シャーマン/ドルイド(FE)

登録日:2012/03/17(土) 17:03:45
更新日:2024/03/02 Sat 17:35:19
所要時間:約 32 分で読めます




ファイアーエムブレムシリーズ』に登場する兵種(クラス)の1つ。
なお本項目名は「シャーマン/ドルイド」となっているが、それらだけではなく「ダークマージ」などのように、クラス名は違っても主に闇魔法を使う共通点を持つクラス全般を取り上げることとする。

目次

■概要

【シャーマン】
『聖戦の系譜』および『暁の女神』では光魔法を使うクラスだったが、GBA3作では闇魔法を使う。
速さは他の下級魔法職より劣るものの、魔道書の威力もあって攻撃力は高い。
作品によっては他属性の魔法も使える。

【ドルイド】
経験を積んだシャーマンが「導きの指輪」などを使ってクラスチェンジした姿。
闇魔法だけでなく、杖も使えるようになる。作品によっては理魔法なんかも扱える。

【サマナー】
『聖魔の光石』のみ登場。シャーマンの上級職でドルイドとの選択制。
杖も使えるようになるほか、魔力上限こそドルイドより低いが代わりにスキル「召喚」を使える。
「亡霊戦士」を1体出現させて自軍として操作できるというもの。
マップに存在出来る亡霊戦士は召喚者1人につき1体までだが、手番を使うだけで何度でもノーコストで召喚可能で、ターン制限などは無く自由に動かせる。
但しアイテム交換はできない上、HP1&守備魔防0で固定(それ以外のステータスは召喚者のレベルの応じて上がる)なので敵の攻撃を一度でも受けると消滅する。

【ダークマージ】
リザイアなど、他の魔法職には扱えない特殊の魔法を操る邪術師。
作品にもよるが、他の魔法職と比べ魔力・守備力に長ける傾向にある。
ソーサラー共々、作品によっては男性専用職として扱われる事もある。

【ソーサラー】
魔道の深奥を極めたダークマージがクラスチェンジする、高位邪術師。
ダークマージから引き続き、魔道書しか扱えない代わりに、他の魔法職には扱えない専用魔法を使える。

【ダークナイト】
黒馬に跨る魔法騎士。
魔法の他に剣を使えるようになり、騎馬ユニットとなるため機動力が大きく上昇する。
ダークマージからの分岐CC先として設定されている場合、専用の闇魔法が使えなくなるケースがある。


■主な運用方法

  • 後方支援役に
魔道士/賢者同様、後方からの援護攻撃で最高の性能を発揮。
GBA3作では理属性に圧倒的に強い。
圧倒的な魔力と高威力かつトリッキーな闇魔法で相手を苦しめてやろう。

  • 高い魔力を活かした杖による補助(CC後のみ)
高い魔力による回復杖の補助は魅力的。最も初歩的な回復の杖であるライブの杖を振るだけでも、瀕死だった上級職キャラを一気に立て直せる。
また(大半はこちらが苦しめられる側だが)、状態異常杖もかなりの脅威となる。

  • 地雷役として
兵種変更ができる作品では魔道士と比べ守備力に優れる傾向がある。
作品にもよるが、ダメージを与えたぶんだけHPを回復できる闇魔法「リザイア」を使える場合が多い。
これにより、敵の釣り出し役としても活躍できる。

  • 亡霊戦士の運用(サマナーのみ)
サマナーの項目に前述してあるように何を食らっても一撃で倒される代わりに、上限1体だがいくらでも呼び出せるという性質のため、
亡霊戦士は基本的に一戦闘で倒されることを前提とした囮・壁役としての運用が主。
他の壁役の前に置いたりして壁役が攻撃を受ける回数を一回減らす、遠距離魔法などを受けさせる、ボスチクの準備で武器を壊させる際の的にするなどが考えられる。
特に遠距離魔法を受けさせる場合は倒されたら次を召喚すれば良いだけで回復すら不要なので避雷針役にうってつけである。

【短所】
  • 魔道書の性能のクセが強い
魔道書に重量が設定されている作品での話だが、闇属性の魔道書は威力の高さが光るものの、その代償として重いので攻速に響き、体格の都合で追撃されることもよくある。
特に『トラキア776』『烈火の剣』『聖魔の光石』での重さ設定は異常。
ミィル以外は攻速落ちが半端ない。それでも効果の強力なルナとリザイアは強いのだが、ノスフェラートなんか使うぐらいならミィルの方がマシである。
命中も低く設定されがちで、シリーズによっては性能が微妙なものも……。魔法版ののようなポジションと言えるか。
しかしCC後は他属性の魔道書が使えることもあるので、それで戦うという手もあり。

  • 作品ごとに名称が違う
攻略には関係しないとはいえ、項目名はGBA3作から取ったものだが、作品ごとにクラス名が異なるのでややこしく覚えるのに苦労する。
『トラキア776』:ダークマージ→ダークビショップ
『暁の女神』:闇の賢者(ダークセイジ)大賢者(アークセイジ)
『新・暗黒竜』以降:ダークマージ→ソーサラー
『風花雪月』:ダークメイジ、ダークビショップ、ダークナイト(※ダークビショップは男性専用)

  • 闇魔法の戦闘アニメが長い
『封印の剣』で顕著。戦闘アニメはカッコいい……が非常に長く、かなり時間がかかってしまう。
『烈火の剣』『聖魔の光石』では多少改善されたが、それでも長いのは変わらない。




■主なキャラクター

暗黒竜と光の剣/紋章の謎】

『紋章の謎』から敵専用クラスとして「ダークマージ」が登場。
自軍の魔法職である司祭と比べて守備が高く、魔防に劣る。
通常の魔法に加え「マフー」や遠距離魔法の「ウォーム」「メティオ」など、幾つかの敵専用魔法を駆使する。
中でも凶悪なのが『紋章の謎』2部に登場し、食らうと能力に関係無く残りHPが1になってしまう「ドゥラーム」。
しかもこの魔法の使い手の傍には必ず他の敵が存在するため、食らう前に先手必勝で仕留めてしまいたいところ。

メディウスと手を組んだ悪の司祭。
ガトーを妬んでおり、リンダの父親であるミロアを殺した。
リメイクでは科学者っぽくなっており、悪事を更に働く


外伝Echoes


レベルによる習得やHPを消費しての使用など、魔法の扱いが特殊な作品。
魔法の種類は回復系が中心の「白魔法」と攻撃魔法が大半の「黒魔法」に分かれる。
後者については『暗黒竜』『紋章』以上に敵専用の魔法が多く、中には新たな敵を召喚する魔法もある。
今作にダークマージという定義は存在しないが、似たような敵専用兵種として黒魔法や召喚魔法等厄介な能力を備えた「妖術師」や「祈祷師」などがいる。
中でもワープ能力を持つ「魔女」は非常に危険な相手で、運が悪いと何もできずにやられることも。


