デジモンセイバーズ

登録日:2010/05/03 Mon 02:49:10
更新日:2024/02/08 Thu 04:17:12
所要時間:約 6 分で読めます







拳に宿れ、俺のデジソウル!!




『デジモンセイバーズ』は2006年に放送されたデジモンアニメシリーズの第五作目。
シリーズ構成:山口亮太
音楽:奥慶一
キャラクターデザイン:青井小夜/総作画監督:浅沼昭弘
シリーズディレクター:伊藤尚住

【概要】

前作『デジモンフロンティア』から3年経過した「充電期間」を経た後の作品。
そのためガラリと作風が変わり、スタッフもほぼ一新されたことから、キャラクターデザインの一新や主人公の年齢引き上げが行われた。

ストーリーの方向性も従来の作品とは全く異なるものの、
主役デジモンが初代と同じアグモンである等旧作を意識している部分もある(ただしアグモンはデザインが変わって腕に赤いベルトを付けている)。

シリーズ構成である山口亮太は、デジモンシリーズ(ひいてはパートナーがいるモンスターもの)について、
初代から続いている問題である『デジモン(モンスター)が戦っている間、パートナーは見てるだけ』というポイントに着目した。
テイマーズ』ではカードによるサポート、『フロンティア』では人間がデジモンに進化、と各々一つの答えを出してきたが、
これらを見たうえで、既にシリーズでやってきたこととは違うことをする、という観点の元、本作では生身の人間が直接デジモンと戦う
回によってはそれまで通り一発殴る以外はほとんど見ているだけ、という回も存在したが、場合によっては巨大なデジモンに素手で戦いを挑む凄まじい内容になった。
これを実現するため、作品のテーマとしても、あえて今までやっていない少年漫画路線を貫くという方針となっている。こうなった理由は、今までのリアリティ路線重視の内容はやり尽くしたためだとされている。
加えて、先の通りデジモンのサイズを意図的に大型化させており、成長期すら中学生のマサルの胸くらいの背丈が存在する。
これにより現実社会では普通に暮らすうえでは馴染めない存在として描いている一方で、デジモンにマサルが挑んでいく際には相応の迫力感と外連味を生んでいる。

主題歌は初代から毎回OPを担当していた和田光司が病気の回復直後ということもあってメジャー活動からは外れており、本作も最初は担当していなかった。
だが放映中ずっと復活希望の声が絶えなかったらしく、後期ではその声が叶って無事担当している。ちなみにデジモンアニメでOPの曲自体が変わるのは本作が初めて*1
また、シリーズで唯一主人公とそのパートナーデジモンの声優が男性同士である。

劇場版は『究極パワー!バーストモード発動』と3D作品が一つ。
しかし前者はプリキュアと同時上映という観客のニーズが真逆な二作品が同時上映となってしまい、思うように人気が出なかった。
ちなみに内容は30分間ほぼひたすら成長期のデジモンがアクション映画ばりに敵と戦う内容で、
最後の最後で究極体同士やバーストモードによる怪獣バトルのような戦いがみられる。
映画かつ30分という短さもあってあっさり味だが、本編以上に完成度の高い作画や先の通りアクション映画をリスペクトしたような凝った動きは必見。

【評価】

3年振りのデジモンアニメだったが人気は思うように伸びなかった。
構成の山口亮太曰く、親子で楽しむには期間が中途半端で、過去作のファンを懐かしさで再度取り込むにはいささか早すぎる微妙な時期だったと回想している。
データカードダス等も展開されたが、それらの商品人気も出ず、シリーズの復活に至ることはなかった。
当時の視聴者としても、シリーズ恒例とはいえ旧来のデジモンファンからの反発が非常に強かった。
特にリアリティゼロの展開については、現実的な作風を主としていたデジモンシリーズとしては微妙に映り、デジモン名のテロップミスなどもあってアンチもかなり多く、
また、特にロイヤルナイツとの戦いでは相当ファン同士でピリピリしていたのも記憶に新しい。*2

