ゲームギア

登録日 :2012/12/29(土) 15:58:09
更新日 : 2017/06/19 Mon 06:52:25
所要時間 :約 5 分で読めます









ゲームギアとは、1990年にセガ・エンタープライズが発売した 携帯型ゲーム機 である。価格は19800円。
1989年に任天堂が発売したゲームボーイに遅れて発売された本機は、対抗策として、

日本初となるバックライト付3.2インチカラー液晶ディスプレイの搭載
日本初となったカラー液晶(世界初はAtari Lynx)。
ご存知の通りゲームボーイは白黒で、ゲームボーイカラーが発売されたのは1998年である。
ゲームボーイのわずか1年後、ゲームボーイカラーの8年も前から日本の携帯ゲーム機に色が付いたのだ。
流石はセガ、常に時代を先取りしている。


セガ・マークⅢと同等の性能
当時のセガの最新据え置き機だったメガドライブの一世代前の、第三世代ゲーム・セガ・マークⅢとほぼ互角という素晴らしい性能である。
(ちなみにセガ・マークⅢは任天堂のファミコンよりスペックが上である)
マークⅢは1985年発売。たった5年で小型化成功とは、セガの技術は世界一ィィーッ!!


別売りTVチューナーを使えばポータブルカラーテレビに
ポータブルテレビ機能としては、今でこそPSPDSなどの次世代携帯型ゲーム機に携帯電話などいろいろな製品に搭載されているが、
24年も前のワンセグもない時代に携帯ゲーム機でテレビを見ようと考えたセガの天才的発想はまさに神である。
値段に関してはゲームボーイが12800円に対してゲームギア19800円と多少割高感があるものの、
同時期に出たNECのPCエンジンGTは、ゲームギアと同じカラー液晶にTVチューナー機能でお値段なんと 44800円!
この良心的な値段設定はただ高性能を求めるだけでない、セガの高い経営戦略と慈悲深さを象徴している。


さらに当時放送されたCMでは、イッセー尾形がゲームギアをプレイ中の楽しそうなけんじ君には
「ゲームギアはいいだろう?」
別のゲーム機をプレイしているつまらなそうなようへい君には
「白黒なの? うーん、つまんまないねぇ、後でかしてあげるから」
と、ゲーム○ーイに対する素晴らしいネガキャn……比較広告を展開。
(ちなみに日本では子供の影でゲーム機自体は見えないが、海外では 普通にゲームボーイを見せている 。)


これらのことからゲームギアは瞬く間に携帯ゲーム機市場を制圧、セガの天下は確実だった…


「うーん、つまんないねぇ、後で追記・修正してあげるから」



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…………みんな。ゲームボーイとゲームギア、どっちを持ってた?

多分ゲームボーイだよね……。


以下、ゲームギアの真実



ゲームギアの性能は上記に書いた通り非常にハイスペックであった。この点については事実でありウソはない。
ならば、何故ゲームボーイに負けてしまったのか?


それは、まず第一にその大きさと重さだろう。
ゲームボーイと比較してかなりのデカさであり、それなりに重い。
画像検索してもらえばわかるが、携帯ゲーム機としてどうなの?と疑問が残るレベルである。



しかし、問題がこれだけならまだなんとかなっただろう……。
コンパクトよりも(ある程度の大きさ・重さまでなら)性能や大きさを優先するというユーザーの意見は現在の携帯ゲーム機でも存在しているし……。


ゲームギア最大の問題点それは……、


燃費が非常に悪いのである。


ライバルのゲームボーイさんが単3型アルカリ乾電池4本で35時間も(マンガン電池なら15時間)遊べたのに対し、ゲームギアさんときたら…
あの 単3型アルカリ電池6本 も消費して、 3時間 しか遊べない。


当時は充電池は勿論、通常の乾電池も現在より値段が高く、アルカリ乾電池は子どもたちにとっては高級品のような存在だった。
ただでさえ本体の値段も割高だったこともあって、ユーザーは経済的な面でかなりの負担を強いられていたんだ!


後に充電バッテリーが発売されたが、持ち運ぶにはカバンが必要だったりと携帯ゲーム機のなんたるかを完全に失念したレベル。
さらに、充電に長時間掛かる割にバッテリー持ちは 3時間 程度……
数年後に本体に搭載できるタイプのバッテリーが開発され、充電時間も大幅な短縮に成功した。
ま、それでも稼動時間はやっぱり 3時間 程度だがな。

結果的に、外でプレイするにはかさばる上に経済力も必要となり、
携帯ゲーム機なのにアダプターを使って室内で遊ぶと言う本末転倒な自体となってしまった人も多いはず。


実は、ゲームボーイがモノクロだったのは、電池持ちと価格面を考慮していたからなのだ。

何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。
燃費を得るために性能を犠牲にしたゲームボーイと、性能を得るために燃費を犠牲にしたゲームギア。
燃費と性能。当時の携帯ゲーム業界において求められたのは前者であった……。

ゲームボーイの開発責任者である横井軍平氏は、企画段階で「モノクロ画面で良いのか。カラーにしないのか」と問われたとき、
「モノクロで良い。 他社がカラーで出してきたならウチの勝ち 」とまで言い切ったという。
後年、他の会社からこんなゲーム機が出ると聞いて、さぞかし横井氏も「勝ったな(確信)」とほくそ笑んでいただろう。

ここでも「技術は凄いが商売は下手」というセガクオリティが存分に発揮されてしまったのだ。
良い物を作るのに詰めが甘くて本流に乗れない……でもそんなセガが愛おしい。


しかし、こんなゲームギアだが、ソフトは良質なものに恵まれ、性能の良さが評価されていたこともあって、
後年PSPがリリースされるまで、任天堂以外の携帯型ゲーム機(カセット取り替え型)としては世界1位のシェアを誇っていた。

また、常に底を漂っていたかといえばそうでもなく、
メガドライブでヒットしたソニック・ザ・ヘッジホッグやぷよぷよの移植でやや持ち直した時期もある。

現在ではニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで一部のソフトを購入可能となっている。



追記、修正は十分に充電してからお願いします。

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