ガンダム試作3号機/試作3号機ステイメン

登録日:2010/02/24 (水) 15:39:19
更新日:2024/03/09 Sat 11:39:49
所要時間:約 7 分で読めます





あと少しで、
第一線を抜けるんだ!!


ガンダム試作3号機とは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するガンダムであり、巨大機動兵器である。
アームドベース『オーキス』とその中核をなす『ガンダム試作3号機ステイメン』から構成される。

コードネームは「デンドロビウム」で、同名のラン科の植物から付けられている。花言葉は「我が儘な美女」等。

後半からコウが、大破した試作1号機に代わって搭乗することになる



◆ガンダム試作3号機ステイメン


型式番号 RX-78GP03S
所属 地球連邦軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 18.0m
全備重量 70.0t
出力 2,000kw
推力 188,800kg


搭乗者 コウ・ウラキ


試作3号機の中央ブロックであるガンダム。
劇中では殆ど活躍しないが、スペック的にはグリプス戦役時のMSを凌駕する程の高性能機である。
腰部に接続されたテールバインダーはガンダム試作1号機フルバーニアンのユニバーサルスラスターと同等という破格の性能を持つ。
また、スラスターと合わせて背面のシルエットが実に美しい。
両腕に折り畳み式の「フォールディングサポートアーム」を装備。
展開して約3倍のリーチになる。これはオーキスのコンテナから武器を取り出す時のマジックハンドみたいなもの。

全天周モニターを搭載した初の機体としても有名である。
Pスペックと呼ばれるコアファイター搭載型も存在しており、こちらは0083の前日譚として「GUNDAM EVOLVE4」で登場する。

3号機というシステムの制御中枢として非常に高度な処理性能を備え、
増設ユニットであるオーキスへのある程度の遠隔コントロール機能も有している。


武装はかなりシンプル、この内本体に装備されている武装はビームサーベルのみ。
センサー機能を優先したため当時の連邦軍機標準武装の頭部バルカン砲は採用されていない。

単体でも総合性能はGP01Fbと互角とされ、
後期OPのサビ辺りからステイメン単機がノイエ・ジールと戦うシーンが見られるが、劇中では殆ど活躍していない。
オーキス補給中の迎撃(戦闘描写なし)と最終戦後にコウの雄叫びと共にビームライフル撃った程度。
EVOLVE4でも序盤、ラビアンローズを襲撃したゲルググ部隊との迎撃で戦うが、デンドロビウムとドッキング(!)
襲撃部隊を殲滅後ドッキングを解除していたが・・・・

しかしゲーム作品ではドッキング状態では等しく戦えないパターンが多いことから、この形態がメインとされることも多い。
特にVSシリーズだとオーキスのパーツを召喚して戦うという無茶苦茶をやっている。

余談だが、ガンプラビルダーズにてステイメンの活躍を拝める。

武装

  • ビームサーベル
バックパック上部のサーベルラックに2基搭載。
サーベルラックはバックパック内に格納されており、使用時に展開される。

  • ビームライフル
Eパック方式のライフル。
ガンダム試作1号機の物の改良版であり、銃身部には緊急防御用の小型ビーム・サーベル「ビーム・ジュッテ」を内蔵している。

  • フォールディングバズーカ
折り畳み機構を搭載したバズーカ砲。装弾数は6発。

  • フォールディングシールド
折り畳み機構を搭載したシールド。使用時には前腕部の多目的ラッチに接続される。


◆ガンダム試作3号機


型式番号 RX-78GP03(末尾にDが付いている場合有り)
所属 地球連邦軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 38.5m
全長 140.0m(砲含まず / 73.0m)
全幅 62.0m
重量 226.4t
出力 38,900kw
推力 2,265,000kg

武装
  • オーキス固定武装
    • メガビーム砲
    • 大型ビームサーベル×2
    • 大型クローアーム
    • Iフィールド・ジェネレーター
    • フレア・ディスペンサー
  • ウェポンコンテナ内蔵武装(撃ちっ放し)
    • 爆導索
    • 大型集束ミサイル
    • マイクロミサイルコンテナ
  • ウェポンコンテナ内蔵武装(ステイメン運用)
    • ステイメン用ビームライフル
    • フォールディングバズーカ
    • フォールディングシールド