結局、デジモンファンからの支持も子供からの支持も受けられなかった本作は、放送終了後再びデジモンアニメシリーズを4年もの間停滞させる事になる。
ただし、当時から全く人気が無かったかと言われるとそういうわけではない。
非常に漢らしく熱い主人公大門大が戦いを通して、一見ただ殴り合っているだけに見えて時に熱い言葉をぶつけて敵ともわかり合う、という王道な展開は新たなファンも生み出した。

特にセイバーズが初のデジモンシリーズという人や、初代以降のシリーズも熱心に見ていた人などからの評価は高い。
何かとネタにされるが、主人公が巨大なデジモンや強力なデジモン相手でも生身で挑んでいく姿は、90年代に流行した外連味たっぷりな演出であり、
そういった出鱈目な展開を主食とする好事家には大いに受けた。「兄貴の正体はデジモン」というネタもこのことから来ている。
誰が呼んだか「デジモン界のGガンダム」とも呼ばれ、実際シリーズ構成の山口亮太が同作の脚本に携わっていたのもあって、これはあながち間違いではない。*3
Gガンダムと違いシリーズの不文律を打ち破ることは出来ず、以降のシリーズの挑戦は尽くファンに否定される流れにはなってしまったが。

既存ファンについても、先の通り当時はかなり反発していた人が多く、本作以降デジモンのオールスターをジャケットに据える商品が発売されたが、
ファンへの反発を慮ってか大体の場合大門大は小さく扱われており、どれだけシリーズの熱心なファンから敵意を向けられていたかがわかる。
(単純にデジモン衰退期でコアなファンに目すら付けられていなかった、とも言う)
が、時代が下るほとにデジモンの内容や設定が多様化していくにつれて、比較的本家の設定に寄っていた本作は
徐々に再評価されていくというなんとも微妙な要因で形で少しずつ人気が出るようになった。
ぶっ飛んだ大門大の設定や活躍もネットミームとして賑わいを見せており、現在はアドベンチャー世代からのファンにも昔と比べれば結構愛されている。
こういった経緯もあって、クロスウォーズでの客演時はかなり話題になっており、当時の脚本も自重して本編ですらやらなかったことをやらせている

しかし、当時結局は人気が出なかったという事実は重く、未だに正規のDVD・Blu-ray BOXは発売されていない。
本作と同じく当時はメタメタに嫌われていたデジモンフロンティアですら発売しているのに、である。
それはつまり、今市場に出回っている「BOX」と付いた商品はほとんどが海賊版、次点でレンタル落ちのDVDなので注意。
現在正規品として全部欲しけれればレンタル落ちのDVDを狙うといいだろう。

【あらすじ】

ケンカ番長でありケンカが好きな大門 大は、ある日ケンカの途中で黄色いカエルに遭遇する。
何故か喋るカエルと口論し、結局殴り合いを始める一人と一匹。しかし、殴り合いが終わった頃にはお互いを認め合っていた。
黄色いカエルは〈アグモン〉と名乗り、初めて自分を男として認めてくれた大の子分になると言い出し、大はそれを快諾する。

だが、アグモンは“施設”から脱走したため、ある組織から追われる身だった。



【主な登場人物】

大門 大(だいもん まさる)
CV:保志総一朗
中学2年生。
ケンカっ早い性格で“日本一のケンカ番長”を名乗る少年。
デジモン相手にも全くひるまずケンカを売り、成熟期から究極体まで大きさを問わず殴り飛ばす(ホントに飛ばす)という化物。
アグモンを殴り合いのすえ舎弟にした。成長期とはいえアグモン(手にデカイ爪)と殴り合うって……。

