子ども表記(日本語問題)

登録日 :2010/04/11(日) 00:55:58
更新日 : 2017/05/31 Wed 13:07:10
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子ども表記とは、子供の「供」が差別用語にあたるとして、漢字と平仮名を混用して表記しようとする事である。

元来「子供」とは「子」に接続詞「供」を付け、複数形にした物である。ちなみに複数形にする為には他に「等」や「達」が存在する。
現に「子等」「子達」という呼び方も、方言によっては存在する。

「供」という字には「お供え物」「従う」という意味を孕んでいるため、子供を差別・軽蔑・侮辱するようなニュアンスになってしまうという見解が生じ、
「子ども」と表記する人や企業が増えている。

だが実際は、今日において「子供達」と書く事が可能である事から分かるように、
最早「供」に上記のような複数形の意味はなくなっている。

よってこれは只の当て字のような位置付けになっているのが現状なのだ。

だが、やはり差別的な意味を内包しているので直感的に受け付けられず、子ども表記を選ぶ人も多い。

また一方で、個人的使用に留まらず、 軽蔑的な意味があるから改変するべきだ、 などと教育機関等に訴えるケースも目立つ。

幼稚園等で「子ども」表記を強制されているという実例もある。教科書がどちらの表記になっているかは出版社によって違う。

もっとも、「供」は小学校6年生で習う漢字なので(「子」は1年)、子供用の店や低学年の教科書では子ども表記も多い。

また、子ども表記の教科書で育った人間は子ども表記に慣れてしまい、結果「子供表記」に違和感を抱くという現実も。
(これは極小数なのだが)

子供の供の軽蔑的意味は今となってはもう限りなく薄まった 、という弁明を国会に送ったら、逆に「誤解される危険性のある言葉をわざわざ使う必要がない」という返答が来たという話も。


低学年向けだとか、語感が柔らかいといった理由での使用もあるので、一概に差別的だとか決め付けるのは困難。

また先の理由で「供」を使うのが不適当だとすると、
例えば 「男」という漢字も「オトコに力があるというのは女性差別だ」 などと多数の漢字が不適当になってしまう。


余談だが「ら致」「誘かい」「ねつ造」「覚せい剤」等は、常用漢字ではないという理由なので、子ども表記とは根本的には違う。



アニヲタの皆さんはいかがお考えだろう?
日本語の項目にもあるように、我々の使う言語は難しく美しいものである。
それがどう変化していくかは、今を生きる我々の手の中にあるのだ。子供達の将来の為にも、御一考願いたい。





追記・修正、よろしくお願いします。
アニヲタども。

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