ウイングガンダムゼロ(Endless Waltz版)

登録日 :2010/01/28(木) 15:44:14
更新日 : 2017/06/29 Thu 16:51:59
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ゼロ、動けるか?
……いいだろう。これが、最後の出撃だ




新機動戦記ガンダムW』のOVA作品『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』におけるウイングガンダムゼロ。
基本的な設定・スペックは項目参照。

主なパイロットはヒイロ・ユイ


まるで天使を思わせるような純白の大きな翼が特徴で、テレビ版の無骨なデザインとは打って変わってスマートなフォルムとなっている。
この翼は本体同様ガンダニュウム合金製で、バックパックから伸びたアームに接続された二対の主翼・副翼スラスターで構成されている。
地上では文字通り翼として、宇宙空間ではAMBACとして機能し、トールギスをも遥かに超える大推力・機動性・運動性を生み出す。

また、シールドの役割も担っており、大型ビーム兵器の直撃すら受け切ることが出来る。
この耐久性を活かし、主翼を閉じて機体を覆い摩擦熱から機体を保護する「大気圏突入モード」をとることで安全に大気圏突入を行うことが可能。

ちなみに2枚の主翼が無くなった場合でも副翼と本体のスラスターによって飛行能力は維持することが出来る。


もう一つの特徴として、「ゼロフレーム」が挙げられる。
これはゼロに搭載された内部骨格で、人間と変わらない可動範囲を持つ。短時間であればこの状態でも稼動できる。
武器、最終装甲、プロペラントを除く諸機能全てを持たせており、フレームのみでトールギスを凌駕する性能を持ち、
更にはトールギスもう一機分以上の性能を持たせる事が前提となっているほど。
このフレームの採用により装甲などの外殻にも依存していたOZ製のMSとは異なり、
外装の損壊によって稼動不良に陥ることがなく、全装甲の90%を喪失しても戦闘の継続が可能となった。
…普通に考えてそんなことになったら内装にも被害が出ている気もするが。
(実際、作中でもアルトロンとの戦いでの損傷が仇となり、ツインバスターライフル最大出力連射の反動に耐え切れず大破してしまった。)


その他、惑星間航行用ブースターを装着することも可能。


カラーリングも赤い部分が大幅に減り、白と青が基調となって大きく印象が変わり、変形機構や左腕にあったシールドはオミットされた。
TV版と区別するため「ウイングガンダムゼロカスタム」や「ウイングガンダムゼロ(EW版)」、「ゼロカス」などと称されるが、設定上は同一の機体である。
演劇の役者が交代したようなものと言えばわかりやすいか。


なお、TV版をEWの設定を取り入れて描いた『敗者たちの栄光』では、
自爆で損壊したプロトゼロ(TV版ゼロに相当する機体、もとよりTV版ゼロもH教授が設計した試作機という位置づけである)を改修した機体として登場。
特徴である翼は先に登場していたトールギスFの装備の発展型を搭載した、という解釈となっている。
更に追加装備としてメッサーツバークや専用のシールドが追加され、オミットされたネオバード形態への変形機構もアーリータイプウイングガンダムを踏襲し再設定された。
(アーリーウイング自体がEW版ウイングゼロを踏襲しているため、相互補完するような形となった)

また、子供向け雑誌では「マリーメイア軍と戦うために改造された姿」という解説もあった。



■武装
概ねの性能はTV版と同じだが、設定が一部異なる。

  • ツインバスターライフル
銃身上部にサイトセンサー、分割時に折り畳まれるギミックが追加された。非使用時は分割した状態で左右のウイングに収納される。

  • ビームサーベル
両副翼の懸架アームのラック内に格納される。TV版では柄の色は灰色だったが、EW版では白色に変更された。

  • マシンキャノン
位置は変わらず肩の付け根部分。
ただしカバーの色のほか、展開方法が回転式ではなく蓋状の装甲を開いて使用する方法に変更された。

  • メッサーツバーク
『敗栄』で新たに登場した追加装備。
ゼロシステム内に保存されていた設計図を基に開発されたもので、下部のグリップを展開することでバスターライフル並の威力を持つ携行火器となる。
更にバスターライフルまたはツインバスターライフルに一度に三基を取り付け、「ドライツバークバスター」にすることで破壊力はが上昇。
ただでさえ異常なほどの破壊力を更に引き上げている
ガンダニュウム合金製として設計されているが、ヒイロが製作したものは間に合わせに別の素材による未完成品とバスターライフルによる組み合わせで使用されたが
それでも一射でOZの大隊を消滅させた上に大気圏外まであまりも巨大なビームが飛んでいっている。
ただし未完成品で本来の素材ではないため一発撃つだけで自壊した上に、これでも本来の威力は出ていない。