ケンカ大好きで強い相手と戦うのが楽しみな昭和アニメの熱血漢がそのまま現代にやってきたようなキャラの荒くれ者だが、家族想いで面倒見もいい。
また、『漢』としての心意気などを重視するタイプで、アグモンと同じく「兄貴」という呼び名で呼ぶファンも。あとマサルダイモンとか
また、実は見た目やその知性の低さと打って変わって、それなりにいい学校に通っているようである。
勉強が苦手かつ、昔気質で横文字を覚えられない性格ではあるが、頭が冴えている時はしっかりと頭脳プレイを見せることもある。

自分の意思ではデジソウルを出せず、デジモンを殴る事で発生する。
機械に関してもからっきしで、DATS本部のパソコンのキーボードに触れただけでも捜査記録がパアになってしまうほど。トーマがバックアップを取ってなかったらヤバかった。

ちなみに、今までデジモン主人公の共通要素だった『タ(ダ)』が名前に入っておらず、ゴーグルも着けていない。
名前に関しては同時期に連載されていた漫画の主人公の名前が『龍野(たつの)ツルギ』である事から「苗字も含む」に緩和されたのかもしれない。
また同じ声優が担当するカズマと声質が同じであり、性格も似ている。中の人のお墨付きで
名前を音読みすると「だいもんだい」で、名前の由来も「大問題(の男の子)」である。

詳細は該当項目にて。


藤枝淑乃(ふじえだ よしの)
CV:新垣結衣
18歳。
DATSの隊員であり、大、トーマと合わせたチームの紅一点で容姿端麗な女性。
厄介事に遭遇する度に「最悪なんですけど……」というのが口癖。
パートナーであるララモンの発言によれば、私生活はかなりいい加減で、いつも部屋が散らかっていて洗濯物も畳まず、それでいて寝相も悪いしい。
だが、仲間からの信頼は厚いので「普段は」ということであろう。
チームで唯一の免許持ちなため、移動の際は必然的にドライバーになる。
ちなみに中の人は本職の声優ではなく女優で、この当時はどちらの道に進むかいろいろ試していたようである。
そのため絶望的とは言わないまでも、かなり棒読みで、視聴者からネタにされている。本人的にも黒歴史。


トーマ・H・ノルシュタイン
CV:野島裕史
14歳。
この歳でストックホルム王立科学大学を卒業している筋金入りの天才少年。
性格はクールで冷静沈着であり、戦闘では計算を重視する。そのため猪突猛進な大とは度々衝突する。
文武両道でもあり、大と初対面時にケンカ売られながらもボクシング対決でKOするほどの腕*4を持つ。

オーストリア人と日本人のハーフであり、貴族の血をひくためプライドは高い。
デジソウルはどっかの大佐みたいに指パッチンで発生させる。また、どっかの中尉と同じく「トンマ」だの「トンマ・H・ノリスタイン」だの呼ばれたりする。

本格初登場回の第3話では何気にシャワーシーンバスローブ姿を披露している。


薩摩 廉太郎
CV:楠大典
DATSの隊長。サングラスをかけている。厳しくも優しい性格。
大が全く人に懐かなかったラプター1(アグモン)と心を通わし、デジモンを殴り飛ばした事からDATSに招き入れる。
彼の怒声は鬼の一喝と呼ばれるほど恐れられている……らしいのだがそこまで怒鳴っているシーンがない。
元は警察畑の人間で、大の父とともにデジタルワールドに行ったことがある。

おっちゃん/湯島 浩
CV:チョー
謎の人物。
神出鬼没の中年男性で、大にデジヴァイスを渡して以降大の前に度々現れては助言している。釣り師だったり占い師だったりその姿は変幻自在。
今作におけるひよこ売りのおじさんポジ。
ちなみに頭はハゲている。正体はDATSの所長であり、パートナーにカメモン(究極体にも進化可能)を持っている。


大門 小百合
CV:国府田マリ子
大の母。
母性溢れる女性で、かなり天然である。アグモンを目の当たりにしても全く動じないが、これは後に理由が判明する。
料理も上手く、彼女の玉子焼きは絶品らしい。
本作の萌え要素。


