ジャンバード/ジャンボット

登録日:2010/12/30(木) 21:02:46
更新日:2022/04/13 Wed 22:47:06
所要時間:約 5 分で読めます




ジャンバード/ジャンボットとは、ウルトラマンシリーズに登場する宇宙船兼ヒーローである。
初登場は『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』。




ウルトラマンゼロM78星雲とは別次元の宇宙「アナザースペース」で出会った仲間の一人。
ゼロが結成した宇宙警備隊「ウルティメイトフォースゼロ」のメンバーである。 



◆スターコルベット ジャンバード



惑星エスメラルダの王家に伝わる、ロイヤルな宇宙船。一応、モデルはジャンセスナと思われるが、形状はどっちかというとミラーマンに登場したジャンボフェニックスである。
グレンファイヤーからは焼き鳥と呼ばれている。

エメラル鉱石と呼ばれる高エネルギー鉱石がエネルギー源となっており、
全ての行動は本機に搭載されたAI「ジャン」が管理している。
武器は翼部から発射するジャンミサイルと、機首から放つ緑色光線・ビームエメラルド


ベリアル銀河帝国軍にエスメラルダが襲撃された際、
ミラーナイトの助けで逃げ延びたエメラナを乗せ、惑星アヌーに身を隠していた。

そこで青年ランに憑依したウルトラマンゼロと、ランの弟ナオを助けたことを機に、彼らを乗せてベリアル軍打倒に協力することになる。

エメラナの安全を第一に考えており、当初はゼロ達の事も信用していなかったが、旅の中で仲間として認めていく。

ベリアル軍との決戦ではダークゴーネと交戦するが、エネルギーを吸収されて機能停止寸前に陥ってしまう。
エスメラルダ王家の一員でありその体にエメラル鉱石と同じエネルギーを宿すエメラナは、
再びジャンバードを飛び立たせるため、ジャンとナオの制止も聞かずジャンバードの動力炉にその身を投げた…
その決意を受け、ジャンは―――





「ナオ、私に力を貸してくれ」

「叫べナオ、ジャンファイトと!」


ナオ「ジャーンファイト!!」





◆鋼鉄の武人 ジャンボット



身長:50メートル
体重:3万トン

ジャンバードに実装されていた人型戦闘形態。
搭乗者が「ジャンファイト」と叫ぶことで、巨大な人型ロボットへと変形する。

単独での自立稼働も可能だが、今までこの姿で戦った経験がないため、
アヌー拳法(自称だが)の心得があるナオの力を借り、彼の動きをトレースすることでパワーを増幅させている。

劇中ではベリアル軍の参謀「ダークゴーネ」との戦いで初変形し、自ら動力炉に飛び込んだエメラナをエネルギーに激闘を繰り広げる。
影から影にワープする能力に惑わされるものの、「必殺・風車」で勝利した。
その後アークベリアルとの決戦にも参加し、他の仲間と共にファイナルウルティメイトゼロチャージの時間稼ぎに成功した。

ジャンバードからの変形シーンも監督が力を入れただけあり、かなりの見所。

尚ジャンボットの動力になったエメラナ姫は少し痩せたかも程度でピンピンしてました。



【武装】

●ジャンナックル
左腕の前腕ごと拳を敵目掛けて発射する技。
ロケットパンチに代表される、王道ロボットの証。
ウルトラマンやジャンボットとほぼ同じ大きさ、重量のダークゴーネを数百m以上吹っ飛ばすほどの威力。
軌道変更能力も高く、敵が複数いた時は順番に全ての相手に撃ちこむという器用なこともしてみせた。

ジャンブレード
腕に装備された盾から出る長剣で、エメラル鉱石の力を宿す。
ナオの動きをトレースした激しい攻撃で、ダークゴーネを追い詰めた。
なおダークゴーネ戦以後は後述のバトルアックスを多用するようになりジャンブレードを使うことはほとんどなくなってしまった。

バトルアックス
肩のシールドが変形した戦斧。
それを豪快に振り回し敵を叩き潰す技を「必殺・風車」といい、作中で披露したジャンボットの技の中では最強の破壊力を持つ。
初使用時は刃の部分がエメラルド色に発光していたが、以後の作品では予算の都合で発光しない。

ビームエメラルド
ビームエメラルドの頭部発射版。
ジャンバード形態では機首(ジャンボット形態では右手の籠手に当たる)から発射していたのに対してジャンボット形態になると頭部から発射するようになる。ジャンボット形態でも右手から発射できるかは不明。
「大怪獣バトルRR」では必殺技の一つとして使用される。
作中ではビームの描写に2種類のバリエーションがあり、「キラー ザ ビートスター」では人間で言うところのこめかみあたりの兜の庇のような部分が上にスライドして現れる、ガ〇ダムのバルカン砲そっくりの2門の発射口から黄緑色の弾丸状のビーム弾を発射した。
一方ウルトラゼロファイトでは額の中央から黄緑色のレーザー状のビームを持続照射した。ジャンバード形態のビームはこちらの持続照射型に近い。
両者に威力や性質の差があるかは不明。
速射性能が高く連射も効くために主に迎撃や牽制に使うことが多い。

