加藤鳴海

登録日:2011/05/30(月) 19:03:10
更新日:2024/03/02 Sat 02:11:13
所要時間:約 5 分で読めます




「オレは……オレになりてぇんだよ!」


からくりサーカスの登場人物。
からくり編の主人公であり物語全体の主人公の一人。


そして漢祭りなこの作品の中でも屈指の


である。



プロローグ〜勝編〜

物語は彼がピエロの役をして人を笑わせようとするが人を笑わせる才能がない彼が悩んでる場面からはじまる。
彼はゾナハ病にかかっていたため笑ってくれないと発作が起きてしまう。そこを通りかかり唯一笑ってくれたのがだった。その後殺し屋集団に狙われた勝を助ける最中に同じく勝を守りにきたエレオノールと出会う。

その後勝とエレオノールを自宅に誘うも殺し屋集団の襲撃によって勝を連れ去られたためエレオノールと共に救出に向かう。

この救出の最中にエレオノールと鳴海はお互い惹かれていくようになるが屋敷の爆発から勝を庇った際に行方不明になる。
左腕だけを残して…



〜からくり編〜

死亡したと思われていたが直前にギイに助けられる。重傷から回復するため最後の一滴の生命の水(アクア・ウイタエ)を飲まされ、左腕もあるるかんの腕を義手としたことにより彼もしろがねとなる。

最初は助けられた恩もあって協力することに決めるがパウルマン編でゾナハ病が引き起こす真の現実を見た彼は自動人形(オートマータ)への憎悪を募らせ、戦えない者達の変わりに自分がオートマータへの悪魔(デモン)になることを決意する。
その後数々の死線をくぐり抜けた彼はサハラ砂漠最終決戦にも参加。

協調性がなく、冷酷なしろがね達に困惑しつつも自分の信念を通し続けて他のしろがね達の考え方を変化させるにまでいたる。

その後、フランシーヌ人形を守るアルレッキーノと交戦するもそれ以前に重傷を負っており、あと一撃といったところまで追い詰めるもついに意識を失う。
大量出血により四肢が石化し、崩壊する。
しかし他のしろがね達の必死の治療やミンシアの涙によって四肢を様々なマリオネットの足や腕を義手にすることで復活。
圧倒的な戦闘力を持ってパンタローネ、アルレッキーノを粉砕するがフランシーヌ人形が本物ではなかったため絶望に打ちひしがれる。

更に真夜中のサーカスを壊滅させるための照射レーザーも発射が間近になるが脱出ポットはミンシアとあと一人しか乗れず、手術直後驚異的な精神力で動き続けた鳴海の体は完全に動かなくなる。
そのためロッケンフィールドに譲ろうとしたが逆に押し込まれてしまい最終決戦に参加したしろがねで唯一生き残る事になる。(しろがね-Oも含めるならジョージも生き残ってるけど)
新たなる絶望と共に…



〜からくりサーカス編〜

日本に戻った彼はフウと出会い本物のフランシーヌ人形がエレオノールに成り代わったと勘違いしてしまう。
そのためエレオノールをひどく憎むようになる。
フウもあの場面に直面した訳ではないので仕方ないと思われるが…
そのため夜の浜辺でエレオノールを襲撃するも一旦辞め、彼女の誘いで仲町サーカスに勝と入れ替わる形で入団する。

サハラ砂漠最終決戦の結末が仲間のしろがねを誰一人救えず、目的すらも果たせなかったため、瞳から輝きがなくなり無愛想になるが本質的な部分は変わっておらずエレオノールを安心させる。

その後はゾナハ病から人間を救う希望である「ハリー」を守るための戦いに赴くため、仲町サーカス団を離れる。



〜機械仕掛けの神編〜

モン・サン・ミッシェルでの戦闘には間に合わなかったが最終決戦においてフェイスレスのいる宇宙ステーションに向かう作戦で一番重要な、宇宙に行きフェイスレスを倒すという役目を任される。

また、ギイから作戦前夜に「エレオノールをどう思うか」と問われ、これに対する表情からこの時には記憶を取り戻していることが予測される。
ちなみに確定したのは打ち上げ上に向かう列車の中。
その後、最後の四人であるブリゲッラとハーレクインに襲撃され、ハーレクインにエレオノールを連れ去られるもブリゲッラを倒し、そのまま宇宙に行く事を決めるのだが…ここから先は自分の目で確認しよう。

作者が書きたかった、読者が見たかった九年間の集大成がそこにある。



彼自身昔は勝と同じようにいじめられっ子で泣き虫だった。
そんな彼が近いうちに兄になると両親から伝えられたことがきっかけで、彼は梁剣峰が営む中国武術道場の門を叩き、修行を開始する。
結局母親が流産したため自分が兄になることはなかったが、師匠である梁先生からの言葉を受け、そのまま修業を続けて現在に至る。
入門当初はヒョロヒョロで表情も気弱だった少年が数年後にはガチムチかつ超強面のなのだから人生は分からない。

作中登場時ですでに戦闘スタイルは完成されていて実力も高い。
「三才歩」「五行拳」などの用語から、梁道場の基本流派は形意拳と見られる。が、身体を大きく開いてハイキックなどの攻撃も自然に行っており、実戦的な練習をかなり積んだ模様。
勝が自分の引き出しの多さとマリオネットの特殊能力を組み合わせて戦闘するのに対し鳴海は武術と義手に内蔵された剣一本のみで闘う。
この戦い方はしろがねとしては珍しく、マリオネットを一切使わないしろがねは彼と老フェイスレスだけであったため、オートマータの間でも話題になるほど。

ただ、彼の真価は感情を爆発させた時でその時は人間離れした強さを発揮し、炎すら効かなくなる。オートマータですら恐怖を覚えるのである。
また、劇中終盤ではマリオネットの腕によって「気」を込めれなくなっていた事が発覚するも師匠の言葉を思い出してその状態でも「気」を送り込める事が出来るようになる。


強い信念と優しさ、関わった人物何かしらの影響を与える人物だがまだ19才。人生これから長いのだ。

そんな彼の勝との一番の共通点は一級フラグ建築士であろう。
彼が関わった女性はほぼナルミLOVE状態になる。
しかし彼は記憶喪失になってもエレオノールへの愛を貫いた。
ちなみにそんな彼でもルシールは落とせなかった。
まぁほぼ親子みたいなもんだが

彼は自分を変えるのではなく周りを変えていけるパワー、そして仲間はそんな彼がいるだけで心強く、どんなに絶望的な状況でも鳴海ならば、鳴海がいれば、と精神的支柱の一つ。
しろがねでありながら人間であり続けようとした彼がこだわっていたことは「誰かの笑顔」が見たい、だった。


以下、ネタバレ注意(反転)
からくりサーカス反省会において勝と打ち上げ場で共闘した後、二度と勝と再会することはなかったと公言された。



○余談
同作者の作品『月光条例』にエレオノールと共に脇役でちょくちょく登場しており海の家で働いていたりする。




「ああ、俺よかつよくなれるぜ。」

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最終更新:2024年03月02日 02:11