オムスター

登録日:2010/09/15 Wed 02:03:14
更新日:2023/08/07 Mon 23:27:56
所要時間:約 4 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.139
分類:うずまきポケモン
英語名:Omastar
高さ:1.0m
重さ:35.0kg
タマゴグループ:水中1/水中3
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:いわ/みず
特性:シェルアーマー(相手の攻撃が急所にあたらない)
  /すいすい(天気が「あめ」の時、素早さの値が2倍になる)
隠れ特性:くだけるよろい(物理技を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる)

HP:70
攻撃:60
防御:125
特攻:115
特防:70(初代のみ115)
素早さ:55
合計:495

努力値:防御+2

オムナイトがレベル40で進化


■概要


トゲの生えた巨大な渦巻き状の殻と触手を持った太古のポケモン。
手足のように発達した触手は相手にしがみつくと同時に絡み付き、一度絡み付くと離れない。
そのキバは非常に鋭く、シェルダー殻を粉砕し中身をすすり捕食する

しかし、あまりに殻が巨大化し過ぎて動きは鈍くなり、近くのエサしか取れず絶滅したと推測されている。
なんと言うドジっ子。

ポケモン図鑑によるとオクタンの祖先らしい。
テッポウオは……。

モチーフはおそらくアンモナイト。
進化前のオムナイトの名前の由来はオウムガイ+アンモナイトと思われる。


■ゲームでのオムスター


赤・緑・青・ピカチュウバージョンで、おつきみやまにてどちらか手に入る「かいのかせき」と「こうらのかせき」、
この「かいのかせき」をグレンタウンの研究所で再生させることで進化前のオムナイトが手に入る。
(「こうらのかせき」だとカブトプスの進化前であるカブトが手に入る)
なおシナリオ中ではどちらか一方の化石しか手に入らない。
なお、青版では相手グラフィックがサタデーナイトフィーバーしているのが印象的である。

他の化石ポケモン同様、復元までに時間がかかりすぎることや岩タイプの攻撃技がないことから、本編・対戦共に採用率は低かった。
オムスターは化石組の中で最も鈍足だが、特殊115という高火力で「なみのり」や「ハイドロポンプ」といった一致水技を使えるのが利点。

金銀クリスタルルビーサファイアエメラルドでは化石を入手不可能。
ダイヤモンド、パール、プラチナでは地下の発掘中にまれに化石が見つかる。
ハートゴールドではアルフの遺跡にある石の中から化石が見つかる。

剣盾の第二弾ダウンロードコンテンツ「冠の雪原」では、過去作の化石ポケモンたちが野生化して出現する。オムスターも例外ではなく、オムナイトと共に悠々と水辺を泳ぐ姿を見かけることが出来る。

■対戦でのオムスター


防御と特攻が高い特殊アタッカー。
タイプと特性のおかげで、「すなあらし」と「あまごい」のどちらでも活かせるのは大きな強み。
相性と物理耐久上、ファイアローには結構強い。
特攻種族値は115と高く、伝説を除けばいわタイプでは1位、みずタイプでは2位である。
ただし覚える技の関係上、みずタイプ1位の特攻種族値を持つブロスターよりもみず技の火力は上。

初代の化石組は岩技こそ使えないものの「はかいこうせん」の半減狙いで繰り出せるのは他の水タイプにはない利点。
カブトプスやプテラにまともな一致技がほぼない中、オムスターは水タイプの中でもドククラゲに次ぐ特殊の高さで水技や「ふぶき」の火力を最も発揮できるポケモンだった。
4倍弱点の草に関しても最メジャーなナッシーの「メガドレイン」は確定2発、「はっぱカッター」を使えるフシギバナウツボットは遭遇率が低めでそこまで痛手ではなかった。
もっとも同じ水タイプが相手だと有効打がない上に相手の一致水技を等倍で食らってしまうので結局マイナーであることに変わりはなかったが…。