ジャンミサイル
背面から大量に放つ連装ミサイル。
追尾性能はかなり高く、長時間しつこく敵を追い回す。
ちなみにジャンバード形態では翼の基部(ジャンボットの太腿)から発射するようになっており、形態によって発射部位が異なっている。ジャンボットの形態で太腿からも撃てるかは不明。もしかしたら後述のエメラルドミサイルがそうなのかもしれない。
ジャンボット形態では「ウルトラゼロファイト第二部」で初めて使用した。
一度に大量に撃つミサイルながら一つ一つが身長50m級の怪獣や星人を丸ごと飲み込むほどの大爆発を引き起こすなど破壊力は相当なものながらも作中では直撃する前に迎撃されてしまうことが多く、見た目のド派手さとは裏腹にいまいち活躍が少ない。

ゴールデンレーザー
設定画でのみ存在する技。
右腕の盾から二門のレーザー砲が出て、そこから金色のレーザー光線を放つ。

エメラルドミサイル
設定画でのみ存在する技。
膝パーツからエメラル鉱石の力を宿すミサイルを発射する。



【主な活躍】

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
ゼロの仲間として初登場。活躍は上記の通り。


ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター
冒頭でエメラナと共に天球に捕らわれ、ビートスターに操られてしまう。
更に構造や人工知能をコピーされ、強敵「ジャンキラー」が作り出された。

レイのリトラをジャンナックルで撃墜するなどして暴れたが、
エメラナの制止でかろうじて自意識を取り戻し、自ら動力回路を焼き切って動きを止める。

ZAPの修復によって復活し、ゼロ達とジャンキラーを説得。
その後、ビートスターとの決着をゼロに任せ、ロボット軍団の足止めに徹した。

アナザースペース帰還時、ジャンキラー改め「ジャンナイン」の兄として、教育係に任命された。

余談だが、操られていたとはいえエメラナに手を上げたことを悔やむ時に「万死に値する!」と口走っている。
これ単体であればそこそこ普通の台詞だが、やはりウルティメイトフォースゼロの中の人の面々上思い浮かんだ人は多かった模様。


ウルトラゼロファイト
第一部ラストで他のUFZメンバー達と登場。
グレンに後ろから石を投げられていた。
第二部ではジャンナインと共にダークネスファイブの極悪のヴィラニアスとタイラントの『極暴タッグ』を迎え撃つ。

だがカイザーダークネスに乗っ取られゼロダークネスとなったゼロのデスシウムショットから、
ジャンナインを庇っって直撃を受け、バラバラになって機能停止。

グレンファイヤーも「焼き鳥ィ…ジャンボットォォォォォォッ!!!」と嘆き悲しむほど衝撃的な出来事だったが、
シャイニングウルトラマンゼロの巻き戻し能力でチャラになった。


モチーフとなるのは円谷特撮『ジャンボーグA』に登場するロボット・ジャンボーグA。
ナオの名前も、ジャンボーグの搭乗者である「立花ナオキ」が由来となっている。
上述のセリフもジャンボーグAのOPテーマの一節「叫べ!ナオキ!ジャンファイト!ヒーロー登場!ジャンボーグA♪」から。ちなみに、彼のメインテーマはジャンボーグAのOPテーマと挿入歌「輝けPAT」の一部をアレンジしたものである。

惑星エスメラルダの名前も、ナオキにジャンボーグを授けたエメラルド星人が由来だと思われる。
ジャンボーグA』が『ミラーマン』と世界観を共有しているためか、
同じくリメイクキャラであるミラーナイトも、惑星エスメラルダに深い関わりを持つ。


劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!
ウルティメイトフォースゼロの一員として、今回のラスボスである『ギルバリス』の軍団と宇宙各地で戦っており、
『ウルトラマンジード』の次元の地球に向かったのを確認して急行するが、ゼロが突入すると同時にバリアを張られてしまい、
他の仲間と共に、ゼロ達がギルバリスを倒すのを信じて待つことになった。

その後、ギルバリスが倒されたことでバリアが消えた地球に、他のウルティメイトフォースゼロと共に降り立つ。

ゼロに紹介された朝倉リクウルトラマンジードを見て、「誰かに似ているような」と首を傾げ、
人間態とはいえ、ベリアルの遺伝子を受け継いでいるリク(ジード)から、宿敵の気配を感じ取ったのかと思いきや…

「ちょっとすまないが、『ジャンファイト』と言ってみてくれないか?」

まさかの役者ネタ*1である。
しかし、渋々「ジャーンファイト!」と(ポーズ付きで)言われると「何か違う…」とダメ出しするジャンボットであった。
ちなみにナオと関わったゼロだけはそのやり取りの理由に察しが付いていたところを見るに、(メタ的な意味では当たり前だが)リクとナオは劇中世界でも似ている様子。



ちなみに、ジャンバードは外見がSGM/PATのジャンボフェニックスにそっくりである。
…そして、ジャンボットの外見はグリッドマンに見えなくもない。

アベユーイチ監督は「グリッドマンではない」と否定しており、グリッドマンの声を演じた緑川光も、同作でミラーナイトという別のキャラを演じている。

し か し

電光超人グリッドマン』主人公の名前も「翔 人」。
本当に無関係なのかコイツは…

ナイスの部屋」でもグリッドマンに似てることを散々突っ込まれているなど公式でもネタにされている。


ちなみに、ジャンを演じた神谷浩史は「ウルトラマンガイア」のOV作品「ガイアよ再び」にて、XIGファイターEXの人工知能PALを演じており、また監督つながりで「SDガンダムフォース」のキャプテンガンダムを演じた。



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最終更新:2022年04月13日 22:47

*1 リク役の濱田龍臣氏は、子役時代にナオ役で出演していた