トレマーズ(映画)

登録日:2010/03/24(水) 00:09:25
更新日:2023/05/06 Sat 23:29:52
所要時間:約 5 分で読めます






土煙をあげて、  
 大地が裂けてゆく―

突如起こった地殻変動の謎とは!?



『トレマーズ』とは、アメリカで制作されたパニック映画である。
1989年にあの『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』の併映としてロン・アンダーウッド監督の第一作が公開。以後、2015年までに6つの続編が製作されている。


概要

地中から獲物を襲う巨大な“地底生物グラボイズ”に立ち向かう人々の姿が描かれる。
  • 地面から執拗に追ってくる恐怖
  • “砂漠の中の町”という開放的な空間が舞台
  • それにも関わらず地面に近づけないことによる閉鎖感
……といった演出が評価されている。

「陸のジョーズ」とも呼ばれ、低予算の作品ではあるが、モンスター映画の傑作という声も多い。
『トレマーズ』『トレマーズ3』では砂漠の町・パーフェクション、『トレマーズ2』ではメキシコ油田、『トレマーズ ブラッドライン』では南アフリカ、『トレマーズ コールドヘル』ではカナダ、『トレマーズ 地獄島』は孤島を舞台にしている。



■登場人物

メインキャラ

●バート・ガンマー
トレマーズ1、2、3、5、6、7に登場。本作一のネタキャラであり、数多くのグラボイズを倒した最強の男。
7で死亡するまで、数多くの死亡フラグ(グラボイズによる突然の襲撃)をへし折り続けたフラグクラッシャー。
「サバイバリズム=生き残り主義」を信奉・実践する者で、重度のガンマニア。
パーフェクションに地下核シェルターを備えた住居を構え、武器・食料・水等を備蓄して終末に備えている。
彼の銃コレクションは拳銃からサブマシンガン、ライフル、果ては象撃ち銃までと幅広い。

また必ず劇中一回は爆破を起こす。

●ヘザー・ガンマー
バートの妻で夫と同じくガンマニアでサバイバリスト。
性格はバートより冷静で、興奮した彼を鎮めたりもする。
一作目以降に離婚した。バートにも若干の恋しさは残っているようで5で命の危機に瀕した際に名前を呼んでいる。

●ハイラム・ガンマー
トレマーズ4に登場。
バートのご先祖様で紳士。
西部開拓時代なのに機関銃をつくっちゃったり、大砲うっちゃったりする偉大な方。
4のラストでは笑顔でガトリング銃を撃ちまくっている。


■その他登場人物

●バレンタイン・マッキー
トレマーズ1の主人公。
演じるはあのケヴィン・ベーコン。劇中では「バル」と呼ばれる。

●アール・バセット
トレマーズ1、2に登場したバルの相棒。
2でやたらふけて見える人。

●ロンダ・ルベック
トレマーズ1に登場したヒロイン。パーフェクションに地質調査にやってきた。作中でパンモロを披露した人

●グラディ・フーバー
「俺、仕事がおわったらテーマパーク作るんだ」と死亡フラグを建てて死んだ人。

●ミゲル
アースブラスターのアナルブラスターで死んだ人。

●メルビン・プラグ
土地開発をしようとしたりなど、とにかく空気が読めない子。
自分も戦いたいとバートに武器をせがむものの「第三次世界大戦が起こったってお前に銃はやらねえよ!」と軽くあしらわれる。
1終盤、ようやく念願の銃を手にするが実は空砲だった。


