ラムパルド

登録日:2010/09/02(木) 20:28:19
更新日:2024/02/25 Sun 02:46:20
所要時間:約 8 分で読めます




鉄のように 硬い 頭蓋骨。 ジャングルの 木々を なぎ倒し 獲物を 捕える 暴れん坊。



■データ


全国図鑑No.409
分類:ずつきポケモン
英語名:Rampardos
高さ:1.6m
重さ:102.5kg
タマゴグループ:怪獣
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:いわ

特性:かたやぶり(相手の特性を無視して技を出せる)
隠れ特性:ちからずく(技の追加効果が出なくなる代わりに、その技の威力が1.3倍になる)

HP:97
攻撃:165
防御:60
特攻:65
特防:50
素早さ:58
合計:495

努力値:攻撃+2

ズガイドスがレベル30で進化する。


■概要


約一億年程前に生息していたシンオウ化石ポケモンの一匹であり頭蓋骨が異様に発達した恐竜。つまりパキケファロサウルスのような姿をしている。
ずつきポケモンの名に恥じずその厚さ30センチ程にまで発達した頭蓋骨から繰り出される一撃は強力で、なんとどんな頑丈な物ですら一撃で粉々にする程。
しかしその設定の割りに特性は「いしあたま」ではない。
名前の由来は恐らく船に搭載し、敵船に体当たりすることで敵船を撃沈する兵器である衝角を指す「ラム」から

気性もかなり荒く、ジャングルの木々を薙ぎ倒しながら獲物を追い詰める暴れん坊。
しかし頭蓋骨が発達した代償として脳の発達が阻害されており知能はかなり低い。

同じくシンオウ版化石ポケモンであるトリデプスとは対の存在で、
図鑑の説明もラムパルドが「どんな物も破壊する」のに対して「どんな攻撃も受け止める」等、正反対の物になっている。まさしく矛盾。


■ゲームでのラムパルド


進化前のズガイドスは「ちかつうろ」で手に入る「ずがいのカセキ」をクロガネシティで復元する事により入手出来る。

ちなみに「ずかいのカセキ」はダイヤモンドにしか出現しないためパールでは交換以外で入手出来ない。
またプラチナではIDが奇数時のみ出現する。

トレーナーではクロガネシティジムリーダーであるヒョウタが進化前のズガイドスを切り札として使用する。
登場した直後に「かたやぶりだ!」と表示されてなんだか分からずビビった人も多いはず。

耐久力は低いが火力が異常なので御三家のポケモンだろうと反撃を許せば一撃で落とされる可能性が高い。
特に一見有利に見えるポッチャマは序盤に覚えるみず技が当時では超低威力の「あわ」しかなく、中途半端なレベルだと厳しい。
しかし素早さは低いので先手で弱点を突ければそんなに強くない。
またプラチナの強化版ではラムパルドに進化したが切り札の座はバンギラスに奪われている。

ちなみにヒョウタの父親でミオシティジムリーダーであるトウガンはラムパルドの対のトリデプスを使用する。

HGSSでは、ニビシティジムリーダーのタケシが強化版で使用してくる。

BW2では女主人公の場合のみテツとの4回目の観覧車イベント後のポケモン交換で隠れ特性のタテトプスが貰える。


■対戦でのラムパルド


特筆すべきは、165というあのケッキングレジギガスすら上回る異常過ぎる攻撃種族値
散々インフレインフレと言われたブラック・ホワイトの新ポケモン勢ですら、
ラムパルドの攻撃種族値を凌駕するポケモンは現れなかったと言えば、ラムパルドの凄さが伝わるだろう。

長らくメガシンカ禁止級を除けばトップの攻撃種族値だったが、SMで遂にカミツルギに抜かれた。
とはいえ、技の威力の関係でタイプ一致技の火力はラムパルドの方が大きく上回る。
もろはのずつき」の威力は並のポケモンを一撃、物理受けのポケモンだろうと等倍ならほとんどを二発圏内という超火力。
特性「マルチスケイル」のカイリューもHP4振り程度なら性格補正のみで確定一発。
あのミミッキュZワザ化した「アイアンテール」で確実に仕留められる。
まさに設定通りの必殺の一撃。

また特性「かたやぶり」によりドータクンマタドガス等の「ふゆう」持ちに「じしん」を当てたり、
ヌケニンの「ふしぎなまもり」を無視したりも出来る(ヌケニンは岩抜群なので「かたやぶり」の意味は薄いが)。


このように種族値・特性ともに攻撃に特化しており、一度攻めに回れば他の物理アタッカーと比較しても頭一つ抜けた破壊力を発揮できる。
対となるトリデプスが最強の盾ならこちらはさしずめ最強の矛と呼ぶにふさわしいパワーの持ち主である。

…とは言え、こんなアホな攻撃性能持ちに何のデメリットも無い訳が無く、攻撃力以外の能力値はHPがやや高い事を除いて全てかなり低い。
つまり鈍足低耐久
特殊耐久も「とつげきチョッキ」で役割範囲をまともに広げられる水準ではない。

