サタニスター

登録日:2011/05/28(土) 21:05:56
更新日:2022/03/04 Fri 02:55:30
所要時間:約 6 分で読めます




※この項目は物語のネタバレを含む記述があります!




サタニスターは、かつてホラーMで連載されていた格闘ホラー漫画で有る。
最初は物語に登場した殺人鬼のうちの一人、バルキリーを主人公にした2話からスタートした。

◇物語の展開

中学生の沢本いずみは、イジメの相談をする為にサタニスターのいる教会にやって来る。それが全ての始まりだった。町では様々な殺人鬼達が蔓延っていた。
サタニスターは殺人鬼達を討伐する中、世界殺人鬼決定戦への招待状を手に入れる。大会の主催者は毒壷の会。
サタニスターはいずみを連れ、世界殺人鬼決定戦に出場するのだった…。


◇登場キャラ

  • サタニスター
主人公。教会のシスターだが、飲酒・喫煙は当たり前。霊力を封じ込めたベアナックルを武器に闘う。
ナックルは倒した者の魂を取り込み、戦うことで強化される。
最後は自らの内臓をナックルで取り出し、ナックルに魂を宿し死亡する。
尚、サタニスターは本名ではなく、とある協会に所属する「殺人鬼を狩るシスター」の総称。
組織から与えられた固有コードネームは「ナックルスター」。

  • 沢本いずみ
サタニスターにイジメの相談をしに来た女子中学生。メガネがチャームポイント。もう一人の主人公。
教会にイジメの相談をしにきた事がキッカケで、後の人生が大きく変わって行く…。
サタニスター共々世界殺人鬼決定戦に出場し、サタニスターに怨霊の宿るダブルヘッドクロスを貰う。
これにより戦闘能力を開花させ、最後は…

  • 墓井田鉄郎
ロボット中学生。元々は人間で大柄無敵なバンカラ野郎だったが、友人にCDを返しに行く途中で交通事故に遭い瀕死の重症を追う。
そして親友の目斗路の手により、機械の身体を手に入れた。しかし、目斗路は何者か(首にチャンネルのついた殺人鬼)によって殺害されてしまう。
目斗路の仇を討つべく、狼風達殺人鬼と行動を共にし、世界殺人鬼決定戦に出場する。最初はサタニスターとは敵対関係だったが、最後は味方になった。
後々、実は世界殺人鬼決定戦に出場する資格を持っていなかった事が判明して失格になる。
名前はハカイダーだが顔はどちらかと言えば仮面ライダーアマゾンに似ている。また、脳も全て機械なのでサイボーグではない。

  • 狼風、飴姫、ストーンビスケット
墓井田のかつてのチームメイト達。狼風は狼に変身出来るが、その時ばかりは知能が低下してしまう。
飴姫は自身の身体に体温以下の温度で即座に硬化する特殊な飴を塗りつけ、それを飛ばすことで攻撃する。
ストーンビスケットは堅い石頭と何でもビスケットの様に噛み砕いてしまう鋭い牙が武器。
全員、墓井田を残して世界殺人鬼決定戦の予選で死亡。

  • 雷崎刑事
サタニスターの知り合いの刑事さん。娘をバルキリーに殺され、彼女を追っている。
世界殺人鬼決定戦に観客として紛れ込む。

  • バルキリー
殺人をゲーム感覚で楽しむ女の殺人鬼。自殺志望者に兎の格好をさせ、元気に「兎狩り」をやるのが趣味。
かなり残忍な性格の持ち主だが、最期はサタニスターの意志を受け継いだいずみに倒され、死亡。
幼い頃、実父から性的虐待を受けたストレスにより、脳内麻薬が分泌され、以来ストレスにより肉体が爆発的強化されるようになる。
冒頭の通り、女殺人鬼バルキリーを主役とする短編「バルキリー」が本編に先行して掲載され、実質裏の主人公的な扱い。

  • 目斗路
かつて、墓井田とは特撮ごっこをやった仲。交通事故に遭い、瀕死の重症を負った彼を機械戦士に改造した。
最期はヒットマンバリーに襲われ、死亡。なお、墓井田の機体デザインは彼が幼少時に空想した「最強の人造人間」が元。

  • ヒットマンバリー
世界殺人鬼決定戦の出場者。首に付いてるテレビのチャンネルを捻り、様々な姿に変身しながら闘う。
最初は墓井田を倒し(致命傷は負わせていない。)、余裕の笑みを浮かべていたが、最期はいずみにチャンネルを奪われ、コテンパンにされて死亡。

