ザクレロ(MA)

登録日 :2012/05/27(日) 15:25:28
更新日 : 2017/07/21 Fri 22:51:29
所要時間 :約 6 分で読めます




機動戦士ガンダム」に登場するMA。
型番:MA-04X


ビグログラブロに先駆けて開発されたMAであり、いわば試作機である。
だが度重なる設計変更や会社の不手際のせいで完成は予定より大幅に遅れた。

基本戦法としては口の拡散メガ粒子砲で周囲の敵を掃討しつつ、超加速ですれ違いざまにナタで敵をぶった斬るという辻斬りなコンセプト。だが推進力はあったが肝心のスピードが期待値に達しなかったため、宇宙空間のテストをされるまでもなく量産計画は中止。
試作機も廃棄処分待ちという悲劇を味わうことになった。

その後は武器のテストが行われた後にザンジバルに積まれてジオン本国に送られることになったが、その途中の無断出撃でぶっ壊された。一説には大気圏外のテストを行う予定だったが 搭載後に処分が決まった とも言われている。…酷い話である。



[武装]

  • ヒートナタ
両腕に装備されたナタ。
ヒートホークの技術が生かされており、これでラリアットの如く敵を斬っていくのが当初のコンセプトだった。


  • 拡散メガ粒子砲
大口から放つビーム砲。射程は短いがパワーコンデンサーにより連射が可能。
なぜ「拡散」なのかというと、この時はまだ「収束」の技術が確立していなかったため。
またこのコンデンサーを使った連射の技術はスキウレにも生かされたという。


  • 4連装ミサイルランチャー
機体側部に2基搭載。


ある意味最大の武器。
そのコミカルともとれるような強烈な面構えは一度見たら忘れられない凄まじいインパクトを持つ。
ちなみに目の大きさは伊達ではなく 全方向の視界が確認できる らしい。何気に凄い。
敵に恐怖を与えるためにこんな顔にした、というのが有力な説だが詳しくは不明。
『機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート』に収録されている短編「バカがボオルでやってくる!」に登場したデミトリーの友人ディックはBガンダムとの交戦の結果、今際の際にその有用性を認めている。



[劇中での活躍]
第32話でデミトリーがトクワンの敵討ちのため無断出撃。 ガンタンクに殴られつつも 胴体の中央付近にナタを喰らわせ、ガンダムMAモードのヒジを破壊するなど奮戦したが、結局動きを見切られビームサーベルを喰らい撃破された。

アムロには「簡単に動きが読めた」、つまり ビグロよりノロかった と断言され、シャアにはトクワンから説明をうけていたにも関わらず 覚えていなかったり、挙句撃破されても惜しむ素振りすら見せなかった などとことん酷い扱いだった。
ザクレロが何をした。

しかし、ザクレロの攻撃のせいでガンダムは修理をしなければならなくなりドレン率いるキャメル艦隊との戦いにガンダムは出撃が遅れることとなった。
このせいでホワイトベースは結構な被害を受けこのままではシャアのザンジバルには勝ち目が薄いのでサイド6に進路をとった。
ザクレロがいなかったためガンダムが最初から出撃した劇場版ではキャメル艦隊は3分もかからずに撃破されたあたりザクレロが間接的に与えた被害はなかなかすごい…のかもしれない。

また、「ガンダム・ザ・ライド」ではあのヘンケン艦長の艦であった「スルガ」を撃沈するという手柄を挙げている。

また「ガンプラビルダーズ」ではデンドロのオーキスのような扱いで登場。 口の中にザクがいる ので余計インパクトが高い。

オリジン版では本体が登場する前にザクレロ顔の爆撃機が登場。本番のソロモン戦ではデミトリー機の他複数機が量産され参戦していた。



[関連機体]

  • ザクレロ改
『MS ERA-ガンダム戦場写真集』に登場。
目や牙は飾りになっておりモノアイカメラになっている。またナタも斧に変更された。
元々は「0080版ザクレロ」としてのデザインだった。


  • ガザレロ
「Gジェネ」の携帯機シリーズに登場。
元フラナガンの技術者が造ったNT専用機であり、メガ粒子砲やトランスポータービットなどかなり強力になった。
というか、もはやザクレロの面影が全くない。
だが結局キュベレイに負けたので製作されず。
造っておいたほうがよかったと思うが…。


  • ブラレロ
型番:MAN-00X-2

「MSV-R」に登場。
ブラウ・ブロの量産型として開発された機体。
サイコミュ機には加速性が重視されなかったのと、パワーコンデンサーが良かったのでザクレロが選ばれた。
完成した機体はNTの練習機として使われたほか、複座式だったので普通のパイロットが何人か乗ってア・バオア・クーに参戦したといわれる。

武器はザクレロ本来の装備に有線ビーム砲が追加。さらにナタは 腕が伸びるように改造された



[ゲームでの活躍]

初代から登場。
宇宙用なことと防御力に不安があるが、使いやすい機体でありジオンのMAに開発できるので損はない。
ちなみに何故か ガンダムとゲルググの設計で生産可能 になるので「何故!?」と思った人は多数(「ギレンの野望」のアンソロでもネタにされていた)。
…だがWORLDでは不可になってしまい、憤慨した人も多かった。
「魂」からは「ガンダムFACT FILE」に掲載されたデザインで登場し、「俺の知ってるザクレロと違う」と感じたプレイヤーは数知れず。