  • ウイングシールド
こちらも『敗栄』で追加装備として復活。
装甲表面は本体同様青くなり、ネオバード形態ではツインバスターライフルを懸架し機首を形成する。
先端部には緑色のセンサーらしきものが追加され、ネオバード時には側面に黄色のスタビライザーを展開する。
後部にはウイングバルカンも内蔵。1



◆劇中での活躍
設定上はTV版と同じ機体であるため、冒頭では本機がリーブラの破片を破壊しているシーンがある。

その後、アルトロン以外の3機のガンダムと共に太陽へ送られ廃棄処分される予定だったが、
マリーメイア軍が蜂起したため、それに対抗するべくカトルの活躍により機体は回収される。
その後ヒイロの手に渡ったが、地球へ降り立つ際に五飛のアルトロンと交戦。
そのまま戦いながら大気圏に突入するも、ヒイロが戦いを放棄しゼロは海へと沈んでしまう。

だがその後、ガンダム達やゼクスノインが奮闘する中でマリーメイア軍司令部付近上空へ現れ、
対核シェルター目掛けツインバスターライフルを連続で同地点に放ち、これを破壊する。
しかし、体勢を保たずに行った強引な大気圏突入や、アルトロンとの戦闘等で損傷を受けていたところにマリーメイア軍MSの集中砲火を浴び、
そのダメージとツインバスターライフルの反動に耐えきれずにウイングゼロのボディは崩壊していき、3発目の放射と共についに大破・墜落した。

ちなみに、W勢で唯一『自爆』してないガンダムである(パイロットは自爆に定評があるのに)。



◆ゲームでの活躍

◇ガンダムVS.ガンダム NEXT PLUS
家庭機版のみ参戦。まさかの『Endless Waltz』枠で登場。
既に参戦していたウイングガンダムゼロとの区別のため、名称は「ウイングガンダムゼロカスタム」となっている。
ゼロ同様GP3000の高コスト機体。
だが照射系ビームを軸に戦うあちらとは違い、本機はキュベレイ並の高機動力と、ヴェスバーのような単発強制ダウンのビームを持つ。
2連射もできるため、巨大MAを完全に黙らせることができる。ただし弾数は少なめ。
振り向き撃ちはブースト消費が激しく、ブースト切れの時の振り向き撃ちはとんでもない隙を見せてしまうので注意。

またローリングはなく、こちらのツインバスターライフルは射撃チャージの武装である。
しかも三段階溜めが可能(1で照射ビーム、2で爆風発生、3でスーパーアーマー付属)。
マルチロックも可能である。
銃口補正がとにかく優秀で、0距離だと誘導切りしても当たってしまう事も。

格闘は射撃機とは思えない程優秀で、伸びと上下への誘導が強い。後格闘を混ぜるとこれでもかというくらい動き、カット耐性も十分。
特殊格闘に関しては負ける格闘を見つけるのが難しいくらい判定が強い。

「飛翔」という滑空飛びも出来、間合いを取りながら攻撃、着地逃げ、落ちれない時の回避、逃げ、敵の上に滑空して奇襲などの様々な要素に使用可能。
なお、飛翔中は射撃防御判定がある。

アシストはデスサイズヘルカスタム
誘導が鬼畜で、当たった相手を運送する。ライフルで追撃可能、間合いが近いかったり壁際だと格闘でも追撃できる。

ちなみに盾は無いのだが、翼の部分に射撃防御判定が発生することがある。

このように、グリリバ補正か射撃寄り万能機としては優秀すぎる性能により、対戦で大暴れしている。


◇EXTREME VS.
一作目ではEW枠のみの参戦。
前作のTV版ウイングゼロとゼロカスタムを合わせ、新規格闘を追加したような機体。
特にBD格闘から繰り出される「サイコクラッシャー」は、天使を彷彿とさせるウイングゼロが使用すると非常にシュールである。

