登録日:2011/11/26(土) 03:49:02
更新日:2024/04/08 Mon 12:16:24
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『全日本食えばわかる図鑑』とは1985年に発行されたエッセイ集である。
著者は小説家兼エッセイストの椎名誠。
この本はいわゆるグルメ本という奴で著者の食の遍歴が書かれている。
グルメ本と聞いて思い浮かぶのは豪華な食べ物や珍しい食べ物だが、この本が扱ってるのは今話題の『B級グルメ』である。
『B級グルメ』である。
(大事な事なのでry)
冒頭でも書いたがこの本が発行されたのは1985年の事であり、当然のことながらB級グルメなんて言葉は存在しない。
中には高いレストランの話もあるのだが、大半は身近な食べ物であり読んですぐ真似出来るものばかりである。
グルメ本の為物を食べる描写が沢山出て来るが、著者の描き方が上手く読んでいるこちらまで腹を鳴らす事になるかもしれない。
ただし最初に紹介されてるのが著者の想像上の産物である青イソメ・ゴカイ丼というとんでもない代物だったり、
留置場に世話になった時に食べた給食の話があったりと、グルメ本としては異端。
作品中で紹介された食べ物(あくまで一例)
著者が友人の漫画家東海林さだお氏から教えてもらった丼。
ある日著者が適当に作った
スパゲティ、簡単に作れて尚且つ旨いと著者は満足げだった。
白菜の根元の白い部分を細く切った物、
すき焼き等の鍋物に入れて賞味あれ。
著者の子供の頃の思い出話、当時のお祭り屋台についての記述もありなかなか興味深い話である。
北海道で食べたまいたけゴハンを語る著者、いつしか話は遠い過去に出逢った不思議なキノコ鍋へと変わっていく。
巻末には著者と友人達の座談会も収録されているが、
座談会というよりはオジサン達の思い出話という風でありこちらも面白い。
追記・修正は何かを食べながらお願いします。
- 味の感想よりシチュエーションの感想と文句が多い。 -- 名無しさん (2022-07-07 04:36:17)
最終更新:2024年04月08日 12:16