照準と弾道

登録日:2011/03/04(金) 10:40:41
更新日:2022/11/06 Sun 18:11:31
所要時間:約 3 分で読めます




この項目では銃の「照準と弾道」についてお話しましょう。



○下手な鉄砲も数撃てば?
引き金を引けば弾丸は発射されますが、闇雲に撃っても当たりません。狙ってもなかなか当たりません。
射撃が上手くなるには、照準と弾道の特性を理解し、その銃のクセを掴まなくてはいけません。
画面中央の十字や円に合わせるだけでは駄目なのです。



○弾丸はまっすぐ飛ばない
バーカとかm9(^Д^)とか言いたいことはあるでしょうが、聞いてください。

銃は普通、照星と照門というアイアンサイト(別名、照準器)があります。これを一直線に合わせて狙いを付ける。スコープは覗いて中心を合わせる。

ここで「あれれ~?」と思いませんか?
そもそもスコープもアイアンサイトも銃身より上に付いていますよね。


何で的の下じゃなくて中心に命中するの?
引力によって落ちるはずだよ?
狙撃手とか遠くても当てるよね?


何故でしょう?



○実は角度が付いています
「角度?」そう角度です。実は照星と照門は銃身と平行ではなく、僅かに角度を持って取り付けられています。

弾道モデル

照準線の延長線弾道二点で交差するように作られています。
銃身が多少上を向いているので弾丸もやや上向きに発射され、ある距離で照準線と交差します。そしてあるところで落下し始め、再び交わる。





「Lock on」


彼ら(?)のようなレーザー銃とかで無い限り、この二点がズレると中心には当たりません。







○あの娘のハートを射抜きたい!
それはゲームの主人公になってからまたここに来て下さい。






○的の中心に当てたいです
そうですね、そうですよね。教えましょう。

当てるにはゼロイン(ゼロイング)が必要です。
「照準したポイントに正確に着弾するように銃器及び照準器を調整すること」これをゼロイン(ゼロイング)と言います。この状態を指す場合もあります。
単純なものならドライバー等の器具でも調整できますが、狙撃銃では専用の調整機材を必要とするかもしれません。

スコープを装備している場合は、ボアサイター(銃口に付け、レーザーの反射を用いて照準調整を行うもの)を使うという方法もあります。

その都度感覚的に掴む方法もあります。
試射場で距離を変えながら撃ち、その銃の弾道を掴み、調整する方法です。



以上の説明からわかる方もいるかもしれませんが、極端なことを言えば、照準線と弾道が一致するほど近ければ、あるいは平行であれば銃の照準に距離を考慮する必要はなくなります。
しかし現実的にそれは不可能であるのでゼロイングは不可欠な作業になります。

逆に機構やデザインなどの理由で照準線と弾道(銃身)が離れたレイアウトを持つ銃があります。
そのような銃は照準線と弾道の交差角度が大きくなり、ゼロイングした距離からズレると着弾のバラつきが大きくなりやすく、遠距離戦には向いていません。
具体的な例としては、照準と銃身の間にマガジンを挟むレイアウトを持つP90などがあります。



○おわりに
これで「照準と弾道」のお話を終わりたいと思います。

しかし、現代日本で銃を扱うのは簡単ではありませんし、「銃に詳しい=危ない人」こんな偏見を持たれてしまうかもしれません。

現代日本において銃器の話が気軽に(少なくとも仲間内では)出来るのは、この国が平和であることに他なりません。
持っている人はより安全に。持ってない人は知識、又は画面で止めておくことを切に願っております。





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最終更新:2022年11月06日 18:11