■登場グラボイズ

●グラボイズ

シリーズに共通して登場する、体長10m程もある、つやの無いナメクジのような形状の巨大地底生物。名づけ親はウォルター。
眼が無いため、地面に伝わる振動から獲物の位置を探知する。
円錐形の頭部は、非常に硬い殻で覆われている。開くと4つに裂ける口の中には、ヒュドラを思わせるそれ自体にも口を持つ3本の細長い舌があり、獲物に噛み付く。
『トレマーズ2』において先カンブリア時代の地層から卵が発見されたため、その時代から生息していたと考えられる。
『トレマーズ3』では電波を探知する亜種も生まれた。
『トレマーズ4』では幼体を含めて「土のドラゴン(ダートドラゴン)」と呼ばれ、幼体では見事なチームプレーで獲物を襲う。
『トレマーズ ブラッドライン』ではアフリカで独自の進化を遂げた亜種が登場する。従来より遥かに巨大な上に舌を本体から分離させるなど生物離れした能力を持つ。これによりこれまで安置だった岩の上の獲物も狩れる。従来の種は変態後も含めバートの活躍で北半球に追い込まれているらしい。
『トレマーズ 地獄島』では人為的に遺伝子操作された個体が登場。
1でバートのシェルターに潜り込んで夫婦にハチの巣にされて以降、バートに吹き飛ばされるのがデフォルトのかわいそうな奴。

●シュリーカー

『トレマーズ2』に登場するグラボイズの変態後の姿。
成熟した1匹のグラボイズが分裂(腹を破って)、3匹のシュリーカーになる。
グラボイズの頭部に鶏の足が生えたような姿をしていて、最初は大きさも鶏程度だが、成長すると人間が屈んだ程度のサイズになる。
相変わらず眼が無いうえにシュリーカーには聴覚もないが、頭部にある熱センサー(蓋のような部分を開くと現れる)で獲物を発見し、
鳴き声(正確には鳴く時に発する熱)で仲間を呼び、熱を発するものなら生物・機械関係なく群れで襲う。
熱を発していない物に対しては、舌を使って食べる事が可能かどうか確認する。
満腹になると口から子供のシュリーカーを産み落とす。
バートに蜂の巣にされる、車で轢かれる、パンチをくらうなどがデフォルトのかわいそうな奴。

●アスブラスター

『トレマーズ3』に登場するグラボイズの変態後の姿。名付け親はジョディ。
シュリーカーが成熟すると脱皮しこの姿になる。
グラボイズに似た頭部を持つ翼竜のような姿の飛行生物。シュリーカー同様視覚と聴覚はなく、熱で獲物を探す。
臀部から発火物質を分泌し、その爆発で飛び上がり、カサゴ目などのヒレに似た羽で滑空する。
グラボイズの卵を体内に保有している。
満腹になると眠るという習性があり、劇中ではこれを利用して捕獲された一匹が生き残った。
バートに吹き飛ばされるのは相変わらずだが、同族のエル・ブランコに食われてしまうようなさらにかわいそうな奴。
『トレマーズ ブラッドライン』ではシュリーカーと混ぜ合わせたような外観の亜種が登場。人間を掻っ攫える程力強くなっている。夜行性だがグラボイズの卵を守るためなら日中にも活動する。


●エル・ブランコ

一番の幸せ者。
『トレマーズ3』にて初登場となるグラボイズの変種個体で、電波を探知できる。
体色は白く、「白い悪魔」とも呼ばれる。
この個体のみ、シュリーカーやアスブラスターへ変態する事はない。
土地の開発を防ぐため、バートによって生かされ、保護動物として飼われる事になった。
TVシリーズにも登場し、パーフェクション観光の目玉となっている。

余談

米国では『トレマーズ・ザ・シリーズ』というテレビシリーズ全13話が製作され、2003年に「サイファイチャンネル」にて放送された。
残念ながら1シーズンで打ち切られたものの、『トレマーズ3』の続編にあたり、2010年3月に『Tremors: Complete Series』としてDVDが発売された。日本での発売、放送は未定となっているようだ。
日本でのソフト化を望むファンによる署名活動も行なわれているが、2020年の今でも署名に賛同する声は少ないらしい。
署名しろおまえら!

ちなみに「アイス・トレマーズ」といういかにも関連作品っぽい映画もあるが、例によって日本公開時に勝手に似たようなタイトルにされただけであり、内容的に一切関連性はない(「氷の下から怪物が襲ってくる」という部分が「地面の下から怪物が襲ってくる」本作と若干似ているだけで、おバカ映画のこちらと違いシナリオもシリアス目である怪物が安っぽすきて単純な映画としての評価は低い)。


追記・修正よろし・・・ん?地震か?うわ、やべ・・・ちょ・・・!


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最終更新:2023年05月06日 23:29