金銀時代では火力の高さに加え、タイプと「すなあらし」を絡めて(いわゆる昆布パ)カビゴンを相手取ることもあった。
VC版第二世代環境では、ほのおタイプに対する強固な受けとしてそれなりに使われる場面があり、環境にはびこるノーマル打点や等倍範囲の広い打点としてそこそこ見られるどく打点への対処としても利用価値がある。全ステータスに努力値を全振りできる第二世代までの仕様上「くろいきり」を積み技リセットとして使いこなせるほどの耐久を発揮でき、いざとなれば初代VCで覚えられる「つのドリル」に勝負を賭けることができる。

いかんせん素早さは低いが特性「すいすい」であれば、天候「あめ」の時130族と並ぶことができる。
この状態でのタイプ一致の「ハイドロポンプ」は強烈で、カイオーガの次ぐらい。
残念ながら「パワージェム」は覚えないが、微妙技である「げんしのちから」もタイプ一致補正により実用に耐えられるレベルになる。
第五世代で「めざめるパワー」の威力が60で固定されるまでは最大威力70のめざパ(岩)が一致岩技の中で最高の威力だった。
砂パに組み込むこともでき、特防の上昇もありなかなか使える。

さらに第五世代からはチート技「からをやぶる」を習得。
耐久が下がる代わりに一度に素早さ、特攻を二段階上げられるようになり、雨パ以外でも戦える特殊高速アタッカーとしてさらに強化された。
オムスターの場合は最速で一度積むとスカーフを巻いた準速103族や最速86族まで抜くことができ、最速90族とは同速勝負になる。
だが、自身は先制技を持たないため相手の先制技、特に弱点タイプの「マッハパンチ」「しんくうは」に注意。

隠れ特性は「くだけるよろい」で物理技を受けると自慢の防御が下がる代わりに素早さが二段階上がり、「からをやぶる」と組み合わせることで全抜きも狙える。

また優秀な補助技「ステルスロック」や「どくびし」「まきびし」をばらまく型もあり。
特性「シェルアーマー」を活かした耐久型も存在する。

最大のネックは技が貧弱なこと。第四世代で「だいちのちから」を習得して多少改善されたが、弱点を突ける範囲がやや狭いのが課題か。
もちろんハピデトマリマス
第六世代からのめざパ弱体化もやや逆風か。

隠れ特性持ちはPDWが終了してからしばらくはGTSで貰うしかなかった。
現在はVC版初代から転送でき、子供に受け継がせればレートでも使用可能。

第八世代ではめざパが封印され、どくどくが多くのポケモンから没収されている。
これがオムスターにとってはかなりの痛手。ゴリランダーと鉢合わせてしまった日には泣き寝入りするほかない。
しかし、ここにきてオムスターに新たな順風が吹いた。それが、新たな教え技のメテオビームダイマックスである。
メテオビームとはいわタイプ威力120の特殊技。言わずもがな、いわタイプ随一の特攻を持つオムスターとは相性が抜群なのだ。
また、ダイマックスのシステムがオムスターの戦法と良くかみ合っている。
  • 「からをやぶる」を積んだ後にダイマックスしてしまえば、耐久が下がっても体力を補強できる。
  • ダイマックス技のダイストリーム天候を雨に切り替えるため、みずの高威力技を叩きこんだ後にすいすいを発動できる
    • ついでに、他の天候切り替えダイマックス技のダイバーンダイアイスなら半減以下で受けられるので天候カウンターにも強い)
  • 上述したメテオビームはソーラービーム同様に1ターンを費やす溜め技だが、ダイマックスしてダイロックで放つことで溜め不要の威力140特殊技となる。
上記の性質をうまく生かし切れば、タイプ一致のダイジェット持ちを容易く打ち砕くポテンシャルを持つ。ただし、ダイロックで天候が砂嵐になってしまうため、無暗に連発はできない伝家の宝刀。これが綺麗に決まれば、ダイジェットにかまけるトレーナーたちに一泡吹かせられるだろう。
パワフルハーブが今作でも続投なので、これを持たせて必殺の一撃をかましてやるのも良い。メテオビームは溜めたターンに特攻1段階上げの追加効果があるので、実質威力180の猛威力攻撃となる。


重たい殻を身に着けながら追記・修正よろしくお願いします。

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最終更新:2023年08月07日 23:27