聖戦の系譜

やはり敵専用兵種で、クラス名はダークマージ→ダークビショップ。
親世代でも登場するが、ロプト教団が大陸の実権を握り始める子世代から多数出現するようになる。
下級職の時点では闇魔法と杖のみ、上級職になると光以外の全ての魔法を使えるようになるが、実際に使うのは闇魔法と杖ばかり。
普通の魔法系に対して相性で有利な闇魔法や、状態異常杖をこれでもかと駆使してくる。
終盤ではかなり交戦の機会が多いため魔防の低いヨハヨハやハンニバル、大半の代替キャラは苦戦を強いられる。

親世代・子世代を通じて暗躍し続けた真の黒幕。
慢心こそあれど執念で暗黒神の時代を蘇らせようとした男。
孫娘は美人な不思議ちゃん。

  • ツェーン
ユリウスを守る十二魔将の一人。
スキルは「連続」「ライブ」と他の魔将に比べて地味だが、「ヘル」が凶悪。
最優先で倒すべき相手だが、バサークで対ユリウスに利用することもできる。

セリスの弟にあたる闇の皇子でラスボス。クラスは専用職のダークプリンス。
10章の時点でイシュタルと共に攻撃してくるのでたまったものではない。
しかし、最終決戦では双子にボコボコにされる運命にある、色んな意味で悲しい存在。


トラキア776

闇魔法使いのクラスは下級職のロプトマージと上級職のダークマージ、そしてダークマージより強力な敵専用職のダークビショップ。
基本のステータスや武器レベルは異なるが、光魔法以外の魔法と杖を使えるのは全て共通である。

敵は相変わらず多彩で高級な魔法を駆使してくるが、こちらもシリーズで初めて自軍で闇魔法を使えるように。
闇魔法は店で買えないが、本作の要である捕獲or盗む→セイラムや杖系ユニットに使わせることで痛快なカウンターを許すようにもなった。
ただ杖はともかく闇魔法は自軍で使える物は基本魔法「ヨツムンガンド」と遠距離魔法「フェンリル」のみで、しかもヨツムンガンドは何故か敵の時にはあった毒の効果が消えてしまう。

シリーズ初の自軍に加入する闇魔法使いユニット。クラスはロプトマージ→ダークマージ。
自軍で唯一闇魔法を使用できるが、ヨツムンガンドが非常に使いづらいので強力なフェンリルを目当てに頑張って武器レベルを上げるかどうかという話になる。
下級職時代から魔法と杖を併用できる貴重な存在かつ同条件では最も加入が早いため、そちらを目当てに起用し、戦闘はウインド等の汎用魔法でこなすのも手。
スキルがなくステータスも最終的に他の魔法使いに見劣りしがちだが、疲労度システムの存在から闇魔法の存在を考慮せずとも後半まで十分使っていける。

エーヴェルを石にしたり子供狩りを実行したりする外道。
HPが非常に高いが武器を盗めば最弱のラスボスと化す、というか盗まなくても弱い。むしろステージ構成自体が本体。
クラスは敵専用職のダークビショップ。
ラスボスにもかかわらず専用クラスが貰えないのは所詮中間管理職でしかないため。
最近FEHに登場して頭巾の下が丸坊主だと判明。20年越しの真実は多くのトラキア776世代エムブレマーに衝撃を与えた。


封印の剣

このあたりで、本格的に味方にも敵にも登場するポジションに落ち着いてきた。
魔力上限の高さや闇魔法の威力で戦うパワー路線な魔法職だが、闇魔法のシリーズ屈指の命中率の低さが悩みの種。
更に自軍で使える闇魔法のラインナップがまだ少なく、鋼や銀相当の武器が存在しない。
エルファイアーに似た性能のミィルと、体力を吸収するリザイアだけで戦っていかなければならないため、いまいちバランスの悪さが否めない。

また、戦闘アニメーションをオンにしているととにかくモーションが長く、特に終盤のノスフェラートは戦闘音楽が一周する

闇魔法は「必ずしも悪の魔法使いが使うものではない」「力は強いが代償を伴う古代魔法」という位置づけとなった。
呪術士のような側面が強いのかエトルリアやリキアなど大陸の中央から離れた場所での登場機会が多く、サカルートではサカ部族兵の魔法使い枠として登場している。

ルゥの双子の弟でツンデレなショタ。
覇者の剣』では出番は少ないがツンデレ度がパワーアップしている。
初期装備のリザイアはヒュウから借りパクしたもの。
速さと魔力の伸びは平均レベルだが魔法系屈指の技成長率で闇魔法の低命中率を補えるためバランスがよく、登場も一番早いので3人の中で最も使いやすい。他が使いにくすぎるのもあるが。

竜族と人間のハーフである美少女。ロリバry
顔グラが美形で登場が遅くて初期レベルが低いというのはFEでは育つキャラクターの証なのだが、闇魔法の性質と低い技初期値、全キャラブービーの体格と平均以下の速さ成長率により命中率と速さに難を抱えており、非常に使いづらい。使うには愛が必要。
そして何より初期値が低く、技が2しかない。そこに闇魔法特有の命中率の悪さがが加わり、加入するマップでいきなり命中率10%〜30%を叩き出す。
そもそも登場マップからして初心者には厳しいこともあり、14章が終わるとそのまま二軍で倉庫番になりやすい。育てるのにも愛が必要。
実はロイの嫁候補でもある。

カナスの母親であり、ヒュウのばあちゃん。
『FE』全体で見れば歳上はいくらでもいるが、見た目からして老婆という仲間キャラは歴代でも希少。
山の隠者」の異名を持ち、「竜」に関する知識にもそこそこ精通している。
所謂お助け役で成長率も絶望的に低いが初期ステータスはそこそこあり、こちらも絶望的に低いHPなどをドーピングして使えなくもない。
最初からあらゆる杖が使えるので適当にリブローとか振らせているだけでもかなり使える。
エナジーリングで魔力を補強してサポート役を前提として使うのも良いだろう。
最高位魔法のアポカリプスも、ヒュウ・ファ・ヨーデルとの支援で最大攻撃力の57に到達する。

  • ワグナー
リキア領トリア侯爵オルンに仕えていたが、ベルンに取り入るため侯爵を暗殺すると同時に彼が保護していたスーを監禁。
さらに立ち寄ったロイ一行がギネヴィアを伴っていると知って彼女を除く全員の暗殺を企てるが、
その不審な言動とキャスからの情報で企みが見破られたため本性を露わにした。
領主館の要所要所に伏兵を配置する策士。

  • ノード
西方三島総督アルカルドの息がかかったアルマー地方の領主。顔グラはワグナーの色違い。
抵抗組織レジスタンスのララムを駐留する城に監禁していた。
何も知らないロイが通行許可のために立てた使者を暗殺し、さらにレジスタンス壊滅のためなら手段を選ばない性格で、臆病な山賊ゴンザレス(FE)に村の襲撃を命じた。
ダメージを吸収するリザイアと城門の地形効果により無策で挑んでも延々とHPを回復されてしまう。