搭乗者 コウ・ウラキ


アームドベース『オーキス』とステイメンが合体した形態。MAに似た形状*1をしている。
だが当時の連邦にMAのカテゴリ区分は存在しない扱いとなっている(MAのカテゴリ区分が採用されるのはグリプス戦役期に入ってから)ので、これでも便宜上のカテゴリ区分はMS。

連邦軍は試作3号機に対して「宇宙空間における拠点防衛能力」というあまりにひどい無茶ぶりを提示。
これはガンダム一機で大艦隊からMS部隊まであらゆる兵器に対応しろという意味に等しく、『火力』『機動力』『防御力』『武装数』等、非常に高いスペックを必要とした。

そこで開発部は大型スラスターによる高機動力と多数の重火器による高火力を有するジオンのMAに着目するも、MAはMSと近接戦闘になった場合に非常に脆い事が判明。
そこで一年戦争で使われたGファイターのように、MSを中心にブースターや武装コンテナ等MAに匹敵する装備を取り付け、近接戦闘時などの隙を衝かれる距離や位置の攻撃にはMS部を使い対応する方式を取った。
設定に反映されているかはイマイチ不明瞭だがガンダムGダッシュの運用結果なども反映された設計と仕様であると思われる。

武器コンテナは8つ(2基のコンテナで合計16)のウェポンスロットを持ち、内部にはユニット化された多数の武器が搭載される。
また、対艦・対集団を目的とした大型火器の他に、ビームライフル、フォールディングバズーカ、フォールディングシールド等のステイメン自身が運用する武装も折り畳まれ、ここに搭載されている。
武器コンテナが被弾した場合は切り離すことで誘爆を避けることができる。

さらに連邦軍MSとしては初のIフィールド・ジェネレーター搭載機でありビームに対する防御面も万全……なのだが
連邦軍ではまだ知見が足りなかった事も有ってよく目立つ装着パーツだった為にノイエ・ジール戦では有線式クローで真っ先に壊されてあまり役に立たなかった。
EVOLVE4ではムサイの主砲の直撃にも耐え、その防御能力を見せつけた。
またフレアディスペンサーも搭載している。

6基の大型スラスターを使い前線に突入。搭載した武器をぶちまけながら吶喊する姿は「機動弾薬庫」というべきで有様である。
その戦闘能力はMS1個大隊にも匹敵する。当時における最大最強の機動兵器である。

しかし、あまりの大きさの為これを格納できる宇宙艦艇は存在せず、補給や整備はフネのガワに外付けして宇宙空間での船外作業で行わなければならなく、その運用コストも通常のMSの約100倍と凄まじく金を食う。
アニメ本編では、あまりの武装量にアルビオンの片舷MSデッキが使用不能になりキースのジム・キャノンⅡが補充用の武装に押し出されてしまった。
さらに加えて、MSとしては規格外の武装量故に火器管制システムがとんでもなく複雑化
3号機受領後の過密スケジュールも併せてではあるが乗り手の負担は半端ではなく、戦闘から一時帰投したコウは嘔吐し、コックピット内に標準で準備された特定処方による薬物(小説版によると劇薬、複雑化した火器管制システムが及ぼす極度の肉体的・精神的負荷は最初から想定されており、その薬物の投与が推奨されていた)が必要となるほどだった。

「(設計段階では)ニュータイプ強化人間の搭乗を前提としていたのでは?」という説がファンの間で持ち上がるのも致し方無い。

搭載されている武器も無茶苦茶で
  • 全長90m近く、モビルスーツを串刺しに出来るメガビーム砲*2
  • 戦艦を一刀両断する巨大ビームサーベル
  • 108個の小型誘導ミサイルを全方位射出するマイクロミサイルコンテナ
  • 一基でも戦艦を沈めるミサイルを3つ束ね射出後に三方に分かれて攻撃可能な大型収束ミサイル
等とんでもない代物ばかり。
大型ビームサーベルのグリップをマニピュレータークロー基部に仕込んであるオーキスの腕は並みのMSをぶん殴ったり挟み潰して破壊したりと地味に頑丈。

