登録日：2010/10/22(金) 12:24:22
更新日：2023/03/03 Fri 04:17:02
所要時間：約 7 分で読めます
（旅ガラス〜！？ これって、笑うところなのかしら。）
【概要】
神田奈津姫(かんだ なつき)とは、
パワプロクンポケットシリーズの登場人物。
パワポケ9表サクセス『さすらいのナイスガイ編』における重要人物であると同時に、
隠し彼女候補でもある。
彼女を攻略したい場合は、サクセス開始時にパワポケポイントで「彼女」の項目を購入しておくこと。
以降のナンバリングにおいては、12裏にのみ出演する。
【人物】
9表の
メガネ君枠であるカンタの母親にして、
未亡人。ちなみにカンタは小学生だが奈津姫はまだ
20代。
夫が遺したカレー屋「カシミール」を引き継ぎ、女手一つでカンタを育てている。
カシミールのカレーはブギウギ商店街でも美味しいと評判のこだわりの一品で、雑誌で紹介されて行列が出来たこともある。
味以外にも650円という価格設定や、店を一人で切り盛りする奈津姫の美貌が集客に一役買っている様子。
ただし利益はあまり出ていないようで、過労で倒れてしまった際には周囲からの評価に対する疲れを吐露する場面も。
性格は真面目なしっかり者で、カンタの良いお母さん。
当初は河川敷に住み着いた
主人公のことも快く思っておらず(まあ当然と言えば当然)、カンタにもあまり関わらないよう釘を刺すが、
周囲の提案もあってカシミールのアルバイトとして主人公を雇うことになり、そこから徐々に交流を深めていくこととなる。
ちなみに項目冒頭のセリフは主人公との初対面時の反応。なお、主人公も会話後に「
旅ガラスはやめとけばよかったな」と後悔している。
広川武美からは「なっちゃん」と呼ばれる親友の間柄で、日祝日にはカレー無料を条件に店番を頼んでいる。
権田とは高校時代からの旧知の仲であり、密かに好意を寄せられているものの本人は全く気づいていない。
また、メインシナリオ後半に発生する紅白戦では主人公ら助っ人側に加勢してくれる(＝選手として操作可能になる)ほか、
シナリオ終盤では椿と支店長の暗躍を目撃してしまい、地下道に閉じ込められたところを助けられるなど、ルート以外での出番も多く用意されている。
※以下、メインシナリオやエンディングの内容も含むネタバレ注意。
【真相】
作中で度々その存在が匂わされていた、商店街の情報をジャジメントスーパーに流していた内通者の正体。
彼女を攻略することで、メインシナリオでは謎のままだった幾つかの伏線を明らかにすることができる。
その動機は「少しだけ楽をしたかった」というもの。
奈津姫曰く「いい材料を使っている」カシミールのカレーは、650円という値段ではロクに元も取れていなかったようで、朝から晩まで働いても貯金は減る一方だった。
夫の店を守らなければならない、でも評判が落ちるのが怖くて値段を上げることもできない、そして「女手一つで頑張っている」と思われたい…
そうした思いで雁字搦めになった結果、半ば衝動的かつ逃避的にスパイ行為に手を染めてしまっていた。
ただし奈津姫は決して商店街を潰したかったわけではなく、そこに住む人々への感謝も本物。
だからこそ自分の行いが我儘な裏切りであることは十分理解しており、その罪悪感に苦しみ続けていた。
そのため、ジャジメントの本当の目的である商店街の土地に隠されていた「宝」を見つけ出すことで、密かにこの対立騒動を終わらせようとしていた。
武美はこの事実を知る唯一の人物であり、商店街の会合でそうした話題が挙がる度に、さりげなく話の腰を折るなどしていた。
そして真相を知った主人公もそれを明るみにすることはなく、奈津姫には「罪を抱えたまま生きる」という"罰"が与えられるのだった。
奈津姫ルートでは、他ルートにも増して主人公の漢っぷりが遺憾なく発揮されると評判。
【結末】
内通者＝奈津姫の正体を看破できたかどうかでエンディングが分岐。
遠前町から去る主人公を、奈津姫が「どうか、行かないで。」と格好悪く引き止めるまでは共通で、グッドルートのみ選択肢が発生する。
ただしバッドエンドの内容も、バッドというよりはビターに近いものになっている。
なお真相に辿り着くためには、期日までにうろつき連続イベントで商店街の昔話を聞いた上で、武美の好感度を一定以上上げておく必要があるので注意。
●バッドエンド『全て終わって』
「････････････。」
何も答えない主人公に対し、奈津姫もすぐに冗談だとごまかす。
そして、去っていく主人公の背中を涙を浮かべながら見送るのだった。
アルバムはそのままカンタと奈津姫を尻目に町を去っていく主人公の一枚絵で、