  • デリバリーヘル
毒入り牛乳事件の犯人。自身も世界殺人鬼決定戦に出場するが、予選でバルキリーの仕掛けた罠にかかり、死亡。
可愛い女性アイドルにブルマー、猫耳、セーラー服等で活動しろと脅した事が有る変態野郎。

  • バーズムタランチュラ
世界殺人鬼決定戦の出場者。犠牲者の悲鳴を録音した曲で大人気を誇る、殺人アーティスト。
最期は伊看崎の調合した夢を見続ける薬を嗅がされた挙句、バルキリーに爆弾を落とされ、死亡。
本当は皆に認めて貰いたかったらしい。
「〜チュラ!」

  • ディオルペ
世界殺人鬼決定戦の予選にいた殺人鬼。謎の病気に冒されており、彼に触れられた者は跡形もなく崩れ落ち、死亡してしまう。
それ故迫害、隔離や実験動物のような扱いを受けていた。
自身は温かさを求めていた。予選でサタニスターの死闘を繰り広げ、最期は「あんたらに出会えて良かった。」みたいな事を呟き、死亡。その死に顔はとても安らかだった。

  • 伊看崎研
医師免許を持たない薬剤師。つまり闇薬師。義侠心に篤く、殺人鬼を嫌っており、死者を増やさせないために大会に参加した。
武器は自分自身で調合した薬品。最終決戦にサタニスター達共々出場するが、バルキリーの暴走により、決戦の舞台は闘技場の外へ。
その時単独でバルキリーを追っていたが、森の中でマタニティレッドの死体を発見。気分を害した所をバルキリーに不意打ちされ、死亡。
勿論、読者から苦情がかなり殺到したとか。

  • ハンス・シュヴァルツマン
ドイツ出身の殺人鬼。人肉(特に女性)を使った料理を得意とする。いわば殺人料理人で有る。世界殺人鬼決定戦では、
人肉を使ったシチューやケバブ、生ハムメロンを客席や毒壷ガールズにご馳走した。
サタニスターの手料理を不味いと評価して死亡。
「信じられん変態野郎だな。世も末だよ、全く…。」

  • ブラックロリータ
アメリカ出身の殺人鬼。ゴスロリファッションに身を包んだ殺人幼女。銃には可愛くデコレーションが施されている。
登場コマはそれなりに多かったのだが、最期はディオルペに触られあっさり死亡。
「何言ってやがるケツメド野郎が。あ〜、速く大会始まんないかな〜。」

  • 皮裂ユリ
世界殺人鬼決定戦に出場した殺人鬼。
コスプレイヤー少女で、コスプレする度に自身の顔を整形。しかし、余りにも整形し過ぎた為、顔は崩れ落ち、鉄仮面で顔を隠すハメになってしまった。
速い話、鉄仮面少女を地で行くキャラと化した。
アナグラムで同作者の前作『ゾンビ屋れい子』のキャラ・百合川サキになり、衣装や戦い方もそれにちなんでいる。

  • マタニティレッド
世界殺人鬼決定戦に出場した殺人鬼。16年も赤ちゃんをお腹に宿している。実は毒壷に買収されていた。
戦うのは彼女自身ではなく、体内で醜く成長した赤ん坊の腕を下半身から出し、それにより戦う。
最期は暴走したバルキリーの手により死亡。

  • 力丸あさ美
世界殺人鬼決定戦に出場した殺人鬼。実はいづみの小学生時代の学校の体育教師で、軍隊仕込みの厳しい授業を行っていた。
特訓と称して虐待を繰り返し、いづみの友人の静香を殺害。その後も転任する度、生徒達を次々と殺していった。
最終的に18人の生徒を殺害して世界殺人鬼決定戦に出場、最期は生まれ変わったいづみの手により死亡した。
なお、持っているサバイバルナイフには今まで殺した生徒達の怨霊が憑りついており、サタニスター達の武器同様の効果がある。

  • 毒壷幽骸
世界殺人鬼決定戦の主催者・毒壷の会会長の一人息子。魔界の連中と色々取り引きをし、様々な武器を手に入れていた。
魔物を呼び出す銃を用いて戦うが、魔物たちがアホなためそれを逆手に取られたり、バルキリーの宝物である人形を取り上げ破壊したことで逆鱗に触れるなど小物。
作中においても、硫酸まみれの銃を掴み勝利を掴もうとした行為を浅はかだと評されている。

  • マジェンカ
会の構成員「毒壺ガールズ」の一人でサタニスターといづみの世話係の少女。
家族を養うために仕方なく毒壷の会で働いているが、他の毒壺ガールズ達と同様、武器を隠し持ち殺意に満ち溢れている。
サタニスター達と交流していくうちに打ち解けていき、墓井田とも仲良くなっていった。


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最終更新:2022年03月04日 02:55