スターオーシャン ブルースフィア

登録日:2011/11/21(月) 19:44:07
更新日:2023/09/16 Sat 23:31:25
所要時間:約 5 分で読めます




『スターオーシャン ブルースフィア』とは、2003年2月27日にエニックスから発売されたGB/GBC/GBA用RPG。開発はトライエース。

〇概要〇


『スターオーシャン』シリーズの外伝作。
本編2作目『スターオーシャン セカンドストーリー』(SO2)からストーリーの繋がった作品である。

GBカラー対応のGBソフトであるため、初代GBからGBCまでの全ゲームボーイでプレイ可能。
「弁当箱」とも呼ばれるでかい初代機でプレイしている時のみ、貴重なアイテムがゲットできる場所がある。

携帯アプリでリメイク済み。
サントラはオリジナル版とアレンジ版が収録されていて、現在も入手可能。

キャラクターイラストはSO2コミカライズの東まゆみが担当。
全体的に前作より大人っぽくスマートな感じにアレンジされている。

メディアミックスとしては小説二冊(梅村崇著・エニックス文庫刊、竹内誠著・電撃文庫刊)、水城葵作画による漫画(全7巻)、4コママンガ劇場(全5巻)が存在する。
小説と4コマは古本屋で探すのに骨が折れるかもしれない。
梅村版はSF色が強く、竹内版は比較的王道展開。
水城版はオリジナル要素が多く、東まゆみ作画漫画版「セカンドストーリー」読者に配慮した構成にもなっている(後述)。

〇ストーリー〇


舞台はSO2から2年後(宇宙暦368年)、地球に留学中のプリシスの元にかつての仲間、オペラから緊急通信が入る。
雑音だらけでろくな会話もできず、絶叫に近い「助けてっ!」という言葉を最後に通信は切れた。
プリシスは発信者の座標を確認すると、他の仲間達を集めて惑星エディフィスへと向かう。
が、エディフィスを目前にしたところで宇宙船に不具合が発生。
なんとか樹海に突っ込んで不時着するが、宇宙船は動かなくなってしまう。


〇用語〇


  • エディフィス
プリシス達が不時着した、地表の大部分が海を占める惑星。
古代文明の跡があちこちにある。
古代文明の機械技術レベルは、SO2の地球と同じくらいと推測。

  • ギフト
遺跡から発掘される古代文明の遺産。というかギフトがある遺跡自体も古代文明の塊で、各遺跡には対侵入者用と思われる兵器が確実に一種類はいる。
遺跡とは古代文明の建物の事であり、その正体はデパートであったり軌道エレベータだったりする。

  • アクマ
古代文明を滅ぼしたとされる存在。最新記録では200年前に現れ大津波を引き起こして文明を滅ぼした。


〇システム〇


  • 戦闘
シンボルエンカウント式。
敵1体と味方(最高3人)が1本のライン上でボコスカやる。初代テイルズみたいな感じ。
敵には部位が設定されていて、弱点となる部位や、部位破壊すると特定の技を使ってこなくなったりする。
目指せ100コンボ。
ゲームボーイとは思えない程の完成度がある。

  • スキル
レベルという概念がない
戦闘で得たスキルポイントを好きなように振ってステータスを上げる。スキルポイントは個別ではなく全体共有なので、好きなキャラに振ろう。
「戦闘」「知識」「技術」「感覚」の4つに分類され、戦闘系の「戦闘」と「知識」・精神系の「技術」と「感覚」は相反関係にあり、一方のスキルレベルを伸ばすともう一方のスキル習得が遅くなり最終的には習得不可になるスキルが大量に出る為、全スキルの習得は不可能どころか配分を間違えると歪なステータス・技構成のキャラが出来上がってしまう。
これこそが本作の最難関・最重要要素であり正しく仕組みを理解する所から始めなければならずゲームの難易度上昇に一役買っている。逆に極めれば変態型や一芸特化も(一応)できなくはない。