『一人の風来坊と二人の親子の物語も、失われる物語のエピソードのうちのほんの一つにすぎない。』という文で締め括られている。
●グッドエンド『新しい家族』
「はい！」
返事に驚く奈津姫に、お互いカッコよくはいかないようだと返す主人公。
そして二人は抱き合い、（HAPPY END）の文字が表示されて物語は幕を閉じる。
アルバムの一枚絵は幸せそうな主人公たち3人の姿で、文章もバッドのものを意識した逆の内容になっている。
また、こちらでも最後に『これが、ハッピーエンドである。』と改めて銘打たれるなど、9表サクセスにおける大団円であることが強調されている。
余談だが、上述した奈津姫を救出するイベントにて彼女の好感度が一定以上だった場合、
地下道の暗闇の中で生き埋めになりながらも、救助が来るまでの時間がたっぷりあるのをいいことに、
メッセージウィンドウが全て埋まるほどの意味深な空白を披露してくれる。しまいには朝チュンの効果音付き。
近くには支店長もいるというのに…。ただし弾道は上がらない
【彼女候補として】
9表サクセスで強選手を作りたい場合は、恐らく奈津姫か
維織かという2択になる。
奈津姫を選ぶ最大のメリットは野球超人伝が入手できること。
それにより、センス○＋任意の超特殊能力＋広角打法orノビ○を確定で取得することが可能。
センス○取得まではひたすら経験値を貯めて取得後に振り分けることで、野手の場合はオールB辺りまで割と簡単に上げることができる。
ちなみに維織は取得できる特殊能力では劣るが、運次第でセンス○含めた能力が大量に手に入ったりとギャンブル性の強さが魅力。
更に他のメリットとしても
- デートでバンザイが上がるイベントが多い（普通は下がる）
- 汎用デートでやる気が確実に1上がり、少量だが経験値も入る
- デートを繰り返しても恋の病にならない
- 野球超人伝の入手だけなら下手なフラグ立ては不要（デートしまくればOK）
などがあり、正直他の彼女候補とは一線を画した優遇っぷり。流石は隠し彼女と言ったところか。
通常、強選手作成のためには彼女候補のグッドルートを目指すべきなのがシリーズの恒例だが、奈津姫に関しては必ずしもその限りではない。
それでも奈津姫を攻略するのであれば、是非とも真相に辿り着き、彼女が抱えていた葛藤やシナリオの完成度を感じて欲しいところである。
【裏サクセス】
パワポケ12裏サクセス『秘密結社編』にて、ヴァンパイアハンター「ドリー」として登場。仲間候補の1人。
魔神「
イゾー」と契約した"悪魔憑き"であり、銀の盾ではその境遇故に有名人だが、彼女が人間に危害を加えた場合は討伐対象に切り替わる。
5年前に目の前で夫と息子の命を奪ったヴァンパイア、
ジオットを復讐のために追い続けており、
表サクセス同様の美人ではあるが、顔色は悪く目の下にはクマがあり、喪服のような黒いドレスに身を包んでいる。
何故か表サクセスより不幸な目に遭わされている。
クエスト『ジオットの城』のクリア後に解放される『地獄の迷宮』クリアがアルバム登録の条件。
ただし『ジオットの城』にドリーを同行させない場合、クエスト後に離脱してしまうので注意。
また、『カミカワの逆襲』にドリーを同行させるとカミカワとの戦闘を回避できる。
アルバムの内容は、墓前で家族にジオット討伐を報告するというもの。その後は少しずつだが笑顔を見せるようになったらしい。
【余談】
時系列的にはパワポケ9の10年後となる『
14』では、活気を失ったブギウギ商店街が再登場する。
正史における奈津姫は、店を捨てて家族と一緒に商店街から去ってしまったとのこと。
9では上記のような事をしてまで店を守ろうとしていたはずなのだが…10年の間に何があったのだろうか。
ただし14の描写からも9主の正史は武美ルートが有力視(＝町を去ったのはほぼ確定視)されているため、奈津姫は正史彼女ではない模様。
「家族で」引っ越したという説明から、誰かと再婚したのではという説もあるが、憶測に留まっている。
追記・修正は真相に辿り着いた上で、親子二人を幸せにしてからよろしくお願いします。
- 記事にある通り育成面ではとにかく優秀だが同棲しないので荒井三兄弟のマイナスイベントや空腹のランダムイベントの様な思わぬ事故が発生という欠点もある。それを補って余りあるのは間違い無いが -- 名無しさん (2021-06-24 06:27:44)
- 一応は真ヒロイン枠として登場させた都合上再登場させるとややこしいことになるから仕方ないんだろうけど、今もさびれた商店街で元気にやってる人たちがいる中で、商店街を裏切ってまで守ろうとした店を捨てた残念な感じになっちゃったな -- 名無しさん (2021-06-28 09:21:58)
最終更新：2023年03月03日 04:17
