シェンムー

登録日 :2010/01/26(火) 21:15:58
更新日 : 2017/02/26 Sun 13:26:46
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シェンムー
シェンムーは、セガが開発したDC用のゲームシリーズで、2作目まで発売している未完の作品である。

第一作が99年12月、第二作が01年9月に発売された。
その開発費70億円 (セガ公式発表)。
当時ギネスブックに 「最も制作費が使用されたテレビゲーム(70億円)」 として記載された。(現在は抜かれている)
第二作も一章ほどではないが20億円の開発費が投じられ大きな話題となった。
その他、セガの超大作として多額の宣伝費を投じてキャンペーンも行われた。

しかし一章と二章、合計の売り上げでも75万本程度と振るわず。
とてもではないが開発費を回収するレベルには至らなかった。

それから長い年月が経ち第三作は無いものと考えられていたが、15年6月のE3にて第三作の制作が発表された。
余談だが、この第三作はこれまた「Kickstarterで史上もっとも早く100万ドルを集めたビデオゲーム」としてギネス認定されている。(15年6月現在)


映画化もされ、01年9月に一般映画館で劇場公開され、VHSとDVDが出ているが見るのは時間と金の無駄。


==ストーリー==

1986年11月29日。横須賀郊外の柔術道場「芭月武館」の一人息子である芭月涼が自宅に戻ると、師範である芭月巌と藍帝と呼ばれる謎の男が一触即発の状態で睨み合っていた。
巌は「鏡をよこせ」と詰め寄る藍帝の要求を頑なに拒否するが圧倒的実力差で殺されてしまい、藍帝は巌が所持していた龍の刻まれた銅鏡「龍鏡」を手に、その場を去る。
涼は自分の無力さに打ちひしがれながらも復讐を決意し、長く険しい復讐の旅が始まるのであった…。


元々シェンムーのシナリオは全16章構成であったが、諸般の事情で二章がカットされている。
本作のヒロインとされる莎花とタイトルにもなった莎木という名の大樹が登場した直後に唐突に終わっており、ストーリーは未完。
更に、発売前に重要人物として発表されながら、『シェンムーⅡ』にも登場していないキャラクターが存在する。

尚、カットされた二章は香港行きの船の船内での物語で、ゲーム雑誌「ドリマガ」で漫画が載った。
内容は一章で倒したはずのチャイが船に侵入し子供を人質にするが結局涼に倒される、というもの。


==システム==
本作では街中を探索して情報を集めるアドベンチャー部分と、突発的にボタン入力を求められるQTE、そして往年の格闘ゲームを髣髴とさせるバトルシーンから成る。

当時は自由度の高さから新ジャンルFREE(Full Reactive Eyes Entertainment)を自称し、「行きたい所に行き、見たい物を見て、触わりたいものを触わる」というコンセプトを発表していた。
しかし、実質的に触れたり操作出来るものは意外と少なく、目に映る物を操作する事は殆ど出来ない。
最近のゲームならば安易に押し倒せるであろうバケツや空き缶等は固定された場所から動かしたりする事が出来ない。
だが当時としてはオブジェクトに対して何らかのリアクションを取れるのは画期的な事であった。

モーションキャプチャーによるキャラクターのリアル動き、無関係な脇役まで完全フルボイス、リアルな町並み、天候の変化、時間の経過、毎日違う日々を営む脇役など、様々な点が評価され、数多くの賞を獲得した。


○情報収集
シェンムーの基本システム。
イベントが発生し、その目的を達成するため街中を周回する数百人、数千人のNPCから情報を集めて物語を進めていく。
得た情報は場合によってはメモ帳に自動的に書き込まれる。
場合によっては直球的なヒントが表示されるため、情報収集を怠らなければ詰まることはまず無い。

また、宿敵を倒すという目的をすっかり忘れてサブイベントに興じることが可能である。
缶ジュースを何十本もがぶ飲みする、子どもの見ている横でガチャガチャを大量に購入する、朝から晩までゲームセンターに入り浸る等、心行くまで昭和の下町を堪能できる。
しかし、ある日付までにゲームを終了しないと強制的にゲームオーバーとなってしまう。
ちなみに街中を歩いている人物たち全員に名前、誕生日、職業、趣味といった細かい裏設定が当てられている


○QTE(Quick Timer Event)
通称QTE。
情報収集中に突発的に発生するイベントシーンでボタン入力を求められるシステムで、画面中央に入力すべきボタンアイコンが点滅表示される。
入力ミスをしたり時間切れになると最初から再挑戦となる(やり直しができずその後の展開に変化が出るものもある)
またⅡでは、画面が一瞬停止し入力すべきキーが表示される、コマンドQTEがある。


