ボケナメコ

登録日:2012/09/09 Sun 16:20:10
更新日:2023/10/07 Sat 23:59:11
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食用。美味。()

ピクミンに登場する原生生物。

和名:アカボケオオナメコ
科目:ボケナメコ科

名前の通り、キノコの形状をした生物で笠は赤く、柄は黄色い。笠の中心部から触角が2本生えている。
短い足が2本あり、歩き回る事が可能。

「樹海のヘソ」のヒカリダケが生えている窪地の中心部にいる。近くには間欠炎がある他、マロガエルやトビンコがいる。
普段は寝ているがオリマーピクミンが接近すると触れなくても起き、オリマー達から逃亡するように移動する。
基本的に直接攻撃してくる事はなく、ボケナメコを放っておいてもボケナメコによってピクミンが死ぬ事はない。

弱点は柄の部分で赤い笠の部分は弾力性があり、ピクミンを投げ付けてもダメージを与えられない。
ピクミンをボケナメコにまとわりつかせるとボケナメコは転倒、暫く逆さのまま暴れている。

当然弱点となる柄は上に位置する為、攻撃するにはピクミンを投げる必要がある。オリマーがボケナメコに近すぎると投げたピクミンが笠にぶつかって柄まで届かずに落ちる。

そして数秒後にはピョンと飛び起きるのだが、この時に笠の裏から赤紫色の胞子を身体の周囲に撒く。
この胞子はボケナメコ唯一にして最大の攻撃手段だが、この胞子でもピクミンが死ぬ事はない。


しかし……


胞子の餌食になったピクミンは葉や花が茶色いキノコに、体色は毒々しい紫色、目も病んでいる感じ、おまけに怪しい声を出すキノコピクミンへと変貌する。
キノコピクミンはオリマーの指示を聞かず、ボケナメコに着いて回る。しかも、オリマーに対して攻撃してくる。
なお通常のピクミンに対しては攻撃を仕掛けないが、ピクミンの方は容赦無くキノコピクミンを攻撃する。

キノコピクミンはピクミンやオリマーから攻撃を受ける事によりまだ元のピクミンに戻る可能性はあるが、そのまま死んでしまう事も多い。あと間欠炎に突っ込もうなら元が赤ピクミンだろうが関係なく燃える。


一番確実なのはボケナメコを倒す事。倒せば正気に戻る。
ボケナメコを倒すと死骸はピクミン30匹分の栄養を含んだものとなる。
また、宇宙船のパーツの一つ「オメガスタビライザー」を飲み込んでいる為、ボケナメコとの戦闘は不可避である。
見た目はボケナメコの死骸の方が重そうだが実際はそうではないらしく、死骸は10匹で持てるがパーツは30匹いないと持てない。

また、オリマーパンチのみで撃破するなら被害は確実に0だが、太陽メーター3時間分の時間がかかる。

パーツを飲み込んでいる1体しかいない為、一度倒すと同じデータ内で復活する事はない(パーツを飲み込んでいる生物はヤマシンジュ以外は復活しない)。

チャレンジモードでは大水源にて2匹登場、内1体はオニヨンから近い位置にいる。

次作のタマゴムシカマドフマ等でピクミンに指示が取れなくなる事はあっても、ピクミンを洗脳して敵に変えてくる敵はボケナメコのみ。

いつもは頼れる仲間だからこそ敵に回すと恐ろしいという事を教えてくれる敵である。


ピクミン4にて、実に22年ぶりの再登場。最終ステージ「 追憶の原生林 」の地上に登場。
4ではデザインを刷新された原生生物も多い中、ボケナメコはほぼ1のビジュアルのままの登場であり、ステージ入場時のムービーでも顔(?)を見せるため、1プレイヤーたちを喜ばせた。

スタンや攻撃モーションも概ねは1と同じ。
大きな変更点として、胞子を浴びるとキノコピクミンになるのではなく 混乱状態 に陥るのみにとどまっている。
混乱状態はタマゴムシ出現時のものとは異なり、ピクミンを笛で呼んでも応答せずに楽しそうにぴょんぴょん跳ねながらボケナメコについていってしまう状態。新顔ダマグモインフェルノが操るガスと同じである。
幸い、ボケナメコには他の攻撃手段がないので、それだけなら危険は少ない。周囲の原生生物を予め片付けておけばとりあえずピクミンが死んでしまうことはまずないし、キノコピクミンのようにこちらに襲い掛かってくるということもない。

ただ、この混乱状態は自然に解けるまでの時間が非常に長く、それ以外ではボケナメコ本体を倒す以外に解除方法がない。
そのため、混乱状態になったピクミンは実質、没収されたようなもの。
残ったピクミンですぐにボケナメコを倒さなければ、ピクミンが取られっぱなしでダンドリどころではない捜索不能に陥ってしまうし、ピクミンを操られたまま夕暮れを迎えてしまえば勿論フリー扱いなので容赦なくロストする。
最大強化したオッチンの攻撃力でも倒すには心許ない丈夫さであるため、100匹ぜんぶ操られたらほぼ詰み状態に……。
なお、胞子の作用は毒ではないので白ピクミンも食らってしまう点には注意されたし

生物図鑑に載ったオリマーの解説では、ピクミンに幻覚作用を与えてリーダーと誤認させ、護衛や栄養確保に利用するとのこと。

2,3と出番がなかったが4での再登場により、ついにルーイの口に入ることになった。
笠を下にして炭火でじっくりと炙る。しっとり汗をかいてきたら食べ頃。
オリマーも食用可能と明言しているので、珍しく両者の見解が一致している。