大体は戦士系なら戦闘・感覚スキル、術士系なら知識・技術スキルに一点集中で振ればOKだが、一部に振り方によって覚えることができなくなる必殺技もある(あくまでロマン技だが)。
スキル習得法や条件等は攻略サイトをぐぐってください。
一応、全ての必殺技を習得する事は可能だが、攻略本には不可能と書いてあるので注意。

  • お金(単位:フォル)
敵からは一切入手できない。アイテムクリエイトで作成したアイテムやドロップアイテムを売ってお金に変える必要がある。
この仕組みに気付かないまま進めるとアイテム不足で悩むハメに・・・

  • FA(フィールドアクション)
地形の突破や謎解きに利用する特殊なアクション。
スキルの成長やアイテム、一部イベントで修得する。キャラ固有アクションも豊富。
1人では全てのFAを修得できないためパーティとの連携は必須。

  • PA(プライベートアクション)
容量的な理由から、数は少ないが一応ある。
時を経てキャラ達の関係性も変化しているので、前作をやっておくと2828できるかもしれない。

  • 好物
キャラクターの好物を食べるとHPとMPが全快する。
前作でもあったが、今回はダメージを受ける失敗料理以外からランダムでスタート時に決まる。

  • アイテムクリエイト
特定のスキルを組み合わせて修得すると、クリエイト特技を修得することができる。プレイするには各種消費アイテムの他、別途アイテムが必要なクリエイトもある。
ミニゲームで稼いだポイントにより出来るアイテムが変わる。1人で全てのクリエイトを覚えることはスキルの関係上不可能。
サポートアイテムを入手すると難易度がグッと下がるが、それでもなお難しいミニゲームも存在する。
どのアイテムクリエイトもミニゲームとしての出来栄えは高く飽きない作りであり、狙いのアイテムを求めてやりこむ内にあっという間に時間が過ぎ去っていく事も多い。
+ クリエイト一覧
  • アート
戦闘アイテムや換金アイテムを作成する。
前者は「マジックカンバス」に絵を描いて、後者は「マジカルクレイ」を左右に捏ねて完成させる。
隠しダンジョンに挑む際にはスキルポイント2倍のアイテムを持ち込む為にお世話になる。

  • 複製
「マジカルカメラ」で撮影したアイテムを「マジカルフィルム」にコピーして増やす。
3回の判定中にファインダー中央で納める程に成功率は上がるが外した時の下がり幅が大きいため難易度が高い。
またレアアイテム程基本成功率が低いかそもそも複製出来ないケースが多いので他に入手手段があるならそっちの方が早かったりする。
設定的に一番似合うチサトは必要スキル「コピー」の習得レベルが非常に遅く、戦闘要員としての活躍を諦める必要があるので修得は推奨されない。

  • エンチャントメント
各種「ソース」を使用して防具をグレードアップする。必要アイテムこそ異なるが前作の「ブラックスミス」に相当する。必要スキルの都合上術士(オペラは除く)のみだが必ず修得可能。
序盤のソースは低性能・終盤で手に入るソースは高性能だがその頃には防具が充実してくると中々難儀なクリエイト。ミックスビルド(後述)等で特定の防具が欲しい時には出番がある。

  • 鍛冶屋
宝石・鉱石で各種武器を強化する。前作の「カスタマイズ」に相当する。
良い石程良い武器が出来る・特定の組み合わせで特定の武器が出来る点も前作と共通。RTAのお供その1。

  • 鑑定
ゲーム中に入手した「?アイテム」を「スペクタクルズ」で識別し、使用可能なアイテムに確定させる。全員が修得可能。
ほとんどは回復アイテムやクリエイト用消費アイテムだが、稀に高ランクの宝石もあったりする。また隠しダンジョンの謎解きに必須。

  • 細工
ヤスリを動かして鉱石・宝石からアクセサリーを作り出す。
ヤスリの動かし方で得点が異なり、高得点だが複雑な動きよりも単純な動きを繰り返した方が効率が良い。

  • 調理
食材を「ナベ」か「フライパン」で加工して回復アイテムの「料理」を作り出す。全員が修得可能。ナベはMP、フライパンはHPを回復する料理がよく作れる。
高得点には慣れが必要だが、好物の判定の為にも一通りは作っておきたい所。
なお真の使い道は金策で、75フォルの肉を売値12000フォルの「最高のサーロイン」に変えて売り払う真の錬金術のはある意味バランスブレイカー。早期修得可能なアシュトンにスキルポイントをつぎ込めば最初の村でこれが出来る。