  • ペレス
アポカリプスを守護する、短パンおじいちゃんことオーツの色違い。
魔力20でリザイアを使うそこそこの難敵。
今では『風花雪月』の女主人公と見間違いそうになる名前。

  • ブラクル/マラル/チャン
主に「疾風の弓」ミュルグレを手に入れるための章で登場するサカ地方ジュテ族の兵。サカルートの20章でモタモタしていると遊牧騎兵のトオリル・クドカとともにブラクル・マラルが後ろから登場して攻めてくる。
顔グラは他も含め全員族長モンケと同一のクローン人間。まぁ多分西洋人寄りのロイ達に外国人である彼らの顔の区別がつかない、みたいな比喩ってことにしておこう。
前者2人はノスフェラートを、チャンはリザイアを使うほか、それぞれバサーク、スリープ、サイレスの杖で妨害してくる。


烈火の剣

武器の命中やアニメーション速度はある程度改善されたが重さが急上昇してしまった。
そして何より、なんと自軍の闇魔道士はカナス1人しかいない。いるだけマシだが。
しかも外伝で加入する上に仲間にするのにまったく苦労しないので、絶対に進んでおきたい。
また、本作には凶悪極まりない防御無視魔法・ルナが存在することが闇魔法のある意味最大の個性となる。
もしもヘタレた場合でも終章でアトス専用魔法として使える……というか、うまくいけばアトスがラスボスをワンパンKOできる。
これほどの高性能でありながら重さは12とさほどでもなく、道中で手に入るボディリング2つをカナスやアトスに使えば攻速落ちもしなくなる。

設定面では、前作では軽く触れる程度だった闇魔法の扱いについてさらに掘り下げられており、これを極める道を選んだ者は記憶や人格といった重い代償を支払うことが多い、といった話を度々聞く機会がある。

ニイメの息子でヒュウのパパ。
兄弟の中で唯一闇魔法に飲まれなかったが、EDの後日談で吹雪から村を救うために妻ともども命を落としてしまう。
作中の闇魔法の掘り下げとヒュウの設定との整合性を取るべく、「跡を継ぐ予定はなく、理魔法の使い手である学者の妻(未登場)と結婚したが兄3人が全員闇魔法の研究中に闇に呑まれ、植物状態になってしまった」という恐ろしい過去が明かされた。
ちなみに自軍初*3片眼鏡(モノクル)着用ユニットでもある。
支援会話はシュールなギャグからほんわか系、シリアス系までなんでもござれ。
成長傾向は息子を一回り強化したような耐久型で、反面速さはやや不安。カタス先生。
単体では強いとも弱いとも一様には言えないところだが、前述の通り、FE最強の一般魔道書であるルナをお助け以外で唯一扱えるという理由だけでも食っていけてしまう。

  • ハインツ
リンたちが最初に戦うことになる【黒い牙】の幹部。ニニアンを監禁していたが彼女の弟ニルス(FE)に逃げられたため、行方を追っていた。
15ターン以内に撃破すれば外伝に進める(拒否することも可)が、登場章では3すくみで有利な光魔法を扱える修道士ルセアが加入しかつ彼が陣取っている城門の制圧も不要なので条件を満たすのはそれ程難しくない。

  • ゾルダム
ファーガス海賊団の船に奇襲を仕掛けてきた【黒い牙】の幹部。顔グラはハインツの色違い。
地形効果のある場所におらずかつ移動しないが、ルナを装備しているので倒したい場合はノーマルの場合HPが37以上ないと死の危険が付きまとう。
なおはやての羽を持っているが倒して入手できないので盗む必要がある*4。もちろん盗賊がルナの必殺に耐えられる場合を除きすぐ救出できる態勢を整えておくこと。

【黒い牙】幹部。【夕影鳥】の異名を持つ。
遺跡を訪れたエリウッド達を旅人に扮して中へ誘い込み、「多少の犠牲を払ってでも力を手にしたい。力を手にしたのはいいが当初の目的を忘れてしまう」という闇魔法の研究者あるあるの講釈を垂れた後、魔法で黒い霧を作って攻撃を仕掛ける。
登場するのは「ヘクトル編19章異伝」という、外伝のさらに外伝という隠し章。ものすごく苦労する割に、まったく印象に残らない不気味で無個性な顔グラと、この時点ではやたら高いレベルが特徴的。
ちなみに、終章では他のボスのようにモルフとしては出てこないが、ケネスと一緒にいるモブモルフが彼だという考察もある。

かつて大賢者アトスとは親友だったが、闇魔法に飲まれたことで運命が狂い出した。
クラスは厳密には「災いを招くもの」だが、イベント時にドルイドのアイコンで登場する時があったり、ステータスと噛み合わないイベント戦闘があったり。
アトスともども魔法に関する武器レベルがすべてSに設定されているが、持ち物が「エレシュキガル」しかないのでほぼ飾り。一応フレイボムバグを使えばフィンブルを使わせることができる。
専用魔法「エレシュキガル」はフレイボムバグを使って奪うことができるが、武器レベルが設定されていないためニノやセーラにまがまがしい魔法を使わせることができる。それどころか本来魔法を使えないはずのキャラに使わせることもでき、盛大にバグる。
ゲーム中でニニアンとニルスのパパであることが示唆されている。

八神将の1人だが、アトスと異なり戦闘には参加せず、出番はイベントのみ。
闇に深入りし過ぎて自我が曖昧で、話しかけてくる相手の自我をうつしてしまう……みたいなことを言っていたが、終盤は割と普通の言動をしていた。
ともかく彼(?)が起こした奇跡のおかげで、エリウッド達は戦力的にも精神的にも救われたことだろう。
戦闘には参加しないがステータス自体は設定されており、アトスに並ぶすさまじい高さを誇る。


聖魔の光石

魔法の性能自体は「ルナ」の命中が大幅に引き下げられた以外変化は無い。
双聖器が闇魔法で、魔王の魂を封じ込めた聖石を持ち闇魔法の研究が盛んなグラド帝国の兵種として登場する。
闇魔法は魔物の魔法だが、うまく使えば未来予知などに使うことができる……というところから物語が始まる。
敵国であるグラド帝国のメイン兵種ということもあってか、使用者の参戦は遅め。

シャーマンのクラスチェンジ先はドルイドとサマナーに分岐した。
それぞれ前作までのドルイドが使えた闇魔法と杖に加えて、前者は理魔法が使え、後者は同盟軍である亡霊戦士の召喚能力を持つようになる。
サマナーが便利すぎてドルイドはほぼ使われないだろうが、ユアンの場合は通信闘技場のことを考えると一考の余地がある。

ポカラの里の賢者サレフの弟子。本作の特徴である見習いユニットの1人。
クラスチェンジ先の1つにシャーマンがあり、また魔道士見習い3にした場合も闇魔法を扱えるようになる。
同じ見習いユニットのアメリアと同じく成長率は極めて優秀。
サマナーにした場合、ノールの亡霊兵士とステータスが別々に管理されている。ステータスが若干異なる。通信闘技場でも主力になりうるユアンを捨ててまで使いたいかは微妙だが……。