ちなみに、汗をかくというのはキノコを焼いた時に水分が出る現象のこと。実際に生シイタケを焼いてみたりすると分かりやすい。
この水分はキノコの旨味であり、これが滲んできたころが一番おいしい焼き頃である。


ドクナメコ

和名:ボケナメコモドキ
科目:ボケナメコ科

4で登場したボケナメコの近種と思われる歩菌類。
全身が蛍光ブルーに近い毒々しい色をしており、笠に斑紋があるのが特徴。
名前自体は早い段階で触れられるが、実際に本体が登場するのはゲーム終盤、「追憶の原生林」の最後の洞窟「 王の穴 」の1Fにのみ登場する。

行動は概ねボケナメコと同じだが、菌糸の効果は混乱ではなく毒。尤も、毒状態はすぐに呼び戻せば助けられる上、白ピクミンには全く効かないので安全に倒すことが出来る。
しかし、この菌糸には2つの作用がある。

まず1つは、足元に有毒のネバリカビを発生させる効果。
ネバリカビはトラップの一種で、これが広まっている地面の上では移動速度が大幅に低下してしまう。
オッチンの毒状態を防ぐ ポイズン・クリーナー と、移動速度低下を防ぐ装備 ネバー・ノロノロ を開発していれば主人公とオッチンは心配無用。
毒に弱いピクミンがネバリカビのキノコに向かわないようにだけ注意されたし。不安なら、オッチンのトッシンか白ピクミンでキノコを破壊しておくと良い。

もう1つは、他原生生物の身体に寄生して操る効果。
これによって生まれたのが カビコチャッピー (寄生された小型のチャッピー)と カビフラシ (寄生されたカジオコシ)である。
これらは既に菌糸によって神経系・生理器官を侵されており、宿主の意識もなく、ドクナメコの幼体が育つための栄養を集めたり、ドクナメコの生息域を広げるために胞子を巻き散らしながら動き回るだけの存在になり果てている。

これらの宿主は既に死んでいるようなものだが、ドクナメコの胞子を浴びると再び起き上がり、生きているときのように活動を再開し始める。
これが非常に厄介で、ドクナメコの周囲をうろつくこれら生物はドクナメコの活動範囲外に運搬するまで何度倒しても復活してしまう。しかも、倒したとしても周囲にドクナメコがいるとわざわざ胞子を撒くために駆け寄って来るという質の悪さ。
いずれも捕食行動をとる生き物であるため、もちろん白ピクミンも食われる。「ドクナメコは白ピクミンさえいればノーダメージで勝てる」と一筋縄ではいかない厄介な護衛達である。
胞子を掛けられる前に運搬しようにもネバリカビは死骸等の運搬物が貼り付いて運べなくなる効果があるので運ぶことすら困難。
ただこの時点でオッチンがマルノミを習得出来ていればかなり楽になる。流石のドクナメコもオッチンの口の中の死骸にまでは胞子を撒けないのだ。
そして一番確実なのはアイスバクダンで凍結・粉砕する事(氷ピクミンは毒胞子の影響を受けるのでお勧めできない)。バラバラになってしまえば流石に復活出来ない。


恐ろしい菌糸を操る歩菌類だが、それでも何とかして調理し食べる方法を模索した模様。

土に40日くらい埋めておくと毒が消えた。むせるほど香りが強く、チョコのような味。

何という執念…とは思うものの、現実の人間も毒キノコを食べるために危険を冒してまで毒抜きをしたりするので人の事は言えない。



余談

  • ルーイはドクナメコを食べて大丈夫だった?
いくら毒を抜いたからといっても、ドクナメコは菌糸で寄生した相手を操る超危険生物である。
そんなものを食べてルーイは平気だったのだろうか。

「ルーイだから心配ない」「ルーイの心配は必要ない」という至極まともな意見はとりあえず置いておいて、食べて大丈夫なのかの分析の話をしよう。

結論からいうと、単にドクナメコを食べたからといって苗床になってしまう可能性は限りなく低いと思われる。

ドクナメコの生態(というか攻撃方法)から察する限り、ドクナメコの胞子の増殖には相手を毒で弱らせて苗床にするというルーチンが存在していると思われる。
逆に言えば特に弱っていない健常な生物、あるいは生命力が強い生物が、いきなりドクナメコの菌糸に身体を乗っ取られることはないと思われる。
もし健康な生き物や強い生き物でも苗床にできるならドクナメコは無敵生物であり、それこそバイオハザードになってしまう。(第一、それが可能なら生身で胞子を浴びたオッチンも寄生されるはずである)
よってドクナメコは、毒さえ抜ければ、とりあえず安全に食べられる食材ではあるのだろう。

尤も、それを試したのが最強の捕食者である以上は何の実証にもなってはいないし、彼がそこまで考慮した上で調理を試みたかどうかは定かではないが……。


ボケエリンギ

和名:アカボケキノコ
科目:ボケナメコ科

『Hey! ピクミン』に登場した原生生物。
科名からしてボケナメコの近縁種だろう。
名前の通り、エリンギに似た茶色の笠を持つ。
こちらはキノコピクミン化能力は持たない。


追記修正はキノコピクミンを正気に戻してからお願いします。

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最終更新:2023年10月07日 23:59