  • オラクル
"創造新トライア"からゲームに関するヒントを教えてもらう。前作にもあったが今作ではミニゲーム。全員が修得可能。
内容は結果次第で役に立たないものからFA・クリエイトの修得条件、レア情報まで様々。しかし攻略本があるなら不必要な情報が殆どで、全メッセージ一覧も掲載されているので存在意義が薄い。ハイスコア狙いの暇つぶしとしては良く出来ている
4コマ漫画劇場ではネタの定番。特に堀口レオ氏のは並々ならぬ力の入れ様を見せる

  • 調合
薬草2種類を混ぜ合わせて様々な薬を作る。
組み合わせとポイントで何が完成するかは完全固定。細工同様少ない動きの方がポイントが稼ぎやすい。
知識スキルに1回振るだけで修得出来るボーマンの真骨頂・・・のはずだが、スキルの仕様上一番上手くなるのは術士だったり。

  • マシーナリー
プリシス・オペラ・チサトのFA/必殺技修得に必要なアイテムや戦闘アイテムの爆弾を作る。「マテリアルキット」を消費する。
合計12ヵ所にランダム出現するはんだを溶かし、離れた位置同士で繋いで高得点を狙う。しかしカーソルの移動速度が遅い・はんだが溶けるのに時間がかかるので見逃しが効かず、運の要素も極めて強いので難易度がかなり高い。サポートアイテムの「はんだごて」は必須。幸い序盤で手に入り値段も高くない。
RTAのお供その2。

  • 錬金
「アイアン」を他の鉱石・宝石に錬成するパズルゲーム形式のミニゲーム。アイアン自体は最初のダンジョンで商人から無限に購入可能。
かなりの修得難なクリエイトで現実的なのは術士達程度だが、ゲーム内容自体も難しい。
非常にランダム性が高く、狙ったアイテムを作りだすのはレベルMAX/サポートアイテム有りでも困難を極める。特に最高ランクの「ブルースフィア」は開発サイドでも成功例がたったの1回という鬼畜難易度。

  • リサイクル
「ぞうきん」で失敗アイテム・欠陥アイテムを磨いて有用なアイテムに再生させる。な、なにを言ってるのかわからねーが(ry
多少運も絡むが、「へっぽこなかざり」から最強アクセサリーの「トライエンブレム」、「てつくず」から隠しダンジョン脱出アイテムの「カエルのキセキ」が出来上がる等リサイクル品によっては非常に有用なアイテムが手に入る。
それだけにクリエイト自体の修得難易度が高く、キャラクター毎にスキルを覚えさせる順番を考えてスキルポイントを割り振らないと修得そのものが覚束無い。

  • 日曜大工
「もくざい」「てんねんスギ」に釘を打ち付けてクリエイト用の消耗品を作り出す。な、なにを(ry 全員が修得可能。
わざわざやる意味の薄いミニゲームで、専らドロップ・鑑定品の消費・変換用。レア換金アイテムの「木彫りのバーニィ」はこのクリエイトでのみ作れるが「もくざい」では作れず「てんねんスギ」の買値>>>>売値なので実質コレクション用。「へっぽこなかざり」の量産には有用

  • 呪紋研究
オペラ以外の術士のみ修得可能。「ホワイトスクロール」に紋章を描いて最上位呪紋を覚えるミニゲーム。
必要スキルの「ロストマジック(知識スキル)」の習得難易度が高く、呪紋の威力を底上げする「ブースト(戦闘スキル)」との実質二択。

  • サイコメトリー
特定の武器を媒介にして強力な必殺技を編み出す。戦士・格闘家・オペラが修得可能。
このクリエイトの存在と必要スキル「覚醒」の優秀な効果からプリシス・チサト・オペラは技術スキルよりも感覚スキルを伸ばす方が推奨される。
必要武器がどれもイベント入手の一品物か貴重な「ブルースフィア」との引き換えで入手しなければならず、コレクターにとっては悩みのタネ。

