ヘヴィメタル

登録日 :2010/07/29(木) 10:55:03
更新日 : 2016/12/02 Fri 20:22:58
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ロックのジャンルの一つ。
通称・ヘビメタ、メタル、HM
但し、ヘビメタは好ましくない表現とも言われるので注意。
以下メタルで統一。

起原は1970年にデビューしたイギリスのロックバンドBLACK SABBATHであるが、当時の彼らの音楽は重くおどろおどろしいブルースロックと言った感じであり、
ジャンル・音楽用語として確立されたのはNWOBHM勢やJUDAS PRIESTがメジャーシーンに踊り出た80年代初頭。

他の起原としては、リッチー・ブラックモアが在籍したイギリスのロックバンドDEEP PURPLERAINBOWのサウンドで、
一部の楽曲はメタルの基礎となり、後世に影響を及ぼした。
一説にはBEATLESの『Helter Skelter』だとも。
ちなみにHEAVY METALという言葉が初めて使われたのはSTEPPENWOLFの1968年作『ワイルドで行こう(Born To Be Wild)』。

ハードロックから派生した音楽であり、またメタル自身も激しく細分化しているため定義やハードロックとの境界線は非常に曖昧。
双方の頭文字を取ってHR/HMと呼ぶことも。
アメリカのバンドは特にハードロック寄りな傾向がある。


◆全体的な特徴
  • ダサいは褒め言葉
  • イタいも褒め言葉
  • 糞は尊称
  • 爆音の演奏
  • ほとんどのミュージシャンが長身のマッチョか不健康な痩せすぎ(お薬のせい)という両極端で、タトゥーなども好まれるため迫力が凄い
  • 髪型はロングヘアーかスキンヘッド
  • 一見してメタルと分かる特徴的なファッション。だけど一見したくらいじゃ誰かわからないくらいみんな同じファッション
  • 高いテクニックを持つ楽器陣。ただしここでいうテクニックとはどれくらいピロピロドコドコできるかである
  • 歌詞のテーマは悪魔崇拝、戦争、SF、ファンタジーなどで社会批判や反骨精神は比較的少なめ。というか英語圏の人でも聞き取れないので割とどうでもいい
  • ギターソロが長い
  • メンバーの入れ替わりが激しい。というのも、ほとんどのメタルバンドが人格の破綻したリードギタリストの独裁政権下にあるからである
  • 腕を上げ、頭振り、髪乱し、息切らす
  • 実は菜食家が多い
  • 人格的に破綻してる人も多い
  • 難解さとは無縁なので、「うっせぇ」を越えれば案外聴きやすい
  • 女性メンバーは稀有(HEARTやリタ・フォードという例外はいるが)
  • 音自体が特徴的なので他ジャンルの要素を取り入れやすい
  • どうしようもなくジャケットがダサい。メタラーにはそれらを店頭で堂々と買えるほどの強い精神力が求められる。
    アマゾンで買うような軟弱者はマノウォーに殺される
  • そんな彼らだが、本当はフュージョンやAORがやりたい
  • 中古市場での値崩れが少ない


◆各パートごとの特徴

■ギター
多くの場合メタルの花形で、重低音と硬質感を重視した音作りをする。
リフやバッキングの手数が多く、とにかく速弾きやタッピングを駆使した高速のソロが重視される。
ただし速さ=ギターの上手さだと思ってるメタラーは爆発しろ。
またメタルはコード進行がワンパターンなので、単調にピロピロしてるだけのギタリストはバンドのマンネリ化の原因になる。
つまりメタルとはマンネリである。
しかしエース・フレーリーのように、上手とは言えなくとも個性的であれば高評価を得る場合もある。

■ベース
メタルの性質上、基本的に目立たずリフやバスドラムとのユニゾンに徹している。
一部のベーシストはPVやライブDVDにも写らないほど冷遇されている。
だが、BLACK SABBATHにKISS、IRON MAIDEN、MetallicaやMotorheadに初期のX JAPAN(当時はX)とベースが目立つバンドもいるが、
その場合はベースでリードを取るってくらい目立つ。
だがメタラーにはベースが出しゃばんなと言われ、非メタラーにはメタルのベースなんか見向きもされない。
チョッパー(スラップ奏法)は使用禁止。

■ボーカル
一概にこうとは言えないが、いくつかのパターンに分けると大抵のバンドは当てはまる。
  • 従来のハードロック的な声量やハイトーンを重視した歌唱
  • がなり声、ダミ声
  • デスボイス
  • 津軽弁
  • ボイスパーカッションは使用禁止
いずれにせよ喉を酷使するので、メタルボーカリストは劣化するのが早い傾向にあり、その時は目も当てられない。
ロブ・ハルフォードとイアン・ギランが正にソレ。
また、体型や生え際も劣化しやすい。

