭川~富良野間の1往復と、美瑛~富良野間の2往復で運行される。
停車駅は旭川、美瑛、美馬牛、上富良野、ラベンダー畑、中富良野、富良野に停車。

快速ふらの・びえい号…ノロッコ号の混雑緩和のために2018年夏に新たに設定された臨時快速。
好評だったようで2019年でも運行された。
2020年でも運行する予定はあったが、コロナの影響でやむを得ず運休となってしまった。
停車駅はノロッコ号と同じで、旭川~富良野間を1往復する。
特急列車の車両を乗車券のみで乗車できるというなかなかお得な列車。

☆使用車両

キハ150形気動車…冷房付のJR車両。カラーはラベンダーをイメージしたライトパープル
富良野線の主力車両で、全ての区間で使用。

キハ54形気動車…見れたあなたはかなりの幸運と言えるほど稀にしか走ってない。

キハ40系気動車…こちらもたまにしか走っていない。

510系客車・DE15ディーゼル機関車…富良野・美瑛ノロッコ号で使用される車両。
普通車自由席2両、普通車指定席1両、ディーゼル機関車1両で運行される。

キハ183系気動車…快速ふらの・びえい号で使用される車両。3両編成。
上記のとおり、本来は特急列車で運行される車両だが、ふらの・びえい号では特別料金なしでの乗車が可能。

◎駅一覧

旭川…函館本線石北本線宗谷本線乗り換え。日本最北の有人高架駅。

神楽岡…周辺は住宅街。神楽岡公園も徒歩圏。

緑が丘…駅前は結構栄えてる。東京や兵庫にも同名の駅がある駅。1996年に地元の請願によってできた富良野線で一番新しい駅。

西御料…西~駅シリーズの最初の駅。宅地開発の御蔭もあってほんの少し住宅街がある。ほんの少しだけどね。

西瑞穂…何~もない。一部の普通列車が通過。

西神楽…西~駅シリーズの駅の中では一番栄えていて交換可能。でも、無人駅。

西聖和…見渡す限り田んぼの真ん中にある駅。1両分しかホームが無い為2両編成の列車が来るとはみ出してしまう。
一部の普通列車が通過。

千代ヶ岡…旭川市最南端の駅にして一応、旭川空港の最寄駅。けど、空港への交通機関は皆無なので誰も利用しない。
かつては試験的に空港への無料バスが運行されたことがあったが、利用客が少なかったため廃止になった。
交換可能駅。

北美瑛…カーブの途中に1両分の板張りのホーム。美瑛観光にも使いにくく、一部の普通列車が通過。

美瑛…北海道有数の観光地である美瑛町の中心駅。利用客も途中駅最多で富良野線所属駅の中で唯一の有人直営駅。
美瑛軟石を使って建築されている駅舎の趣のある美しさ故に「いい日旅立ちキャンペーン」やモーニング娘のPVにまで登場した。
更に改札放送に発車ベルまである。

美馬牛…これで「びばうし」と読む。「北の国から '89帰郷」で駅舎とプラットホームが撮影に使用された。

上富良野…上富良野町の中心駅。

西中…西~駅シリーズの最終駅。一部の普通列車は通過。

ラベンダー畑…6~10月までしか利用できない駅。近くにファーム富田という大きなラベンダー畑を有する農園がある。
基本的に臨時列車のノロッコ号とふらの・びえい号しか停まらないが、毎年7月の海の日近辺の4日間程度は一部の普通列車も停車する。

中富良野…中富良野町の中心駅。

鹿討…一部普通列車が通過。

学田…ここも一部の普通列車が通過。

富良野…根室本線乗り換え。終着駅。「北の国から」資料館や麓郷の森等、「北の国から」シリーズの舞台である一大観光地である富良野町の中心駅。
一応風のガーデンの舞台でもあるけど、全然お話にならない程埋没してる。


追記・修正宜しくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 鉄道
  • JR北海道
  • 路線
  • 非電化
  • JR北海道最短の路線
  • 西~駅シリーズ
  • 地方交通線
  • 赤字路線
  • 富良野・美瑛ノロッコ号
  • 北の国から
  • 通勤・通学路線
  • 観光路線
  • 単線
  • 北海道
  • 旭川市
  • 富良野市
  • 美瑛町
  • ふらの・びえい号

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月10日 22:06
添付ファイル

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/kiha/kiha150a.jpg 日時:2016/01/03