○バトルモード
ゲームを進めていくとプレイヤーの行く手を阻む者と対決しなくてはならなくなる箇所がある。この場合、画面下に体力ゲージが表示され、コマンド入力による対戦格闘のバトルモードに突入する。
ハッキリ言って難易度は高くない。適当にボタン連打をしていても何度か挑戦すれば誰でもクリアーできるように調整されている。
バトルモードで使える技は多く、バーチャファイターで見られた技も登場する。
技には熟練度が設定されており、繰り返し使い続けることで隙が無くなったり、出が早くなったりと性能がアップする。


==登場人物==

芭月涼(はづき りょう)
CV:松風雅也
主人公。高校三年だが、父が殺されて以降は学校には通っていない。
茶色の革ジャンに白いシャツを愛用している。
母は既に亡くなり、芭月流柔術師範の父を持つ。
厳しい父親の元で日々厳しい修行を行っていたためか、常に眉頭がビシッと上がり、本人に悪気は無いが、愛想が無くぶっきらぼう。
父の死の謎、そして仇をとるため、藍帝の行方を追う。

原崎 望(はらさき のぞみ)
CV:安めぐみ
一章の実質的ヒロインで涼の同級生。花屋アイダの看板娘。
父の仇をとろうと奔走する涼を心配するが、後に彼女も事件に巻き込まれる。

早田 稲(はやだ いね)
CV:好村俊子
通称:稲さん。芭月家住み込みのお手伝いさん。
優しく温かい古き良き女性の鏡で涼のことをいつも心配している。
苦労人。

福原 正幸(ふくはら まさゆき)
CV:八戸優
通称:福さん。芭月道場に住み込んでいる巌の弟子。
やや抜けてるところはあるが性格は優しく涼の良き相談相手。KY
ある女性に恋しているが、サブイベントで撃沈する。

芭月 巌(はづき いわお)
CV:藤岡弘、
芭月武館の道場主。藍帝に殺害され、息子の涼に「愛すべき友を持て」との言葉を遺す。
過去に趙孫明(チョウ・ソンメイ)という男を孟村で殺したのが事件の発端らしいが真相は不明。
遊びの道に魂込めたひとりの男ではない。

陳 躍文(チン・ヨウブン)
CV:並木伸一
通称 陳大人(チン・タイジン)。
横須賀を拠点とする華僑でも屈指の実力者。

陳 貴章(チン・キショウ)
CV:酒井哲也
陳大人の息子で華僑組織の若頭。
近頃になって藍帝のいるチャイニーズマフィアと関わりのある組織「マッドエンジェルス」が横須賀港を荒らすようになり、
最終的に涼と二人で70人を超えるを相手にする。
足技が得意。

トム・ジョンソン
横須賀でホットドッグ屋台を営む陽気な黒人。
涼とはマイベストフレンドな関係で、親友
一章終盤でアメリカに帰国するが、その時に竜巻キックを伝授してくれる。

ゴロー
CV:櫻井孝宏
港でケチなカツアゲをしているチンピラ。
涼にボッコボコにされ、以後は主人公を「アニキ」と慕うようになる。
出会いがしらの「ちぃ〜っす!」が特徴的。終盤からはリア充。

藍帝
CV:櫻井孝宏
別名:蒼龍。
腕に刺青があり、本場中国人でも着ないような緑色の豪華な中華服を身にまとう。
中国を影から支配する裏組織「蚩尤門(シユウモン)」の最高幹部の一人。
巌を殺害した理由は、彼が超孫明という武術家の息子で、巌が孫明を殺害した為に仇打ちのためとされているが、この事が事実なのか、またその理由については現時点で不明である。
Ⅱは登場するのに台詞が無い。

チャイ
CV:二又一成
「蚩尤門」に属している藍帝の部下。
その外見は人間離れしており、老人のような姿形で猫背のように身を低くして移動する。
驚異のジャンプ力と素早さ、格闘センスを持つ強敵で一章のラスボス。
ゲーセンでの一戦目は一章の中で最強クラス。
最終決戦後に海に落ちるが、ドリマガに掲載された漫画では香港に渡る船の中で女の子を人質として涼と戦っている。
(そのとき助けた少女とその母が、Ⅱの冒頭に登場する母娘である)
一章のDISK3のトラック2を再生すれば幸せになれる。

玲 莎花(レイ・シェンファ)
CV:石垣はづき
シェンムーのメインヒロインで、一章で度々涼の夢に出てくる。
一章ではOPとEDのナレーションと夢のみの出演なので空気。
Ⅱもラストしか出演していないため空気。
登場シーンがシュール。






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