■ドラム
過激で手数足数が多く、ツーバス使用率が高い。
ただし、ツーバス=ドラムの上手さと思ってるメタラーは爆発しろ。
重低音を重視した巨大なドラムセットを力強く叩き付けるので、メタルドラマーには強靭な肉体とスタミナが要される。
よく「ジャズドラマーとどちらが技術的に上か」などと一部の馬鹿が比較したがるが、ナンセンスである。とメタラーに怒られるのでやめよう。
メタルは筋肉と顔で叩くものです。
イアン・ペイスや初期のピーター・クリスのようなジャズ系ドラマーもいるのだが。…などと、ナンセンスと言いつつも反論してしまうのがメタラーの性である。
誰かしら釣れてしまうのでやめてあげて。

■キーボード
殆ど味付け程度のものもあれば、全体をリードするかのように暴走する場合もある。
特に北欧系では顕著にキーボードが前へ出る。
メタル黎明期の暴走キーボード代表はジョン・ロード。
そもそも今の技術なら、メタルのような固いギターならキーボードで再現できてしまうのだが、それは内緒だ。

◆日本での扱い
海外でのメタルは市民権を得ているが、現在の日本ではTVが取り上げない事も影響してか、若干マニア向けの音楽の傾向がある。
しかし、固定ファンが多数いるので来日時は東京ドームや武道館を埋めてしまうことも。
ある意味宗教的である。

ジャンルとしては、叙情的な旋律を含んだメロディックメタル系とオーケストラを導入したシンフォニックメタル系の人気がとても高く、
IN FLAMESやARCH ENEMY、Symphony X、Yngwie Malmsteenなど、
母国や米国よりも先に日本で人気を得る所謂「ビッグインジャパン」のミュージシャンが多い(彼らの多くは後に世界的な人気を得るが)。
一方それらの音楽はアメリカではさっぱり売れず、アメリカ市場を狙ってキャッチー路線に転向すると日本人はブチ切れる。

◆日本製メタル(ジャパメタ)
日本にもメタルバンド、またHR/HMアーティストから影響を受けたバンドは数多く存在する。
その代表格であるLOUDNESSは高い演奏技術と作曲能力を兼ね備え、海外でのライブを幾度となくこなしビルボードにアルバムを送り込んだ。
しかし、海外進出して成功した国際メタルバンドは数える程しか居ないのが現状。
活動に関しては、日本国内でのライブやツアーを中心に据えた活動をするバンドがほとんど。

◆その他
上記の通り最近はすっかり細分化が進んでしまったが、その分色々特殊なバンドも現れるようになり、これはこれで良い状況なのかも知れない。
ともあれ、メタル本流に近いあたりの音楽様式的源流を辿ると、なんとモーツァルトに行き着くと言うのは基本的に変わらないスタンスである。
いわく、『半音階の連続的変化をメロディーに据える』と言う様式。
例えばギターソロ部分の速度を少し落としてピアノで弾くと、あら不思議クラシックに早変わりするのだ。
逆に、『熊蜂の飛行』をギターで速弾きすると典型的なメタルっぽいフレーズに聴こえる。
極端な所になると、チェロ奏者4人のメタルバンドもあるぐらいだ。
更に、津軽三味線にしてもそうだが、クラシックの他にも色々な民族音楽と親和性が高いようで、アイリッシュ楽器を編曲に取り入れるバンドも欧州には数多い。

80年代に最盛期を迎え、90年代の突入と同時にメタルのスタイルとはほぼ真逆を行くオルタナティブロックのムーブメントに飲まれる形で衰退した。
しかし00年年代からはメロスピ、メロデス、メタルコアが流行し、また多くの古株バンドの再結成やリバイバルブームなど再評価の流れが続いている模様。
ちなみに90年代はJUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、DEEP PURPLE(4回)、MOTLEY CRUE、RATT、VAN HALENなどの大御所が次々とボーカリストを交代させ、
IRON MAIDENとMOTLEY CRUE、JUDAS PRIESTは大失敗した。



余談だが、アニヲタでも濃いメタラーは意外と見かけたりする。
ここへ追記修正しに来てる人とか。





Screamin' TSUIKI,SHUSEI!! \m/



ちなみに\m/とは人差し指と小指だけを立てた“メロイックサイン”と呼ばれ、悪魔を呼び寄せると同時に祓う意味があるとか。
身長1hydeでメタル界の北島三郎ロニー・ジェイムス・ディオが布教したが、彼は2010年5月16日に胃癌で死去してしまった。

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