大きさ、火力、機動力、コストなどなどあらゆる面で「規格外」なMSである。
ガンダム30周年記念PVの歴代ガンダム集合シーンでは、あまりの大きさに他のガンダム達の存在感を完全に食ってしまっていた。


□劇中での活躍

コンペイトウへの核攻撃終了後、試作二号機と相打ちとなった試作一号機に代わりラビアンローズにて受領
待機命令が出てしまうも、このままでは納得の行かないアルビオンクルーと、ニナの同僚ルセットの命を懸けた助力もあり半ば強奪の形で手に入れることとなる。*3
その後はデラーズの真の目的であるコロニー落とし「星の屑作戦」を阻止するため奮戦。ガトー分艦隊旗艦ペール・ギュントなど多数の戦艦、敵機を殲滅する。

コロニー落としが阻止不可能となった後は、最後の決闘としてノイエ・ジールと対峙する。
手負いのガトーを相手に次第に押されていく中、両者の激突を飲み込む様に、連邦軍が敵味方を構わず発射したソーラ・システムⅡが直撃し、3号機は大破(ステイメンは無傷)。
コウはステイメンのコクピットの中で気絶し、ガトーは彼に手を下す事なく去っていく。
ガトーがノイエ・ジールで特攻をかけた事で、最早宿敵との決着が叶わないことを知り、絶叫を上げながら宇宙空間の暗闇にビームライフルを撃つ場面で活躍を終える。

その後コウは試作3号機の無断使用と抗命罪の容疑で逮捕。裁判で懲役1年の判決を言い渡される。
だが自分たちの失態を隠蔽したい連邦軍の上層部がコウに対して司法取引を持ち掛け、ガンダム開発計画を最初から無かった事にする事でコウの罪状が消滅し、釈放された。
直接的な描写は無いが、恐らくステイメンは上記の事情により解体、破棄された物だと思われる。


機体の超弩級スペックに対して、本編でも大活躍したかというとそうでもない。
対峙したノイエ・ジールにより早期に弱体化させられた事、その操作機構の複雑さによりコウが最後まで扱いこなせていたかどうかも疑わしい。
後にZガンダムの展開につなげなければいけない話の都合もある。

ガンプラ

ステイメンは1/144とMGとHGUCが発売中。
MGとHGUCには前述のコアファイターも付属。
HGUCの物はただの飾りに過ぎないが、MGの物は差し替え無しでの可変ギミックを再現。
また両者共に差し替え無しでの両腕のフォールディングアームの可変ギミックを再現している。

ただし両者共にかなり古いキットなので仕方が無いのだが、現在の基準で見ると出来は正直あまり良くは無い。
特にHGUCは素組みだと色分けが残念、合わせ目が目立ちまくり、可動範囲が狭い、全体的にずんぐりしている、ビームサーベルが白い等、お世辞にも褒められた代物ではない。

長年ステイメンは立体化できてもデンドロは通常よりミニサイズでなければ無理だろうと言われていた
実際最初の立体化もMA用の特殊なサイズである1/550でのリリースだった。
この小サイズでも「出すのかよ…」と驚かれたほど。
しかし2002年にバンダイがHGUC化…つまり超弩級の1/144サイズでのリリースを発表する。

全長約1m、総重量約6kgである。
オーキスの外装は家電の部品と同じように成形されている。あまりに重いため、一部パーツに補強用の金属板を採用している始末である。
箱の時点でデカくて重い。持ち運びにも物凄く苦労する。店頭購入の場合、自転車で運ぶのはまず不可能。
車が無い人はかなり大変だが大人しく徒歩で運ぶか、店員さんに頼んで運送業者に配送してもらおう。

並のPGすら余裕で超える29,800円の定価も圧巻。おいそれとは買えない。
当然だが、HGUCでは最高価格である*4

作っても置く場所もない。

ただしステイメンはHGUCからの流用であり、上記の問題点もそのままである。また全塗装するにもエアブラシは必須。
その上、ガンダムカラーが何リットル必要なのだろうか?