バスターライフルは「Gvs.G NEXT」のTV版ゼロと同じく、足を止めずに照射ビームを放つことができ、
特に近距離では普通のビーム・ライフルとは段違いに当てやすく、射線形成力の高さから硬直を取らずとも刺せるのが強み。
TV版ゼロから引き継ぎ、過去に猛威を振るったローリングバスターライフルは流石に弱体化されたが、横移動を狩り一瞬で大ダメージを奪う性質は健在で、依然として強武装。
非常に高い空中性能とバスターライフルのおかげで、ゲームメイキング能力はトップクラス。

ただしコスト3000としては火力が低く、ワンチャンスにおいての奪ダメージ力はどうしても劣る。
バスターライフル自体は強力であるが、発生まで溜めがあること、遠距離から当てられないことなど短所もあり、
それをフォローする手段に欠けることから、徹底してステップを踏まれるなどして対策されると厳しいのも辛いところ。
その他、シールドの追加(大気圏突入形態でシールドを行う)や「NEXT」のTVゼロ時代からのローリングバスターの変化(誘導が皆無、連続回転)など、細かな仕様変更が目立つ。

この機体で最新100戦以内に50勝を納めることで、レッド・ワンの称号が購入可能になる。価格は250000GP。
ウイングゼロと直接関係ない称号な上、ほぼ1話限りしか登場していない。※この名称が、なぜレア称号として採用されたのかは疑問である
(※トレーズ派として活動していた際のヒイロのコードネーム。この段階でヒイロはウイングゼロを持ち機体としていない)。

二作目「FULL BOOST」ではTV版ウイングゼロも登場。
EW版はバスターライフルの性能が多少下がったが、アシストのトールギスⅢによる優秀な援護射撃が追加されるなどして大幅に強化された。
様々な強機体が追加された中でもこの機体の独特な強みは顕在で、稼働終期まで一定以上の立ち位置を維持した。

ちなみにマルチロック時のチャージショットに「バスターライフル両手撃ち」が追加されたが、
性能は低く、強力なシングルロック時チャージショット(ローリングバスターライフル)を撃ち辛くするだけの存在として
四作目で削除されるまでの4年間、プレーヤーに疎まれ続けることになるのであった。嗚呼無情。

三作目「MAXI BOOST」では新システムのEXオーバードライブとのかみ合わせが致命的までに悪く、一転して不遇機に転落。
長い間放置されていたが、アップデートで漸く戦える性能に返り咲いた。
また、レッド・ワンの称号はTV版に移動するなどTV版とEW版の間で称号の入れ替え・追加・削除が行われた。

四作目「MAXI BOOST ON」ではTV版と同仕様の「ゼロシステム」 (一出撃一回のみ、6秒間 敵の攻撃の誘導・銃口補正を切る) が追加。
更には飛翔のバリエーションに急降下も追加。急降下は弾数制でなく、ブーストのある限り使い放題。ダメ押しでマルチチャージショットの削除もされた。
やったねたえちゃん!環境トップだよ!・・・とそんな甘いことはなく、
主力のローリングバスターライフルは射程を大幅短縮され、機動力は悪くされ、急降下はブースト消費極大で実用性が無いと散々な調整がされた。
確かにゼロシステムは強力だが、弱体化に見合っておらず、またまた不遇な立場に逆戻りした。


◇スパロボシリーズ
初参戦のF完結編の頃は性能が凄まじく高い化け物ユニット。しかしやはり肝心のW系パイロットが総じて残念な能力のため活かせない。
集中が使えるヒイロでようやく何とか使える程度。
最近はまあまあ普通程度だかその分パイロットのヒイロが強化された。ただAPだけはどうしようもないくらい弱い。
戦闘演出はいつも非常に優遇されており、スパロボ全体で見ても飛び抜けて派手と言っても過言ではないだろう。
因みにコレンとはα外伝で共演。
コレンにはやはりというか特殊台詞があった。

F完結編ではTV版のウイングゼロにトロワが持ってきた専用のパーツで改造することでこの形態になった。
なお、そのパーツはもう一個ウイングゼロが作れるくらいあったそうな。