リオンと共に聖石の研究をしていた闇魔道士の生き残り。
幸運の初期パラメータが0なことで有名。幸運だけ成長率もめちゃくちゃ低い。こいつ(大陸は違うけど)モルフなんじゃねぇの?
クラスチェンジ先はドルイドだけでなく、召喚魔法が使えるサマナーが選べる。
亡霊戦士を召喚()べば、自身が前線に立って幸運のパラメータ0による弊害をくらうリスクも減らせる。ほぼ司祭確定のナターシャともども、攻略に特化したキャラ。

  • ノベラ
6章に登場する敵将でアーヴの部下。
アーヴの圧力で手柄を焦り、ルネスの民を人質にして腕輪を差し出させ、挙句彼らを魔物であるバールのエサにさせようとした外道。
また、魔法職はHPが低いのが常なのに、ノベラはなぜかヴァルターにも迫る39(ハードでは42)もあるという、この時点では結構な難敵。
海外版では28と割とマシというか妥当な値になったが。
ちなみに設定上闇魔法の研究が盛んなグラド帝国だが、実は今作中で闇魔法を使うボスはリオンと魔物を除けばこいつしかいない。代わりにクリア後もビグル系が闇魔法を使うので……。

エフラムとエイリークの親友である、グラド帝国の皇子。
クラスはサマナー同様に召喚も扱える専用職ネクロマンサー。
祖国が滅びる運命にあることを予見し、それを救うため、聖石に封じられていた魔王の力を利用しようとしたが闇に呑まれてしまう。
「僕は……どこで間違えたのかな……」

  • 亡霊戦士
「召喚」を使用するとマップに最大1体まで呼び出せる特殊ユニット。HPが1しかなく、斧を使う。持ち物のやり取りは一切できない。
武器が呼び出すたびに変わるほか、マップに出現する敵ユニット同様乱数値によって能力値が微妙に変動する。
倒されると再召喚できる上、低ステータス故に狙われやすいため、釣り出すときの囮役から即席の壁役まで大活躍すること間違いなし。
惜しむべきはノールの加入が終盤なため、稼ぎプレイでユアンを早期育成しない限り使えるようになるまでが遅いことか。

蒼炎の軌跡暁の女神

テリウス大陸における闇魔法は超マイナージャンルなのか、使い手の数が少ない様子。
そのためか『蒼炎の軌跡』においては闇魔法を扱うキャラは味方もボスもモブ敵さえも一切登場せず、本格的に意識できるのは『暁の女神』2周目以降から。
なお、リザイアは光魔法に戻っている。

『暁』のみ登場。運命に翻弄されたデイン新国王。アシュナードの息子らしいが……?
2周目からが本番です。

  • ベヨナ
『暁』第3部序盤の敵将として登場するベグニオン帝国軍人。
クラスは敵専用職の呪術師(ドルイド)
腐敗した元老院議員達に内心うんざりしているが、軍人としての責任感から物資を守るために戦う。
全ての荷に火を点けると勝利となるが、その前に彼の持つスキル『影』の書やテント内の物資、経験値等を頂いておこう。

  • イズカ
デイン王国のマッドサイエンティスト。クラスは専用職の召喚師(サモナー)。利己的な外道。
『蒼炎』ではイベントシーンにしか登場せず、『暁』第一部でも序盤では立場上味方になる(ユニットとして操作はできない)が、直接相対することになるのは同作終盤。
ラグズ達に非道な実験を繰り返した男で、「なりそこない」を大量に召喚しまくるイズカファーム経営者。
そのせいか、過去に『ニンドリ』で開催された「(『封印』~『蒼炎』までの)悪役ランキング」においては嫌いな悪役部門で1位を獲った。無理もない。
魔力がトップクラスに高い上に奥義「陽光」が発動すると即死しかねないため、「見切り」持ちユニットで戦うか確実に仕留められる時以外は注意。
ただし慣れたプレイヤーからは無尽蔵になりそこない=経験値を提供する存在として有難がられている。果たしてどちらのほうが鬼畜なのか…

闇魔法を使う敵専用職が2つという点から、召喚師はシステム的には呪術師の上級職なのかもしれない。


【新・暗黒竜と光の剣/新・紋章の謎

魔道士と比べて守備に優れている。
ダークマージ系ならではの独特な魔法というものもなく、適性のある人が嗜む感じか。
今作ではリザイアは女性専用なので、男性ユニットしか適性キャラがいないダークマージには扱えない。
賢者とは外見とステータス補正が異なるだけで、扱える魔法や上限値等に差は無い。

『新・紋章の謎』ではリメイク前の「ドゥラーム」に代わって「グラウアー」という敵専用魔法が登場。
その性能は言わば必殺値が0になった代わりに威力が10上がったルナで、一撃でHPの2/3が消し飛ぶ凶悪さ。
スナイパーのロングボウによる射程外からの攻撃や勇者系武器などで迅速に仕留めたい。

魔力成長率が10%ある数少ないダークマージに適性のあるユニット。

  • エッツェル
自軍に加わる片眼鏡(モノクル)着用ユニット2号。上級職はソーサラー。
妻を亡くして形見の指輪を敵に取られたり、世話になったカダイン軍の総攻撃に加担したりと苦労が絶えない人。
見た目がどっかの鬼畜眼鏡あやしいメガネに似てるが、多分気のせい。
『新・暗黒竜』では加入させるのに大量の戦死者を出す必要がある割に初期値・成長率共に低く正直使えないが、『新・紋章』では初期値が若干上がり、成長率が大幅に上昇。
上級レベル6での加入で速さ・幸運の初期値が低いのが難点だが、成長率自体は守備や魔力も含めてエルレーンを上回り、魔法系のお助け役として及第点の水準となった。


覚醒

『新・暗黒竜』『新・紋章の謎』から引き続き、魔力・守備に優れた魔法専門ユニットという扱い。
リザイアが再び闇魔法(ダークマージ&ソーサラー専用)扱いに。他、新たな闇魔法として遠距離魔法スライムが登場した。
リザイアの回復量が半分に下がった代わりに店で購入できるため、地雷役として非常に優秀。
というか本作は魔法が強い上にソーサラーの能力もスキルとの兼ね合いで穴が少ない*5ため、最強のクラスと言っても過言ではない。

ダークマージの上級職にはソーサラーに加え、剣と魔法を使える騎馬兵「ダークナイト」が追加された。
ただし名前に反してダークナイトは闇魔法を使えないため、フィールド上でクラスチェンジする際には要注意。

スキルは下級職では周囲の敵の回避率や必殺回避率を下げる「呪い」や「赤の呪い」。
自分にも仲間にも恩恵をもたらすため優秀。
呪い+赤の呪い持ちのダークマージが敵と隣接すると回避率を25下げるため、闇魔法の低い命中率は比較的簡単に補える。
また、赤の呪いは相手の必殺回避を10下げるため、必殺も狙いやすくなる。方陣持ちとダブルを組み、支援も進むととんでもないことなる。
上級職ではソーサラーがHPが減るほど強化されリザイアとの相性も良い奥義「復讐」や同職などとの対決に有効な「魔殺し」を習得。
ダークナイトは15ターン目まで命中・回避が1ずつ上がる「スロースタート」は弱すぎて使い物にならないが、自分から攻撃して敵を撃破するとHPを50%回復する「生命吸収」が強力。
特に「疾風迅雷」と併用すると便利。