しかし、ガンプラ作りの猛者なら一生に一度は作ってみたいガンプラとして名を挙げるのではないだろうか。

他にも、M.I.A.、Gコレ、SDガンダム等で立体化されている。
こちらはサイズが落ちる分お手頃価格。

さらにプレミアムバンダイ限定で、食玩「ユニバーサルユニット」が発売。
価格は税込みで19,224円。食玩っていうレベルじゃねえぞ!!

後にHGUCでデンドロビウムに次ぐ超大型キットとしてネオ・ジオングが発売された。



スパロボシリーズ

大体が中盤あたりに参戦。NT能力無しで大火力を発揮出来るオールドタイプの希望。
撃破されても中身のステイメンが残るが、ステイメンの火力はかなり控えめなので大幅な戦力ダウンになる。

宇宙用だが、ミノフスキークラフトをつければ空でも使用可能。α外伝以降の作品だと強化パーツに頼らずとも基本的にデフォルトで空を飛べる。
作品によっては地面に下ろしたり海に沈めたりもできる。

ウインキー時代は運動性が低くサイズLLと格好の的な上に、原作のオーパーツぶりとは程遠いくらいのハリボテだった。
HPは高いが装甲はスーパー系より脆く、運動性はMSよりずっと低いので、避けられないし当たると墜ちるというどうしようもない仕様。ただ、Iフィールド持ちなのでビーム兵器にはそれなりに強い。
武器の威力も並で、当時はまだサイズ差補正にダメージ量まで反映されないため、無駄に種類が多いだけでしかなかった。*5
ウインキー時代でも強いスパロボもあるにはあったのだが、宇宙でしか全力で戦えないのにミノフスキークラフトを付けても地形適応:空D
このため、『第4次』ではカタログスペックは高いのに全力で戦えるのはたったの1話*6月面は出撃できるが空にいる扱い。最終2話は火星で地上戦扱いである。
挙句の果てに、第4次屈指の難シナリオではオーキス入手の前準備として、何の説明もなくコウをとっくの昔に型落ちしているステイメンに強制乗り換えして戦力外にしている
どう見ても完全にシナリオが敵に回ってきている…
こんな感じでせいぜい強化パーツでHPを増やしての『自爆』役*7が関の山だった
…ただし扱いの悪い第4次でも移動力12という移動力オバケだった*8つくづくフルスペックで戦う機会が1回しかないのが惜しまれる。

が、『α』以後は性能が見直され運動性が向上して使いやすくなる。
サイズがデカいので当たりやすいのはあまり変わらないが、改造を施せば普通にスイスイ敵の攻撃を避けていくことも十分可能。中々恐ろしい光景である。
運用としてはゲッターライガーのような「結構避けるスーパー系」といった感じ。ただし移動力に難あり。
その後もコウの切り札とも言える性能を見せる。たまに強制出撃の際にバニングに取られるが。
特に第二次αとその流れを組んだAP、第三次αのやたら気合の入った戦闘シーンは見どころ抜群。
あちこちのスラスターを吹かしながら高機動で動き回るデンドロビウムに見惚れたプレイヤーも多いだろう。
そしてステイメンの状態でも射程、攻撃力に優れる「ロングライフル」が追加され、そちらでの運用も十分視野に入るレベルとなった。

武装はメガビーム砲がメインとなる。武器が個別改造の作品だと保険でビームサーベルとバズーカ辺りを改造しておくと心強い。
多くの作品でMAP兵器を複数持つが、こちらは大体の作品で威力が控えめなため微妙(初出の『第3次』ではかなり強力)。『幸運』持ちで無理矢理使うプレイヤーもいる。
作品によっては必殺技的な零距離ビーム砲がつくが、『スパロボA』では地形適応が空と宇宙にしかない為、シーマ様に使って原作再現ができない*9
そのサイズのデカさにより、ダメージ計算にサイズ差が反映される作品だと元々高い火力がさらに高くなる。