  • ミックスビルド
ある場所でのみ入手できる「合成ボックス」を手に入れる事で宇宙船内で実行可能なレアクリエイト。
特定の装備アイテム同士を融合して新たな武器・防具を作り出す。正解の組み合わせ以外だと素材は消滅するが完成品はいずれも希少・強力な物が揃う。一部は隠しダンジョンの宝箱で手に入ったりするが

  • マスターシェフ
ある場所でのみ入手できる「電子レンジ」を手に入れる事で宇宙船内で実行可能なレアクリエイト。
2種の食材を入れて調理時間を設定し、強力な料理を作成する。どんな技術だ
食材の組み合わせと調理時間によって「上級料理」「通常料理」「失敗料理」に分岐する。失敗とは言うがダメージを受ける料理は無い。
失敗料理の中にはなんと「うまいぼう」シリーズも。このうまいぼうも好物になる可能性があるため、全部の組み合わせを試す必要がある。

〇キャラクター〇



『セカンドストーリー』で仲間になるキャラクターは全員続投。
ただし、ゲーム開始からかなり長い間は、前作の任意加入キャラクターであったプリシスやアシュトン達を中心にして進む。
前作の主人公であるクロードとレナの加入はかなり後になってから。若干隠れキャラ的な扱い。
クロードのうじうじした性格が嫌いな製作スタッフの陰謀説。
スルーしてもクリアは可能だが、2人を仲間にしてクリアするとEDで追加シーンがある。

タイトル画面で放置するとランダムでキャラクターのプロフィールが流れる。
主人公はプリシスとアシュトンらしい。タイトル画面で放置するとキャラクタープロフィールがランダムで流れるのだが、2人は他キャラよりも説明が長い。
戦闘開始時の台詞は1人9種類(一部8種類)で12人分ある。イベント時の台詞も全員分しっかりある。
しかし悲しいかな、セーブデータはひとつのみ。

プリシス・F・ノイマン
クロードの誘いを受けてレオン、レナと共に地球へ留学。最新の技術と恵まれた環境の中で才能を開花させ、
「無人くん」を宇宙船に仕立て上げるまでに腕前を上げている。性格面は前作とさほど変わっていない。
PAでは学者のイメージについてオペラと語り合ったり、リヴァルに宇宙船の技術に感動されたり。
本作では常に無人くんに乗って移動・戦闘を行う。クリエイト特技を豊富に修得し、必殺技とフィールドアクションは全てクリエイトで作成したアイテムを使って覚える。
格闘家タイプだがコンボが繋ぎにくいため、高威力の必殺技を主軸に据えた精神系スキル寄りの育成もアリ。

アシュトン・アンカース
「2」の冒険後プリシス達が地球へ行ったショックで寝込んでいたが、しばらくして立ち直り剣術の修行に打ち込んでいた。
自身に取り憑いた双頭竜のギョロ・ウルルンとはある程度仲良くなったが一般人からは相変わらず避けられている模様。
料理にハマっているらしく、「調理」のアイテムクリエイトを最も早く修得できる。
プリシスLOVEな所は変わらず、再会するやいなや修行を即刻中断して救出作戦に参加表明した。あるPAでは二人の関係に変化が・・・?
剣士系の中では一番クセが少なく扱いやすい。ギョロとウルルンに攻撃させる必殺技が増えた。
ギョロが炎を吐くFA「ファイアブレス」はとあるダンジョンの探索に必須な為、強制加入イベントが唯一存在するキャラ。ウルルン涙目

セリーヌ・ジュレス
かなり派手なファッションになって登場。「2」の冒険後もトレジャーハンターとして活動していたが、カリスマ紋章術士として、救国の英雄としての名声による好奇の目と便利屋のような扱いに不満が溜まっており、プリシスの要請には渡りに船とばかりに飛びついた。
クリス王子との仲は進展していない(が、後に結婚までこぎつけてはいる。「3」のデータベースに二人の子孫と思しき人物がエクスペル代表者として記載されている)。
漫画版では何故かディアスとフラグ。
火・雷・光属性を扱い、術士キャラとしては最強格。唯一「ブースト」「ロストマジック」スキルの同時修得が可能、プレイ時間が長い程強くなる専用隠し武器、呪文も軒並み高火力と否の打ちどころがない。最終ダンジョン突入後に修得するFA「テレポート」は隠しボスと会うため(のアイテム集め)に必須。