また本作では強化版リザイアの「インバースの暗闇」や2回攻撃できる「セリカの疾風」といった魔道書もある。
これらはレアアイテムだが、傭兵の素質を持つキャラならスキル「武器節約」で耐久を長らえさせながら使い回せるのでぶっ壊れぶりに磨きがかかることに。

その他、レアスキル「暗闇の加護」を持つ魔法系ユニットはダークマージやソーサラー以外でも闇魔法を扱える。
インバースや一部のなどが使用できる。

ペレジアの女性呪術師。服装がエロい。フィギュアになったどころかあまりに人気すぎて海賊版まで出てしまった。しかもそこそこ出来がいいらしい。
黒髪で陰気でツンデレな美人。マイユニに一方的に惚れ込みストーカーと化す
速さと魔力がよく伸びるが技が伸びにくいため空振りのリスクが付きまとう。アーチャー資質があるので、「命中+20」などで補うのも手。
「復讐リザイア」による地雷戦略を取れるので、こうなってしまうとかなり強力なユニットになる。マイユニあたりと組み合わせるとすごいことに。

いつも笑顔で無邪気……だが、誰かを呪うことに何の躊躇いも無い少年呪術師。そのためか蛮族にクラスチェンジすることもできる。
生い立ちはかなり悲惨。オリヴィエとの支援会話は必見。
「死んじゃえ~☆」
技・守備が伸びやすいが意外と魔防が伸びにくいので対魔法に注意。

  • ファウダー
ギムレー教団教主。本作の黒幕。
……だが、イーリス聖王国の女王エメリナを暗殺しようと殴り込みに行ったら逆に自分が一度死ぬハメになったり、本来の時間軸通りにマイユニクロムを殺させたと思ったら実は罠にハメられていたり、と踏んだり蹴ったり。

  • ツェーン
本編第22章とDLC無限の神器』に登場する十二魔将の一人。
スキル「復讐」が凶悪なので、半端にHPを削った状態で攻撃を受けないようにしたい。

DLC『絶望の未来1』の敵将。
「カウンター」や「魔殺し」のスキルを持つが、ロングボウには無力。
とは言え、戦うよりも会話イベントを経れば撤退するのでそうした方が良いだろう。

  • 異界の者
DLC『最も強き者の名』の裏ルートで「祈り」+「待ち伏せ」+「復讐(or月光+)」+リザイアという鬼畜地雷コンボを使って来る。やめてくださいしんでしまいます。
スナイパーのバルフレチェやロングボウで射程外から攻撃するのが最も確実。
他にもスライムでHPが半分以下にならない(待ち伏せが発動しない)程度に削ってから、反撃される前に一気に倒す手もある。


if

暗夜王国の兵種。白夜王国の兵種である呪術師(過去作で言う魔道士のようなクラス)と対となる。
クラス名は『覚醒』と同じダークマージ→ソーサラー/ダークナイトで、今作でもマージ系専用の闇魔法を使えるが、『if』ではリザイアのみとなっている。
『覚醒』でリザイア地雷で暴れすぎた反動か守備のステータス・成長率への補正が消え、ダークマージ/ソーサラー専用武器リザイアが追撃できず必殺も無し(奥義も発動できない)になったため、耐久力は大幅に下がった。俗にいう振り子調整である。
だが、HP半減以下の時先制できる「待ち伏せ」を自力、またはバディプルフを使えば習得できるキャラも多いので、工夫すればまだまだリザイア地雷運用もできるだろう。

また、これまで武器相性とは相互に影響を与えず、魔法同士の種類別で三すくみが成立していた魔法が相性システムに組み込まれ、槍と暗器に弱く、斧と弓には強くなった。
全ルートで相性を逆転する「逆神・丑寅」が手に入るので上手く活用したいところ。

スキルは前作の「赤の呪い」が強すぎるためか削除されたが、呪いの強化版である「呪縛」と魔法ダメージ増幅の「魔の風」はいずれも優秀でやはり自身も仲間も強化できる。
武器相性に合わせてソーサラーの魔殺しは「弓殺し」へと変更され、ダークナイトの誰得スキル「スロースタート」は魔法系の敵を弱体化させる「魔力封じ」へと改善された。

レオン配下のダークマージ。
中二病が服を着て歩いている人物で、二つ名は「漆黒のオーディン」(自称)
根は優しく、また高所恐怖症。
元々の職業が剣士なこともあってか、力の成長率が魔力よりも高い。
そのため、場合によっては侍にクラスチェンジさせて育てるのもあり。
剣士なのに速さの成長が頼りない?言うな
守備もそこそこ伸びるので、総じて見るとバランス型に成長する。
ダークマージとして使う場合でも一度は侍にして「待ち伏せ」を習得しておきたいところ。

暗夜王国の魔道士。
過去におイタをしたせいで歳を取らなくなる呪いにかかったロリバ……(自粛)。
民にも気味悪がられたため、世俗とは離れた生活を送っている。
本人は後悔しており、呪いを解きたがっているようだが、別にそのままでもいいのよ?

実年齢が高いためか個人成長率が低く、クラスによる成長率も低い。
魔力と速さは一級品だが、技が低いので命中しにくく、HP・守備が壊滅的に低いので常にワンパンの恐怖が付き纏う。
かと言って後ろで杖を振ることもできないのでなにかと扱いづらいユニット。
魔法攻撃ならサンダーソード使いのカムイやレオンもいるため、影が薄くなりがち。
モズメとの支援経由で取得できる「凶鳥の一撃」が欲しいところ。

暗夜王国の第二王子。クラスはダークナイト。
服を裏返しに着るなど抜けた部分はあるが、敵に対しては冷徹。マクベスの天敵。
白夜ルートではカムイに対しても容赦なく襲い掛かるが……?
専用の魔道書「ブリュンヒルデ」の使い手。
個人能力とクラスの噛み合わせが悪く*6そもそも初期クラスのダークナイト自体が器用貧乏*7なので暗夜王族の中では埋もれがち。
そのため、ソーサラーやストラテジスト等に転職させられることも多い。
透魔編ならゆっくり育成でき、白夜王族から素質を貰える代わりに暗夜編よりも敵のステータスが高い。
そのため、物理職やインターネット通信が必要な職にクラスチェンジして魔法武器を振り回すことや、スキルを習得して回ることが多い。
2ルート購入特典「黒天馬の翼」でクラスチェンジできるダークファルコンとの相性も良い。