◆SDガンダムGX

ガシャポン戦記の流れをくむSFCのへクス製シミュレーションアクションゲームの2作目*10に連邦・エゥーゴ・リガミリティアのIフィールド付き巨大MA枠で登場。このため前作のXとはちがい全勢力にMAが登録されるようになった。

武装は拡散ビーム、メガビームサーベル、メガビームキャノン(EN消費)、コンテナミサイルの四種類。発射したあと4本のホーミングミサイルになるコンテナミサイルが凶悪で、通常MSも数発当たれば撃沈するし実弾なのでIフィールド越しにもゴリゴリ削られるのでファンネル持ちよりも普通にヤバい。

また、原作を再現して撃破されてもガンダムと同じぐらいのENを持ったステイメンが脱出し戦闘続行可能。フォールディングバズーカを持ってるのでギリギリまで消耗させた敵巨大MAに止めを刺すことも可能。そして戦艦に戻れば再びデンドロビウムに復活できる。

但し、その分戦艦に搭載されたMS補給ポイントもバカスカ消費する。そしてステイメン状態だと復帰するのに余計にターンがかかり消費補給ポイントも増える。連邦最強の戦艦であるラー・カイラムですら戦闘で消耗したデンドロビウムを収容したら補給ポイントが半分以上ごっそり持っていかれるし(三機ともステイメン形態だったら満タンでも補給ポイントがほとんどスッカラカンに)、ホワイトベースサラミスではそもそも消耗した三機を収容するのは不可能*11

ちなみにこのゲームのガンダム試作壱号機と参号機は連邦所属なのに、試作弐号機とアルビオンは何故かティターンズ所属。ちなみにアルビオンだと消耗したデンドロビウムなら補給ポイント満タンの状態で何とか四機収容できるが、脱出したステイメンだと二機までしか収容できない

A.C.E.2

本機を自分で操作できるアクションゲームは何気に貴重。
デンドロビウムは宇宙専用で僚機出撃不可だが高火力とIフィールドによる絶大な防御力を誇る。メガビーム砲が敵に接触すると砲身が突き刺さり、その状態で撃つと超強力な零距離ビーム砲になる。
AP3000以下で強制パージされ、ステイメン単機になるのに僚機不在のため実質AP7000と考えたほうが良い。
画面に収まらないほどの巨体ではあるが原作同様機敏に動く。特に各所スラスター出力に任せての急制動方向転換が再現できるのは本作くらいだろう。
メガビーム砲は発射とほぼ同時に着弾する極太レーザータイプで命中率に優れる。
ビームサーベルは突進型。原作でムサイの艦橋をぶった切ったモーション。
ホーミングミサイルは他機のミサイル系と同様のシステムで、1ロックオンで比較的ダメージの大きいミサイルが3発飛んでいく。
爆導索はある程度のホーミング機能があるワイヤーが敵機に向かって飛んでいき、時間差で爆発が連続発生。この爆発は別個にダメージ判定があるため大型の敵には連続ヒットする。
もっとも特徴的なのがマイクロミサイルポッド。ロックオン不要でとりあえず射出すれば、一拍後に無数のマイクロミサイルが分離。これらは周囲の敵を自動でロックオンして追尾するため、バッタのような小型敵の掃討にも、ボス敵への集中攻撃もワンボタンで行えると言う優れもの。
メガビーム砲とフォールディングバズーカ以外の武器は弾数が少ない上にリロード時間が極端に長いという大きな欠点があるが、リミッターを解除して弾数制限を取り払うと化物と化す。
ステイメンなら地上にも出撃可能で僚機出撃も可能。ただし性能自体は可も不可もない程度なのにデンドロビウムと修理状況を共有するので、可能なら地上では休ませておきたい所。