レオン・D・S・ゲーステ
プリシス・レナと共に地球に留学。クロードの母親に気に入られ、彼女の力添えで最先端の紋章術を研究する機会を得た。エディフィスでの冒険後には博士号を取得している。
研究仲間との交流で多少角の取れた性格になったがツッコミ体質は変わらず。むしろ毒舌に磨きがかかっている
セリーヌには劣るが負けじと高威力の呪文を修得する。水・闇・無属性メインのため相手は選ぶが状況次第では大活躍する。
FA「ダンジョンヒント」は仕掛けの解明に役立つ…が「もっと自分で考えて」「こんな所で聞かれても困る」と煽られることも多い。
漫画版では中盤以降の実質的な主役。リヴァルとの恋愛フラグも立ちます。

○ディアス・フラック
相変わらずの孤高の最強剣士。ただかつての仲間たちのおかげか、積極的にモンスター狩りを引き受けるなど他人との交流を覚えた模様。
アシュトンとは剣について話す事が多く、剣の腕前が落ちていることについて吐露していたりも(2年前の冒険の時が全盛期だったらしい)。
家族を惨殺された過去についてはまだ完全に振りきれていないようで、選択肢次第でチサトに叱られるPAがある。
超戦闘特化キャラでATK・HPの伸び幅が最も高い。反面INT・MPはかなり育ててからでないと伸びず、クリエイト特技・FAは貧弱。
逆に言えば育成面で悩まないキャラなのでゲーム初心者の戦力としてはうってつけ。
ダッシュのFAを初期修得しているので早解きタイムアタックでは重宝される。

○ボーマン・ジーン
医師としてエクスペル復興に尽力する中で、妻ニーネとの間に長女エリスを授かり一児のパパに。
かなりの親バカで有名らしく、事ある毎に娘の話題を振ってくる模様。4コママンガ劇場では常にネタにされていた。
全キャラ中最もコンボの稼ぎやすい格闘家。適当にボタンを押していても繋がるのでアクションが苦手な人にとっては正に救世主。
スキル配分を間違えなければ唯一合計スキルレベル400を達成できるスーパーおじさん。
専用FA「やくそうとり」は回復アイテムをタダで入手できる。自身も「調合」のアイテムクリエイトを早期習得可能。
漫画版では同伴せずにエクスペルでお留守番。一応通信を介して助言などでちょくちょく出番はある。

○チサト・マディソン
故郷のエナジーネーデ消滅後はマスメディアの存在しないエクスペルに情報伝達システムを築き上げるべく奔走。小さいながらも情報機関を自ら立ち上げ、新鮮な経験の連続に記者魂を燃え上がらせている。
PAではディアスとの絡みが多く、エンディングにてカップルフラグが立っている。
格闘家タイプだが前衛キャラで唯一Lレンジ通常技を持たず、コンボで相手を飛び越しやすくやや扱いにくい。必殺技は全てアイテム修得だが軒並み高性能。
使用武器がスタンガン(雷属性)なためエネミーに地属性が多い序盤は苦戦するが水・無属性の多い終盤は活躍できる。
エネミーの写真を撮るFA「さつえい」はモンスター図鑑のコンプリートを狙うには必須。隠しダンジョンでは攻略難易度が跳ね上がる。
漫画版ではノエル共々単行本一巻の総扉イラストを除き登場しない。東まゆみ版「セカンドストーリー」がネーデ編直前で終わってしまい登場しなかったためらしい。

○ノエル・チャンドラー
故郷の消滅+エナジーネーデに存在していた希少な動植物消滅のショックで引きこもりになり自身の存在理由について悩んでいたが、エクスペルの本物の自然に触れて回復。
自然と共に生きる動物学者という職を天職として受け止め、研究の日々を送っている。
初期パーティ唯一の回復役として重要度は非常に高い。地・風属性の呪文も使うが使用武器が魔力の低いクローのためか火力は控えめ。
地味に覚える戦闘スキルが術師で一番多いため、やろうと思えば回復役と前衛の二刀流という変態型も出来る。でもやる意味は無い
準専用FA「てきぶんせき」はモンスター図鑑完成に必須。生物はもとよりメカも問題なく分析するのは高レベル文明惑星出身ゆえ?

