ジーンズ

登録日 :2012/04/07(土) 08:38:17
更新日 : 2017/04/30 Sun 16:39:17
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『ジーンズ』とはデニム生地を使用したズボンの事。


【特徴】
ジーンズの代表な特徴としては……
●衣料の生地には縦糸と横糸から出来ていて、デニム生地の場合はこの横糸をインディゴと呼ばれる濃紺の染料で染められている。
●リベットと呼ばれる金具でポケット等を補強している。
●履き込んでいくと擦れ等によってインディゴ染料が落ちていき、所謂"色落ち"という変化が現れていく。

といったものだろうか。
ただ例外のものも沢山あり、リベット金具を使用せずステッチ(縫い糸)で代用していたり、
インディゴ染料ではなく様々な色の染料で染め上げたカラーデニムなる物も最近は多い。
また、 ベルトが無かった時代 にはサイズを微調整する為のバックシンチというものがついていたり、
同じような時期にサスペンダーを留める為のボタンがついていたり、バックポケットが片方しかついてないものがあったりと、
時代やメーカー、ブランドによって様々な形をとっている。


【歴史】
元々はヤコブ・デイビスという仕立て屋がキャンパス生地の作業用ズボンにリベット金具で補強したのが始まりとされていて、
その作業用ズボンをヤコブが特許申請出来ないかとリーバイ・ストラウス社(後のリーバイス)に特許取得を依頼し、
そして1873年にデニム生地を使用したリベット補強ズボンがリーバイ・ストラウス社から発売されたのであった。

最初は完全な作業服として炭坑夫等に愛されていたが、リーやラングラー等からカウボーイ向けのジーンズが発売されて広まったり、
短命の映画スターであるジェームズ・ディーンが映画の中で着用して若者に人気が出る等、徐々に日常着としてジーンズが普及していった。

染料にインディゴが使用されているのは「蛇避け」の為と言われていたが、リアクション芸人・出川がテレビ番組で実験してみた所、
あっさり噛まれてしまったので眉唾、もしくは効果は薄いと思われる。

日本では戦後から普及。
東京の衣料品店が輸入を初めた。

日本のテレビ界にジーンズ着用を広めたのは所ジョージ。


【ジーンズの形や種類】

○ストレート
一般的な太さで、膝から裾までが同じ幅のものを指す。おそらく一番世間に出回っているタイプのものがこれ。太すぎず細すぎず。
代表的なジーンズはリーバイスの501。

○ブーツカット
所謂ブーツインの反対であるブーツアウトをし易くする為に、膝から裾にかけて幅が広がっているタイプのジーンズ。視覚的に脚が長く見える効果がある。
裾への広がりが極端なものはベルボトム。逆に控えめなものはフレアと呼ばれている。ギャル男御用達。

○スキニー
2000年代中頃に流行しだしたタイプのジーンズ。ぴったりと肌につく細さが特徴。綿100%の新品は履くだけでも苦労する。
ハイブランドであるDiorが発表した長めのスキニーを裾にためて履くスタイルが、多くのファッションフリークに支持されて広まったとされる。

○生デニム
製造されてから一度も洗濯されず販売されているものを指す。
表面に糊が付着しており、ワンウォッシュ(一度洗濯されたジーンズ)と比べるとテカテカとしていて少し硬めの生地感になっている。
自ら履き込んで色落ちを楽しむ人はこのタイプを好んで購入する。

○ダメージ、クラッシュデニム
色落ちやダメージの入ったジーンズを手軽に楽しむ為に製造の過程で加工を施し、まるで履き古したかのように作られたジーンズ。
単純に工程が1つ増えるので、生デニムやワンウォッシュのものに比べると値段は少し高い。
また、独創的なヴィンテージ加工をウリにするブランドもある。

○ケミカルウォッシュ
チェックシャツと供にヲタの必須装備にして 過去の遺産
薬品を使って洗濯にかけることで独特の色落ちをさせたジーンズで、バブル期ごろに流行した。
現在は時代遅れのヲタ御用達ダサアイテムとして一般的には知られているが、一部のファッションブランドが定期的に発表する等して完全には廃れていない模様。
一部のファッションヲタは あえて 着用しているという例も。

○岡山(児島)デニム
岡山県児島産のデニム生地は様々なジーンズメーカーやジーンズフリークからハイクオリティな生地と評価されており、
海外のメーカーやブランドからも高く評価されている。
ジーンズファンの中には岡山産のデニムというだけで購入するという人もいるとか。現在は独自の地元ブランドを立ち上げる会社もある。