◆PS2 機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙

本機を自分で操作できるアクションゲームは何気に貴重。
メガビーム砲は図太いビームが飛んでいく。他の同様演出のビーム同様、Iフィールドを持った敵にも若干のダメージが入る。
本作にはマルチロックオンシステムが有り、例えばガンダムなら複数のターゲットに対してビームライフルを連射するのだが、流石にメガビーム砲を連射するのは拙いと思ったのか本機のマルチロックオンはフォールディングバズーカx2となる。ただし威力自体はなかなかのもの。
マイクロミサイルポッドはホーミング性はなく、自機の正面に放射状のダメージ判定を発生させる。ただしダメージ判定が複数出ているらしく、ノイエ・ジールのような巨体に密着して撃てば即死級のダメージとなる。
ただこのゲームのシステム上、MSを無制限に出撃させられるのは1vs1の対戦モードのみ。このモードでは流石にゲームバランスを考慮してか、メガビーム砲一撃でザクを撃破と言う形にはなっっていない。
エースパイロット追体験モード(コウ)、及びオリジナルパイロット育成シナリオでのみ本機の無双っぷりを味わうことができる。ただし後者はステージ選択がランダムな上、機体補正が小さい*12ためパイロットの育成は妥協することになる。


◆機動戦士ガンダム クライマックスU.C.

本機を自分で操作(ry
時代を考えるとオーパーツではあるのだが、F91まで順当にインフレしていくゲームバランスにおいては火力がそこまで伸びず、図体の大きさ=当たり判定の大きさが目立ち正直物足りない。
チャージシステムと言う都合上アクションゲームにも関わらず戦闘がターン制になりがちで、武装の豊富さ=武装複数同時回転を再現できないのも本機が余り活きない理由の一つ。


ギレンの野望シリーズ

カタログスペックだけ見ると直接戦闘と砲撃を両立した凶悪MAだが、実際はメガビーム砲とフォールディングバズーカの射程が噛み合っておらず、メガビーム砲は攻撃回数が少ないので直接戦闘は苦手。砲撃中心の運用をしたい。
肝心の砲撃は着弾点指定型なので運用しやすい。
ステイメンは運動性が高く武装もなかなかだが耐久力が開発時期を考えるとかなり低いので運用は難しめ。エースを乗せないと簡単に撃破される。改造でデンドロビウムにしてしまおう。


Gジェネレーションシリーズ

地上ステージでの出撃は原則不可能(パーツなどで空中を上げれば出撃は可能)だが、宇宙だと文字通りの「怪物」。
サイズがXLLという弩級サイズなので、World及びOverWorldでは普通に運用しようとしたら出撃枠を1機で4機分圧迫してしまうので作りたての頃は育てにくい。
…が、仕様で各艦のマスターユニットは「サイズがXLサイズ以上であっても1機分に圧縮される」ので、
その気になれば宇宙で2機のデンドロビウムが暴れまわるという世紀末な光景も見れる。地上での運用が酷な分、一度宇宙に出ると止まらない。
脱出装置も持っているので、デンドロビウムが撃墜されてもステイメンとしてそのまま戦闘続行可能なのも強み。コウの「幻の撃墜王」との相性も抜群。
ただし前述したようにマスターユニットにしない限り戦力が目減りする事、Iフィールドが近接には対応していないこと、武装が射撃に偏っている上に背後をカバー出来ない事に注意が必要。
更に地味に横幅があるため、戦艦と戦艦の間のような狭い場所の通りぬけが出来ない欠点もある。
余談ではあるが脱出機能持ちの機体は戦艦に戻すと元に戻るという特徴があるため、脱出後のステイメンを戻すと何度でもデンドロになって出てくる。
オーキスを山のように積んでいるホワイトアークなど想像しただけでもとんでもない光景である。

機動戦士ガンダム 戦場の絆

REV.3よりコスト280(REV.4より250)の射撃型機体として地球連邦軍側に実装。
当初は期間限定イベントでの累計勝利数の報酬であったが、REV.3.53より勝利ポイント60で正式に実装された。
同時実装されたジオン軍側のゲルググM(シーマ機)と同様、バックブラスト機能を備えた初の機体*13
バックブラスト(以下BB)搭載機は、他の射撃型機体に比べメイン武装の装弾数が少なく発射時の硬直が大きいが、射撃直後にブーストペダルを踏むことで射撃時の硬直を打ち消し、素早くダッシュに移行することが出来る特徴を持つ。
こういったクセの強い特徴に加え、ペダル踏み込みのタイミングのシビアさや、武装の支給がなくセッティングの解放のみ、宇宙でしか出撃できない、サブ武装ではBBを発動できないといった点から弱機体なのでは…と思われたが、実装されてみると以下の理由からとんでもないブッ壊れ機体であったことが判明する。