大門 知香
CV:菊池こころ
大の妹。
小学生だが子供っぽい兄や天然ボケの母に呆れる、初対面のトーマにも物怖じせず色気づくなどおませな所がある。
それでいて大門家では一番の常識人(大丈夫か大門家……)。
だが年相応の幼さを見せる事もある。
後のスパロウモンでガッチモン。


イクト
CV:釘宮理恵
デジタルワールドで育った男の子。インディアンのようなフェイスペイントをしている。
自らをデジモンと称し、人間を憎んでいる。
CVは釘宮
本名は「野口郁人」。研究者である野口夫妻の一子として生まれたが、幼少期に突如開いたデジタルゲートに吸い込まれた過去を持つ。


【パートナーデジモン】

アグモン
CV:松野太紀
大のパートナーデジモン。
アグモンと言えばファンは初代を思い出すが、太一アグモンと比べると身体が大きく、声も違う。手に赤いベルトを巻いている。
DATSの施設から逃げ出し、逃亡中大にケンカを通じて認められた事から子分になると言い出し、大を「兄貴」と呼ぶようになる。
デジヴァイスの中は落ち着かないと言って入りたがらない。某電気ネズミか貴様は。

のんびりとした太一のアグモンとは性格も異なり、こちらは単純に言ってかなり天然な馬鹿
それでいて妙な所でプライドが高く、そしていろいろと図々しいというか厚かましいというか、将来大物になりそうないい性格をしている。
つまり「小憎らしいがどこか憎めない愛嬌を持つ子分」気質なのだが、だからこそパートナーである大に言えることもある、という絶妙な関係。
また、他のテイマーがデジモンに駆け寄る中、アグモンだけ殴りかかって吹き飛ばされたテイマーに駆け寄るシーンがあるという迷シーンがあったりする。
基本的には技を使って戦うが、元よりアグモン姿でも肉弾戦をしばしば行う。

身体もデカイが鼻の穴もデカイ。高校生探偵とは関係ないはず

成熟期:ジオグレイモン
アグモンといえばグレイモン
進化したことで恐竜らしい見た目になった。なお威力が増しているものの攻撃技が火炎攻撃であることは変わらない。
完全体:ライズグレイモン
左腕が銃になり、ヘルメットとバックパックが付いて飛行できるようになった。戦闘スタイルも銃攻撃に変わる。
究極体:シャイングレイモン
カラーリングが大きく変わり体系もスリムになった。戦闘スタイルは剣攻撃である。

ララモン
CV:ゆかな
淑乃のパートナーデジモン。
小さいが性格は大人びており、お姉さん的な雰囲気。デジモン反応を探知できる。
口から種を飛ばす「ナッツシュート」と子守唄を奏でて相手を眠らせる「シング・ア・ソング」が必殺技。

成熟期:サンフラウモン
ヒマワリを彷彿とさせる花型デジモン。顔から撃つ「サンシャインビーム」が武器。
完全体:ライラモン
ライラックの花がモチーフの妖精型デジモン。初登場時には必殺技も使わずに敵を倒す強さを見せた。
究極体:ロゼモン
薔薇の花がモチーフのデジモン。ライラモンやアグモン、ガオモンの究極体より小さいことは突っ込んではならない。あと必殺技を繰り出す時にとんでもないことになるのだがここでは話さないでおく。

ガオモン
CV:中井和哉
トーマのパートナーデジモン。
上二体とは違いトーマとは主従関係にあるが、互いに信頼し合っている。
主には非常に忠実であり、トーマの事は「マスター」と呼ぶ。
基本的に冷静沈着なタイプだが、たまに感情的になることも。
高速回転しながらアッパーカットを決める「ローリングアッパー」や百烈パンチを繰り出す「ガオラッシュ」など、スピードを生かしたボクサースタイルで戦う。
因みに体の毛はフサフサで鼻も本物の犬と同様に濡れているらしい。
知香やリリーナと対面した際には紅潮するなど、ツンデレな一面を見せることも。可愛いぞ。