オーディンの娘。
やはり中二病の遺伝子はしっかり引き継がれてしまっている。
技、速さ、最低限の耐久力を備えているので、母親によるが暗夜の魔法ユニットの中では一番扱いやすいとの評価も多い。
個人スキルの発動条件も父親よりお手軽。
ちなみに彼女が仲間になる外伝は、質の良い魔道書で有名な町が舞台。
強力な呪や魔道書を入手でき、クリア後にはオフェリア専用の偽物くさい名前の魔道書「ミステルトィン」もゲットできるので、装備には困りにくい。

  • クーリア
氷の部族の長。フローラフェリシアの父。
暗夜編と『絆の暗夜祭』の会話の中でのみ登場。
部族の集落にやってきた主人公らを、暗夜王国の国王ガロンの命令のもと敵とみなし攻撃するが、敗北後は主人公の思いを認め部族の命運を託す。

ガロン王直属の軍師で、幻影魔法の使い手。
慇懃無礼で小心な小悪党。カムイを亡き者にしようと様々な謀略を巡らす。
クラス名こそソーサラーだが、実は杖も使える専用職。
他のルートではともかく暗夜編では最強の魔道書エクスカリバーと壊れスキル「無限の杖」による特殊効果で自軍を苦しめる強敵。

  • ゾーラ
暗夜王国の魔道士。甲高い笑い声が特徴。
イズモ公国の公王イザナを拉致して彼になり替わり、白夜王族らを処刑しようとした。
暗夜・透魔編ではその卑劣な行いを嫌ったレオンによって殺されるが、白夜編では……。
能力は大したことないが、前者では撃破までのターン制限、後者では氷の壁のギミックに注意。
半魚人の一族(ゾーラ族)ではない。


その他特筆すべきは、『外伝』『Echoes』では敵専用兵種である「魔女」が、『if』では自軍ユニットとして使えるようになったこと。
DLC『魔女の試練場』で敵として複数登場し、クリア報酬の「魔女の魔法陣」を使うことで転職できる。
ソーサラーに比べて耐久面では劣るが、他の能力では全体的に勝る上、回避と必殺に+10%の補正まで付く。
スキル「暗闇の加護」のおかげでソーサラー同様闇魔法も使用でき、「ワープ」もバッチリ再現されている。
総合的に見て最強の魔法職と言っても過言ではなく、レオン等魔法系の男性ユニットを涙目にする罪な存在。
代わりにと言うべきか本作では男性ユニットもダークファルコンに転職できるため、そちらで頑張るのも手。
なお、試練場にいるモブ魔女は非常に可愛いが、残念ながら捕獲できない。チッ。


FEH

魔道士と完全に統合されており、過去に闇魔法使いとして登場したキャラの多くが赤属性となっている。
登場するのは専用武器に加え、汎用としてミィル、ルイン、ノスフェラートの3つ。
汎用のこれらは赤属性であれば継承して使わせることもできるので、原作では闇魔法を使えないキャラでも主に炎を使う赤属性魔法の使い手であれば使える。
尤も特殊効果が無いのでそれをさせる意味はほぼ皆無だが。
魔法の種類などは魔道士/賢者(FE)を参照。


風花雪月

本作の闇魔法はフォドラの歴史の影で暗躍し数学や科学など技術に長け超技術を操る謎の勢力「闇に蠢く者」が操る魔法で、「ルナΛ」など過去作でおなじみの魔法名にギリシア文字がつくのが特徴。
味方で闇魔法を習得するキャラはほぼ「過去に何かがあった」ことを示唆している。

これまた過去作からほぼ何もかもが異なる仕様となっているが、魔法絡みのシステムは『外伝』『Echoes』に最も近い。
黒魔法または闇魔法に関わる「理学」と白魔法に関わる「信仰」の技能レベル(従来で言う武器レベルのようなもの)に応じて魔法を習得する形。キャラ毎に使用できる魔法はほぼ固定されている。
その仕様もあり、個人の素質として闇魔法を使えるキャラ自体がとても希少。
なお、今作のリザイアは白魔法カテゴリー且つ誰でも習得できる。
コストとしてHPを消費することがなくなった代わりに出撃ごとの使用回数が設定され、消化しきるとそのマップでは使用できなくなる。
言わずもがな、強力な魔法ほど使用回数は少ない。ただし魔法の発動回数を増やすスキルによって補える。
また、魔法を使用できる兵種以外で魔法を扱うことはできない(逆に魔法を使用できる兵種では「籠手(格闘武器)」を除く全ての武器を使用できる)。
一方でキャラ毎に兵種の素質という概念が無いため、その気になれば向き不向きはともかく誰でも魔法系のクラスにはなれる。ただし闇魔法系のクラスは男性限定
DLCを導入すれば女性限定で「ダークペガサス」になれるが、「ダーク」とは付くものの前述の理由から過去作のように闇魔法は使えず、クラスチェンジに必要な黒魔法(と、白魔法及びその他の武器)を使えるペガサスナイトといったところ。

今作のクラスチェンジは大半が兵種のランク(初級、中級、上級、特級*8、最上級)毎に共通のアイテム(○級試験パス)を使用するのに対し、闇魔法系*9は闇魔法試験パスという専用アイテムが必要となる特別仕様*10となっている。
そしてその入手はとても難しい。初見じゃどう見てもコイツ倒せないだろ、と誰もが思う闇魔法試験パスおじさん死神騎士が毎度大体持って来るので、彼を撃破してドロップアイテムとして手に入れる以外の方法がほぼ無いからだ。
実際絶対に倒さないといけない状況は(難易度ルナティックを除いて)彼との最終決戦以外にほぼ無いので、一種のやりこみ要素に近い。
闇魔法系クラスは初級闇魔法「ドーラΔ」を素質にかかわらず使用でき、兵種スキルとして「呪縛」(隣接する敵の回避-20)を標準装備。
ダークメイジをマスターすると「蛇毒」(自分から攻撃し命中すると敵のHPを20%削る)を習得、ダークビショップは更に「魔神の一撃」(自分から攻撃時、魔力+6)という強力なスキルを標準装備し、マスターで「生命吸収」(自分からの攻撃で敵を撃破時、与ダメージの50%分回復)を習得できる。

……こう書くととても強そうに見える。実際汎用魔法職よりも魔力の補正が大きく(その分魔防は控えめ)決して弱くはない。
しかし問題は殆どの場合汎用魔法職で事足りてしまうという今作のシステムにある。
何せ、ダークビショップが標準装備する「魔神の一撃」は中級魔法職のメイジをマスターすれば習得できてしまう(しかし「魔神の一撃」は重複装備ができないため、ダークビショップの火力アップには使えない)。
更に上級魔法職であるウォーロックは「黒魔法回数×2」(使用回数2倍)と「黒魔法の達人」(黒魔法の威力+5)を標準装備しており、黒魔法を扱う点で多大なメリットがある兵種である一方で、ダークビショップは闇魔法を扱うことによる固有のメリットが無い(ちなみにウォーロックのマスタースキルは「弓殺し」)。
つまり、元々闇魔法の素質が無いキャラにとってはわざわざ経由する必要性の薄い無用の長物で、素質があるキャラが特別に強くなるわけでもないのだ。
そもそも闇魔法の素質があるキャラが魔法を使うのに闇魔法系クラスでなければならないという仕様も無い
「呪縛」自体は命中が低めの闇魔法とは相性が良く、支援目的でもとても有用なスキルだが、今作は命中面を補う方法が多くある他に、そもそも魔法職が全体的に耐久難で最前線向きでない点も苦しいところ。