しかも単いわタイプなので弱点が多く「もろはのずつき」の絶大な反動ダメージでHPがもりもり減るためその耐久力は超不安定。
特にハピナス輝石ラッキーにぶつけると反動ダメージが笑えるレベルになり下手すればそのまま自滅する。
(そしてハピナスもラッキーもそれを当たり前であるかのようにケロッと耐えやがる)
さらに「もろはのずつき」の命中率自体もかなり不安定(80%)で、タワークオリティが発生すると2連続スカもあり得る。


まさにデメリットの塊でケッキングに並ぶハイリスクハイリターンの象徴と言える存在。
特性が「いしあたま」ではないのは「もろはのずつき」のデメリットが消えて、手が付けられない厨ポケ化するのを防ぐためだと思われる。
一応ウソッキージーランスボスゴドラガチゴラスは両立が可能だが、あちらは素の状態がそこまで超火力ではない(こだわり系アイテムや1ターンかけて積むなど、何かしらの代償を払わなければ火力は出ない)のでバランス調整はちゃんと出来ている。


攻めてる間は強ポケに見えるが普通に使うと攻める前に落ちやすい。
活躍させるには他のポケモンや持ち物によるサポートや勝てる相手を上手く見極める知識が必要な上級者向けの存在と言えるが、
その分ハマれば三タテだって不可能ではないポテンシャルを秘めるロマンポケモン。

その鈍足さを補うために「トリックルーム」や「バトンタッチ」サポートするのが一般的。
「こうそくいどう」「とける」「ドわすれ」などを上手くバトンすれば無双出来る。もちろん「ちょうはつ」に非常に弱い。


また「こだわりスカーフ」で素早さを補うのもあり。最速で種族値112(ブニャット)まで抜ける。
「ロックカット」や「つるぎのまい」により自前で能力を上げるのも手。
しかし、この紙耐久にその猶予があるかと言われれば疑問で、お膳立て用のポケモンは半ば必須に近い。

「こだわりハチマキ」で更なる火力を得ても良いが素早さや耐久がノーマークになるのでやや玄人向けか。
とはいえレジロックすら確2にする破壊力は圧倒的。
というか、「ステルスロック」を混ぜれば防御特化エアームド乱数1発になる。何だこれ。
また「きあいのタスキ」にも弱いので、この面でもステルスロックによるサポートが欲しい。 

サブウェポンは「ばかぢから」「アームハンマー」「かみくだく」「しねんのずつき」等、単岩としては最低限の物は揃っている。
相性補完が抜群で物理アタッカーのお供としてお馴染みの「じしん」やいわ技やじしんが通らないナットレイに刺さる「ほのおのパンチ」が有力候補。
他にも色々あるが、中途半端な威力で弱点を突くより「もろはのずつき」で攻撃したほうが威力自体は大きくなる場合が多い事も頭に入れておこう。
怪獣系のお約束で「だいもんじ」「10まんボルト」「れいとうビーム」「なみのり」と特殊技も豊富。
隠れ特性との相性も悪くないが素の特攻が特攻であるため、基本的には4倍狙いでの採用になる。特にコイツとかコイツ

また上記はメインウェポンをほぼ「もろはのずつき」しか語っていないが反動を嫌うなら「ストーンエッジ」等を使う手もある。
もちろん威力やらロマンやら色々足りないのであまりオススメしないが。

「かたやぶり」で無効化出来るのは技の威力や追加効果に関する物だけでアニメのように「せいでんき」や「メロメロボディ」等は無効化出来ない。
また「いかく」も無効化出来ない。 


隠れ特性「ちからずく」も「ほのおのパンチ」「しねんのずつき」「かみくだく」「アイアンヘッド」といったサブウェポンを強化できるため優秀。
ロマンには欠けるが「いわなだれ」も「ストーンエッジ」に近い威力になる。
ただミミッキュの流行のためか実際の採用率は「かたやぶり」が圧倒的に上回っている。

第9世代SVではDLC第2段・碧の円盤から参戦。
基本性能に特に変更はないが、テラスタルによって道具の縛り無しに火力を高める事も可能になった。
さすがにオーバーキルが過ぎるが、攻撃極振り+性格補正+ハチマキ+いわテラスまで突き詰めた「もろはのずつき」はH振りのサーフゴー、耐久が無振りならメタグロスすら乱数1発に持っていくほどの超火力を実現する。

余談だが進化前のズガイドスの時点から攻撃種族値125ギャラドスと同値で進化前にしては異常な攻撃力を持つ。
というか進化前の最大値であり、リトルバトルでは大いに猛威を振るう存在。
それどでティラノサウルス型の暴君・ガチゴラスすらも上回っている。なんなんだこいつ…




追記・修正はもろはのずつきをぶちこんでからお願いします。

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最終更新:2024年02月25日 02:46