「ZERO」の警告メッセージではマシュマーが搭乗。
しかも彼曰く、 ヤクト・ドーガゴトラタン以上の改造を重ねたらしい。
だがを駆るロランにやられてしまった。


トライアルミッション専用MAとして登場。
ゲロビや強誘導のミサイルも厄介だが、何より格闘が凶悪。
格闘の伸びと突進速度が異常なので、距離を取って射撃戦をしようにも、一瞬で距離を詰められてしまう。
また、MAにしては機動力が高くサイズも意外と小さいため、射撃が刺さりにくい。
……と、本編でのダメっぷりが嘘のような活躍を見せる。
しかし火力や耐久自体はそこまで無いため慣れるとそこまで苦戦しなくなる。

ちなみにミッションによっては味方になることがあり、放っておいてもジムやガンダムを塵芥のように蹴散らしてくれる。

アーケード最新作EXVS・FBにも続投
家庭版準拠の攻撃能力に「至近距離でプレイヤーが射撃したらシールド効果持ち攻撃を合わせる」という凶悪ルーチン、ガードされても怯まないナタラリアットのせいで

「シールドしたらまとわりつかれて刻まれる」

とりあえず長距離からゲロビか単発高威力射撃で仕留めるのが吉。


射撃が貧弱な代わりに、ある程度距離を取っていないと発動=確殺を意味する強力無比なSPA  必 殺 鎌 乱 舞  を持つ。
ザクレロワロスwと笑ったプレイヤーを片っ端から微塵切りにし、サイコガンダムとは違ったトラウマを植え付けた。

…ちなみに…

バトルユニバース以前はSPアタックはシールド無視!!

つまり回避しか手がないのである
G-3やこいつがトラウマメーカーになるわけだ…


第二次、第三次、AとそのリメイクAportableに登場。
第二次では敵で修理装置持ちという変な機体であった。が、所詮雑魚。リメイクの第2次Gには登場しない。
第三次ではデミトリーが乗るも登場時期の割に非常に性能が低く、射程も1しかないので苦戦はしないだろう。

Aではなんとルー・ルカがこれに乗って参戦する。しかも敵として出てこない味方オンリーの機体である。
ジュピトリスIIに搭載されていたようだがいったいなぜこんな骨董品を積んでいたのだろうか…。
と思いきや、なぜか νガンダムにも匹敵する高性能機 で、しかも15段階まで改造可能(Aは機体によって改造上限が異なり、強力な機体は7段階程度までしか改造できない)で武器改造費が安価なので、資金を注ぎ込めば純粋な機体性能では最強クラスの一角となりうる。
そのうえパーツスロットも多いため、V-UPユニットの恩恵まで受けられる。
欠点はLサイズなので運動性が高い割にやや回避率が劣ること(とはいっても全体で見て回避率は高い方だが)。
また、武装は扱いやすいものがそろっているもののマップ兵器も必殺技もファンネルもないので独自の魅力にかける。UC系のパイロットは射撃が高いキャラが多いのに最強武器が格闘なのも残念(ノリス等格闘が高いパイロットがいないわけではないが)。
そしてなによりの欠点は参戦が非常に遅く、ルート次第では残り たった4話 しか使えないこと。というのも、ジュドーとルーがハマーンを倒していないのに原作終了後で木星に行っていてなかなか戻ってこなかったのである。
これ以外にもAのUC関係は結構カオスなので必見。


[余談]

なんでこんな強烈なデザインなのかというと、一説には当時スポンサーと喧嘩した富野監督「モデル化するのならしてみろ」 という形でこうしたという。
だが「ガンダム」の商品化がされたのは放送終了から半年後であり、ザクなども商品化を想定していなかったため疑問が残る。

また、第32話の脚本家はザクレロの登場を無理矢理追加されたことが嫌だったらしく、「どうしようもないオモチャ」とまで発言している。

また、SD化するとかなり愛嬌のあるデザインなのが気に入られたのか、SD界隈では所謂マスコットキャラクターとしてちょくちょく登場する。
SDガンダム外伝ではなんと迫害されたザクレロネコが世界への憎しみで闇の皇帝ジークジオンになったという設定で登場。
他にも千生将軍のモチーフの一部となったり、ザクレロへの優遇は止まらない。



[立体化]
ガンプラでは1/250に1/550のオマケが付属するキットが発売された。
劇中の設定通りに腕とナタが可動する他に同じ話に登場したガンダムMAが付属する。

ガンダムのアクションフィギュアシリーズのMS in Actionでも販売されていた。
電池を使って背中の赤くて丸いコブを押すと劇中同様のメガ粒子砲の発射音を再生すると同時に口の中が光るギミックがある。
何故かジョニー・ライデンのゲルググとセットになっている。

それ以外にもSDガンダム戦国伝シリーズでは風車の百式とうっかりザクレロのセットとして販売もされている。




追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/