ダークナイトは闇魔法にも適した特性を持っているが、闇魔法系クラスとしては扱われていないため上記の特徴は当てはまらず、汎用の最上級魔法職という位置付けとなっている。
なお、マスタースキルは「魔防封じ」(ダメージを与えた敵の魔防を1ターンの間-6)。


アドラステア帝国次期皇帝にして今作のロード枠、初の女性斧ロード。専用クラスが重装系。
……えっ、なんでそんなキャラがこの項目にいるかって?
そもそもバックボーンからして色々と訳アリだが、それ故に彼女は理学(魔法)の才能を秘めている。
理学を少し伸ばすと順当に炎系の黒魔法を覚えていくのだが、なんと極まってくると「ルナΛ」と「ハデスΩ」を習得してしまうのだ。言わずもがなどちらも闇魔法カテゴリーでは最強の一角。
ただ、普通に進めれば彼女は専用クラスになるかドラゴンに乗って斧を振り回す方が間違いなく強いし、これらのクラスでは当然魔法も扱えない。
女性だから闇魔法系クラスにもなれないし。

アドラステア帝国の裏を支える宮内卿ベストラ家の嫡子。エーデルガルトの腰巾着腹心。
見た目からして冷徹、中身もやっぱり冷徹。でも極悪非道というわけではない。
貴重な終始一貫した闇魔法タイプで、ほぼ唯一の闇魔法クラス適性キャラ。魔力・魔防・技・速さが伸びやすく物理耐久は低め。
早い段階で最大射程3かつ守備ダウンのデバフが付随した「スライムΒ」や移動力低下効果付きの「バンシーΘ」を習得でき、非常に嫌らしい攻撃ができる。
上位魔法では敵に回すと恐ろしい高必殺率&最大射程3魔法「デスΓ」、基礎威力の高さに騎馬特効までつき闇魔法の中では命中も高い「ダークスパイクΤ」と隙の無いラインナップを取り揃える。
最終的には「呪縛」を有効活用するならダークビショップ、機動力が欲しいなら「闇魔法の達人」も所持しているダークナイトが良いだろう。
敵対する場合は言わずもがなダークメイジ、またはダークビショップで登場する。
パスおじから試験パスを融通してもらったのかな……?

レスター諸侯同盟領、コーデリア伯爵家の令嬢。年若いながら魔道の才能溢れる天才。
……で、傍目から見て糖尿病にならないか心配になるほどに甘いものが大好き。
勉強熱心だがそれに頭をたくさん使うから糖分が欲しくなるのだろうか?
出身も違い、縁戚関係にも無いはずのエーデルガルトとは実は何かと共通点がある。
髪色に加えて、通常1つしか宿していないはずの紋章を2つ持っている点も同じ。
やっぱりリシテアも何やら訳アリのようで……?
魔力・技・速さはバリバリ伸びる一方で他は無いに等しい(魔防すら伸びは悪い部類)という、今作屈指の異常に偏った成長をする。
成長率の合計だけ見るとかなり悲惨で、生徒勢は運が悪くても最低2ピンはする仕様もあって、リシテアは2ピンで憤慨のセリフを残す場合が極めて多い。
が、その魔法攻撃面があまりに吹っ切れており、習得魔法もどれも強力なおかげで容易に最高峰の魔法アタッカーに化ける。
序盤に覚える闇魔法は比較的軽量で速さダウン効果つきの「ウォームΖ」、おなじみ魔防無視の「ルナΛ」、そして騎馬特効の「ダークスパイクΤ」。……お前は何を言っているんだ
というのも、個人スキルによって戦闘での獲得技能経験値が2倍になるため、本当に序盤のうちにここまで強力な闇魔法が揃ってしまうのだ。
そして闇魔法試験パスおじさんは今日もダークスパイクΤでワンパンされているのだった。
最終的に闇魔法最上級の「ハデスΩ」を覚える他、信仰を伸ばしていくと魔物特効付きの「エンジェル」や暗殺にうってつけの「ワープ」など、貴重な魔法を多く扱えるのも噛み合っている点の1つ。
女性なので闇魔法クラスにはなれないが、闇魔法も白魔法も優秀なラインナップなので、「メイジ」→「ビショップ」→どちらもそつなく扱える「グレモリィ」とクラスチェンジしていくのがセオリー。
追加DLCまで含めれば、どちらも火力こそ落ちるが射程を延長でき機動力もある「ヴァルキュリア」や、速さに長け戦場を自在に飛び回ることができる「ダークペガサス」も最終候補に加わってくる。

"闇に蠢く者"の老魔術師。
書庫番のトマシュに成り代わって修道院に潜入しており、第一部の佳境で正体を現す。
主人公も縁のあるルミール村で非道な実験を行ったほか、士官学校ではモブ生徒も巻き込んだ上、さらには主人公の父親、ジェラルトが殺害されてしまう。
怒りに燃える主人公を罠に嵌め、闇に封じ込めてしまう……が、覚醒した主人公は闇を切り裂いてスマブラ』参戦脱出、そのまま決着をつけることになる。
ルミール村と決着編で2回戦うことになるが、戦闘は得意ではないのかあまり強くはない。
ほかの成り代わり連中が人格が豹変したと怪しまれている中で、彼のみほとんど怪しまれることなくトマシュを完璧に演じていたが、ルミール村にて自分から正体をバラした
おそらく主人公を罠にかけるための挑発も目的だと思われるが、無双で闇魔法を行使する際にトマシュの変身をわざわざ解いているので元の姿出ないと魔法が使えない可能性もある。
あと「キルケの杖」という敵専用装備を身につけているが重さ1でほかに効果は無し、つまりただの重りであるが、無双ではちゃんと効果がついた。

  • アランデル公
エーデルガルトの伯父にあたる人物。
イベントシーンなどでは度々登場するが、敵同士として相対するのは青獅子の学級を選んだ際の第2部「蒼月の章」終盤で、クラスはダークナイト。
実際は他のルートでも彼の本当の姿と戦うんだけどね。
やたらめったら高い魔力から繰り出す「ハデスΩ」や射程3マスの「トロン」が脅威の難敵……と思いきや、終盤の敵将とは思えない程命中値が低い。
難易度ルナティックですら最大110(トロン)。しかも合わせて6回(+計略魔法1回)しか攻撃できない。
よく見ると力は魔力より高いが物理武器は何も持ってきていないので宝の持ち腐れ
回避に特化したユニットを1体置いておけばそれだけでそのうち無力化できてしまう、という重大な弱点を持っている悲しき存在。