αではTV版のウイングゼロとは別にOVA版のウイングゼロが存在するという設定。 *1
なお、このOVA版ウイングゼロは1年戦争以前に作られたものというトンデモ設定があったのだが、何がどうしてそういう事になったのかは結局有耶無耶のままαシリーズは終わってしまった。


Zシリーズでは第3次から参戦。
…なのだが、ここで珍妙なことが起きている。
第2次の段階ではTV版のウィングゼロであり、爆破されたとかいう話もない。なのに、 いきなりこちらのバージョンに変化している。
「あれ、なんか変わった?」程度には触れられているが、何故このような変化があったのか、不明である。
イアンに改造してもらった」で話が済みそうな気もするが、そんな話題にもならない。

◇Gジェネシリーズ
初代から登場。
初代では機体性能が異常に高く最強のハロに次ぐ強さ。ただ燃費が悪い。

その後はだんだん基本性能は下がったがそれでもトップクラス。

WARSではEN回復の仕様が改善され動かしやすくなったが、機体性能、ゼロシステムの性能も落ち着いた。
ただ、テンションゲージ8割が弱気になるためパイロット側の負担が大きい。
まぁエピオンと違って格闘メインではないので問題なさそうだが、防御アビリティがないのである程度回避が出来るくらいのパイロットを乗せて育てよう。

ちなみに∀シナリオで例のコレンのシーンがちゃんと再現されている。

WORLDでは素のゼロが変形せずとも飛べるようになったため、この形態の利点は本気で初期性能が上。パイロットのヒイロの能力・スキルのお陰で火力非常に高い。
しかしいくらなんでも機動力が低すぎる。トールギス以下ってなんだ・・・。



ガンプラ
HG(1/100)、HGFA(1/144)、PG(1/60)、MG(1/100) RG(1/144)の順番で製品化されている。
当時、1/100シリーズではゼロカスタムの初立体化という事で売り切れ店が続出していた。因みに、EW版の初立体化はナタク(アルトロン)。
PGのパールコーティングVerは、あのHGUCデンドロ(¥28,000)より高い(¥30,000)。
なおPG、MGは胸部にコックピットがあるが本来は腹部にあり(シェルター破壊後や特別編VHS版パッケージ参照)、プラモの独自解釈である。
MGは持ち手の構造上、バスターライフルが中々持てずポロリする為、別売りのハンドパーツを使うか、
後発のMGプロトゼロの手のパーツを使うなどでフォローする必要がある
(MGプロトゼロはバスターライフルをきちんと保持できるように専用の持ち手がついている。おそらくMGウイングゼロの反省だろう)。


◆余談
ロボットに生物的な翼を付けるというアイデアは、当時の視聴者を驚かせ、カトキデザインの代表作とされている。
雑誌等で「ガンダムシリーズで最も美しいMSは何か?」という質問で大抵、Sガンダムやキュベレイと一緒に上位にくい込んでいる。
現在では「ウイングゼロといえばこっち」と言われるほどに定着しているが、テレビ版の無骨なデザインを好む人もまた少なくない。
ちなみにEWのガンダムは頭部のみTV版とほぼ同じフェイスになるよう石垣純哉がデザインしているが、ゼロのみカトキが全部デザインしている。
ただしOVA第一話ではゼロのフェイスもTVと同じデザインになっている。


余談ではあるが、本機に乗っているヒイロ・ユイ役の緑川光はこの機体が大好きで、
スパログ(スパロボ公式ブログ)にてEW版のゼロでガンダムWをリメイクしたいと熱望している(現在漫画でそんな感じの話が連載している)。

さらに余談だが∀ガンダムの最終局面にて、コレン・ナンダーの脳裏にウイングゼロ(EW版)の顔が浮かぶシーンがある。
このことから、「コレンの正体はゼクスではないか」と言われていた。
実際のところは、このシーンの作成時「なんでもいいからガンダムを描いてくれ」と言われたスタッフが、
たまたま手元にあった資料を基にウイングゼロの顔を描いただけである。
…が、富野御大将はゼクス=コレン設定を気に入っていたらしい。




五飛、教えてくれ。俺はあと何回、この項目を追記修正すればいい……?

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