○エルネスト・レヴィード
「2」の冒険後は押しかけてきたオペラと共に考古学業を再開し、遺跡の調査に明け暮れていた。パーティ最年長の37歳
エディフィスに不時着後はアバシティ領主・アバへ反旗を翻すレジスタンス組織に拾われて彼らに協力しつつ、はぐれたオペラを捜索していた。
パーティ途中加入時期は最も早い。PAなどではエディフィスの文明について何やら思うところがあるようで、漫画版ではエディフィスの環境に対し「綺麗な箱庭」と皮肉を漏らしていた。
鞭を使った通常技は長リーチ・多段ヒットと高性能だが至近距離だと短リーチの蹴り技に変化するため間合い取りが難しい。必殺技もリーチに優れる。
PA「へやぶんせき」はレオン以上に探索向き。隠し部屋や隠しアイテムの発見が出来るのはこのFAのみ。鞭を使った移動FAもある。

○オペラ・ベクトラ
考古調査中、何らかの力を受けてエディフィスに不時着した所から「ブルースフィア」の物語はスタートする。
エルネストとはぐれてすぐの折、モンスターに襲われていた女性科学者リヴァルを助けた縁で彼女の世話になる。
リヴァルとは出会ってすぐに意気投合しパーティ合流までは常に一緒に行動、戦闘パーティにいると会話が一部変化・追加されるなど裏主人公としての側面もある。
一応術士タイプだが扱いはかなり特殊で、アイテムで修得した必殺技を駆使した戦い方をする。地属性以外の全ての属性攻撃が出来るが雷・光属性以外は悲しい程に攻撃力が低い
ノーモーションの全体回復技が強く、彼女を使う上での最大の利点となる。
飛び道具FAの「もんしょうじゅう」の他、ノエル同様「てきぶんせき」が使える。

レナ・ランフォード
プリシス・レオンと共に地球へ留学。自身の治癒能力を活かすべく、銀河連邦の最新医学を学ぶために軍医へ志願した。
事件発生時には軍の研修医として演習に参加していたため、終了後に参戦という形でエディフィスへ向かう。そして墜落する
ロマンチストで思い込みの激しい面は変わらず、お淑やかさを学んだのか軍医として必須技術だからか、武器がナックルからナイフに。
治癒能力により磨きがかかった設定からかノエル以上の回復術の使い手。戦闘不能回復呪文「レイズデッド」は彼女の専売特許。
光・無属性の攻撃呪文と様々な補助技も使えるがやはり回復呪文こそが真骨頂だろう。
FA「そせい」は物体の修復はおろか死者の蘇生すら可能とする。このFAが必要な謎解きやサブイベントは多い。あとスキルポイント稼ぎに便利

クロード・C・ケニー
「2」の冒険を経て心身ともに成長し、親(ロニキス)の七光りと揶揄された評判を払拭。レナと共に多忙な軍務生活を送っている。
不時着後に悪性のウィルスに感染してしまい、瀕死の状況に陥ってしまう。PAをこなして特効薬を作り回復させないと仲間にならない。
PAを起こさない、または放置したままクリアも可能でその場合はエンディングの内容が少し変わる。前作主人公なのに全体的に不遇。
剣術と格闘技の複合なため一際コンボ難易度が高く扱うにはやり込み必須。必殺技は全体的に高火力・高性能だが「活人剣」だけは回復量が低すぎて死に技。
「フェイズガン」はFAと必殺技の両方で使用する。あまりにアクションが下手すぎるためにこの技だけでラスボスまで倒した4コマ作家がいた。