  • コルネリア
ファーガス神聖王国に仕える女性魔道士で、王都で流行病が出た際にその知恵で水道整備を進言するなど解決に貢献、聖女と称えられた人物。
しかし第一部の終了後、伯父殺しの罪でディミトリを処断したと発表してブレーダッド領の実権を握り、そのまま帝国に寝返ってしまう。
胸元が大きく開いた衣装から爆乳を惜しげもなく晒す美熟女。シルヴァンは彼女を指して「すげぇ美人ですけど年いくつなんですかね」と言っている。
だが、本性を現すとチンピラのような口調になる。あとものすごくインパクトのある顔芸も披露する。
王国ルートでは、過去を吹っ切って王都奪還のために戻ってきたディミトリを迎え撃ち戦うことになる。
「アガルタの術」のスキルを持ち、王都の防衛にはタイタニスが現れることやかつて「聖女」と謳われたころからの変貌ぶりなど、本物は殺されて"闇に蠢く者たち"に成り代わられていることが示唆されている。無双ではその正体の名前が「クレオブロス」であることがしれっとバラされている。

帝国覇道ルート『紅花の章』では逆に、帝国に寝返る手はずだったところを"闇に蠢く者たち"の力を削ぐ狙いでこちらから急襲、抹殺する流れとなる。
兵種はグレモリィで、その名声に違わず強力な闇魔法を操る。
すさまじく高い魔力から放たれる高必殺の「デスΓ」と魔防無視の「ルナΛ」はどちらも即死級の破壊力。
また「アスクレピオス」という専用の杖を装備しているが、こちらは防御+3・毎ターン自動回復といったようにソロンのあれほど無意味な装備ではない。

  • ミュソン
"闇に蠢く者たち"の幹部魔術師。厳密には闇魔法職ではない(汎用職のウォーロック)。
第2部の同盟ルート『翠風の章』及び帝国の教会ルート『銀雪の章』では最終マップ1つ手前である黒幕の本拠地「シャンバラ」に出てくる。
が、名ありの割には特別に強いというわけではない普通の敵で別段対処に困るわけでもない。むしろ近くにいるタイタニスの方がずっと面倒臭い
……ただしそれはあくまでも同盟・教会ルートでの話。
王国ルート『蒼月の章』では事情が変わってくる
王国ルートのトリを務める帝都アンヴァルの宮城みやぎではないにて配下の兵を連れて帝国兵に混ざって出てくるが、問題は使用する闇魔法「ボーアΧ(カイ)」。
射程3~11(射程延長スキル込み)、命中した相手のHPを問答無用で1にするという危険極まりない遠距離攻撃を 回数無制限で 仕掛けてくる。『外伝/Echoes』のヌイババの恐怖ふたたび。
邪魔なことこの上ないため最優先で仕留めよう。物理攻撃への耐性はあまり無く、ちゃんと育っていれば勇者武器1手で済む。
あるいは騎士団を使い「応撃の備え」を用意したり、DLCシナリオをクリア済なら、その特典でスキル「応撃」と同じ効果のある「始原の宝杯」を持たせたキャラをぶつけたりするのも手。
そしてミュソンが斃れると配下兵は「我らの意思を……絶やしてはならぬ……!」と言い残してそそくさと退散する。
こんなのと手を組まざるを得なかった帝国が不憫でならない

  • タレス
"闇に蠢く者"たちの首魁で、兵種は専用の「アガスティア」。
古代インドの聖者の名で、主人公の専用職「ニルヴァーナ」とも関連性を感じさせる。
主人公の父親、ジェラルトが殺害される際に「天刻の拍動」で時を巻き戻した主人公の攻撃を先回りして更に妨害するなど底の知れない力を持つ。
教会・同盟ルートではヒューベルトの遺言によって彼らの本拠地を特定、襲撃して戦うことになる。
異質な雰囲気の地下基地の最深部で待ち構えているが、部屋の扉を開けると初手でマップ全域を攻撃する闇魔法「メガクエイクΣ」をぶっ放してくる。
しかしそれも一発限りで、そのあとは「デスΓ」4回と計略1回を使えるだけという誰かさんに似た継戦能力の低さ。
こちらは魔力の方がかろうじて上とはいえ高い水準の力も持つが以下略。
撃破すると悪あがきとして基地に弾道ミサイル魔法「光の杭」を落としてくるが、レアに阻止され、自分だけ瓦礫の下敷きになって死ぬ
強者っぽい雰囲気を醸しだし前半から顔を見せてくる割には弱く、死に様もマヌケなのでネタにされがち。
かつては敬虔な信徒であったアランデル公に成り代わり活動していることが示唆されている。つまり王国ルートでは主人公たちは知らない間に"闇に蠢く者たち"の首魁を倒し、壊滅的な損害を負わせていた事になる。またその死にっぷりが「台風の時に田んぼを見に行った感覚で死ぬ」「情報を聞きたかったのに死ぬ」事から「虚弱体質」「アラ死ンデル公」等とやはりネタにされている。

ファイアーエムブレム無双 風花雪月

戦技・魔法の継承システムがある今作では一部の闇魔法を全てのキャラクターに継承可能。

  • シェズ
「闇に蠢く者」たちと同じ変身能力を持った流浪の傭兵。育ての母に引き取られレスターの小さな村で育ったが、出生に関しては謎が多く、ソロンの変身を目撃して以降は自分が何者なのかと思い悩むことになる。
初期兵種は剣と魔法を扱える専用職「フリューゲル」で、一部の闇魔法を習得可能。

エンゲージ

闇魔法は存在するが特定のキャラクターのみ使用可能な専用魔法で、闇魔法を取り扱うクラスは存在しない。

追記・修正は遠距離攻撃やHPを吸収しようと考えていたら、うっかり魔道書を置き忘れた方にお願いします。

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  • 所要時間30分以上の項目

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最終更新:2024年03月02日 17:35

*1 厳密には支援効果や三すくみにおけるダメージの増減は受ける。

*2 「ビー」ではなくギリシャ文字の「ベータ」。

*3 片眼鏡をかけた敵キャラは既に『聖戦の系譜』でレプトールが登場している。

*4 ハードモードでは導きの指輪に変更されているが、欲しければ盗む必要があるのは同じ。

*5 技に若干難有りなのだが、呪い+赤の呪いで隣接した敵の回避率を25下げる、ダブルの補正で命中率に補正が乗るため欠点が欠点になりづらい

*6 初期値ではHP・魔力・魔防以外の初期値が物足りない上、成長率は魔力こそ高いが技と守備が低めでやや頼りない。さらにキャラ・クラス共に速さの成長率・上限共に低く追撃しづらいため攻撃力に欠ける。

*7 剣と魔法は同じ赤武器なので、使い分けて遠距離攻撃持ちに対して優位に立つこともできない。転職を考える一つの理由となりうる。

*8 追加DLCのサイドストーリーで追加された特殊な兵種。レベルや補正的には上級相当。

*9 中級のダークメイジ、上級のダークビショップが該当。

*10 更にダークビショップはダークメイジの資格を持っていることが前提になるため、ダークビショップになるためにはその貴重品が合計2枚必要。