当然そういったことが許されることもなく即弱体化され、のちにも複数回にわたってさまざまな部分で大幅な下方修正をもらった。
今では見る影もなく、むしろ当時見る影もなかったゲルググM(シーマ機)が大活躍している状況である。


◆ガンダムVS.シリーズ

初出は『ガンダムVSガンダム』で、ステイメンが参戦。
フォールディングバズーカ二丁持ちのスタイルが特徴的で、各種射撃でオーキスの一部を召喚して攻撃する
サブ・特殊射撃でコンテナを呼び出してミサイルを、特殊格闘で爆導索を召喚してレバーを入れた方向にアーチを描いて移動する。
今でこそ割と受け入れられているが、発表当時は原作からあまりにも乖離したアクションの数々は賛否両論であった。
モビルアシストはジム・カスタム2機が相手を追尾しながらジム・ライフル連射。

必ず2連射されるバズーカとコンテナミサイルによる弾幕を活かした支援が主な仕事。
格闘も振れなくはないのだがコンボ能力が低い上に発生も遅いため、格闘で押せ押せ出来る性能ではない。

続編の『Next』でも基本は変わらず。
ジム・カスタムが「召喚時にその場でライフルを撃ってから相手を追尾」という仕様になったことで、近距離での着地取りに使えるようになった。
また、BOSSとしてデンドロビウムも登場。
劇中通りの鬼のような弾幕に加えIフィールドも搭載しているが、図体が大きいためそこまでの強敵ではない。

EXTREME VS.』ではアーケード版への参戦は叶わなかったものの、後に家庭用のDLC枠で参戦。
コストは2500に増加し、アシストと格闘派生のビームライフルを失った代わりに武装が増加。
特殊射撃コマンドに念願のメガビーム砲照射が追加され、NEXTで欠けていた瞬間火力を獲得した。
格闘性能も向上し、全体的に「初段性能が高い代わりに、攻撃時間が長い」という調整になっている。

しかし、「耐久力が低い」「自衛面が弱い」などの理由から、
初出の『FULLBOOST』~『MAXIBOOST』までは「よくて中堅」という評価が多く、対戦シーンでその姿を見ることは少なかった。

が、『MAXIBOOST ON』ではこれまでの不遇が一転、高評価を得ることに。


次回作『EXVS2』ではやっぱりというか、他の『MBON』時代の強機体ともども大幅に弱体化を受け、一気に弱機体に転落してしまった。
中間アップデートでかなり後期にではあるが救済措置が入った。格闘を除く射撃武装全てにテコ入れが入り、特に2発しか撃たなくなった射撃CSはフルヒットで強制ダウンを狙えるようになった。他にも前作から唯一性能を据え置きのままにされている特殊射撃がリロード時間短縮され、サブ射撃は両方共に誘導性能を強化されている。
さすがに全盛期ほどの性能や環境を得られた訳ではないが、2500コスト最下層帯からは抜け出せている。家庭用で猛威を奮った時期を知る人は、この際乗ってみるのもいいだろう。

そしてEXVS2XBでは、再び射撃CSの連射数が3発に戻った。サブ射撃は覚醒リロードに対応するようになり弾幕不足が若干解消された他、新規に格闘CSでジム・カスタムを呼び出す動作が増えた。誘導が弱く中距離以遠でないと使いにくい性能だが、ここからメイン射撃キャンセルがあるので落下保護目的で使うのが強力。
反面降りテクが豊富過ぎる上に両CSの扱いが必須と操作が複雑になっているのが難点。とはいえ使いこなせば十分上位機体にも食らいつける良機体となった。複雑な操作性という意味ではある意味原作再現
EXバーストは、CS短縮効果が戻ったS覚醒や戦況打開目的のM覚醒がおすすめ。覚醒リロードによる弾数回復も含めた後衛前提の立ち回りとしてC覚醒も悪くはない。