【代表的なメーカー、ブランド】

○リーバイス
言わずと知れた大御所メーカー。ジーンズを世に出した偉大な会社でもある。 百年以上前からジーンズを作り続けている。
ジーンズのヴィンテージコレクターは多いが、特にリーバイスのヴィンテージコレクターは数多く、芸能界にも草なぎ剛等の多くのコレクターが存在する。
ヴィンテージは状態が良かったり希少価値があるもので、高いものだと100万円を越す逸品まである。10万以上はザラ。
会社が危機に陥ったさい社員を守る為に、 アメリカ国内での生産を全て停止させ、製造コストが安く済む中国生産に乗り換える 等、なかなか な会社。
しかし中国製に移ってからのジーンズファンの評価は微妙。
一部ライン(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)で高クオリティのジーンズを生産する等、ジーンズの始祖としての心意気は枯れていないと思われる。

○リー
リーバイスと並ぶジーンズ界の大御所。こちらはカウボーイ向けのタイプが有名。
リーバイスのジーンズとは生地の編み方が違う為(リーバイスは右綾、リーは左綾と呼ばれる生地を使う)、独自のディテール等によって根強いファンを持つ。
リーバイスに比べると細身のイメージが強かった。

○ラングラー
リーバイスやリーに隠れてはいるが、こちらも結構有名なジーンズメーカー。リーと並んでカウボーイ向けに多くのジーンズを生産していた。
ブロークンデニム等の独自の生地を開発したり、通常のジーンズとは異なったディテールも多く、こちらも根強い人気を誇る。

○エドウィン
日本の最も有名であろうジーンズメーカー。比較的スタンダードなジーンズが多い。現在はリーのジーンズも生産している。

○エヴィス
日本のジーンズブランドで"カモメ"と言われるマークが特徴的。
独特のルーズさ、生地感、色落ちの良さからB-BOYからジーンズファンまで様々な層から人気を得ている。
"カモメ"のイメージが強いが、"カモメ"のないジーンズも沢山ある。(というかカモメの有無は好みによって選択できる)

○ユニクロ
ご存知庶民の味方。フリースで有名だが、昔からジーンズ等のボトムスの評価も高かった。
最近では完全な日本製のジーンズを発表したり、有名な生地メーカーのデニムを使う等結構意欲的。
スキニーも早い段階で生産していて、一時期は街中にユニクロスキニーを履く人が大量に氾濫したほど売れた。

○ディオール
人気ハイブランドの1つで、スキニー流行の立役者。他にもクラッシュジーンズが有名だったりとファッションフリークの評価は高い。そして値段も高い。

○鬼デニム
アホみたいに重くて硬いジーンズを作るデニムブランド。
オンス(生地の重さを表す単位。厚みや硬さ等の目安にもなる)が一般的なジーンズが10~13オンスあたりなのに対して、ここのジーンズはなんと20オンスを越える。
(一般的に硬いと言われるジーンズでも14オンス)その硬さたるや、逆さまにして日陰干しすると 芯無しで壁に立てかけられる ほど。
履いていると 節々が痛くなる。
アイアンハート等、他に拷問のようなジーンズを作るブランドは結構多い。
暖かくて丈夫だけどね。


【余談】
よく「ジーンズは洗わないもの」と言われているが、これはとんだ間違いである。
これは恐らく色落ちを楽しむ人達が言い始めたものと思われるが(実際に2ちゃんねるの、そういったブランドのスレでは半年ぐらい洗わない猛者が沢山いる)、
衣類は洗濯しないと皮脂と汗が吸収されたままになり、それが結局生地を痛める原因になってしまうので、洗濯しないと生地の寿命は縮んでいくばかりなのである。

さらに寿命だけでなく、洗濯しないままの生地からは汗と皮脂の臭いがどんどん染みついていくこととなり、
自分では多少臭う程度であっても 他人からすれば耐え難いほどの異臭を放っていたりする ので、衛生的にも問題がある。
履き続けると生地と肌が触れ合う度にベタベタしたりと、洗濯しなければ悪い事だらけなのである。
メリハリのある色落ちによっぽどのこだわりがない限りは定期的な洗濯をオススメする。
どうしても洗濯による色落ちが気になる場合は裏返して洗う等して、極力色落ちを抑える扱い方をしておこう。
有志によるサイトや雑誌の特集等にも詳しく書いてあるので、そちらを参考にするのもいいだろう。


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