●リヴァル
学術都市ノットの研究所に所属する女性科学者。フィールドワーク中にモンスターに襲われたところをエディフィスに不時着したオペラに救われ、それ以来彼女と行動を共にしてきた。幾度となくエディフィスの文明を破壊し続けてきた存在「アクマ」について知るために、一時的にパーティーに合流する。
「ギフト」など文明に関するものに興味を示しており、プリシスの宇宙船に目を輝かせたりする一面も。

●アバ
大都市アバシティを統治する人物。
ゲームだと醜く太った金の亡者の暴君であり、濁音混じりに話す。
一方漫画版及び携帯アプリ版ではエライ美形であり、いずれ訪れるアクマとの戦いに備え軍備を整える賢君。
しかしどちらにせよリヴァルのグランドノットに対してご自慢のアバキャノンは通用しないのであった。

●ラドル
シリーズおなじみの迷子キャラ。本作では惑星エディフィスの旅の商人。
最終目的地である「アバシティ」に到着するまで数度に渡ってイベントが発生し正しい方角を教えることになる。
ラドルがどこかの町に到着するとその地で女性と出会うことになり、お礼としてアイテムが貰える。
正解のアバシティに到着した際に登場する女性・ルミナはラドルと共に「3」にも登場している。
漫画版ではゲーム同様のイベントの末になぜか最終決戦前のプリシス・アシュトン・レオンと遭遇、強力なアイテムをくれた。
携帯アプリ版のグラフィックは漫画仕様に変わっている。


〇余談〇



本作は『SO2』と『SO3』の製作期間が空いたために作られた穴埋めソフトであった。
「手軽に作ってほしい」と各方面から言われていたのだが、トライエースは良い意味でやっちまった。

ハード的な限界から戦闘はカードゲーム式かコマンド式にしようという話だったが、プログラマーさんが間違って頑張った結果、SO2に近いものになった。
加えてエクストラダンジョンもけっこう鬼畜仕様。
もちろんシリーズ恒例のあの人もいる。




以下ネタバレ含む




  • エディフィス
惑星エディフィスを管理するマザーコンピュータ。
遥か昔、人間が滅ばないよう管理する為に作られ、エディフィスに来た。
自身は巨体故に動けない。
『人間は弱い生き物だから、自らの作り出した文明によって滅んでしまう』と考え、文明レベルを制御する為にリヴァルを作った。
このゲームのラスボスだが戦闘では一切動かず攻撃もしないため、まず負けることが不可能。ほとんどイベント戦。
倒してもなお文明制御への執念を見せるがプリシス達からはことごとく否定・論破され遂に稼働停止する。
梅村版小説では、SO1の『ムーア』との関連性が仄めかされている。

  • リヴァル
真の主人公。漫画では真のヒロイン。
エディフィスの端末の一人。
人間の文明が危険レベルに達するたびに、あらゆる方法を使って何度も破壊してきた。
しかし『人間の人間たる部分(文明)を破壊するのは、人間という存在を間接的に滅ぼしているのではないか?』と疑問を抱くようになり、いつしか人間をエディフィスの管理から解放したいと思うようになった。
自身が下手に動くとエディフィスに存在を抹消され、自身の「代わり」を生み出されるため「この星と関わりの無い人間」にエディフィス討伐を託すべく暗躍。
宇宙船ホイホイでオペラ達の宇宙船を次々墜落させたのは彼女の仕業。
プリシス達との付き合いは演技もあったがオペラとの友情や地球技術の賞賛などは本音でもあった模様。
ボス戦では形態変化をし、どこぞの戦乙女な格好のときには例の槍技を放ったり、ビーストモード時には乳揺れを披露する。

  • エディフィアン
人とは違う進化を遂げた種族。
他人の心に侵入する力を持っている。
普段は海底深くに住み、人間とは関わりを持とうとしない。
過去に幾度となくリヴァルと戦ったが、阻止することは叶わず多くの文明が破壊された。
漫画版だとイケメンだが、ゲームだと魚人っぽい。




追記修正はブルースフィアを作ってからお願いします。

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最終更新:2023年09月16日 23:31