成熟期:ガオガモン
グローブから爪が飛び出し、狼らしくなった。噛み付き攻撃「ガオガファング」と駆け出しながら引っ掻き攻撃を繰り出す「ダッシュダブルクロー」など、荒ぶる野性的な戦いを得意とする。
また、口から突風を吹きだす「スパイラルブロー」も強力だが、ジオグレイモンの「メガバースト」とは相性が悪く、ドリモゲモン追跡時には両者の撃ち合いで攻撃が打ち消されてデジタルワールドに逃してしまう失態を導いてしまった。
完全体:マッハガオガモン
サングラスと赤いチャンピオンベルトがトレードマーク。さらに白いつなぎを着て両手は鋼鉄のグローブ、足には鋼鉄のブーツ、腿にプロテクター、腰に狼のレリーフ付きのベルト、背中にロケットエンジンとかなりカッコよくなっており、ロケットエンジンからジェット噴射をして空を飛ぶ。攻撃技はパンチがメインで必殺技は鋼鉄のグローブを高速回転させてパンチを食らわせる「ウィニングナックル」。名前も内容も強そうな技だ。
究極体:ミラージュガオガモン
全身をネイビーの鎧と赤いマントに包んだ騎士のような外見。
攻撃技は爪で引っ掻く…ではなく胸からのビームと爪からの衝撃波。もっとも爪で直接切り裂く攻撃もしてはいたが、なんかその爪が宝の持ち腐れのような気がしてならない。
バーストモードになると爪とマントが無くなり、頭部に角と白い髪が生え、瞳も黄色から赤になる。武器は巨大な鉄球。なんかこっちの方が無駄が無いような…。

クダモン
CV:葛城七穂
薩摩のパートナーデジモン。エリマキではない。
いつもマフラーみたいに薩摩の肩に乗っている。成長期だがクールで大人びた性格。
モチーフは憑き物『管狐』から。
実はロイヤルナイツの一員で、人間界を監視する役割を担っている。
つまりイグドラシルのスパイなのだが、パートナーである薩摩とともに過ごすうちに人間に対する認識を改め、
その事実がわかった頃にはもうとっくに人間側に付いて命がけで戦っている。
サブのテイマーとしては数少ない「究極体までの進化を全て見せている」パートナーデジモン。(下記を参照)

『デジモンアクセル』に登場したクダモンと同名だが、ややデザインが異なる。

成熟期:レッパモン
完全体:チィリンモン
究極体:スレイプモン

ファルコモン
CV:神代知衣
イクトのパートナーデジモン。
『デジモンアクセル』に登場したファルコモンと同名だが、こちらは空を飛ぶ翼が発達した亜種という設定。
ミミズクのような姿をしており、忍者のような戦い方をする。
イクトとは共にユキダルモンに育てられた兄弟同然の親友であり、人間とデジモンの狭間で悩むイクトの側に居続けた健気な性格。

成熟期:ペックモン
完全体:ヤタガラモン
究極体:レイヴモン


【その他登場人物】

バンチョーレオモン
CV:竹本英史
中盤に登場するバンカラ風のレオモン
口笛と共に現れ、己の信じる『正義』にのみ生きる漢。
あまり触れられないが、究極体のデジモンとしては珍しく人間とほぼ変わらないサイズ。
大らにデジソウルとは何かと説き、究極体の進化とバーストモードの発現に一役買っている。
大の父・大門英と拳で語り合い、朋友となったようだが……?
今作におけるシュバルツ・ブルーダー枠。



【用語】


EVOLUTION

デジソウル……!

チャアアアアジッ!!!