◆機動戦士ガンダム バトルオペレーション2

ステイメンのみ登場、コスト550の汎用機体。宇宙適正持ちだが地上でも出撃できる。
主武装はフォールディングバズーカ、バズーカ兵装にしては弾速が早く使いやすい。
副武装はビームライフル。弾数制の5発だがよろけを取る能力は低い。2020年10月に漸くバズーカと合わせて蓄積よろけが取れるようになった。
最大の特徴はビームサーベルを使った下格闘で、突進を含む逆袈裟。リーチが異常な程長くそれでいて出も早い。
他機体では考えられない位置からのバズ格コンボや不意打ち等で強みを発揮する。一方で優先度が中なので強襲機等には割り込まれてしまうのと、味方に当ててしまうフレンドリーファイアには注意。
出た当初は550で他に有効な汎用機が居なかった事もあり環境の一角を築いたが、コスト500のぶっ壊れ機体ガンダムMk-Ⅱの登場により状況は一変。
あちらと比較すると、HPが少なく盾も脆い、格闘優先度が中で威力も並、追撃や瀕死狩りに有用なバルカン系兵装がないといった弱点が顕となり、一線級を退いた。
特に2020年10月に公開されたレーティング戦での勝率は試作1号機をも下回って*14おり、武装の取り回しやHPに微強化を受けることになった。




追記・修正は機体を一人で扱いこなし、帰還してからお願いします。

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最終更新:2024年03月09日 11:39

*1 というか戦闘機や軍艦などの既存の機動兵器に当てはまらない形状

*2 ちなみにこの長い砲身はIフィールド展開時に発生範囲より先に方向を出す事で防御フィールドの影響を受けずに砲撃する為に長大化した物

*3 この待機命令は散々追い回して二号機を奪還できず、核攻撃も阻止出来なかったアルビオン艦隊にはある意味仕方ない処遇なのだが…

*4 バンダイ製プラモデル全体の中ではまだ上があり、これより高額なキットに「1/350 宇宙戦艦ヤマト」「1/700 東京スカイツリー」「1/72 PG ミレニアム・ファルコン」などが存在する。

*5 更に旧スパロボでは武器が全体強化ではなく一つ一つ種別に強化しなければならなかった為、武器が多いというのは逆に使いづらい機体になっていた。

*6 入手シナリオではメガビーム砲を改造できないので全力で戦えない事になる。

*7 ステイメンが残るので、上手くいけば修理費も掛からないで済む。

*8 理由としてはほぼ間違いなく試作1号機フルバーニアンが同じ移動力でステイメンの入手と共に強制廃棄されうため。なのでステイメンも移動力12。

*9 登場するのが24話後半「バーニング・ハート」だが月面上での戦いであり、シーマのガーベラ・テトラは陸扱い、そして初登場強制出撃なので防塵装置のような適応強化パーツが取りつけ不能なので、零距離ビーム砲で攻撃する事自体が不可能。しかもシーマはこのステージで死亡退場してしまう為、二度とその機会はない。

*10 SDガンダムXの次の作品。Gジェネでもちょくちょく見かけるトルネードガンダムの初出作品といえばわかりやすいか

*11 但し、戦艦隣接マスの戦艦へ移動とか建造した基地から隣接した戦艦に移動させる場合は補給ポイントは消費しないので、基地で製造された新品のデンドロビウムを前線に届けるのならサラミスでも可能

*12 弱いMSで出撃すると育成ポイントにボーナスが付く。本作は0079~0083年が舞台。つまり0083年代最強のデンドロビウムは補正も最低

*13 厳密にはビルドファイターズコラボ期間中でのみ使用できたビルドストライクガンダム 、ケンプファーアメイジング、ジムスナイパーK9が直前に実装

*14 下格が強判定で出が早いものの、キャンセルが出来ないため格闘コンボが弱い、更に副兵装がバルカンしかないため追撃も貧弱。よって1回の隙で大ダメージを与えたい熟練者においては評価が低い機体だった