アマゴワクチン(マキバオー)

登録日 :2011/09/22(木) 22:19:14
更新日 : 2017/10/23 Mon 04:22:48
所要時間 :約 4 分で読めます




アマゴワクチンとは、『みどりのマキバオー』に登場する競走馬である。
モデルは「シャドーロールの怪物」こと三冠馬ナリタブライアン。
名前はライバルの名前がコンピューターウィルス(カスケード)であることに由来。


父 ホラフキー
母 メリークリスマス
母父 カツラダヨー
毛色 栗毛
所属 立原厩舎
主戦騎手 山中馬之介
生涯成績 14戦7勝

主な勝ち鞍
菊花賞
天皇賞(春)


父は伝説的名馬の初年度産駒であり、長距離戦線で活躍したステイヤー……たぶん。
母はクラシック2冠馬 *1 ピーターⅡをターフに送り出した名繁殖。
アマゴワクチンはピーターⅡの全弟 *2 にあたる。

デビューからしばらくはひ弱さが目立ち、3戦して未勝利。偉大なる兄ピーターⅡの比較対象にもならない愚弟であった。
しかしその兄はカスケードとのマッチレースによって脚を壊し、菊花賞に挑むことなく引退が決まる。
兄の代わりになど到底なりえない自らの弱さを嘆くも、ピーターⅡはワクチンこそが本当に期待されている存在なのだと教える。
「競馬は1人でやるものではなく、厩舎の人や騎手、応援してくれる人達の夢を背負って走るものだ」と諭されたことで、
彼の才能は一気に開花した。

そこから2連勝し、GⅠ朝日杯3歳Sに出走。
この時から兄譲りの白いシャドーロール *3 を着用し始める。
レースでは偉大なる兄を超える競走馬になるべく奮闘するも、次元の違う末脚で追い込んできたカスケードに敗北し2着。
この結果を受け、兄ではなくカスケードを超えることを目標として走ることを決める。
なお、このレースでマキバオーは3着。
これによってマキバオー・カスケード・ワクチンの3強体制が確立し、マキバオーの第二のライバルとしての地位を不動のものとした。

明けて4歳。
年明け緒戦の共同通信杯で伏兵モーリアローの罠にはまり、片前足を骨折。
春のクラシックを断念せざるを得ない状況に追い込まれる。
しかし極限の減量によって脚の負担を減らし、なんとか皐月賞への出走を実現させた。

皐月賞では脚の不安を補うべくスローペースでの逃げを敢行。
かつて兄が得意としており、後に彼の代名詞ともなる「ペースのマジシャン」としての策を初めて振るう。
しかし骨折の影響は大きく、騎手の懇願もあって直線でレースを諦め後退。
大敗を喫するとともに、ダービーへの出走も断念する。

骨折が癒えた夏、マキバオーたちとの差を埋めるべく函館記念に出走。
見事な大逃げで並み居る古馬たちを打ち破り勝利を飾る。
兄が骨折し、三冠の夢が断たれたレースで復活の凱歌を上げた。

そして秋。
「三冠相続人」の名のもとに、偉大なる兄がただ1つ取れなかった最後のクラシック・菊花賞に挑む。
レースでは「ペースのマジシャン」としての策を存分に振るい、他馬を圧倒。
サトミアマゾン、マキバオーらを打ち破り、三冠の達成を1年越しで成し遂げた。
この時の「白いシャドーロールが今三冠を達成!」は今に至るまで語り継がれる至高の名実況。
これによって彼の2つ名は「三冠相続人」から「不屈の闘将」となる。

有馬記念では2着に入ったものの、ぶっちゃけ空気。
まああのレースはカスケードとマキバオーのためにあるようなモンだし仕方ない。

ドバイWC編では作中最大の狂気とも言われる4000Mの第2Rに出場。
トゥーカッターの漢な行動により支えられ、世界の誇るステイヤー勢に対し猛追を仕掛ける。
しかし世界の壁は厚く、4着に終わってしまった。
個人的にこの時のワクチンの「あいつはあいつ自身の分を走り抜いた…後はオレ自身の分だけよ!!」は名言。
というかこの辺は名言のオンパレード。

ワクチンはこのレースで力を使い果たし、WC編ではこれ以降登場しない。

日本に戻った後は有馬記念3着、春の天皇賞1着、そして秋の天皇賞では2着。
チート王ことブリッツと接戦を繰り広げ、世代レベルの高さを証明した。

そのあと7歳まで走り抜き、屈腱炎を発症して引退。種牡馬となる。
種牡馬入りにあたっては一口1000万円のシンジケートが組まれた。


ワクチンのレーススタイルは逃げ。
豊富なスタミナと出足の速さを武器に、レース序盤から先頭を切る事が多い。
スピード自体は勿論それなりにあるのだが、他の一流馬と比較するとそこまで突出したものではなく、
マキバオーやカスケード、そしてモデル元のナリタブライアンのように「切れる脚」で勝負するタイプではなかった。
どちらかと言えば、所謂「ジリ脚(そこそこのスピードを長く出せる)」タイプである。
しかしワクチンには「ペースのマジシャン」と言われるほどの巧みな駆け引きの技術があり、相手の心理を突いて
スタミナを浪費させる策略に長けていた。
皐月賞、菊花賞ではこれを存分に振るい、レースを有利に進めることに成功している。


基本的に性格は冷静。
そのためWC編ではトゥーカッターと共に日本の精神的支柱と言われた。
しかし、その根底にあるのは競馬に対する熱い想いであり、実は意外と熱血漢。
レースでは基本冷静に振る舞いながらも、要所要所で熱くなるシーンが見られた。


引退後は前述のとおり、一口1000万円のシンジケートが組まれて種牡馬入りした。
が、続編の『たいようのマキバオー』ではなんと産駒が登場しておらず、種牡馬としての評価は芳しくないと思われる。
種牡馬としての最大の壁は同一の血統で皐月賞とダービーを制した兄ピーターⅡであろう。
作中ではピーターⅡ産駒のキングアナコンダが「ペースのマジシャン」を受け継ぎ、活躍している。

……とか思っていたら『たいようのマキバオーW』130話にて、旅行中の競馬ファンの若者の口から
さらっと 「ここにアマゴワクチンの墓ってのがあるけど・・・(ガイドブックらしきものを見ながら)」 という爆弾発言が……

マキバオー・カスケードは元気だというのに……つくづく運の無い馬である。





(冥ω殿)「がんばれ!ワクチン!!カッターの分まで追記するんだ!!」

「バカ言うなよ…」

「トゥーカッターの分なんてねえんだよ…あいつはあいつ自身の分を追記し終えた…後はオレ自身の修正だけよ!!」

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