デジクロス

登録日:2010/12/02(木) 21:48:00
更新日:2024/02/21 Wed 18:47:18
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『デジクロス』とはアニメ『デジモンクロスウォーズ』及びその漫画版に登場する用語である。


概要

デジモンの『進化』とは別のパワーアップ手段であり、簡単にいえば3体以上のデジモンにも対応したジョグレス進化
デジクロスが存在するデジモン作品は現在のところクロスウォーズのみ。

クロスウォーズ序盤のパワーアップ手段はこの『デジクロス』だけであり、『進化』は第1期終盤まで出てこない。
また『進化』については、“長い年月をかけた成長”という設定になっている。要するに雛鳥が大人になって見た目が変わるのと同じようなものだろうか。そのためか進化レベル(成熟期や完全体など)もない。劇中では『本来時間をかけて進化(成長)するはずの姿に、一時的に飛び級する』ことを『超進化』と呼称する。

ちなみに『進化』の登場には伏線が全くなかったため「評判悪いから後付けした」と思われがちだが、設定自体は放送開始当初から制作側のコメントで「進化はあるが従来のものとは違って、生物の成長のようなゆっくりとした進化」と言われていた。

シャウトモンは「伝説のデジクロス」と言っていたが、どういう伝説かは不明。
また、バグラ軍のデジモンも部下を強引に吸収してパワーアップするというデジクロスと似たような強化手段を持つ。デジクロスとは違い、やや不安定で合体が一方的。後にバグラ軍も『ダークネスローダー』を手に入れ自由に『強制デジクロス』が可能になるが、やってることは従来の吸収と大して変わらない……っていうか何が違(ry。

また、シャウトモン×3の初登場では他人のドルルモンが勝手にデジクロスさせられたため、通常のデジクロスも(少なくとも拒絶しない限りは)本人の意思はあまり関係ないらしい。

クロスローダー

デジモンをデジクロスさせる機能を持つバリカ……謎の機器。クロスウォーズシリーズにおけるデジヴァイスに当たるが、正式名・劇中の呼称ともに「デジヴァイス」とは呼ばれず、あくまで同じ立ち位置の別アイテム。
劇中に登場するのは、黒→ピンクの三機四色。
デジクロス時には上部が展開し、画面が発光する。デジクロスには特にこれといった操作は必要ないが、手に持たないと使えない模様。
デジクロス以外にも、『デジメモリ』を使ってメモリに収められたデジモンを呼び出し、技を発動させたり、『コードクラウン』を差し込むことで次のゾーンに移動できる。
また、超進化にも使用される。


主なデジクロス一覧

  • シャウトモン×2
シャウトモンとバリスタモンのデジクロス形態。チビカメモンが合体すると水中行動が可能になる。

  • ドルルキャノン
ドルルモンが変形した大砲。シャウトモンが発射させる。使用回数二回。

  • シャウトモン×3
シャウトモン、バリスタモン、ドルルモンのデジクロス形態。

  • シャウトモン×4
×3がスターソード持った状態。剣持っただけのパワーアップはたびたび視聴者に突っ込まれる。×4Kや×4Bなど派生形態が多い。

  • シャウトモン×5
シャウトモン×4にスパロウモンが合体した姿。飛行可能になるうえ、凄まじい力を持つ。

  • スターソード
スターモン&ピックモンズのデジクロス形態。シャウトモンやゼンジロウが使うレアスターソードの他にも、使用するピックモンの種類、数によってスターアックスやスターソードDXにもなる。
スターモン&ピックモンズは使い勝手が良く、他にもデジモンパチンコやヘリコプターの羽などに使われる。

  • メイルバードラモン(ゴーレモン装備)
メイルバードラモンとゴーレモンのデジクロス形態。メイルバードラモンの尻尾がゴーレモン風のハンマーになる。

  • メタルグレイモン(XW)
グレイモン(XW)とメイルバードラモンのデジクロス形態。既存のメタルグレイモンの要素を踏襲しつつ、全く違うデザインになっている。
一部からは非難の嵐。

  • サイバーランチャー
サイバードラモン(XW)が変化したランチャー。メタルグレイモン(XW)が使用。超空気。

  • ダークナイトモン
スカルナイトモンとデットリーアックスモンのデジクロス形態。
「見ての通り、ただの貴族だよ」
貴族には見えない。
ダークナイトモンはこの形態がデフォルトなため、どうやらデジクロスは自分で解除するかダメージで解除されない限り永続するらしい。

  • スカルナイトモン ビッグアックスモード
ダークナイトモンと同じくスカルナイトモンとデッドリーアックスモンのデジクロス形態。


漫画版に登場するデジクロス

  • バリスタモンMC(マッシュコテージ)バリスタモンとマッシュモンのデジクロス形態。
攻撃ではなく補助的なデジクロス。

  • シャウトモンSH(スターホイール)
シャウトモンとスターモンズのデジクロス形態。
×2を超える高機動形態。

  • バリスタモンSR(シクステッドランチャー)
バリスタモンとドルルモンのデジクロス形態。
メイルバードラモンの装甲では、一定以上の直撃には耐えられない威力の攻撃が可能。

  • スパロウモンAB(アフターバーナー)
スパロウモンとバリスタモンのデジクロス形態。
超高速飛行が可能。

  • ランページグレイモン
メタルグレイモン(XW)にバリスタモンとドルルモンがデジクロスした形態。
必殺技はギガテンペスト。

ちなみに、クロスウォーズから登場した新デジモンは変形合体を前提にしたデザインのため玩具でデジクロスの再現が可能だが、既存のデジモンが合体する場合はそのデジモンを模したようなパーツが付くだけであるため再現できない。
×4Kェ……

評価

ぶっちゃけてしまえば賛否両論
「合体カッコイイ」*1「新作に新設定は付き物」といった好評価もあるものの、「合体とかイラネ」「デジモンはいつからロボットアニメになった」といった否定的な意見も目立つ。
また、デジクロスそのものは別として、デジモンの一番の特徴とも言える『進化』を消す*1必要があったのかという声も多い。

設定的にも詰めが甘く、合体するデジモンの数が無制限であり、合体に伴うデメリット(体力の消費など)がないという、自由度の高さからデジクロスをしないという選択肢がないため、手持ちのデジモンを沢山デジクロスさせたもん勝ちという戦略性ゼロの展開になっている。
しかもクロスウォーズは多数のデジモンを集めて戦う『軍団バトル』がテーマであるにもかかわらず、結局デジクロスして一体で無双するという展開が多く、ほとんど軍団バトルをしない(皮肉なことに主人公がおらずデジクロスできない時に軍団バトルになりやすい)。

また、フィギュアを売るために見せ場を集中させたいのか、
  • 合体していない空きデジモンがいても戦いに参加しない
  • 新形態が登場するとそればかり使い、以前の形態はほとんど使わない(状況に合わせた形態の使い分け等がない)
  • 玩具で再現できない形態は使える状況でも使わず、出番が少ない
などの問題もある。
さらに、せっかくロボットアニメ的な合体にしているのに、序盤では合体の見せ場である合体バンクがない。

以上のように不評な点が目立つものの、漫画版では単なるパワーアップ手段にせず、状況に合わせた的確かつ多彩なデジクロスを行うため評価が高い。


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最終更新:2024年02月21日 18:47

*1 上記の通り進化は登場まで全く触れられていなかったため、中盤まで存在しないと思われていた