《デジヴァイスic》
本作のデジヴァイス
作中では単に「デジヴァイス」と呼称される。
デジモンを内部に入れ、現場で〈リアライズ(実体化)〉させる事ができる。
また、先端の端子にデジソウルをチャージする事でパートナーデジモンを進化させることが可能である。
『テイマーズ』のディーアーク同様、成熟期以上に進化させる際には、「EVOLUTION」など進化先に応じた英単語が表示される。
後半はデジヴァイスバーストへと変化し、見た目が一新。究極体への進化の他、バーストモードの発動も可能となる。
進化の時の掛け声は結構真似したくなる。

何気にデジヴァイス史上初の『人工デジヴァイス』である。

《デジソウル》
人間が発生させる精神エネルギーのようなもの。
手首に纏い、デジヴァイスに〈デジソウルチャージ〉する事でパートナーデジモンにデジソウルを送り込み進化させることができる。
基本的に本人の自由意思で発生させられるが、大は敵デジモンを殴らないと出てこない。
が一度だけデジタルワールドの壁みたいな奴を殴ってだした事がある。


《DATS》
『Digital Accident Tactics Squad』の略称。読みは「ダット」
簡単に言えば対デジモン犯罪組織であり、デジタルワールドからリアライズしたデジモンの管理をしている。
デジモンが事件を起こした場合には事件の解決、現場の後処理、隠蔽工作、事件に関わった部外者の記憶消去等の対応を行う。




【主題歌/音楽】

OP

『強ing! Going! MySoul!!』
歌:ダイナマイトSHU

『ヒラリ』
歌:和田光司


処刑用BGM挿入歌

『Believer』
歌:Ikuo
毎度おなじみ進化ソング。
デジソウルチャージ→デジモン進化の時に頻繁に流れる。
しかし番組を通して最後までこの曲一つで通すというアドベンチャーと同じことをしている。
シャイングレイモン(バーストモード)発動時に流れ、倉田を粉砕する場面はまさに処刑用BGMであった。
なお、前奏が1分近くあるなど話題に事欠かない。

ED

『One Star』
歌:伊藤陽祐

『流星』
歌:MiyuMiyu



【進化シーン】

セイバーズの見所と言えば進化シーンである。
成熟期の時点で3DCGが使われているのだが、身体の変化はCGで描きつつ、
最終的に成熟期になった途端2D作画へと自然に戻って決めポーズ、という地味ながら結構すごいことをやっている。
成熟期の進化シーンから完全体へとシームレスに移行する進化バンクを上手く繋げた演出も結構すごい。

また、サブのデジモンを除いてほとんどの究極体進化がフルCGとなった他、メインの4人は格差なくバーストモードまで作られているのも特徴。
(ただし一部のバーストモードバンクは流石に予算がなかったかちょっと手抜き)


【究極体】

セイバーズといえばやはり究極体である。

まだアグモンの最終進化形態が成熟期の時期に究極体は出るわ。
究極体となぐり合うわ。ほぼ究極体が揃ったロイヤルナイツでるわ。
後期OPのヒラリはロイヤルナイツ含めてほとんど究極体やら。

これほど究極体が出まくるデジモンアニメもそうないだろう。

その分後期OPのデジモンの密度がすさまじいことになってるわけだが……。
恐らくシリーズを通して最もテンポのいいOPと言える。



拳に宿れ、俺の追記・修正!!

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最終更新:2024年02月08日 04:17

*1 なお、この後期OPで歌った和田光司の「ヒラリ」は、復活を願ったファンに対するアンサーソングにもなっている。

*2 生身の人間がロイヤルナイツを軽々しく倒してしまうのでは?という危機感が強かった。実際は押し倒したシーンはあるが、撃破はしてはいない。

*3 バンチョーレオモンのラストシーンなどは同作にも似たようなシーンがあり、台詞も一部同じ。これを指摘された山口は言われて気づいたとし、「自分の(話の)引き出しが少ないだけ」と説明した。なお指摘された回を書いたのも山口本人である。

*4 世界チャンプに勝ったこともある。